悪魔セパルとセキヤ
「感謝しなさい!色男!!私が直々にあんたを殺してあげるから!!」
ニヤニヤと悪い顔をしながらセパルはセキヤにそう吐き 再び渦を作る動きを始めた。
その渦により、止まっているウオトラマルは揺れ始めた。
「な、名前間違えたことなら、謝る!俺、悪魔の知識とかなくてさ!」
セキヤは焦りながら、そうセパルに声かけたがセパルは腕を組みながら頬を膨らましながらかなり怒ってる様子を見せた。
「セパルね!覚えた、覚えたからさその渦止めてくれよ!こっちも怪我しそうで困るんだよ!!」
セキヤが大きな声でそう叫ぶと、セパルは耳を傾け、ゆっくり泳いで近づき、
「あら、いいじゃない?人間の肉が4匹と悪魔の肉2匹、怒りを抑えるにはまぁまぁの代物だし?」
とセパルの綺麗に輝いていた青い目が突然 ハイライトの消えた紫色の目に染み込むように代わりセキヤを見つめた。
(これは、やばい。冗談抜きで俺を殺す気なのか!?誰か…戦える相手は居ないか…?)
セキヤはセパルが冗談抜きで自分たちに対して襲いかかろうとしてるのに気づき、戦艦内の様子を見渡し始めた。
大きな渦に怯えるドリー、気絶してるフォル、意識は取り戻したが立ち上がれない状態のテータ、いつの間にか消えてるシャチ助、サタナキアは先程の衝撃から耐えれなかったのか背中を抑えた状態、ハンテはそんなサタナキアを支える状態であり戦える人がいないことにかなり動揺をし始めた、その時この海に出る前の作戦会議で言われた言葉がセキヤの頭の中をよぎった
『唯一、武器を作れたり戦闘ができそうな能力持ちじゃん』
正義のヒーロー 自分の憧れ、ハンテに言われたセリフだった。
正義の中でも知識や情報に特化してる周りを見る能力に長けているハンテがそうセキヤに声をかけた事を
(この船だって、俺が作ったんだ…友達を救うため 真相にたどり着くため…俺が、やるしかない!!)
セキヤはそう決意を固めて、ポケット近くにつけてあった石の入ってる巾着袋の中に手を突っ込まず手触りだけどんな石があるのかを確認し始めた。
揺れてる戦艦の中で、初めて目をつぶりながら触る。
セキヤは今までは目を開けた状態で触り心地のみでやってきたが、目を閉じるという新たな挑戦により神経を手に全部研ぎ澄ました。
(…ん、なんだこの感覚)
初めてやった行動に対して、巾着袋越しに触っていた1つの石に少し熱い温もりを感じ、それだけではなく目をつぶっているのにセキヤのふるさとの夕日に照らされた街並みのようなオレンジ色が目に浮かんだ。
セキヤは咄嗟に目を開けて、温もりを感じた石を巾着袋から取り出した。
「…これは」




