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140話

 お屋敷に戻りました。


 もう遅いので、起きている人はいないだろう。

 ……いや、もしかしたらクライネ師匠は、酒を飲んでいて起きているかも。

 まぁ、良いか。


 さて、これからどうしよう?


 イチジクを食べながら、考える。

 ふと、思い付いた。

 ドライフルーツってあるよね?

 そして、オレはものを乾燥させる手段がある。

 そう、【錬金術】だ。


 以前に、木材の水分を抜いて、圧縮したことがあった。

 ガッチガチになったそれを、木剣にしたわけだけど。


 多分だけど、【火魔法】と【水魔法】のスキルがないとできなかったと思う。

 魔法を利用することで、【錬金術】がバージョンアップした感じでした。


 それを応用して、ドライフルーツを作れないかな?

 天日干しにするんだっけ?

 水分を抜いて、カビないように風通しを良くして、太陽光に当てる。

 となると、【火魔法】と【水魔法】、【風魔法】に加えて【光魔法】とかもいるか?

 いや、【錬金術】でやるから、カビの心配はいらないか。

 まぁ、いろいろ試してみよう。


 それでは。


 ………………

 …………

 ……


 ふむ。

 まあまあか……。

 なんか口に入れると違和感があるけど、恐らく無理矢理水分を抜いて、強引に乾燥させたからだろう。

 でも、まぁ、不味くはない、というか、美味いし、そのうち疑問に思わなくなるだろう。


 なんか、【錬金術】が昨晩よりスムーズに出来た気がする。

 魔力がスルッと使えるようになって……あ、【魔力操作】のスキルかな?

 意外な発見です。魔法を使っているときは、気が付かなかったけど。

 でも、これは良い買い物をした、と言えるでしょう。


 良し。

 これなら、次の段階に進める。

 ドライフルーツは、前フリだ。


 魚介類の乾物にチャレンジしたい。

 魚の干物、干し貝柱、カツオブシ……は鰹がないから似た魚で試すとして。

 後は、そうだな……。鮫がいれば、フカヒレとかも可能かな?

 是非とも、見付けたい。じゅるり。


 干すことで水分が抜けて、味が凝縮するわけだから、大抵のものは美味しくなる……はず。

 やるしかないでしょう!


 そして。

 これってもしかしたら、発酵も出来るんじゃないか?

 確か、何らかのカビというか、菌が必要なんだよな。

 えっと……麹だっけ?

 でも、これって別に培養したものを、さらに増殖させて云々……?


 むぅ。

 中途半端な知識しかないから、よくわからない。

 どうする?

 諦めたくはない。諦めたら、そこで試合終了です。


 スキルリストを眺めてみる。なんか良さげなスキルがないだろうか?

 ……【時間魔法】? こんなのあったっけ?

 前に見たときはなかったような……?


 ま、いっか。

 きっと見逃したんだろう。

 それより、【時間魔法】か……。


 オレの拙い知識だと、カビを繁殖させていくと、発酵に必要な菌が出来るはずだ。

 ただ、不必要な菌が繁殖してしまうと、ダメなんだよね?

 だから、予め必要な菌を培養しておいて、発酵させるときにその菌を使うわけだ。


 オレには、その必要な菌がない。

 ならば、まずはその菌を見付けることだ。

 どうするか?

 ひたすら試すしかない。

 後は、魔法というファンタジーの力を信じるだけだ。


 カビの繁殖する環境は、高温多湿だから、これは【火魔法】と【水魔法】でなんとか出来る。

 しかし、問題は時間です。

 コイツら菌類は、一応生物なので、あまり強引にやると、簡単に死んでしまいかねない。


 そこで、【時間魔法】の出番です。

 この魔法を使うことによって時間を加速出来るなら、面倒だけど、何回でも、トライ&エラー出来る。

 そのうち、麹菌が発生するだろう。

 一回出来れば、後は、それを利用すれば良いんだし。


 よっしゃ!

 魔法を取得して、やってやるぜ!

 絶対に成功させて、もっと美味いものを食べるぞ!






[【錬金術】のレベルが上がりました!]

[【時空魔法】のレベルが上がりました!]


 スキルの取得には、500PのSPが必要ですが、余裕です。

 ただ、取得した瞬間、【時間魔法】と【空間魔法】が統合して、【時空魔法】になってしまった。

 レベルが下がったけど、【空間魔法】の経験値がいくらか残ったのか、【時空魔法】はLV.3からだったのは、良かった。


 これで準備は出来たので、早速試してみた。

 アヤノさんにもらったお米を使いたいけど、あまり量はないので、少しずつ。

 慎重に、慎重に。


 


 かなり大量に失敗作が出来たし、何故か毒物が発生したけど(即座に結界で封印)、数時間かけてようやく出来ました。

 『良質な麹菌』です。

 これで日本酒が作れるけど、もうあまりお米がない。

 普通に食べたいので、残しておこう。


 これで、後は大豆があれば、醤油と味噌が出来る。

 食生活が豊かになれば、それだけで楽しく生きていけるのだ。

 頑張らないわけないよね?


 あぁ、楽しみだなぁ。



名前 :ラムダ

レベル:12

SP :420(−500)


スキル

不死 状態異常無効 超回復 

杖の才能 魔法の才能 高速思考 

夜目 魔闘撃 魔力制御 魔力操作

魔法並列起動 バランス 身軽 

空間把握 空間機動 空歩  

杖LV.10 剣LV.8 体術LV.9 盾LV.8 

投擲LV.9 必中LV.10 回避LV.10 ジャンプLV.5 

ダッシュLV.9 耐久走LV.8 解体LV.8 

危険察知LV.9 錬金術LV.10(+1) 結界術LV.9

召喚魔法LV.11 時空魔法LV.4(+1)(New) 

火魔法LV.9 水魔法LV.9 風魔法LV.9 

地魔法LV.9 氷魔法LV.9 雷魔法LV.9

光魔法LV.9 闇魔法LV.9 無魔法LV.10

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