幕間・とある少女が図書室にいる時にあった裏2
この学校に入学して一人のお姉さまと出会って早、一月。
お姉さまと出会ったのはあたしが校内を迷っている時だった。
入学したてのあたしは移動教室時、間違えて一つ前の角を曲がってしまった為に知らない教室が並ぶ廊下に出てしまった。
慌てて戻っても、どこか分からなくなってしまい、半泣きになっている時、天使、いや、女神が舞い降りたのです。
「大丈夫?」
女神さまはそう問いかけて、あたしの涙をその真っ白なハンカチで拭ってくださったのです。
「この学校なんか普通の学校より広いし入り組んでいるよね、第二理科室だよね?」
驚くあたしに女神さまは苦笑を漏らす。
「同じクラスだよね?」
絶句するあたしに女神さまは、私って平凡だからね。と言って頬を掻く。
「授業始まるし、急ごうか?」
女神さまとあたしは速足で第二理科室まで行きました。その時は女神さまの優しさに感動していた為に満足にお話が出来ませんでしたが、それでも、女神さまの素晴らしさは十二分にも理解しました。
嗚呼、本当に素敵な方…。
っと、思い出に浸っている暇はありません。
今のあたしはお姉さまのファンクラブの部隊長です。
しっかり、お姉さまをお守りせねば。
いえ、お姉さまはあたしどもに守られるほど弱くは決してありません、むしろ、危うくなったあたしどもが何度助けられたことやら……。
ううう、思い出したら情けなくなります……。
あたしの他にもお姉さまに助けられた人がこうしてファンクラブに入っています。
例えば。
不良に絡まれていた時に助けてくださったり。
勉強で分からない所があればさりげなく教えてくださったり。
ほんとに何気ない事に思えますが、絶妙なタイミングで声を掛けてくださいますし、嫌な仕事だって自ら率先として動いているそうです。
因みに小学生の時から同じ学校に通っている新しくできた友だちも言っていました。
本当に生まれながらにしてあの方は女神なのですっ!
っと、あんなところに迷惑女がいますっ!
幸いにもお姉さまとは反対側に向かっているようですが、念のために、後をつけようと思います。
この後、予鈴が鳴るまであたしはくノ一のようにあの女を追跡しました。
本当によかったです、こんな女に遭遇させずに済みました。
あっ!しまった、次当たるんだーー。
次の数学で当たるのをすっかりと忘れていたあたしですが、お姉さまがこっそりとノートを見せてくださいまして、事なきをえました。
本当にお姉さまは女神ですっ!!!!!




