石化ヒーロー 獅子騎士、登場
「石化ヒーロー!獅子騎士シーサーナイト!!」
シーサーナイトはそう自分を語り、片腕を斜め前方へ大きく突き出し、もう片方の腕は胸元付近まで引き、拳を強く握りながら両脚を大きく左右に開いて腰を低く落とす決めポーズを見せた。
「悪魔セパル、最後の忠告だ 襲った人間達を返してくれ」
シーサーナイトは片足を船から乗り出すように構えて、湖にいるセパルにそう語りかけた。
「色男、あんたの友達が居たなら可哀想だと思うわ! なぜなら その子達はみーんな!私のおもちゃとして遊ぶための道具へとなり変わったんだからね!」
セパルはそう、笑いながらシーサーナイトへ答えた。
「そうか、」
シーサーナイトはたった一言そう呟き、セパルの居る湖の中心へと飛び上がった。
その呟きはセパルの行動を哀れんでいるのではなく、悲観的な感情に押しつぶされそうな心を抑えるための一言だった。
「石の力で、装備を強くしたって、中身は色男のまんまでしょっ!!」
セパルは水で作ったトライデントを飛ばす方向を船から飛んでくるシーサーナイトの方へと変えながら、声を荒らげた。
「残念だが、そのトライデントの弱点は見破った!」
そう言いながらシーサーナイトは飛んでくるトライデントの三本の矛部分の中心を突くように腕を突き出した。
「何故、ただの水で作られていたトライデントが、本物のトライデントと対等に戦えたのか それは君が遠くにいること自体が関わってくるだろうと俺は予想したんだ!」
ウォータージェットそれは超高圧にした水を微細なノズルから高速で噴射し、その衝撃力で対象物の切断や洗浄を行う仕組み この仕組みの怖いところは切断という部分なのだ。
音速も超える勢いで飛んできた水が、もし直で人の皮膚に当たってしまった場合、水は鋭利な刃物のように、一瞬で皮膚を突き破る。
それだけではなく、筋肉、神経、血管、さらには骨や内臓まで深く破壊される可能性があり、大袈裟にはなるかもしれないが、酷い場合は手足を切断を余儀なくされる可能性があると言うことだ。
しかしその仕組みには皮膚に触れた場合というものに限る、その点シーサーナイトは防具を付けている状態で水のトライデントに触れているのだ。
もちろん、防具をつけてるから完璧に大丈夫という訳ではない。
が、それはウォータージェットの場合に限る一瞬の速さで飛んで来るトライデントがその仕組みと似ていると為一時的には刃物と同じような勢いで飛んでくると語ったが、それはあくまで一時的なものである。
水面衝撃の仕組み同様に、勢いよく水の水面にぶつかる際、ぶつける面積を小さくし、空気を巻き込む姿勢を変えることにより、多少は痛みを和らげることが可能のように、シーサーナイトは飛んでくるトライデントに対して逆に飛びかかることによって
勢いよく飛んでくる 水の水面となりそうな部分を突き痛みを和らげることになるという事に気づき、行動したのだ。
「え、えぇ…?解説されてもわかんないわよ!要はあんたをぶっ飛ばすための水に触れてれば私の勝ちなのよ!」
セパルは難しい解説に頭を悩ませてる状況に苛立ち始め、つい本音を漏らしてしまった。
「それはどういうことだ?」
シーサーナイトはそう問いかけながら飛んでくるトライデントをわずか一瞬硬くなる時だけ、足に触れることによって長時間 空に浮く時間を取り上からセパルを見つめた。
「あら知らないの?なら教えてあげるわ、馬鹿なヒーローにも簡単に教えてあげるわ」
と高らかに声をあげながら、セパルは自慢そうに語り始めた。
「ほう、?」
シーサーナイトはセパルの発言に耳を傾けながら、後ろに居るハンテに視線を合わせた。
「…?」
ハンテはなぜ自分が見られたか、分からないまま セパルの声を一旦聞くような姿勢を取るため、サタナキアを優しく壁に寄りかからせて、よりセパルに近いデッキへと向かい セパルの声をより聞こえるように神経を尖らせた。




