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98話

ちょっと短いです。

 オレの奴隷に求める条件は、いくつかあった。

 一つは、料理ができること。

 まず、これは外せない。そうでなければ、なんのために来たのやら。

 ただ、そんなに上手でなくても良い。

 やっているうちに、上手くなるし。


 二つ目は、戦闘が可能なこと。

 周囲は森で、魔物が彷徨いている。一応、結界があって、お屋敷の中に魔物が入り込むことはないが、何があるかわからず、万が一お屋敷の外にでなければならないような状況も、ないとは言えない。

 最低限、自衛できると助かる。


 三つ目は、女性であること。

 よく考えたら、オレの周りにいるのは、精霊であるが、それ以上にとても魅力的な女性です。

 男の奴隷を連れていき、万が一トチ狂って、ディーネたちに襲いかかるようなことでもあったら、シャレにならない。

 もちろん、簡単にどうにかなるとは思えないが、何かが起こってからでは遅い。

 女性の奴隷であれば、そのようなことはないだろう。


 ちなみに、オレが手を出す、とかは考えてない。

 奴隷に手を出して、妊娠でもさせようものなら、働けなくなってしまう。

 労働力の低下とか、バカバカしいですからね。


 他の細かい条件もまだあるが、とりあえず、この三つが挙げられる。

 まぁ、最終的に値段の問題になるわけで。

 無理なら諦めるしかないな……。




「この二人は、いかがでしょうか?」


 そう言って、奴隷商の女性店主は、二人の女性奴隷を連れてきた。


 連れてこられたうちの一人は、二十代半ばくらいに見える。

 かなり癖の強い髪を背中の方まで伸ばし放題にしているため、ボリュームがすごくなっている。

 モサモサだ。

 身長は145cmくらいで、体型はとある一部分がひんにゅ──げふんげふん、かなりスリムというか、痩せている。


 もう一人は、身長は190cm近くあり、体型も豊満なのだが、顔を見ると、十代前半くらいと、かなり若く見える。

 彼女も髪の毛は伸ばし放題で、それに隠れるように側頭部からくるんと曲がった角が二本あるが、何の種族だろう、山羊かな?


 ……何とも、デコボコな二人組だな。


「そちらの背の低い彼女は、ドワーフです。

 見た目とは裏腹に、筋力と体力に優れています。

 戦闘では、魔物の全面に立って活躍できると思われます。

 また、ご希望のとおり、料理も得意です」


「もう一人の背の高い子は、山羊人族です。

 彼女も、筋力と体力に優れていて、さらに身体も頑丈なので、パーティーの盾役として、活躍してくれるかと。

 もちろん、料理もできます」


 ふむ。

 こちらの要望通りの人材です。

 でも……お高いんでしょう?


「それなのですが、少し問題がありまして……」


 言いにくそうにしている店主さん。

 はて?

 どんな問題があるんだろうね?


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