36話
魔法は面白い。
だが、何でもできるわけではない。
改造はできるけど、新しく編み出すのは難しい。
例えば、オレは今、火を着けることができる。
しかし、その火を爆発させることはできない。
スキルなのか、それともギルドで教えてもらうかしないとダメなのか。
一方で、氷は作ることができた。
水を出して、温度を下げたのだ。
ステータスを見たら、【氷魔法】のスキルがあった。
となると、爆発できないのは【爆発魔法】がないからなのか。
あるいは、オレの知識が足りないからなのか。
爆発ってどうするんだ?
風を吹かしても、火勢が強くなるだけだし。
水蒸気爆発とか粉塵爆発とかは、密閉空間でないとダメなんだっけ?
良く知らない。
スマホがあれば……。
うん。諦めよう、爆発は。
その内、魔法使いギルドで訊こう。
一回できるようになると、あとはそれを使いやすく改造できる。
今はそれで良い。
雷とかも使ってみたいけど、あれも詳しくは知らない。
雲と地面との電位差がどうこう、だったような。
あやふやだし、それを手持ちの魔法でどうにかできる気がしない。
よって、これも保留だ。
スキルとして覚えることはできる。
SPを消費すれば良い。
【雷魔法】は……50Pか。
今、100Pあるから、できないことではない。
けど、なんかもったいないので、あとにしよう。
[【水魔法】のレベルが上がりました!]
[【風魔法】のレベルが上がりました!]
[【地魔法】のレベルが上がりました!]
もう完全に日が落ちて、空は真っ暗です。
もちろん、星の光はあるけれど。
焚き火がなければ、何も見えない。
これはちょっと……舐めてた。
月がないので、かなり暗い。
たまたま月が出てないのか、そもそもこの世界に月がないのか。
これで森の中に入ろうものなら、立ち往生するだろう。
魔法でなんとかできるか?
一応、【光魔法】はあるが。
それともスキルを取るか。
スキルを取りました。
【夜目】です。
これは便利だ。良く見える。
10Pでこれから、もっと良いスキルがあってもおかしくない。
なるべくポイントは、スキル取得に使おう。
さて、魔法だが。
とりあえず、形状をいろいろ試してみた。
基本はバレット──ゴルフボールくらいの弾丸だったので、他にもやってみた。
針──細く鋭い針状のものが飛んでいく。
矢──ダーツの矢くらいのものが飛んでいく。
槍──二の腕ほどのものが飛んでいく。
球──バスケットボール大のものが飛んでいく。
ここらへんがやりやすかった。
飛ばすもののイメージがそうなんだろう。
あと、同じ魔力なら、小さくすると数が増やせる。
大きくしたければ、あるいは形状をそのままに数を増やしたければ、魔力をたくさん使えば良い。
ただ、槍や球は数を増やそうとすると、威力がなくなるような気がする。
バランスが悪くなるんだろう。
レベルが上がるとかで、解決すれば良いけど。
また、属性の問題がある。
無というのは良くわからないけど、破壊のためのエネルギーっぽい何かだと思う。
ゲームによっては、万能な攻撃方法だな。
火はまあまあ使いやすい。
小さな火でも当たれば熱いので、だいたいのモンスターに効果的だろう。
水は、たくさんあれば良いが、そうでないと微妙です。
大質量で高圧にすれば、レーザーやカッターに使えるが、魔力消費が凄まじい。
切り札だよね。
風が困る。
圧縮して撃ち出せば、そこそこなのだが、あくまでもそこそこでしかない。
具体的には、小動物を気絶させるくらい。
ちょっとなぁ。
あまり形状にこだわらず、放射状に撒き散らすか、竜巻みたいにするか。
でも、それだって動きを止めるのが限界だ。
『ウィンドカッター』ってどうするんだ?
土が優秀です。
と言ってもただの土ではダメで、石が良い。
最初は、土しか出せないと思っていたが、いろいろやる内に、砂が出て、石が出せるようになった。
ただ、石は魔力消費が厳しい。これもレベルが上がれば解決するだろう。
今は、手元の石を操作することで、満足しよう。
石なら、足元に転がっているし、ストレージにたくさん保管しておけば良い。
[【錬金術】のレベルが上がりました!]
また驚いたことに【錬金術】を使うと、形を好きなように成形できるのだ。
これには興奮してしまいます。
早速、弾丸に──それもきちんと先端を尖らせ、空気抵抗を減らします。
もっとも【必中】があるので、命中率はそれほど気にしなくてもかまわないけど、速度に差が出ると思うので、きちんとやろう。
その内、金属を被せて、フルメタルジャケットとか有りだね!
こほん。
少しはしゃいでしまった。
ちなみに、成形だけなら【地魔法】でもできるのだが、一度に数発しかできない上に、魔力消費がなかなかだ。
しかし、【錬金術】なら一度に10以上できる。魔力消費もそこそこだし、何よりも作り置きできる。
ちょっと調子に乗って、500以上あるのは内緒です。
この石の弾丸で、かなり離れた場所にいる――簡易マップによると数百mはある――モンスターを撃ったら一撃でした。
近付いてみたら、ゴブリンの眉間を貫通してるとは。
驚きです。
もっと【錬金術】も含めて、いろいろ調べなければ。
そんなわけで、まだまだ夜は長いぞ。
名前 :ラムダ
レベル:2
SP :90
スキル:不死 状態異常無効 超回復
杖の才能 魔法の才能 高速思考
杖LV.2 剣LV.2 投擲LV.2
錬金術LV.2(+1) 耐久走LV.1 解体LV.1
必中LV.2 召喚魔法LV.2
火魔法LV.2 水魔法LV.2(+1)
風魔法LV.2(+1) 地魔法LV.1(+1)
光魔法LV.1 無魔法LV.2
氷魔法LV.1(new) 夜目(new)




