海の幽霊である理由
「近い将来、関谷獅子之助の先祖がここ夜談湖を寄るようになるの だから再会の時の約束した水を操る芸を見るのに、客が必要だと思うの!」
そういうとキルフィールは指を鳴らしたその瞬間、キルフィールとセパルの居る所の合間に 突然目をつぶり気を失いかけている5人の少年少女が現れた。
ふとその気絶しかけてる表情ではなくそれぞれの上半身に注目して見てみると、紐でぐるぐる巻きに縛られてるような姿でいた。
特殊なのが、その紐はそこら辺のロープとかではなく確実にキルフィールの水色に光る矢印と同じ明るさを発してる所だ。
「この子達…誘拐してきたの…?」
セパルは5人の様子を心配しながらもキルフィールに対して、先程まで過去を覗いて同感までしてくれたはずのキルフィールに再び疑念を抱くように問いかけた。
「誘拐?違うよ〜 ただここに来るまでの山と湖ら辺を探索してた子達を捕まえただけ、セパルちゃんになら任せれるなぁって」
と微笑みを零しながらキルフィールは目を細めながらセパルの問いに答えた。
その答えを聞いた、セパルは再びキルフィールは当然普通の人なら頭で考えてもそれを実行するべきではないと思うような行動に対して躊躇をしない様子に、再びキルフィールは只者では無いということに改めて理解を深めた。
「で、話戻るんだけど なんで私が人間は好きか聞いたのか、それがこの答え」
そう言いキルフィールは5人の少年少女をどうぞ見てくださいと言わんばかりに両手を左右に大きく広げながら手のひらを正面に向ける仕草をした。
「私に何を手伝えって言いたいの?」
と不安がってるセパルはキルフィールにいつ襲われても言いようにと警戒しながら、ゆっくりと海に足を近づけ始めた。
「この海辺の近くには、悪い悪魔が住み着いてるの 白いクジラの格好した悪魔」
とキルフィールはわざと体を震わせて怯えたフリをしながら悪魔の噂をセパルに囁くように語り始めた。
「 あの悪魔にこの子達の存在がバレると食べられてしまう可能性があるの、だから人間好きの君なら この子達を自分の住処に入れて救うことが出来ると思ったのよ!」
とキルフィールは笑顔になりながらそうセパルに語った。
「でも、そしたらこの子達行方不明になるんじゃ?」
セパルはキルフィールの提案には乗り気だが、行方不明になってしまったと知られたら管理人の悪魔が悪だとしたら捜索するのでは無いかと質問をした。
「その際、私がその管理人の悪魔つまり、白いクジラの悪魔を退治するまでは 君が食したという濡れ衣を被ってて欲しいの」
キルフィールはそう提案し、セパル自身もそれでこの子達の命が助かるならと受け止めてその作戦に乗り、キルフィールと手を組んだ。
―現在 談夜湖周辺
「なるほど、つまり君は そう言われてまんまと 引っかかったってわけだ」
セキヤはセパルがキルフィールと出会って何があったかをちゃんと聞いた上で、騙されたんだと理解し強く責める事を辞めた。




