サタナキアとテータ
それはテータがGOATを被った一瞬の出来事だった。
真っ白の空間にテータの意識は気づけば飛ばされており、この空間を見るのはテータにとっては2回目だった。
「主ぃ!!」
目の前にあった豪華かつ禍々しい王座のような椅子から飛び出すようにサタナキアはテータに向かって飛んできた。
「うわぁ!」
テータは不意に飛んでくるサタナキアの身体を支えるように両手を大きく広げ、自分の胸にサタナキアが当たった瞬間、両腕でハグするように掴み、サタナキアの足元をちゃんと地面につけてから手を離した。
「ついに、ついに!我と主の合体強化!!って言いたいところじゃが…主が今回契約するのは我じゃないんじゃ…」
サタナキアは肩をがっくし落としながら明らかに気分落としながらそう語った。
「なんで、サタナキアと契約できないの?」
テータがそう質問するとサタナキアは涙目になりながら
「複数契約になるからじゃ…あくまで我とあの白髪少女ナキアが契約しておるから 主と契約しちゃうと複数契約により複雑かつ不自由になりかねないのじゃ」
ため息つきながら嫌そうにサタナキアは説明をした。
「それに、テータはとある悪魔の悪魔道具と仮契約みたいのものをしてるじゃろ?」
サタナキアはそう語るが、テータにはそんなことをした覚えなどなかった。
テータが触れた悪魔道具はMOJとの戦いの時サタナキアが暴走してしまうかもしれないと思い、もし暴走した時ようにKIDそれとサタナキアが投げたGOATRIDENTを回収した時以外に触った記憶がない、いや一つだけあった。
「DevilsPathか…?」
テータは顎に手を当て自分が一番最初に触れたことのある悪魔道具の名前を口にした。
サタナキアはその問いかけに小さくうなづいた。
「あの悪魔道具との契約は 本の知識に触れること それを契約をせずに主は能力のみで動かした そう勘違いしているのだろうが 実は主はもう仮契約をしていたんじゃ」
「どういうことだ?俺は何も書いてないぞ…?」
「それはその通り、契約書を書いたのは主ではなく 主の中に眠る悪魔なんじゃからな」
サタナキアはそういうとテータの胸に指を突き出したと思えば勢いよく引っ張るように胸とは反対方向に指を振り回した。
その瞬間、テータの胸から人型の影が突然飛び出て、サタナキアの刺してる方向に飛び出てきた。
「こいつは…?」
テータたちの目の前に現れたそいつは小柄で少しボサボサしている白色の髪、天使のようなモコモコした羊のようなコートを着ている黄色い目をした眠たそうにしてる子供のような存在だった。
「こいつはペイモン…、いや説明せんでも主の頭では理解しておるじゃろ」
サタナキアは名前だけを答え、詳しい説明をしなかったが、確かにテータの頭の中には名前を聞いただけで膨大の知識が流れてくるように溢れてきた。




