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66話

 水面から顔を出すと、目の前にお屋敷がありました。


 ん?

 周囲を見るとちゃんと森の中で、オレが出てきたのは泉だ。

 『地図』(マップ)で確認しても、メルガルド大森林にオレはいる。


 んん?

 それなのに、目の前にお屋敷がある。

 ほわい?


 ディーネに訊くと、以前にたまたま見つけたんだそうだ。

 オレが拠点があると良い、と呟いたのを聞いて、この場所のことを思い出したらしい。


 そうか、それはありがとう、ディーネ。

 ただ、一言欲しかったけど。


 改めてお屋敷を見ると、ここは裏庭の端みたいだ。

 正面は反対側だな。


 正面に回ってみると、立派な玄関があった。

 屋根のついたエントランスで、広いから大きめの車でも無理なく停められるほどだ。

 ……この世界なら、車じゃなくて馬車か。


 いわゆるお金持ちのお屋敷のイメージだね。

 噴水とかあるし。

 水は出てないけど。


 うーん……。

 この場所、スゴい気になる。

 ちゃんと探検したいけど、海にジュリアを置いてきぼりにしちゃったんだよな。

 ここにきたのは、実験のためだし、まずは元の場所に戻れるか確認しないと。




 そんなわけで、戻ってきました。

 桶に水を溜めての転移が可能だとわかったので、擬似的だがワープができる。

 今後は、水の溜まっている場所に注意しよう。

 ちょうど良い場所がなければ、桶に水を溜めておけば良い。

 水がなくなってしまうと戻れなくなるので、そこに気を付けて、と。


 森の中のお屋敷が気になるので、まずは安全な場所を確保しよう。

 そこから桶に水を溜めてから、改めて探検だな。

 すぐそこに港町があるから、そこの宿屋からにするか。


 では、さっさと行こう。

 ちょっと離れている間に、魔物がまた出てきたから、倒しながらになるけど。




[戦闘終了! 【体術】のレベルが上がりました!]


 ビックリ!

 大きな貝の魔物を倒したら、中から真珠が出てきた。

 そんなに粒が大きくないし、形も良くないが、間違いなく真珠だ。


 売れるかな?

 ……歪だからなぁ。

 ムリそうなら、とっておくか。

 そうしよう。


 少し歩いていると、町が見えてきた。

 魔物も減ってきている。

 もう倒さなくても良いか。


 海岸から港町に入れそうだけど、検問所がある。

 そういえば、ジュリアを魔法使いギルドで登録していない。

 ……面倒だな。


 悪いけど、ジュリア、送還するよ。

 また、後で喚ぶから。

 ん。悪いね。では。


 考えてみれば、精霊を送還したのは初めてだった。

 ディーネは送還されたがらなかったし。


 さて、行くか。




 特に何もなく、町の中に入れた。

 町のイメージは、モナコとかそんな感じだ。

 行ったことはないけど。

 そういえば、熱海は『東洋のモナコ』って言われているんだっけ。

 確かに、熱海にも似ている。


 現在の時刻は、午前11時です。

 お腹が空きました。

 屋台で買い食いしたい。

 『アイテム』(ストレージ)にしまって、ジュリアには、後で食べさせてあげよう。


 やはり港町だけあって、魚介類が豊富です。

 網でさっと火を通しただけなんだけど、スゴい美味い。


 あと、魚醤があった。

 当然、購入しましたが、何か?


 過去に日本人が多く来たようだったので、あるとは思っていたけど、実際にあると嬉しいな。

 醤油が欲しかったけど、贅沢は言うまい。

 その内、見付かるに決まっている。

 無いわけないのだ。

 日本人、舐めるなよ。


 何の魚だかわからないが、塩焼きが美味い。

 カレー粉がかかっているのがあった。それも美味い。

 やっぱり、魚介類は良いな。

 ディーネも美味しそうに食べているし。


「すみません。ちょっとお尋ねしますが、生では食べないのですか?」


「あー。屋台でやっている奴はいないな。痛むし、他から来た連中はあまり食べたがらないしな」


 刺身が食べたくなったので、屋台をやっているおっさんに訊いたら、そんな答えが返ってきた。


 それもそうか。

 食べさせてくれるお店を教えてくれたので、礼を言って、そのお店に向かう。


 魚を買って、自分で用意しても良いけれど、まぁ、そこはアレです。

 刺身包丁が無いんだよな。

 ここら辺で売っていたら、買いたい。




 刺身を食べた。

 それ自体は、スゴい美味かった。

 ワサビがなくてなんか違う、と思ったが、それは良い。


 ところが、煮付けがメニューにあったので頼んだら、塩で味付けされているだけで、しかも生姜とかで臭みが消されていないので、なかなかパンチがあった。

 ぶっちゃけ、マズイ。

 この手のものは、自分で料理しようかな……。

 無難なものしかできないが、これよりはマシだろう。


 お店を出て、買い物に行く。

 えと、食材と、調理器具をいくつかと……。

 刺身包丁は無いのか。

 うーん……仕方ない。

 砥石で研いで、それらしくするか。


 いやー、買った買った。

 お金は心許なくなったけど、しばらくは魚介類を楽しめそうだ!


スキル

不死 状態異常無効 超回復 魔力制御 杖の才能 魔法の才能 

高速思考 夜目 空間把握 魔闘撃 

杖LV.6 剣LV.5 体術LV.4(+1) 盾LV.5 投擲LV.5 

必中LV.6 回避LV.5 ダッシュLV.5 

耐久走LV.5 解体LV.5 危険察知LV.5 

錬金術LV.4 召喚魔法LV.6 空間魔法LV.5

火魔法LV.5 水魔法LV.5 風魔法LV.5 

地魔法LV.5 氷魔法LV.5 雷魔法LV.5 

光魔法LV.5 闇魔法LV.4 無魔法LV.5

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