133話
ちょっと短いです。
午前5時です。
先程まで、【錬金術】でアヤノさん用の武具の調整をしていたので、今日は魔物狩りをしていない。
金属やら何やらで散財してしまったので、お金がなくなりつつある。
どうしたものか……。
本当に錬金できないなかぁ。
はぁ。
まぁ良い。
昼からダンジョンに行くから、そこで少し稼ごう。
第一目的は、アヤノさんの実戦訓練だから、そんなには無理はできないけど。
なんとかなるよね?
台所で、腹ごしらえに野菜と果物をかじりながら、今日の予定を考える。
これから、クライネ師匠の稽古だ。
そういえば、さっきまでアヤノさんが刀を振っているのを見ていたせいか、ふと気付いたことがある。
なんとなくだけど、クライネ師匠とアヤノさんの動きというのが似ていたのだ。
どこが? となると、ちょっとわからない。でも、似ている。
なんか気になる。
んー?
あ! そうか!
姿勢の良さだ。二人とも、背筋がピンとしていて、姿勢が良い。
それだからなのか、歩いているとき、頭があまり上下に動いていない。
日本にいるとき、そういう人を見たな? 誰だっけ?
……日舞の先生だ!
仕事の同僚の知り合いで、なんかのきっかけで見させてもらったことがあったけど、確かそれだ。
漫画であったけど、武道と舞踊は通じている、とかなんとか。
なるほど。なんとなく理解できる。
確かに似ているな。
ふむ。
一足跳びに上達はできないだろうけど、姿勢の良さとかそういった所作は参考になるかも。
意識してみよう。
胸を張って。背筋をピンと。頭をずらさずに……こうすると身体の中心をイメージしやすいな。一本の棒が差し込まれたみたいだ。
あぁ、そういうことか……。
今まで、師匠に言われた通りに、素振りとか型をやってきたけど、ただやっていただけで、全く理解していなかったことが、今、理解できた……ような気がする。
感覚的なもので、言葉では説明できないな、これは。
敢えて言うなら、ふにゃふにゃしていたものが、軸というか芯が入ったことで、しっかりピンとした、という感じか。
中心部がピンとしただけで、まだ回りはふにゃっとしているけど、それでも何かコツというか、掴んだ気がする。
とりあえず、クライネ師匠が来るまでまだ時間があるから、今の感覚を忘れないうちに、素振りとか型の動きの確認を復習がてらやってみよう。
おそらく、どこかが違うはず。
どことは言えないけど……。
[【耐久走】のレベルが上がりました!]
うん。
ランニングを終えてわかったこと。
姿勢を良くして身体の芯を意識すると、以前より走りやすい。
おそらく、スキルの恩恵を最大限に活かせているのだろう。逆に、前まではそんなに効果がなかったのもかも。
もしかしたら、他のスキルもそうかもしれない。
少なくとも、素振りは違った。
言葉にしにくいけど、今まではズバッという感じだったが、今やったらスッとできた。
ズバッの方が凄そうだけど、実は無駄な力が入っていたんだな、というのがわかった。
ズバッの後に一拍以上あって、またズバッとやるから、合間に入り込まれやすく、崩されるのだ。
スッとやって、スッとやる。
そうしないと、次の動作に繋げられない。
いや、スッとでもダメなのかも。
クライネ師匠やアヤノさんを思い出すなら。
ススッと、あるいは、スススッとやらないと。
今は無理だけど、いずれ出来るようになろう。
頂上どころか、全体像すらまだ見えないけど、でも身近に指標となる人たちがいる。
追い付いて、追い越すのは難しいというのはわかる。
でも、まずはその足元に辿り着こう。
その姿、形が見えるようになってから、その頂を見据えて行くんだ。
今のオレに出来るのは、焦らず、少しずつ、だな。
おっと、師匠がやって来た。
今日の稽古を始めよう。
スキル
不死 状態異常無効 超回復 杖の才能 魔法の才能
高速思考 夜目 魔闘撃 魔力制御 魔法並列起動
空間把握 空間機動 空歩 バランス(New) 身軽(New)
杖LV.10 剣LV.8 体術LV.8 盾LV.8
投擲LV.9 必中LV.9 回避LV.9 ダッシュLV.8
耐久走LV.8(+1) 解体LV.7 危険察知LV.8
錬金術LV.9 結界術LV.9
召喚魔法LV.10 空間魔法LV.8
火魔法LV.9 水魔法LV.8 風魔法LV.8
地魔法LV.8 氷魔法LV.8 雷魔法LV.8
光魔法LV.9 闇魔法LV.9 無魔法LV.10




