13話
長期目標ができたので、次に短期目標を決める。
といっても、人のいるところに行く、というものしか思い付かないが。
そんなわけで、ぐるりと周囲を見回してみた。
改めて思うが、森だ。辺りには、樹しかない。見渡す限り、樹しかない。
やっべー。やっべーよ。青木ヶ原樹海なんて目じゃないよ。北海道より広いと言われても信じちゃうよ。
……神様。なぜこんなところに、連れてきたのですか? 嫌がらせにも程があります。森から脱出するのに、水も食べ物も全然足りないじゃないですか。
はっ!? そういえば、この【不死】のスキルって、餓死もしないのか? 水がなくても生きていられる?
そんな甘いことはないか……。いや、なんか最終的にミイラになっても生きてはいる、なんてこともありそうだ。
すぐに詰む。クソゲーですよ、これじゃ。
とりあえず、水場を探そう。そして、その近くにいるであろう生き物を捕まえる。こんなところか。
目を凝らして水を探して……探し……やっべー。全然無さそうだ。っていうか、樹が邪魔でわからない。
まずいなぁ。焦ってきた。
はぁ……こういうときは、深呼吸して落ち着こう。
すー……はー……すー……って、
「っげふぅっ!?」
あったぁぁぁっ!? スッゴい近くにあったぁぁぁ! これが灯台もと暗しってヤツか!? 遠くの方しか見てなかった!
「げほっげほっ」
ビックリして呼吸がおかしくなってしまった。水を飲まねば……げほっ。
オレは水筒を取り出して、水を飲む。もう水場を見つけたのだから、ケチケチして少しずつ飲むことはない。
ごくごく、はー。あー、ビックリした。
改めて、オレは見つけた場所を確認して、樹から降りた。簡易マップ表示しているし、本当に近くなので、迷わないだろう。
※※※※※
オレは水場――小さな泉に到着した。
水がこんこんと涌き出ている。綺麗な水っぽいし、飲んでも大丈夫だろう。最悪、【状態異常無効】に頑張ってもらおう。
泉に手を入れ、水をすくう。冷たい。一口飲む。
「うま……」
もう一口。あー、旨い。水道水と全然違う。口から光を吐き出しつつ叫びながら、立ち上がりたくなるほど、旨い。やらないけど。
水筒に水を入れる。これで一安心です。
「……?」
おや、水面に映る自分の顔に少し違和感が……? うーん、なんだろう? 別に、顔が変わったわけでもなく、でも……なんか違う。若返った? 老けた?
あ! 白髪が増えた! っていうか、半分くらい白髪じゃないか!? いつの間に……。元の黒髪に白髪が混じって、だいぶひどいことになっている。
あー、うーん。まぁ、ハゲるよりマシか。
オレは溜め息を吐きながらも、気を取り直して、顔を上げる――と、女性と目が合った。
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………………
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……
誰?
「……うわあぁぁぁぁっ!?」




