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173話

 午後10時となりました。

 勉強を終えて、アヤノさんは就寝する準備をするところだ。

 朝は早いし、ここでは夜更かしする娯楽は少ない。

 早寝早起きにどうしてもなってしまうんだね。


 さて。

 オレはダンジョンに行こう。

 さっさと地下二階に行きたいものだ。

 想定していたよりも広いから、あまりのんびりもしていられない。

 夜明けまでに、下に降りる階段を見付ける。

 これを目標としましょう。






 ダンジョンに到着する。

 簡易マップで確認すると、未だに地下一階の半分程しか通っていない。

 どうしようかな?

 全部マップを埋めるか?

 それとも、階段を見付けたらすぐに降りてしまうか?


 ゲームなら空欄は埋めてきたけどなぁ……。

 宝箱とかあるなら、モチベーションになるのだけど、今のところ見付かっていないし、今後もあるかどうかわからない。

 ジーク師匠に確認すれば良かった。


 っていうか、地図とかもあるか聞けば良かったなぁ。

 それならもっとサクサクと行けたのに。

 明日、学院に行く前に、聞いてみるか。

 そんなことを考えながら、ダンジョンの通路をてくてくと歩く。


 ……おおっと!?

 未見の魔物だ。


 二足歩行のトカゲ──リザードマンかな?

 曲刀を手にしているなんて、テンブレな奴だ。

 生意気にも、皮鎧を着用している。


 ふむ。

 見た目は強そうだ。

 体格はそう大きくないけど、歩き方とかが違う。

 あれは、武術を修めていそうです。

 魔物のはずなんだけど……特殊な個体なんだろうか?


 まあ、いずれにせよ、倒すべき相手だ。

 まだ気付かれていないし、奇襲でとっとと仕留めよう。


 そっと通路の角から足を踏み出して……気付かれた!?

 何でだ!?


 いや、原因を探るのは後だ!

 ディーネ! ユミル!

 やれ!


 ジュリアが盾を構えて接近。

 ヴィヴィは既に宙にいる。


 ユミルが矢を射出した。

 時間差を付けて、ディーネの水球が飛んでいく。


 オレは杖を構えて、様子見だ。

 リザードマンが矢と水球に倒されるならそれで良し。

 避けたら、そこを追撃するつもりだ。


 キンッ! バシュッ!


 リザードマンは曲刀で矢を弾き、返す刀で水球を斬った。


 マジか!?

 矢はともかく、魔法の水球を斬るなんて……。

 いや、不可能ではないか。

 クライネ師匠やアヤノさんは出来そうだ。


 ヤバイかも……。

 かなりの剣の腕前だ。

 舐めてかかると、危険だな。


 〈アイテム〉(ストレージ)から使い捨ての投げ槍を出して、投げる。

 牽制にはなるだろう。


 その間に魔法の準備だ。

 『ストーンバレット』を最大威力でぶちかまそう。


 うわ!?

 投げ槍じゃ足止めにならないぞ!

 ジュリア! ヴィヴィ! 頼んだ!


 ギィン!

 リザードマンがの曲刀を、ジュリアの盾が受け止める。

 反撃でジュリアがメイスを繰り出すが、避けられた。


 むぅ……。

 オーガみたいに力任せの攻撃だったら、あの反撃は回避できないはずだ。

 まだあのリザードマンには、余裕が窺える。

 その証拠に、上空のヴィヴィを気にしている。

 視線でもって、牽制しているのだ。

 あれでは、ヴィヴィが攻撃した瞬間、カウンターで斬られてしまうだろう。

 もちろんその隙に、こちらの攻撃でリザードマンを倒すことは出来るかもだが、そんな危険は犯せない。


 『ストーンバレット』の準備は出来たけど、これでは撃っても避けられるな。

 もう少し、足止めが必要だ。


 ……ちっ。

 背後から魔物が近付いてきた。

 オーガか?


 良かった……。

 オークだ。まだマシだな。

 だけど、五……六頭いる。

 放置は当然出来ない。


 ヴィヴィ! ディーネ!

 後ろは任せた! こちらに近寄らせるなよ。

 その程度なら、二人で十分だ。


 ジュリアにはそのままリザードマンの相手をしてもらって……ユミルは隙を見付けて矢を射ってくれ。

 無理に急所を狙わなくても良い。

 リザードマンの動きを牽制出来れば十分だ。


 そしてオレは、練習でしか使っていなかった魔法を、初めて実戦で使おう。

 【時空魔法】の『遅延』と『停止』だ。


 その名の通り、動きを遅らせたり、止める魔法なのだけど……。

 どちらも成功率が低い。

 『遅延』は15%程度。

 『停止』に至っては、5%以下になる。


 その分、効果は絶大なのだけど。

 戦闘中に『遅延』を掛けられたら、動きの差異が大きすぎて、まともに行動出来なくなる。

 『停止』は言わずもがなだろう。


 尤も、精神力(MP)の消費が激しいから、そんなに濫用出来ない魔法なのだけど。

 オレは例外なのでした。


 レジストされても、再使用する。

 成功するまで、試行するのです。

 トライ&エラー。トライ&エラーの繰り返し。


 そうすると……あ、効いた。

 『遅延』の効果が出て、リザードマンの動きが鈍る。

 オレが自分に試したときは、全身に鉛の鎧を纏ったようだった。

 そんな状態に戦闘中に急になったら……?


 リザードマンにとってさらに運の悪いことに、ユミルによって射たれた矢を避けようとする際の出来事だったことだ。


 普段と同じように動かそうとして、急に身体が重くなり……矢を避けきれずに肩に刺さった。

 リザードマンの顔に動揺が浮かぶ。

 痛みなどよりも、全身を襲う不可解な現象に混乱が生じているようだ。


 そこに、ジュリアのシールドバッシュ。


 ドガッ!


 リザードマンは避けられずにまともに喰らい、壁に叩き付けられた。


 チャンス!

 オレは、準備万端で待機中の『ストーンバレット』を放つ。

 高速で射出された石弾は、壁にもたれ朦朧としているリザードマンの頭を砕いたのだった。


名前 :ラムダ

レベル:14(+1)

SP :850(+220)


生命力:4598(50+4135+413)

精神力:7199( 0+6272+627)

筋力 :1513(74+1309+130)

耐久 :1511(72+1309+130)

敏捷 :1514(75+1309+130)

器用 :1520(81+1309+130)

魔力 :3792( 0+3448+344)

幸運 :20



スキル

不死 状態異常無効 超回復 

杖の才能 魔法の才能 高速思考 

夜目 魔闘撃 魔力制御 魔力操作

魔法並列起動 バランス 身軽 

空間把握 空間機動 空歩  

杖LV.12 剣LV.11 体術LV.11 盾LV.11 

投擲LV.10 必中LV.12 回避LV.12 

ジャンプLV.10 ダッシュLV.11 耐久走LV.10 

解体LV.10 危険察知LV.11 

錬金術LV.11 結界術LV.11

召喚魔法LV.13(+1) 時空魔法LV.10(+1) 

火魔法LV.10 水魔法LV.10 風魔法LV.10 

地魔法LV.11(+1) 氷魔法LV.10 雷魔法LV.10

光魔法LV.11 闇魔法LV.10 無魔法LV.12

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