ウオトラマルの侵入者
「落ち着いて聞くシャ…船内に侵入者が現れたシャ」
海上の為、現れないはずの侵入者という発言に5人はひとつのワードが頭に思い浮かんだ。
『海の幽霊』
セキヤは海の幽霊の正体がフォルネウスだったのか、それとも別人だったのかその確認をしたくなり戦艦操縦室から出て、デッキに向かって階段を駆け上がって向かった。
その様子を見たドリー、ハンテ達も続いていきテータとサタナキアも目を合わせ戦う可能性があることを理解し、サタナキアは顔につけてる仮面のGOATを外し片手で粉々に砕きGOATRIDENTを再び召喚しデッキへ向かった。
デッキに全員が上がりきるとそこには中心部に身体がボロボロな状態で、杖をつきながら、片足を立てて座っている、謎の老人フォルがそこには堂々と座っていた。
「やはり、ただの能力者たちだけではないと思ったんじゃ…」
とニヤつきながら口から流れてる血を手で拭いながらフォルはサタナキアを見つめた。
「なんじゃ、気色悪いじじいじゃの…」
サタナキアはジロジロと見つめてくるフォルに対し、明らかな嫌悪を示した。
「いや、会った時に思ったんじゃよ 紫の黒髪の男の子達は警戒しとった そこのピンク混ざりの茶髪とメガネの子は怯えながらも和んでおった が、白髪の子だけ異様なオーラを放っとったんじゃ」
フォルは最初に展望台で、あった時の様子を話し始めた。
「多分知られておるじゃろうが、ワシは老人フォルではない…先程君たちを襲った白鯨、悪魔フォルネウスじゃ」
自らを一般の老人ではないと、フォルはここでちゃんと公言し、その発言にハンテは警戒してて正解だったと言いたそうにテータに目配せをした。
ハンテだけは唯一、フォルのことを怪しんでおり出会ってから調べた知識と談夜山に来る前に調べていた知識を融合し、フォルという存在が管理人でないことを誰よりも早く知っていたからだ。
「まぁ、なんじゃワシを襲ったりせん限りワシもここでは暴れんから、こっから話し合わんか?」
フォルは片手を目の前に差し出し 5人に座るようにジェスチャーをした。
「…我は解かんぞ」
サタナキアはGOATに戻らず、皆を守る立ち位置に着くことをフォルに警戒しているという意味も込めて声をかけた、フォルはそれでもよろしいとでも言わんばかりの表情をし 4人が座るのを待った。
テータは静まり返ったデッキ内で一番最初にかつ堂々と腰を下ろしながら、あぐらをかき始めた。
「おい、テータ信じるのかよ この悪魔を」
1度騙されたことがあることを理解しているセキヤはテータにそう問いかけた
「うーん。よく分かんないけど話したい事情があるんでしょ? 聞いてあげるのも別に無料だし それに僕らには最強の盾であり矛のサタナキアが後ろで構えてくれてるし」
と今の雰囲気を和ませるように笑顔でセキヤに返した。
多分本当にそう思ってる反面、テータは悪魔と話せる貴重な機会にワクワクと好奇心を止められなくなっているのだろう、と見抜いたハンテはため息つきながら少し微笑み、デッキにゆっくりと腰を下ろしながらペタンコ座りをした。
セキヤとドリーもその様子を見てお互い顔を合わせた後にセキヤは立膝を立てる座り方をドリーは片手でセキヤの袖を引っ張りながら三角座りをデッキの上でした。
先程まで何が起きてるかわかっておらず黙っていたシャチ助もその場にぺたんと横たわった。
(多分あれがシャチ助でいう座るという行為なんだろうな)
テータは遠くにいたシャチ助を見つめながら そう心の中で呟いた。
「では、一人を除いて座ったことだし 話し合おうか、ここ談夜山の真相を」




