174話
はぁ。
やっと倒せたか……。
このリザードマン、かなり強かったけど、地下一階なのにこんなのが出てくるのか?
それとも、こいつは特殊な個体だったのか?
それによって、このダンジョンの難易度が大きく違う。
うーん?
そうだ! 〈記録〉を確認してみよう。
どれどれ?
[ハイリザードマンを倒しました!]
ふむ。
ハイリザードマンとな?
リザードマンの上位種なのかな?
いわゆるレアモンスターだろうか?
となると、たまたま遭遇しただけなのだから、そう頻繁に戦うことはなさそうかも。
そこまで厳しくはないかな?
でも、こういうのがいる、というのがわかったのだから、油断はしないでいないとな。
バックアタックを仕掛けてきたオーク数頭は、ディーネとヴィヴィに倒され転がっているので、『アポート』で回収。
ハイリザードマンも同様にして、先に進もう。
〔10月4日木曜日〕
午前0時過ぎとなりましたが。
ようやく地下二階に降りる階段を見付けた。
地下一階はまだ全てを歩いていないけど、残りは端の方だし、もう諦めよう。
ちょっと……いや、かなりメンドイ。
相変わらず、魔物が多いんだよ!
というわけで、魔物から逃げるように階段を降りる。
その先は特に地下一階と代わり映えのない光景だ。
通路は広いし、天井も高いから圧迫感みたいのはないけど、やはりウンザリする。
こんなところに何日もいたら、気が狂うかもなぁ……。
まぁ、それは良い。
地下一階におよそ一二時間くらいかかった。
分割したから、実質的には、二日になる。
このペースで進めるなら、地下三〇階まではおおよそ二ヶ月かかる計算になる。
うん。
家と学院とダンジョンの往復をするだけの二ヶ月間。
……耐えられないなぁ。
ジーク師匠には、半年以上かかると伝えておきましょう。
尤も、それでも早い方だと思うけどね。
さて。
地下二階は、どんな具合かな?
……っと、早速魔物がいました。
やっぱり多い。
多すぎる。
リザードマンが一体だけいる。
見た感じ、上位種のハイリザードマンはいなさそうだ。
それなら一体くらい、さほど手間ではないと思う。
オレとディーネの魔法。ユミルの弓矢で、あっさりと仕留めた。
ふむ?
トカゲだけあって、ディーネの水魔法はちょっと効果が薄いかな?
次からは、オレとユミルだけでも良いかも。
こうしてみると、ハイリザードマンはやっぱり強かったんだな、と思う。
ただのリザードマンだと、相手が何も出来ないうちに倒せちゃうんだからなぁ。
訓練相手と考えると、ハイリザードマンと戦いたいな。
まぁ、危険は大きいけど、それも含めて訓練か?
そうだ。もし、またハイリザードマンと遭遇したら、オレ一人で戦ってみようかな。
いろいろ戦い方を模索しておこう。
勉強でも何でも、予習は重要だからね。
午前5時となりました。
今回の探索はここまで。
昨日の反省を踏まえ、今日はちゃんと準備をしておいたので、転移で帰ります。
では……とうっ!
家の庭に転移した。
っと、アヤノさんが既に準備運動を始めている。
まぁ、オレは今までダンジョンで動いていたので、身体は暖まっている。
なので、準備運動する必要はないけど、それを待っているのもなんなので、一緒に身体を動かそう。
その間に、ダンジョンでの出来事を話しておこうか。
アヤノさんは興味あるだろうし。
というわけで、かくがくしかじか。
「ハイリザードマンですか?」
「そうです。もし、遭遇したら言いますので、注意してください。
かなり強いです」
「わかりました、気を付けます。
……でも、地下二階ですか。
わたしは、途切れ途切れになっちゃうんですよね。
つまらないです……」
そう呟きながら、前屈をしているオレの背中を強く押す。
……気持ちはわかるけど、めっちゃ痛いです。
ぐっ?
背中に座らないで……マジで……。
オレは、ドMじゃないですよ……。
「ワガママ言っている自覚はありますけど……せめて、階段を発見して降りる、くらいはしたいです。
なんとか、調整、して、もらえませんか?」
痛い痛い。
ヴィヴィとユミル。オレの足をそれ以上広げようとしないで。
もう限界だから!
アヤノさん、体重を掛けないで!
マジで痛い!
女性と違って、男にはアレがあるの!
潰れちゃうから!
いやぁー!?
「何をやっとるんじゃ……?」
「ごめんなさい。やり過ぎました……」
うぅ……もうお婿に行けない……。くすん。
クライネ師匠が来たので、準備運動は終わり。
……準備運動というか、あれは最早拷問と言っても過言ではなかっただろう。
ディーネが止めなかったら、オレは女の子になっていたかもしれない……。
でも、イケない扉は開かなかったぞ!
オレはやはりドMではなかった!
──と言うのは冗談だとして。
まぁ、確かに、ダンジョンを先に進めたのはちょっと悪かったかな?
反省します。
でも、タイミングとかもあるしなぁ……。
次からは考慮しましょう。
仲間外れは良くないしね。
「アホなことをやってないで、稽古を始めろ。
そんなに時間はないんじゃろ?」
そうでした。
この後、授業の予習して、朝食を食べて、学院に行かなければならない。
あまり、余裕はなかったんだ。
木剣を取り出して、構える。
まずは、素振りからだ。
それでは、今日も一日、頑張りますか!
スキル
不死 状態異常無効 超回復
杖の才能 魔法の才能 高速思考
夜目 魔闘撃 魔力制御 魔力操作
魔法並列起動 バランス 身軽
空間把握 空間機動 空歩
杖LV.12 剣LV.11 体術LV.11 盾LV.11
投擲LV.10 必中LV.12 回避LV.12
ジャンプLV.10 ダッシュLV.11 耐久走LV.10
解体LV.10 危険察知LV.11
錬金術LV.11 結界術LV.12(+1)
召喚魔法LV.13 時空魔法LV.10
火魔法LV.10 水魔法LV.10 風魔法LV.10
地魔法LV.11 氷魔法LV.10 雷魔法LV.11(+1)
光魔法LV.11 闇魔法LV.11(+1) 無魔法LV.12




