夜景の下での雑談と真実
フォル達が行動し始めて、15分が経った談夜湖ではそれぞれが行動する準備をしていた。
「あのさずっと気になってたけど、君は潜ってる間は呼吸できるの?」
無言で準備し始める空間に我慢できず セキヤはセパルに対して口を開いた。
「え、あ、私??うーん」
セパルはどう説明したら良いかと言わんばかりに頭を悩ませながら首を傾げた。
「我ら悪魔はそもそも呼吸せんのじゃ」
宙に浮いていたサタナキアが二人の間を割り込みながら入ってきた。
「悪魔は呼吸しないの!? でも毒霧を口から出す悪魔とかはどうなってるの?」
3人の間に割り込むように好奇心でいっぱいな顔をしたテータがサタナキアに質問をしていた。
「あれは、ここの世界にとってまだ未知数である成分を口から噴射してるんじゃ 我らは呼吸もしなければ、飯を食べることもない」
サタナキアがそう公言すると、セパルもセキヤに対して2、3回頷いた。
「じゃあ、悪魔が死ぬ時っていつなの?」
セキヤが改めて問いかけると、サタナキアは少しだけ沈黙を貫き
「我のように取り憑いてる道具ではなく、セパルのように肉体に取り憑いてる者は 取り憑いてる肉体が滅んだ時一時的に死ぬ、または悪魔道具を使い前に話した通りベレトのように魂ごとトドメを刺された時じゃ」
サタナキアの頭には一瞬だけ、ベレトの死体が頭によぎったが、頭を横に振りベレトへの気持ちを誤魔化し、今の現状に集中しようと切り替えた。
「逆に私から質問していい?」
セパルはセキヤの目を見てそう質問した。
セキヤは距離の近いセパルに頬を少しだけ赤くして質問を聞く体勢になった。
「あなたがやっぱり、関谷獅子之助 さんの先祖なの?」
あまりにも唐突の質問かつ、知らない人の名前にセキヤはポカーンとしてしまった。
「あ、えっとね、関谷さんっていうのは私を書いた画工で ほら、キルフィールの過去で先祖が来るって言ってたから」
とアワアワしながらセパルは質問の意図をセキヤに教えた。
その状況を見て、テータは冷静に
「多分そうだったとしてももう分からないよ」
と答えた。
「…え?なんで?」
「なんでって言われても200年前に一度戸籍の切り替えというものをしたから 多分こいつの先祖を調べても200年前までしか、分からないと思うしその時に 性 に関しても消えたって言うしね」
テータは淡々と質問の回答を答えたが、それは400年も待っていたセパルに取って余りにも無慈悲で心が苦しい結末だった。
「まぁ、セキヤの家に獅子之助とか言う人の絵が残ってたら別だけどな」
とテータは悲しそうな顔をするセパルに返すと、セパルはセキヤの方を向き セキヤは何となくサムズアップをした。
「我はずっと違和感を感じておったんじゃが、やはりこの世界には 性 の名がないのか? ならどうやって父親とか母親とかわかるんじゃ?」
サタナキアは古来から世界を見てきたからこそ、性 の名前は家や家系で繋がれてきたものであり、それが無くなったことによって難しくなるのではないのかと問いかけた。
「最初、そんな問題もあったらしいよ けど 200年前はもう、能力があちこちから芽生えていた時期でほぼ人類の大半が血液を採血された為 血液で家系がわかるようになり、それでもう 性の名前 要らないと政府が考えたんだよ。」
セキヤはサタナキアの質問にそう答えた。 実際セキヤの父の血液や母の血液 生まれたばっかのセキヤの血液は政府が何処かに保管していると言うことは皆、承知の上だからだ。
「じゃあ、父親や母親は 名前 性の名前との互換性とか考えずに名前とか付けなきゃ行けなくなったのね」
とセパルは現在の名前に対して触れたが、セキヤとテータはお互い顔を合わせた後、セパルの方を向き
「親は名前をつけないよ?」
と同時に答えた。




