89話
[戦闘終了! 【投擲】のレベルが上がりました!]
[戦闘終了! 【結界術】のレベルが上がりました!]
オークに囲まれて、オレは思う。
……どうしてこうなった?
「腹が空いたのう……」
クライネさんのこの一言で、オレたちは港町に行くことになった。
『アイテム』から食べ物を出しても良かったが、どちらにせよ、宿屋をチェックアウトするために、港町に行かなければならないので、それなら後々のことを考えて、今行くことにした。
まずは、オレとディーネで向かった。
何事もなく到着。
無事にチェックアウトした。
そして、クライネさんを連れてくるために、転移できる場所を探した。
人目につかない場所は……と。
廃屋があり、そのさらに奥に、隣家の壁と壁の隙間みたいなデッドスペースを見付けた。
『アイテム』に入っていた木材で、その隙間を覆い、外から見えないようにして、水を入れた桶を置いた。
これで、オレが簡易マップで人の有無を確認すれば良い。
最悪、この場所は破棄もできるし。
早速、クライネさんとジュリア、ヴィヴィを連れてきた。
まずは食事だ。
新鮮な海の幸を食べまくる。
ヴィヴィが身体に似合わず、とてもよく食べた──おかしいなぁ、精霊はものを食べなくても、問題ないはずなんだけど……。
クライネさんも負けじと、たくさん食べた。
食事が終わると、しばらく動けないほどだった──何してるの?
それから、身の回りのものを買った。
なんせクライネさんは、武具しか持っていない。
生活必需品の購入は、不可欠だ。
ついでに、ジュリアとヴィヴィの分も買った。
ディーネと三人で、楽しそうに服を選んでいる。
……お金、足りるかな?
そして、オレは今、港町の近くで、豚頭人身の魔物──オークを狩っている。
あまり強くはないが、そこそこまとまって行動しているので、結界を張ってその内側から石を投げて、倒している。
倒れた獲物は、『アポート』で引っ張って回収していた。
冒険者ギルドによると、コボルトの群れがなくなり、その代わりにオークがやって来たという。
コボルトを壊滅させたのはオレたちなので、オークがやって来た原因はオレたちにある、というのは間違いではない。
よって、責任を取るというわけではないけど、オーク討伐の依頼を受けた。
いや、正確には、冒険者ギルドに行った際に、クライネさんが乗り気になった、というのが正しい。
オレとしては、オークがやってこようがさほど気にしない──他の冒険者が討伐するから──のだが、やる気のないオレに、責任がどうのこうの、金を稼がなければ云々、と言って依頼を受けさせたのだ。
「ついでじゃ。お主たちを鍛えてやろう。
なに、遠慮はいらない。
面倒をかけている礼じゃ」
さらに面倒なことに、クライネさんがオレに教導をする、と言い出した。
生活費を出してもらって心苦しい、と言っているが、実際はどうだかわかったものじゃない。
オレをオモチャにしたい、とか思ってそうだ。
かといって、強硬に断る理由もない。
オレより実力は、断然上なんだし。
良い機会だし、武術をキチンと学ぶというのも、アリだろう。
……と考えた数時間前のオレを、思いきり殴りたい。
オークの群れに囲まれて、オレはそう思ったのだった。
スキル
不死 状態異常無効 超回復 杖の才能 魔法の才能
高速思考 夜目 魔闘撃 魔力制御 魔法並列起動
空間把握 空間機動 空歩
杖LV.9 剣LV.8 体術LV.8 盾LV.8
投擲LV.7(+1) 必中LV.8 回避LV.9 ダッシュLV.7
耐久走LV.6 解体LV.5 危険察知LV.7
錬金術LV.5 結界術LV.5(+1)
召喚魔法LV.9 空間魔法LV.7
火魔法LV.7 水魔法LV.7 風魔法LV.7
地魔法LV.7 氷魔法LV.7 雷魔法LV.7
光魔法LV.7 闇魔法LV.7 無魔法LV.8




