12話
メニュー画面の確認を続けよう。
『アイテム』は見たから良いとして、次は『マップ』だ。
タップすると、真っ暗な画面に光点が1つ、ポツリと点いている。
「なんだ、これ……?」
光点をタップしてみたるが、何も起こらない。ちょっと考えて、ピンチアウトしてみた。画面が拡大されるが、光点の周りは緑色をしているだけで何もない。
この光点が現在地なのだとしたら、周りの緑色は森なのか? オートマップ? 便利だな。
スワイプしてみたら、別の画面になった。円の中心に光点があるのだが、それとは別の赤色の光点がまばらにいくつかある。
レーダーっぽい。拡大、縮小してみる。たぶん、そうなのだろう。テンプレだと、赤色が敵性を表すけど、これもそうかな? ただ、微妙に距離感がわからない。こればかりは、試さないとダメだな。
『マップ』を閉じて、『装備』をタップ。【服】【皮の靴】【神のボクサーブリーフ】【ナイフ】とあった。今、身につけているものだろう。『アイテム』から杖を取り出すと、画面に【杖】が表示された。
まぁ、テンプレ。
『設定』をタップ。いろいろあって混乱するので、ざっくり見た。
気になったのは、『記録』だ。『□全て』『□一部』『□なし』とあり、その下には、ダーっと文章が並んでいる。
おそらくその文章は、オレのここに来てからのアレコレが書かれていた。『記録』か。一挙手一投足とまではいかないが、なかなか詳しく書かれていた。
特に戦闘については、細かくなっていた。といっても、熊との戦闘は瞬殺だったので短い が、犬に関してはびっしりあった。犬が死んだ後に何度も攻撃しており、完全なオーバーキルだったのは、自分でもドン引きだ。
そういえば、戦闘前後に字幕みたいのが出たが、あれが『記録』だとすると、『□一部』というのは、一部表示される、という意味だろうか?
試しに、『□全て』にタップした。すると、『□』にチェックが付き、
[『記録』を変更しました]
と、目の前に字幕が表示された。
いちいちこんなのが表示されると邪魔なので、『□なし』に変えることにする。
まぁ、戦闘後とかに覚えていたら、確認しようっと。
後は、『設定』で『簡易マップ表示』『LP・MPバー表示』にすると、視界の片隅に見えるようになった。
『簡易マップ表示』は、レーダーっぽいので何か危険なモノが近づけばわかるはずだし、『LP・MPバー表示』は、緑色のLPバーと青色のMPバーが表示されるので、減れば一目瞭然だろう。これでMP管理ができる。もっとも、MPバーが減る機会はいつになるかは、今のところわからないけど。
一通りメニュー画面を確認したので、画面を消して立ち上がる。あの巨大な樹をもう一度見たいと思ったのだ。
雄大にそびえ立つ巨木を眺めて、オレは決心した。
――あの樹のふもとにいつか行こう、と。




