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天使VS悪魔

「やれた!? 私できた!?」

セパルは湖から顔を出し、自分が投げたトライデントが刺さったかどうかをテータかセキヤに聞いたが


「あぁ、見事に刺さったよ。」

答えてくれたのは、テータでもセキヤでもましてやサタナキアでもなければ、先程までテータ達とお喋りしてたロヴの声でもなく恐怖と嫌悪感を感じるようなオーラを放っている存在、キルフィールだった。


先程までそこに居たはずのドリーとロヴは消えており、美しいキルフィールの白い髪からは少しだけ悪魔のような角を生やしており、天使とは到底思えないほどの威圧感をセパルにかけた。


セパルはただ目を合わせられたそれだけなのに、

(やらかした、わたしなんて、最悪だ、消えてしまいたい)

という自己嫌悪のループに頭を悩ませながら恐怖から出てるであろう涙を耐えようとしていた。


「サタナキア!!」

テータはそう叫ぶと同時に地面に降ろしていた足を立ち上がらせて片手を天に伸ばした。


「こいつ…!」

キルフィールは余計なことをされると思い、水色に光る矢印のようなレーザーを天に伸ばしてるテータの腕に当てようとしたが、ギリギリのところでテータは腕を振り下ろした。


「…よし!」

テータの振り下ろした手元には悪魔道具【GOAT(ゴアト)】を持ち構えていた。


「セキヤ…!怪我してて悪いが、セパルについて言ってあげないか?」

テータは地面に顔を伏せるようにセキヤの耳元で囁いた。


「りょー…かい!ここからがヒーローの出番ってわけだな!」

そう言いゆっくり立ち上がろうとするセキヤにキルフィールは無惨にも水色の光を指先から放とうとしていた。


「セパル!いい加減現実を見ろ!」

テータの叫ぶような大きい声は自己嫌悪で目の前が見えなくなっていたセパルの脳をこじ開けるように耳を傾けさせた。

その声にセパルは目の前の状況を見て、水を手で掬い、その水をキルフィールに投げた。


「パシャ」

という音同時にキルフィールにかかりそうになっていた水は一瞬にして水のトゲへと成り代わり、キルフィールをその場から動かざるを得ない状況となり、セキヤへ向けていた指を水のトゲの方向へと変え、飛んでくるトゲにキルフィールは水色の光を撃ちながら避けた。


「セパル…!悪魔道具 お前にもあるんだろ セキヤと一緒に探してこい!」

テータがセパルとセキヤを背にし守る姿勢を取りながらキルフィールから目を離さない状況でそう語った。

テータに対して分かったとかいう言葉は聞こえなかったが、水の中に潜る音が2回聞こえた時点で、テータは2人は向かったであろうと確信を得た。


「初めての悪魔化だ…、手加減してくれよ サタナキア」

(もちろんじゃ!主 我の力を存分に使いたまえ!!)

GOAT(ゴアト)の中からサタナキアの声が聞こえ意気揚々とした声でサタナキアはテータに答えた。


「打倒、キルフィール! は出来なくても ここだけは絶対守る…」

そう語るとテータは目をつぶり、GOAT(ゴアト)を目元に着けるように構えて


「【DEMONIZE(デーモナイズ)】!」(悪魔になれ!)

と唱えた。

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