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セキヤという男について

―数年前

太陽の日差しが直に当たり、熱いアスファルトがこの街では当たり前な島国、それはそれから見ると小さい鰐のシルエットから付けられた【コワニアイランド】

そんな島国に13歳の年、中学生になる時期に、家庭の都合により引っ越すことを余儀なくされたとある少年がいた。

【アビリシティ】出身の少年の両親は父が木材や石材を触っただけで頭に思い浮かんだ大きさ、長さに変化できる能力、母が天候を太陽にすることができる個人建築家の仕事をしていた。


そう、その子こそが中学生のセキヤだった。

昔から木材は木のトゲが刺さるから触るなと父から言われてたセキヤはよく石を触っていた、ある時その石を変化する 父と同じ能力が開花した。

能力は基本生まれて5歳から13歳の頃にきっかけとなる能力を開花させる話題や出来事が起こり 血液検査や唾液検査で発見されることが多いが、セキヤの能力は偶然にもそれが石を触った時に発見された為、血液検査等もせずに能力が見つかったのだ。


ある日セキヤはリビングにあった、父と母がよく見てた石材のパンフレットに真似て、誕生日に買ってもらった宝石の図鑑をぼーっとしながら見ていた。


「お父さん、アビリシティの、ほら…例の悪魔事件」

お母さんはテレビのニュースを見ながら、セキヤに聞こえない程度に声を潜めながら セキヤの父に話しかけていた。


(丸聞こえなんだよなぁ…。)

とか思いながらドリーのことを心配しつつ図鑑を見つめ続けていた。

小学生の頃からドリーとセキヤは仲が良く、弱く泣き虫なドリーをセキヤはよくお兄ちゃんのように守っていた、そのため最近連続して起こっている悪魔事件のことも心配はしていた。


(まぁ、ドリーも中学生だ 平気ではあるだろ)

セキヤは心配より、自分は中学校に馴染まないとなぁとか思いながらページを開いたその時、オレンジ色に光る宝石に目が写った。


「あ!セキヤ いいセンスしてるな タンジェリンクォーツが好きなのか?」

後ろから来てたセキヤ父に気づかずビクッと驚いた。


「刺客じゃないわ(よ)! そごー(そんな)に ちょべい(おどろか)なくてよっけ(いい)んだら(ぜ)!」

と父は笑いながらセキヤの行動に笑いながら訛った。


「あ!すまん!!分からんよな ここの方言なんだわさっきの!」

平謝りしてくる父にセキヤは本当に父達の出身がここら辺なんだなと理解した。


「それで、なんだっけ?エ(・)ン(・)ジェリンクォーツって父さんなに?」


「タ(・)ン(・)ジェリンクォーツな!」

父はセキヤの言葉を笑いながら指摘しながら、ページの中央に書かれてる光ってる石を指をさした。


「タンジェリンクォーツ 赤鉄鉱の成分が表面付着していて、それが酸化してオレンジ色になった水晶なんだよな、確か、表面は美しいオレンジ色をしているけど、中身は透明なんだよな」

と淡々と説明している父親の顔をセキヤは知識がちゃんとあるところに少しだけかっこいい憧れている父はやっぱこの人なんだな、なんて思っていた。

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