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夜景の下で雑談をしよう

「なるほど、つまり君は そう言われてまんまと 引っかかったってわけだ」

セキヤはセパルがキルフィールと出会って何があったかをちゃんと聞いた上で、騙されたんだと理解し強く責める事を辞めた。


「私こそ、白いクジラとシャチの機械を見た時からそこの2人は仲間で私が保護してる人間を襲う人だって思い込み 攻撃しちゃってごめんなさい」

と遠くいるフォルにもセキヤたちにもちゃんと背を向けないように正面に立ち、頭を深く下げた。

目を瞑りながら頭を地面の方向へ向けてるセパルにセキヤは軽く肩をポンッと叩いた。

肩に触られた感覚があったセパルは目線だけをセキヤの居る方に動かした。


「気にすんなって!悪いやつじゃなかったんだからお互い様ってことよ!」

と笑いながら語るセキヤにセパルは嬉しさのあまりに何と言ったら良いのか分からない感情が波立てるように溢れそうになっていた。


「ところで、我もそこの白髪のジジイも水色髪の女も全員悪魔なんじゃろ?」

サタナキアは宙に浮きながら改めて、当然な事を周りに質問した。


「あぁ、そうだな」

木陰で休んでいたハンテがサタナキアの質問に答えながら痛くて動かせない片足を引きずり、地面に跡を残しながら近づいてきた。


「流石に我ら3人の悪魔をキルフィールが集めるのにはなんかの企みがあるとしか考えられんのじゃ」

サタナキアの呟きを聞いていた者達は集めたのがキルフィールであるということに理解したのと同時に、ここに居ることが危険ということに気がついた。


「警戒心を解くな、」

杖を地面に突き刺しながらフォルは目をつぶったままずっと同じ場所に立ち、みんなに声をかけた。


「セキヤ、あの力 まだ使えるの?」

ハンテは軽く気絶してるナキアを背中に乗せるように持ち上げながら質問をした。

その質問にセキヤは少しだけ寝りながら少し前のことを思い出していた。



セパルにキックを直撃させた後、セパルを触ろうとすると バチッと音を立て2人の間に電流が走った。

セパルは悪魔で セキヤのシーサーナイトの能力 邪気を払うというのが発動しスーツのままでは触れないということに気づいた。

だが、湖までセパルを持ち上げる際に 変身解除すると今まで消えていった石みたいにボロボロになると思いセキヤは少し躊躇った。


思い出を大切にするか、目の前にいる者を大切にするかヒーローに憧れを抱いていた少年には葛藤したとしても心からの正義には抗えなかった。


セキヤは変身を解除し、セパルを手に掴み 特段得意ではないが必死に上に上がるように精一杯泳ぎ 戦艦ウオトラマルに手を届かせた。

海に落ちたセキヤを怯えて見ていたドリーは目を覚ますと同時に自分のやるべき事としてセキヤのいるところにハシゴを降ろした。


セキヤとセパルは無事生還し、セキヤはみんなの怪我や無事を確認した後にウオトラマルを陸に向かうように動かすため、一人で戦艦操縦室へと向かった。


やっと1人になって落ち着いたセキヤは石のひとつも残ってない布巾着を腰にぶら下げながら、服のポケットなどを軽く叩いて確認してみたがポケットにはもうタンジェリンクオーツ等残ってなかった。


セキヤはため息を吐くと同時に戦艦を陸へ動かそうと座った瞬間おしりに違和感を感じた。


―現在

セキヤはニヤッと口角を上げ、布巾着から橙色に輝く宝石を取り出し


「ヒーロー準備満タンよ!」

と笑顔でハンテの問いに答えた。

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