48話
やってきました、職人ギルド。
ここは時間に関係なく、賑やかです。
受付に行き、ポーションを売りたい旨を伝えたが、しかし結果は芳しくなかった。
職人ギルドは基本的に、商売をするのではなく、技術向上を目的とした集まりである。
なので、自ら作ったものをたくさん持ち込んでも、評価を受けることはあれど、買い取ってくれることはない。
もちろん、例外はあるけど、今は関係ないので割愛する。
今回も、オレがたくさんポーションを持ってきたとしても、どうやってこれだけの量のポーションを作ったのか、ということを、時間、手間、コストなど諸々の要素を勘案して、それが高評価であれば、報奨金を得られる、というだけだ。
大学や企業の研究機関のようだ。
なかなか評価が辛いようで、お金を貰うのに苦労しているところも似ている。
いずれにせよ、職人ギルドでお金を手に入れるのには、失敗した。
商人ギルドに持っていくように言われたが、それでも既得権益の問題などあり、むずかしいと思われる。
陶器やガラスの瓶を見せたが、いくつか引き取ってもらえたが、それだけだった。
オレの【錬金術】がおかしいことはわかっていたので、作り方は黙っていたが。
料理の調理法などの知識チートができないかと思ったが、確認したらムリだった。
陶器やガラスもそうだが、ここら辺の知識チートは既に使われていた。
そう。
訊けば、かなり昔から異世界──地球、それも日本──から召喚された人がいたそうなのだ。
それも何人も。
そういえば、女神様もそんなこと言ってたな。
今回も、オレだけでなく、他にも召喚したとか──正確には、たくさん召喚した中の一人が、オレだ。
そう考えれば、この都市なんかもいろんな影響を受けていそう印象はあった。
まぁ、文明の遅れていそうな場所に連れられたら、まずは快適に暮らせるようにする。
それが、日本人としてのあるべき姿だな(異論は認める)。
何はともあれ、過去にいた日本人の活躍により、オレの金儲けの手段は失われていた。
それどころか、オレも異世界(日本)からやってきた、と思われてしまった。
間違ってないが、ちょっと面倒くさ──げふんげふん、厄介なことに巻き込まれそうなので(テンプレならあり得る)、異世界人の知り合いがいた、と誤魔化して(嘘はついていない)、オレは職人ギルドから逃げ出したのだった。
[【耐久走】のレベルが上がりました!]
走っていたら、レベルが上がった。
意外な上がり方だった。
まぁ、良いけど。
スキル:不死 状態異常無効 超回復
杖の才能 魔法の才能 高速思考
杖LV.4 剣LV.3 投擲LV.3
錬金術LV.3 耐久走LV.2(+1) 解体LV.3
必中LV.4 召喚魔法LV.4
火魔法LV.2 水魔法LV.3
風魔法LV.3 地魔法LV.4
光魔法LV.4 無魔法LV.3
氷魔法LV.3 夜目
危険察知LV.2 盾LV.1
雷魔法LV.2 空間魔法LV.2
魔力制御
なんか知らないスキルがある。
いつの間に【魔力制御】なんてスキル、覚えたんだ?
うーん?
心当たりがあるとすれば、昨晩……かなぁ?
いろいろ魔法の実験をしてたし。
まぁ、良い。
気にするな、努力が実ったんだ、たぶん。
ふむ。
いろいろスキルが増えて、見にくくなった。
なんとかできないかなぁ?
それよりも、【耐久走】は走ればレベルが上がる。
それがわかったので、機会があれば走ろう。
あ、ディーネを置いてきた──いや、ちゃんといる。
オレ、結構速く走ったと思うけど、よくついてきたね。
精霊ってスゴい。
魔法使いギルドまで走っていくことにした。
今までは、ディーネがいたからあまり急がなかった。
けれど、気にしなくても良い、とディーネからお墨付きを貰い。
レベリングになるし、体力もつくから(もっとも、疲れてもすぐに回復するから、意味はあまりない)、通行の邪魔にならないように、なるべく走ろう。
途中、休憩がてら、屋台で食べ物を買う。
結構な量を買ったが全部食べるのではなく、『アイテム』に入れておくのだ。
いざというとき、困らないで済む。
飲み物は、ディーネに水を出してもらう。
これが美味い。
甘露とは、このことをいうのだろう。
自分ではこうはいかないので、水筒にも入れておこう。
万が一、はぐれたときにも、飲めるようにしたい。
……これ、変な成分とか、入ってないよね?
いや、ディーネさん。なんとか言ってください、ねぇ。
なんやかんやあったが、魔法使いギルドに着いた。
依頼人──ナッシュ君に会って、報告しよう。
スキル:不死 状態異常無効 超回復 魔力制御
杖の才能 魔法の才能 高速思考 夜目
杖LV.4 剣LV.3 盾LV.1
投擲LV.3 解体LV.3
錬金術LV.3 耐久走LV.2(+1)
必中LV.4 危険察知LV.2
召喚魔法LV.4 空間魔法LV.2
火魔法LV.2 水魔法LV.3
風魔法LV.3 地魔法LV.4
氷魔法LV.3 雷魔法LV.2
光魔法LV.4 無魔法LV.3




