35話
オレとディーネは城門を出て、メルガルド大森林に向かう。
ディーネの力で、森の中の泉へ直接移動できるが、今回はやめておいた。
冒険者ギルドで、依頼を受けたからで、ゴブリンと大ウサギ、ワイルドドッグの討伐、及び素材を集めるためだ。
これら魔物は、体内に魔石があり、魔法の道具に必要なのだそうだ。
それをギルドは買い取る。
話を聞いたときは、電池みたいだと思った。
モンスターを倒せば、必ず魔石が手に入るわけではないらしい。
モンスターは死ぬ際に、魔石が砕けてしまうことがあるらしく、これは気を付ければ良いというものでもないので、運次第のようだ。
実際、初めて大ウサギを倒したとき、魔石はなかった。
そんなものなのだろう。
いずれにせよ、森への道中にモンスターを倒して、依頼を完遂させよう。
ついでにレベルも上げたいし、買った剣も、覚えた魔法も試したい。
というわけで、レッツゴー!
[戦闘終了! 【剣】のレベルが上がりました!]
戦闘が終わったのがわかると良いかなと思い、『設定』から『記録』を調べて、いろいろ試してみた。
視界内に字幕が出てくるので邪魔なのだが、戦闘終了とレベルアップのみを表示させることができた。
このくらいなら、我慢しよう。
買ったばかりのブロードソードは、なかなか使い勝手が良かった。
切れ味はさほどでもないけど、叩き斬るというのは、【剣】のレベルが低く、未熟なオレにちょうど良かった。
徐々に慣れてきて、たまに急所を斬って一撃死させることもあり、ちょっと楽しくなる。
もちろん油断することはないが、遠距離の投石、近距離の剣、というようにできると良いな。
[戦闘終了! 【無魔法】のレベルが上がりました!]
メルガルド大森林に到着した。
といっても、まだ中に入らずにいる。
暗くなったので、食事にしようと思う。
ゴブリンどもを倒してきたが、かなりの数になった。
どこにこんなにいたんだ、というほどだ。
こんなにいるんじゃ、ギルドの依頼料が安いのも、むべなるかな。
魔法を使ってみたが、さほど威力はない。
当たりどころが良くないと、一撃では倒せないのだ。
ディーネによると、下級魔法なのだから仕方ない、というが、魔力の高いはずのオレからすると、ちょっと納得がいかない。
それとも、魔力は魔法の威力に関係ないのか?
そんなわけで、森に入る前に魔法の特訓だ。
見よう見まねで焚き火の準備をし、
「ファイア!」
マッチくらいの火が指先から出た。
集めた枯れ葉に近付け、火を着ける。
あとは薪を放り込めば、大丈夫だろう。
そして、もう一度。
「ファイア!」
指先に火が出てくる。
あまり大きくならない。
このまま維持し続け、力を込めた。
ムリか……。
なんとか火の大きさだったり、温度を調節できないものか。
こんなときは……助けて、ディーネえもん!
ふむ。
魔力とは、身体の中にあり循環している、と。
魔法の際、それを意識して変質させている。
呪文を唱えるのは、それらのことを自動化させ、効率良く魔法を使う手段なのだ。
つまり、『ファイア』の一言で、魔力循環、変質、発動のセットとなっているのである。
便利だが、それ故に融通が利かない。
ならば、どうするか?
自ら魔力を循環させ、自ら好きなように変質させれば良い。
結論は出た。
早速、呪文を唱えずに、
(ファイア!)
イメージとしては、ガスバーナーだ。火力を調節できるし。
って、うわっ!?
ボワっと、炎が吹き上がった!
少し火勢を弱める。
火が落ち着いたところで、今度は温度調節だ。
ゆっくりと、火の色が青くなった。
しかし、MPバーがグングン減っていくので、慌てて止めた。
むう。
MPの減りが酷い。
効率が悪いけど、この効率を良くした結果、『ファイア』の魔法になったんだな。
すぐにMPバーが回復する。
オレの場合、すぐに回復するので、少々の無駄は許容しよう。
それよりは、威力を上げた魔法をブッパしたい。
もっと研究しよう。
[【火魔法】のレベルが上がりました!]
おや?
別に戦闘をしなくても、レベルが上がるのか。
なら、素振りとかすれば、【剣】とかも上がるんだ。
……これは、夜が楽しみになってきた!
名前 :ラムダ
レベル:2
SP :100
生命力:1150
精神力:2200
筋力 :184
耐久 :182
敏捷 :185
器用 :191
魔力 :1210
幸運 :20
スキル:不死 状態異常無効 超回復
杖の才能 魔法の才能 高速思考
杖LV.2 剣LV.2(+1) 投擲LV.2
錬金術LV.1 耐久走LV.1 解体LV.1
必中LV.2 召喚魔法LV.2
火魔法LV.2(+1) 水魔法LV.1
風魔法LV.1 地魔法LV.1
光魔法LV.1 無魔法LV.2(+1)




