フォルとキルフィール
「いやはや、そこまで見抜いておったとはご名答じゃ、キルフィールがよく話すわけじゃ」
と微笑みながら語るフォルに反面5人の表情はキルフィールというワードを聞いて凍りついた。
「やはり、関わっておったか…キルいや、ルシファーと」
サタナキアは自分の予想が当たったことに少しだけ辛そうな表情になり俯いた。
「いやいや、落ち着いて話を聞いてくれ 同志よ」
フォルは落ち着いた表情のまま、サタナキアにそう語りかけたが、サタナキアは嫌悪感からなのかフォルのことを完璧に睨み拒絶した。
「ワシもキルフィールとは知りあったばっかりじゃ。 あやつはこの世の人類を消そうとワシに持ちかけてきよった。」
ハンテはそう語り出したフォルの表情が少しだけ、悔しそうに反転の能力で自分を変えさせてくれと頼んでいたリトと似ており少しだけ心がズキッと傷んだ。
「それで、人々を襲ったと?」
テータはフォルに1歩だけ近づき、行方不明になった同級生のことを追求した。
「なんの事じゃ?ワシはそのキルフィールの相談を断ったんじゃよ。そしたら あのキルフィールってやつは『いずれかくる少年少女の集まりに、気をつけろ アイツらは洞察力がするどく化けていても悪魔と見抜くぞ』と警告されておって、今回それが誰かわかったってだけじゃ」
フォルはキルフィールの意見に賛同はしなかったが、キルフィールからの警告は気にかけており、その警告していた少年、少女の正体がテータ達の事だと理解し、先程キルフィールと口走ってしまったと誤解を解いた。
「ちょっとまて、なら海の幽霊の噂とは辻褄合わないぞ」
とセキヤは急に声を出した。
「だから。言っておるじゃろ あれはあくまで噂で人々を襲う精霊などおらんと、ワシも精霊たちを守るために君たちを襲っただけで、しかも悪魔として人に危害を加えたのは今回で初めてじゃぞ?」
フォルはそう眉をひそめながらそう答えた。
「ちがう、あれは本当なんだよ! うちの周りの奴らも、実際あれ以降連絡が途絶えてて…!」
セキヤが声を荒らげたその時
綺麗で儚き、美しい音色で構成された女性の声が船内を響き渡る。
思わず、声を荒らげていたセキヤもピタッと足を止めてしまうほど魅力的な声色はその場の冷たい空気をとかしていくように感じた。
泡のぷくぷくと鳴り響く中、フォルはなにかに気づいたように、船内の端へと走り湖の中心部分を見つめた。
「セイレーンだ。」
フォルが見てる方向へと5人が向かうとそこには海のように透明な水色の髪にポニーテールに貝殻や真珠が飾り付けられている 白色のワンピースを着た女性が綺麗な歌声を奏でていた。




