悪魔ペイモン
「こいつはペイモン…、いや説明せんでも主の頭では理解しておるじゃろ」
サタナキアは名前だけを答え、詳しい説明をしなかったが、確かにテータの頭の中には名前を聞いただけで膨大の知識が流れてくるように溢れてきた。
(ペイモン 又はパイオニアとも呼ばれているその悪魔は、身体は1部天使で作られている。召喚された際には 王冠を被り女性の顔をした男性の姿をしておりひとこぶラクダに乗って現れると言われてる。)
と言ってもやはり、テータの目の前にいる寝坊助の白髪少年 サタナキアが言うにはペイモンは 王冠を被るには邪魔すぎる角にラクダを乗るような仕草すら見えない。
時代の変化というものだろうが、それをテータは理解しようとしつつも変わり始めている世界に少しだけ嫌悪感を感じていた。
この感覚を分かりやすく言うと、好きだったロックバンドが突然キュートカワイイ系アイドルバンドになるのと同じで 前の悪魔というおぞましい姿をテータは心の底では少しだけ望んでいるのだ。
(また、ペイモンはトランペットやシンバルなどの楽器を携えた精霊たちを先導として現れる。最初に召喚された際にペイモンは怒号のように話すため、まずは服従させない限り召喚者はパイモンの話を理解できないという。)
「この眠たそうにして横になってるこいつが怒号を?」
「あぁ、そこのすやすや寝ている坊やが怒号をだ」
サタナキアの発言ににわかに信じ難いテータは肩をすくめ、考えることを放棄した。
(人に人文学 科学 秘密などあらゆる知識を与えるといわれ、大地がどうなっているか、水の中に何が隠されているか、風がどこにいるのかという自然界の状態すら知っているといわれている。召喚者に地位を与え、人々を召喚者の意思に従わせる力も持ちまた良い使い魔を召喚者に用意してくれるとも言われてる)
全ての情報が入った後、テータの目の前は電流が走るように一瞬だけバチッと光り、テータはよろめきそうになったが1歩だけ前進し、バランスを保った。
「信じられないと思うじゃろ? しかし主がDevilsPathに触れてからこのような体験がないとも言えないじゃろ?」
テータは先程まで、情報をいっぱい詰め込まれた頭をフル回転させて過去を振り返った。
「そうだ、風の仕組みがわかったから あの時家に侵入してきた透明になっていたハンテ達を記憶の違和感と同時に そこに何かあると見抜き 見事的中させたり、セパルの海の中に悪魔道具があると理解し、風の仕組みを理解してたからキルフィールからのレーザーを風1つで吹き飛ばした。」
思い返せば思い返すほどテータには思い当たる記憶が溢れかえるように現れてくる。
「自然だけじゃない 例え悪魔が好きだとしても 複数回見ただけの知識じゃ あんなに詳しくは覚えれないはずじゃ」
とサタナキアはペイモンから秘密の情報を得ていた発言しながら横になってすやすやと寝ているペイモンに歩いて近づき
「そろそろ起きるんじゃ!」
と怒号をあげた。
すると、横になっていた身体が突然飛び上がり
「わわわぁ!ごめんなさい!! 怒られた 寝てるだけで、え?なんで??不愉快や不満があったのか、僕が寝てるだけで、でも怒りという感情は理不尽に周りを考えない自己中心的な感情だから、それに僕が必要以上に理解する必要は無いはず、いや待てよ…」
起きて数秒もしないうちにペラペラと語り初め、ずっと息を止めてるのかと思えるほど喋りだした口から出る言葉を止めることなく語り続けている。
その様子を見てサタナキアは呆れるように手のひらで白髪の少年を指し
「この子が主の悪魔ペイモンじゃ」
「えーっとチェンジとかって可能?」




