↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
76/113

宴の後

村の特産は異世界です


・宴の後


 『今日の異世界に行こう!』なんだけど、もうね、もの凄いことになってくれたんだよ。MHKが、国際放送とかネット配信とかまでしてくれたのは知ってるよね。その結果なんだけど、世界で20億人以上が見たと言われているんだ。日本の視聴率、視聴率だね。50%越えって信じられるかな。だって時間は、平日の午後5時なんだよ。家にいない人だって、沢山いたと思うんだ。そうか、そっちはネット接続していたんだね。

 世間の反応かい? わかってるよね、綺麗に裏返ってくれたよ。長い名前の国……その1なんだけどね、今はそっちが完全に悪者になっているよ。これで、国連……と言うより、常任理事国は大人しくなってくれるのかな?


「諸星さん。それは、甘すぎると言うものですよ」


 なんです友池さん。これで、国連軍派遣と言う話は潰せたんですよね。ええっと、潰れていないんですか? でも、立木さんは温泉に行っちゃいましたよ。ええ、鴻池さんが招待してくれたようです。


「セフィーロさんでしたか、なぜか同行されたようですね」


 そうなんですよ。なぜって思っても良いですよね。それはそれとして、どうして国連軍の話が潰れていないんですか?


「当事者だけの話を信用するのは危険ですからね。従って、調査団を派遣すると言うことです。それに加えて、調査団の安全確保、並びに衝突回避をしないといけないんです。従って、少数ですが、主要国から戦力が派遣されると言うことです」


 当事者だけの話は危険……と言うのは理解出来ますけどね。だとしたら、その調査はウチがやっても良いはずですよね。だって、人員の輸送とか通訳とか、全部ウチが面倒を見ることになると思うんですよ。下手をしたら、案内人……闇エルフが良いのかな。案内人を出す必要も出てきますよね?


「その理由なんですけど、今更説明が必要ですか?」


 そうやって聞かれるとですね。ええ、今更と言うのはわかっていますよ。そして、断れない話と言うのもわかっているつもりです。ええ、相手もタダでは転ばないと言うことですよね。


「ただですねぇ、国連を巻き込むのは悪い話じゃ無いんですよ」


 悪い話じゃ無い……ウチからしてみれば、面倒だけを押しつけられた気がしますよ。


「でしたら諸星さん。魔帝国やそのほかの2から5に対する支援をIMO研が単独で行いますか?」


 それを言われるとですね、はい、人手不足と言うのは確かですね。それに、資材的にも不十分と言うのは間違っていないと思います。そもそもIMO研究所は、そんなことを目的とした組織じゃありませんからね。


「当然、必要なノウハウも持っていないわけです」


 ええ、認めますよ。ここにいるのは、素人ばかりですからね。パンの国に対する支援だって、JICAとかにお願いしているぐらいです。名前の長い世界の方が、更に大変なのは確かだと思います。

 ただですね、IMO研究所は営利企業なんですよ。そして、維持運営していくのにもお金が必要なんです。具体的には、具体的には……ですか。その辺り、立木さんに任せっきりになっているんです。


「もう少し立木さんを労って差し上げたら……と言うのは出過ぎた真似でしょうかね」


 その辺り、後沢にも言われたんですけど……小谷さんにも、『耐用年数の限界が近い』と注意されているんです。違う、耐用年数の問題じゃ無いと言ってくれますか。


「もっと稼げるのでは……と言うところはありますが、IMO研究所は利益が出すぎている状態なんです。ですから、本山名誉教授のところに投資をすると言う話にもなっているわけです。ただ、稼ぎの多くが荷造り紐……と言うのはどうかという気もいたしますが。それはそうとして、魔王城公開、ブーランジェリー王国ツアー、そしてMHKでの放映権料……食費以外に経費が掛かっていないんですよ」


 それは、以前にも聞いた気がするんですが。それと、国連の話はどう関係するんですか?


「すでに、日本政府と話が付いていると言うことです。それとは別に、コンサルタント部門は外務省とコンサルタント契約を更新しました。いえね、笑ってしまうような金額で査定してくれましたよ。立木さんに『吹っかけろ』と言われて吹っかけたつもりだったんですけどねぇ……」


 ええっと、思いっきり査定で減らされたと言うことですか? 違う、満額査定をされた。本当にこれで良いのかと聞かれたって……


「見積もり業務内容は、これまでと全く変えていないんですよ。従って、業務外の依頼に関しては再発注になるんですけどね……どんだけ、ウチを恐れてくれるんでしょうか。さて、これだけのことを誰が仕組んでくれたんでしょうね?」


 誰って……流石に俺と言うつもりはありませんよ。ええ、かなりの部分を立木さんに任せたのは確かだと思います。


「立木さんは、諸星さんのお陰と言っていますけどね。ただ、これまで積み上げてきた……色々と日本政府に助け船を出していますよね。外務省だって、お慈悲で仲間に入れて貰えたわけです。そう言う私だって、立木さんが手を取ってくれたから参加することが出来たんです」


 仰るとおりなんでしょうね。色々と布石が打たれていた……と言うのは間違っていないと思います。


「名前の長い世界への支援……こちらは国連に任せるべきなんですよ。IMO研究所として、得るものが殆ど無いと言うのがその理由です。加えて言うと、手間ばかり掛かってしまうと言うのもありますね。魔王様、10傑衆の皆さんを引き込んでいますので、重要な拠点は押さえているんです。諸星さんが5番目の王様になると聞いていますので、発言権も十分に確保できるのも大きいのかと」


 一つ聞き捨てにならないことが聞こえてきたんですけど。どうして俺が、5番目の王様になっているんです?


「5番目……名前が長いので省略しますが、シ国王が病に伏せられているのですよね。ですので、早急にカタリナ王女が配偶者を迎える必要があるわけです。その辺り1番目がごり押しをしようとしていたのですが、今回それもご破算になったと聞いています。あのように美しい方ですから、配偶者候補に困ることはないと思いますよ。ただですね、今の状況を考えると、ですね」


 だから俺なんですか。なんです、その王女様コレクターと言うのは。すでにコロナ王女、シルビア王女に手を出している。だったら、カタリナ王女に手を出さない理由が無いと言ってくれますか。あちらも、俺の事情を理解している……IMO研究所に入り込むのを王国を挙げて応援するのだと。


「ほかの王女が出しゃばってくることも考えられるわけです。カタリナ王女ですが、まんざらではない様子にお見受けしましたよ」


 それぐらいは気がついていますけど……


「それとも、姫騎士の方が宜しかったですか? いや諸星さんなら、『両方』でも良い訳ですね」


 世間体が持たないと言っても良いですか? 言っても良いが、無駄な足掻きと言ってくださいますか。そうですか、無駄な足掻きなんですね。


「諸星さん、嬉しそうに見えると言うのは気のせいですかな?」


 友池さん。気のせいとお答えさせていただきます。




 匿名Oです。いえ、ちょっとパターンを変えてみただけですよ。通りすがりのOでも構いませんけどね。だから意味の無いことをするな、ですか。こんなもの、気分に決まってるじゃ無いですか。

 それでですね、記者会見ですけど凄いことになってくれました。だってねぇ、いきなり『今日の異世界に行こう!』で魔王様を紹介してしまったんですよ。夜7時からの記者会見……官邸で行われたんですけど、ちょっと殺気立っていたと言えば良いのか。もの凄い記者さんが詰めかけてくれたんですよ。


「本件に関しては、時限法の範囲内であると理解している」


 最初に、菅谷総理が宣言してくださいました。表情を見る限り、意趣返しが出来て喜んでいるようですね。


「本件は、国連預かりになっていたかと思われますが?」


 当然出る質問ですよね。ええ、安全保障理事会が議論していることになっていたと思います。


「先だって成立した時限法は、邦人拉致の解決を目的としたものです。そこでご承知おき願いたいのは、都立地蔵坂高校に対象を限定していないと言うことです。どう言うことかと言うとですな、過去同様に拉致された者がいないのか。その調査も必要と言うことです」


 うん、法律の立て付けは対象を限定していないんだよね。だって限定すると、同じことが起きたらいちいち国会を開かなくちゃいけなくなるもの。恒久法へのステップだと考えたら、試行としては間違っていないのよ。


「他の拉致被害者がいないかを確認し、いた場合には保護を行うと言うことですか?」

「そう受け取っていただいて結構です。そのためには、名前の長い国を調査する必要があったと言うことです。もしかして、魔帝国に囚われているのかもしれません。従って、魔帝国の調査も必要だったと言うことです」


 人道を前面に出してくれたよ。幾ら建前とわかっていても、絶対に否定できない奴だよね、これって。

 だとしたら、次に何が問題になるのか。いきなり魔王様をテレビで紹介したことだよね。しかも何も知らない小学生を同席させたんだから、問題にされても仕方がないと思うのよ。


「安全の確認がされてないのに、一般人、しかも小学生の前に魔王を連れてきた。明らかに先走りの行動と思われます。日本政府は、この行動を容認されているのでしょうか?」


 従って、この質問が出るわけよね。うん、予想通りの質問になのよ。そして予想通りと言うことは、答えも用意されているんだよね。


「日本政府として、時限法の範囲内と認識している。今回の時限法には、異世界人の扱いに関しての制限事項は含まれていないのが理由になる」

「わ、私の質問は、道義的に責任がないかと言うことですっ!」


 法的な問題が無い以上、道義的とか倫理的と言う問題に行くしかないのよ。だから、こっちも答えは用意されていることになるわね。


「道義及び倫理的、更には感情的な問題と言うのは基準が曖昧なものでしかないと理解している。政府として、法律を基準に判断するしか無いと考えている」


 だってさぁ、子供たちとか家族から文句が出てないんだよね。だったら、外野が幾ら騒いでも感情的な問題は意味が無いことになるのよ。


「子供たちの安全については、結果論で語るわけには行かないと思いますが?」

「IMO研究所が安全であることを保証してくれた。従って、結果論では無いと言うことになります」


 はい、伝家の宝刀が抜かれました。これを出されると、全部『IMO研究所が保証した』が答えになっちゃうのよね。


「IMO研究所の保障では不十分かと思われますが、いかがでしょうか?」

「これまでの実績を評価し、政府として十分だと判断をした。それ以上でもそれ以下でもありません」


 従って、こう言う答えに落ち着くことになるのよね。これを突き崩そうとしたら、これまでのことが色々とちゃぶ台返しになっちゃうのよ。と言うことで、日本政府への責任追及は終わり。予定調和と言って良いのかな、質問する方もこうなるのはわかっていたと思うし。

 そうなると、次はIMO研究所への質問と言うことになるのよね。こっちは当事者だから、もっと追及が厳しくなるはずなんだけどね……出来るのかしら? あっ、いつもと違う人が質問に立ったわね。


「立木副所長に伺います。今回の行動ですが、明らかに国連の動きとは異なる動きをされたかと思います。なぜ、そのような行動をとられたのか。その理由を教えていただけるでしょうか」


 ちょっと『追及』的には穏やかになってるかな。これぐらいだったら、立木さんも普通に答えてくれると思うんだよね。えっ、違うの?


「まず一つ訂正を願います。今の質問で、『明らかに国連の動きとは異なる』と仰ってくださいました。本件に関して、国連は名前の長い国の国王ス、及び女神パナメーラの身柄を日本政府から取り上げています。更には、常任理事会で議論されたことは承知しております。しかしながら、常任理事会では明確な方針は示されていないかと思います。ですので、『国連の動き』なるものの状況は極めて不明確と言うことになります。従いまして質問の前提が成立しないため、回答出来ないと言うのがお答えになります」


 そこを問題にしてくれますか。なんです友池さん、問題にしないといけないと言うのは。


「勝手なことをしたと言う言質を取らせてはいけないと言うことです。この辺りのことは、事前に立木さんとも詰めてあるんですよ」


 なるほど、確かに『勝手に』調査したと言うのは公言できませんね。


「では、質問の前提を変えさせていただきます。国際世論では、ス国王の立場を理解し、支援すべきと言う声が大きくなっていたかと思います。そして日本国内でも、魔帝国滅ぼすべしと言う声が大きくなっていました。流石にその声ぐらいは聞こえていたかと思います。それを前提に、今回の行動理由を説明願いたい」

「一方の当事者、しかも切り取られた証言だけで決めつけるのは極めて危険だからと言うのが理由となります。上里集落には、魔王様及びその配下の方々が暮らしています。ご存じの通り、魔王様はとても紳士的、そして優しく子供たちに接してくれています。その魔王様ですが、こちらに来る前は人を頭から丸かぶりにし、多くの集落を滅ぼした存在です。その事実だけを聞かされたら、滅ぼすべき相手となってしまうことでしょう。そして事情を調べれば、娘を拉致した女神、そして人を食べた魔王様それぞれに事情があることがわかったわけです」

「つまり、私たちは名前の長い世界の事情を知らなかったから、と言うのが行動を起こした理由になるわけですか?」

「知らなかったのは否定できないと思います。そして何も知らないのに、『魔帝国を滅ぼせ!』ですか。私たちは、一体何様なのでしょうね」


 なのよね。魔王様……面倒ね、プレオプラスさんを紹介してから、『魔帝国滅ぼすべしっ!』って声が聞こえなくなったもの。翼人……そう言えば、こっちの翼人の人って盛っていないわね……なんですヴェルファイアさん。自分たちも、普段は盛っていないと言ってくれるの? うん却下っ!

 それはそうと、リエッセさんだっけ。彼女たちも、和解を提唱していたのよね。そして長いの1以外は、それを受け入れるつもりでいた。これはカタリナさん情報なんだけど、それに反対したのが長いの1なんでしょ。しかも不足している食糧をたてに、継戦を強制したって話なのよね。


「目に付いた事象だけで決めつけるのは、非常に危険なことと言うのがわかっているんです。でしたら、理解するために調査を行うのは自然な流れかと思います」

「なぜ、いきなり魔王をテレビで紹介したのでしょうか?」

「魔帝国滅ぼすべしと言う大きな流れを打ち消すためですよ。そのために、尤も効果的な方法をとらせていただきました。それに加えて先ほどご指摘のあった、国連の動きが見えていないと言う問題があったのです。おかしな、不足した情報で結論が出される前に、新しい情報を提供する必要があるわけです。私たちには、正しい情報を迅速に伝える必要があった。それをご理解いただけたらと思います」

「テレビで伝えることが、ですか?」


 これが、最後の足掻きになるのかな。論理的に、立木さんの回答を否定できないもの。でも、今の質問もちゃんと答えがあるんだよね。


「IMO研究所としてコネのある、アメリカ大統領閣下、及び英国首相閣下にはリアルタイム映像を提供しています。従って、両国には、先に情報を提供していたことになります」

「だとしたら、テレビで……失礼。これ以上の質問は意味が無いので取り下げることにします」


 う~ん、質問する記者さんの質が上がったよね。おかしな思想とか自己満足を振りかざす人がいなくなったもの。


「パンの世界、おかしの世界と新しい世界の呼称があります。今回の世界は、どのように呼ばれることになるのでしょうか?


 ええっと、その質問がここで出る? そりゃあ、名前がないと呼びにくいのは確かだと思うけどさぁ。それに、これってどっちが呼び方を決めるのかしら? うん、押し付け合いになるのも仕方が無いよね。で、総理大臣に勝てるはずがないと思います。


「政府に提出した報告書には、国名はフルで記載しています。世界自体の呼称は、『名前の長いの』としています。ただ人名は極めて短いので、『国名が長いの』ぐらいが適当かと考えています。もしも適切な呼び方があるのなら、提案いただければ幸いかと思います」


 確かにぃ、国王様の名前は一文字なんだよね。だったら、名前の短いのでも成立しちゃうんだ。一文字の世界でも、面白いっちゃ面白いんだけどね。


「では国名の長い世界ですか、今後どのように関わって行かれるおつもりですか?」

「それこそ、国連マターになっていると理解しています。紛争解決の仲介、食糧事情の改善。一企業が関わることではないと思っています」


 そこで菅谷総理を見てくれますか。まあ、国レベルの問題と言うのは間違っていませんね。


「IMO研究所の依頼を受けて、一番食糧に困窮している魔帝国に対する自衛隊の派遣を決定した。尤も、現状異世界に対する指揮権はIMO研究所が有していることになっている。従って、IMO研究所の指示に従い、陸上自衛隊が食糧支援を行うことになる」

「あくまで、目の前にある問題を解決するためとご理解ください。長期の話であれば、国連が考えてくれるでしょう」


 この二人って、結構良いコンビになっていない? 言い方が偉そう……そりゃあ、両方とも上司なんだけどさぁ。


「最後に下半身に関する質問です。IMO研究所の諸星所長ですが、また王女様を奥様に加えらえるのでしょうか?」


 おいっ、その質問をここでしてくれるの? えっ、立木さん真面目に答えるんだ?


「IMO研究所副所長の立場からお答えします。その方が、IMO研究所の発言権が増すので好ましいのかなと。ただ、これは個人的な問題だと思います。従って、諸星所長に聞いてくださいと言うのが答えになります」


 姫騎士セフィーロさんのことは出なかったわね。あと、あちらの魔王様の話も出なかったと思うし。魔王様、魔王様に……紛らわしいわね。プレオプラスさん、ヴェルサティス様に懐いていたんだよね。まだまだそそられない……なんで魔王様がここにいるのかしら?


「うむ、良からぬ気配を察したからだ」


 なんて勘が良いのかしら……それで、まだあるのかしら?


「うむ、娘として見守るのであれば問題ないと思っておるのだぞ」


 娘ですかぁ……御衣黄さんみたいにならないのを願ってるわ。うん、色々と面倒だと思うし。




 報告が済んだところで事業部長、一つ申請があるのですが宜しいでしょうか。ええ、接待の伺いと言う奴です。なんです、皆まで言うなですか? なるほど、金額を見ないで承認してくださると言うのですね。ただ事業部長、それは相手のことを理解していない話だと思います。あの方は、値段……豪華さで喜ぶ方では無いんですよ。いえ、必要でしたら、諸星氏にロイヤルスイートを宛がうこともされますよ。ですが自分用には、たまに常識的なハイクラスホテルを使用する程度です。

 ええ、前回使用した伊豆の宿レベルがせいぜいと言う所です。しかも今度は、ビュッフェの方が都合が良いと言われています。どうやら、新しい世界の魔王様とそのお目付役3人、加えて新しいエルフを連れていきたいみたいなんです。ただ混乱を避けるためには、個室にしないといけないんですよね。


「具体的には、誰が行くことになるのだ?」


 誰と仰りますか。ええ、必要な情報ですね。ちなみに、こちらに招待客一覧を用意しています。


「奥様は参加されないのだな?」


 その辺りは、綺麗に区別されておいでですよ。後はですね、陽佳さん、ええ養女となられた女性のことです。彼女とエリシオンさんですね、その二人のために奈良に行かれるそうです。家族でのんびりするのは、そちらでするから良いとのことですよ。4人で奈良の町を歩くので、今回は遠慮されるのだそうです。後ですね、インテグラさんも今回は欠席です。

 『お酒を我慢できないからっ!』と言うのが欠席理由なのだそうです。つまりは、ええ、そう言うことです。あまり気取った宿でない方が都合が良いと言うことです。


「ところで、このクロア、フィオレンティーナと言う名前は初めて耳にするのだが?」


 事業部長。世の中には、触れてはいけないことがあるんですよ。そしてこの二人は、その触れてはいけないことと言うことです。


「都合11人と言うことだな。それで、こちらからは君がアテンドすると考えて良いのだな?」


 いえ、後ですねIMO研究所から3人追加です。はい、エンターテインメント部門を統括している朽木氏です。朽木氏と関係のあるエルフ2人もいますので、IMO研究所からは14人と言うのがお答えになります。


「人数的には誤差だな。それで、君がアテンドするのだよな、鴻池担当部長」


 私が……と言うより、私が担当部長ですか? 確かに、昇格の話は聞かされていましたが……そうですか、2階級特進と言うことですか。なんです、新しい部署の計画があると言うのは。はい、確かにIMO研究所が金のなる木と言うのは仰るとおりです。なるほど、専従チームを作ることになると。そしてその専従チームの頭が私と言うことなのですね。社長直轄……役員待遇……ええっと、いくら何でも急だと思うんですよ。


「今回の件で、IMO研究所は巨大とも言える存在感を示しているのだよ。時限法で、自衛隊、警察、外務省を含む一部省庁への指揮権まで認められたのだ。アメリカ大統領、英国首相にダイレクトルートも有している。そのIMO研究所と単独契約しているのがウチなのだぞ。その功績を評価したと考えてくれれば良い」


 功績ですか……いえ、普通に凄いと言うのは認めますよ。ただ、そこにどれだけ私の関与があるのか疑問に感じただけです。色々と無茶をしている気もしますが、殆ど立木さんに無茶振りされたのが理由なんですよ。

 今回だって、私は断りたかったんです。本気で、身の危険を感じていたんですよ。それなのに、立木さんが逃げ道を綺麗に塞いでくれたんです……ひょっとして、被害者を増やさないためとか考えていませんか? なぜ、否定をしてくれないんです?


「IMO研究所との良好な関係は、我が社に莫大な利益を約束することになる。そして君は、IMO研究所から絶大な信頼を得ている。それ以上の理由は必要無いと思うのだがね。それから身の危険を感じたと言う話だが……ただ幽霊に怯えていただけではないのか? 映像を見たのだが、一つとして危険な場面は無かったと理解している」


 ええ、実際には危ないことはありませんでしたよ。でも、それは結果論でしかないと思うんですよ。


「なんの能力も持たない立木氏が率先して行動している以上、安全は保証されていたと考えて良い。それが、役員会での結論となっている」


 その立木氏が一番怖いと言うのは言っては駄目ですか? そうですか、主張するのは構わないが、誰も同調してくれないと言うのですね。ちなみにですね、彼の部下である朽木氏も同じ意見なのですよ。ええ、身内からも言われているのに、どうして認めて貰えないのでしょうね。


「それから鴻池君、今回の旅行なのだが、奧さんとお嬢さんをお連れしてはどうかな?」


 なぜ、家族を巻き込んでくれますか? 奧さんと子供に背中を押されたのだろう……ですか。なぜ、そのことを事業部長がご存じなのですか?


「ご家族を、まだ上里集落に連れて行っていないのだろう? だったら、家族サービスを考えても良いと思うのだがね」


 家族サービスですか。ええ、口実としては申し分のないものですね。ですが、私の逃げ道を塞ごうと考えていませんか? なんです、最初から逃げ道なんか無いと言うのは。そうですか、逃げ道はどこにも無かったんですね。そうか、逃げ道は残されてないどころか用意されていなかったのか……




 暖かいところが良いと言うことで、別府にあるリゾートホテルを確保しました。もう一つ有名なところがあるんですけどね、こちらの方がふいんき……あれ、変換できない。そう、雰囲気がいいのと、高級感で選ばせて貰いました。

 ただですね、『ゲームセンターとかお土産物売り場が充実していない』と立木さんに言われてしまったんですよね。仰ることは理解出来ますけど、ゲームセンターを理由にしてくださいますか?


 ちなみにここまでの移動は、はい、空間転移を利用させていただきました。ラズライティシア様、エリシオン様と転移能力者がいらっしゃいますので、移動は完全にストレスフリーになっています。

 お前の家族はどうしてる、ですか。特に小学生の娘がいただろうと言ってくださるのですね。あのですね、こう言ったことは子供の方が順応性が高いんですよ。ですので、魔王様……プレオプラスさんとすっかり打ち解けていました。さっそくプール……私は寒いと思うんですよ。プールでしっかり遊んでいるんです。なんです、ラズライティシア様。その、対策済みと言うのは?


「うむ、シオンが『暖まる魔法』を発動させておるぞ。従って、例え寒空であっても凍えるようなことは無いと保証してやる」


 そうですか、エリシオンさんが魔法を使ってくださいましたか。感謝しますと、申し上げておきます。それで、他の方……グリフィスさんとベルランゴさんで宜しかったですよね。お二方はどうなさっているんですか?


「ベルランゴはプールだな。グリフィス、リエッセ、セフィーロ、フローリアンはキヨヒコと話をしておったぞ」


 そうですか。娘と遊んでくれていますか。逆……娘が魔王と遊んでくれているのですか?


「ベルランゴもそうだが、まったく経験したことの無いことだからな。シオンにしたところで、プールで遊んだことなど無いのだ。まあ、われも人のことを言えたものでは無いのだがな」


 確かに、あの世界のことを考えたら、プール遊びなどしたことはないのでしょうね。ところで、今とても気になることを仰ってくださいましたね。


「気になること……と言われてもだな。特に不思議なことを言った覚えはないぞ」


 いえ、エリシオンさんもプールに行かれている。プール遊びをされていると言うことですか?


「一緒に行ったのだから、別に不思議はないと思うのだがな。それで、ぬしはこれからキヨヒコと話をするのか?」


 いえ、そのですね、ちょっと娘の様子を見に行こうかと。やはり、娘のことが気になりますので。


「そこははっきり、シオンの水着姿を見て見たいと言って良いのだぞ。映像に残さないと言うのなら、別に構わないと言うのがわれの答えだ。シオンも、ぬし相手なら過激な真似をすることも無いであろう」


 はい、何しろ家内と娘が一緒にいるんですからね。不埒な真似……なんて、命が幾つあっても足りないと思います。では鴻池時也、パラダイスに行って参ります!


 はい、プールに行ったんですよ。そうしたらですね、『お父さんは駄目!』って娘に言われてしまいました。まだ10歳なんですけど、そろそろお年頃なんでしょうかね。それでもなんとか頼み込んで入れて貰ったのですけど、なんですこのパラダイスはっ。ホテルに圧力を掛けて良かったって、自分の判断に快哉を叫ばせて貰いました。

 娘と妻、それに魔王プレオプラスさんがいるのは知っていました。と言うより、そのための貸し切りですからね。エリシオンさんが来ているのは、ラズライティシア様に教えて貰ったので当然知っていました。でもですよ、誰なんです、この金髪美女二人はっ! クロアさん、フィオレンティーナさんと仰るのですか。それで、どこかの芸能プロダクションに所属されているとか……なんですフローリアンさん。フローリアンさんも、こちらにいらしていたんですね。


「お二方とも、私よりも遙かに高位の神様ですよ。フィオレンティーナ様は、立木様のお嬢様でもあるんです」


 ええっと………………。すみません、なんとか冷静になれました。それはそうと、フローリアンさんのビキニ姿、グラビアにしたいぐらいですね。それからあちらのエロフ……もとい、エルフはセフィーロさんですか。ビキニから零れそうと言えばいいのか、まったくけしからん状態になっていますね。それにエリシオンさん、可憐と言うのはまさにこのことなんでしょう………………感謝いたします。ラズライティシア様のお陰で上っていた血が収まりました。


「無性に腹が立ったと言って良いよな?」


 すみません。命ばかりはお助けをと言わせていただきます。ところで皆さん、楽しんでいただけていますでしょうか? 魔王様はどうですか? なるほど、もの凄く楽しいと仰ってくださるんですね。それでこそ、ご招待差し上げた甲斐があると言うものです。

 それでベルランゴさん……中々素敵な水着姿だと思いますよ。楽しんでいただけているでしょうか? 仲間に申し訳ない気がしてならない。それは……そうですか、それだけ楽しんでいただけていると言うことですね。はいわかりました。私の権限で、皆さんをご招待する企画を立ち上げます。ええ、社内で色々と権限が増えたんです。出来ることが、今までとは比較にならないぐらい増えたと申し上げておきますっ!


 それから二葉、私に冷たい視線を向けないでくれ。三葉もそうだが、お父さんは頑張っているんだからな。それはそうと、二葉、あの女性を知っているか。貸し切りプールに入ってくる以上、IMO研究所関係者に違いないのだが? そうか、お前も知らないと言ってくれるのか。


「あれは、翼人のリエッセだぞ。うむ、翼の方は魔法で隠しておるだけだ」


 そうですか、翼を魔法で隠されているのですね。改めて思いましたが、翼人の方はとてもお綺麗なのですね。ところで、リエッセさんは大丈夫なんですよね?


「大丈夫と言うのは……ひょっとして、フェロモンのことを言っておるのか?」


 私も、妻と娘を連れてきていますからね。家庭内不和を起こすわけには行かないんですよ。


「だそうだリエッセよ。ぬしらは、フェロモンを振りまくような真似をするのか?」

「ラズライティシア様。申し訳ありませんが、それは私たちに対する侮辱となるんです。私たちは、他の種族に対して盛るような真似はいたしません。勿論、何事にも例外と言うものがあるのは認めます。ただ、滅多なことでは盛ることは無いと申し上げておきます」

「断言したところを見ると、鴻池は例外では無いと言うことだな。だそうだ鴻池よ、残念だったな」


 残念と言うことはありません。はい、安心できたと繰り返させていただきます。私はですね、妻を愛しているんですよ。今まで何度も大宴会に出させていただきましたが、品行方正だったかと思います。


「よほど、商品には手を出さないと言ってくれる方が信用できるのだがな。まあいい。そう言うことにしておこう」


 そうですか、ではお言葉に甘えて。私にしてみれば、皆さんはプロモーション対象と言うことですっ! だから二葉、職業病に陥っていると言わないでくれるかな。これはだな、俺にとって安全弁にもなっているんだぞ。




 これはだな、エンターテインメント部門の慰労会にもなっているんだぞ。だから、俺たちが寛いでいても何も問題は無いと言うことだ。それからパッソ、ガーラ、お前たちは配偶者枠になるのだから気にしなくても良いんだ。

 それはそうと、どうしていきなり服を脱ぎ出すのだ? いや、嫌いではないぞ。むしろ好きと言っても良いと思うのだが。流石に、着いて早々と言うのはどうかと思うんだ。


「景色の綺麗なお風呂があるからですけど。旅の汗を流すのも格別だと思いませんか?」


 旅の汗を流すと言ってもだな……ここまで、転移魔法で労力いらずだったと言うのは気のせいなのか?


「お風呂無しで生きていけない身体にしたのは、リョーマ様なのですよ」


 おいっ、パッソの方が上里集落は長かったよな。だとしたら、その責任は諸星氏にあると思うんだがな。


「リョーマ、こんなものはノリだぞ。だからお前も、さっさと裸になれっ」


 なんと言えば良いのか、デリカシーに欠ける奴だな。その気安さ、まあ嫌いじゃ無いんだがな。ただ俺としてはだ、せっかく貸し切りになっているのだから、プールに行きたいと思っているんだ。


「それは、シオンさんの水着姿を見たいと言うことですか?」


 否定はしない。それを否定するのは、男ではないと思っているからな。ただな、お前たちの水着姿も見てみたいと思っているんだ。薄い布一枚だからこそ、着ているだけでエロさが増す効果があるんだよ。

 そうか、嬉しいと言ってくれるのだな。


「でも、外は寒いですよね?」


 世の中にはな、温水プールと言うものもあるんだよ。まあ、暖まってから行くのに反対はしないがな。


 そんな話をしたから、暖まってからプールに行ったんだよ。ああ、しっかり暖まってからな。だけど、今日ほど俺は自分の失敗を思い知らされたことは無かったぞ。何のことかと言うとだな、プールに集まった面々のことを言っているんだ。こんなことだったら、もっと早く来れば良かった。後悔先に立たずと言うのを、これほど思い知らされたことは無い。そうきっぱり断言させて貰おうか。

 それはそうとして、フィオレンティーナさん水着がとても似合っていますよ……なんで逃げるんですか?


「目が怖い……と言っても良いと思います」

「朽木様。私は褒めてくださらないんですか?」


 ええっとクロアさん、俺は人妻には手を出さないことにしているんです。それでも言わせていただくのなら、『立木タヒね』ですね。どうして、立木さんより先に出会うことが出来なかったんでしょうっ! と言うのが正直な気持ちです。

 それで、あのエロいエルフ……エロフは、そうですか、セフィーロさんなんですね。ところで、水着の選択を間違っていませんか。あれは流石にモラルの問題があると思うんです。いえ、似合っていないかと聞かれたらですね、別室でお話ししたいぐらいと言うのが正直な気持ちです。それはそうとして、現実的には立木さんには通用しないのかなあと。どうしてそこで立木さんの名前が出る……いえ、なぜ出ないと思ったんでしょうね。顔、赤いんだけどな。


 ところで鴻池さん、なんか暗くないか? この光景を前にして、その暗さはないと思うぞ。あの恐怖を乗り越えたご褒美と考えれば、喜んで享受すればいいだろう。


「いえ、娘に軽蔑されたんです」


 ええっと、三葉ちゃんだったかな。そうか、三葉ちゃんに嫌われたのか。大方……誰と言うのは難しいのだが、誰かに鼻の下を伸ばしていたのだろう。まあ、男だったら無理もないと言ってやるのだがな。


「これだけの素材をプロモーションに使えないんです。それを考えると、悔しくて悔しくて」


 あ~っ、もしもし。男として、それで良いのかと聞いてやろうか。実は三葉ちゃん、そっちの方を問題にしたんじゃないのか? ああ、男として間違った反応と言ってやる。

 それはそうとして、魔帝国組は? ああ、ベルランゴさん、中々素敵なスタイルしているんじゃないのか。恥ずかしい、恥ずかしいと言ってくれるのか。殿方に、こんなに肌を晒したことは無い……だから責任をって。ちょっと待て、冷静に周りを見回してくれないか。ああ、みんな似たような格好をしているだろう? だから、これが普通と思ってくれると嬉しいぞ。勿論、プールという場所での普通なのだがな。

 それで魔王様は……うん、可愛らしくて良いんじゃ無いか。自分としては不本意、早くそそる体になりたいと言うのか? いや、なんだ、理由は聞かなくてもわかる気がするぞ。その『そそる』ってのは、魔王様の評価基準だからな。ただなぁ、こんなものは慌ててどうにかなるものじゃないだろう。うん、あっちも寿命はかなり長いんだよ。せっかく時間が出来たんだから、逃がさないように気をつければ良いんじゃないのか。


 しかし、どうしてここに立木さんがいないんだ。居たら居たで癪に障るんだが、どう考えても収拾が付かなくなってる気がするんだ。なんですラズライティシア様……中々お似合いでと言わせて貰います。社交辞令だろうって、その辺りはお互い大人だからと言うことにしておいてください。

 それで、何を言おうとしたんだ?


「うむ、キヨヒコが居ない方がまだ落ち着いているとわれは思うのだ」


 つまり、立木さんが来ると状況が変わってくれるのだと。主に、フローリアンさん、セフィーロさん辺りが……


「われやシオンも甘えるからな。ただパッソとガーラを連れてきておるから、ぬしには問題は無いのだろうな」


 仰るとおり、俺には二人がいますからね。なんです、その増やすつもりはないのかと言うのは。そのですね、相手は選びたいと思っているんですよ。どうですフィ『ごめんなさい』って被せてくれたか。

 話は全く変わるのだが、どうしてここはこんなに暖かいのだ? 確か、外の気温は10度だったと思うのだがな? あれっぽっちのヒーターで、こんなに暖かくなるとは思えないのだがな。


「どうしてと言われたら、シオンが魔法を使ったからと言うことになる」


 つまり、今のは愚問と言うわけか。このメンバーを考えたら、確かに愚問に違いないな。

 それからもう一つ、立木さんは何をしているんだ?


「キヨヒコか。キヨヒコならグリフィスだったか、そやつと話をしておるぞ。10傑衆筆頭にして、一番魔帝国の事情に詳しいそうだからな。だから、過去の経緯を含めて話を聞くと言っておったのだ」


 確かに、まだまだ情報は必要だな。ただその辺り、エンターテインメント部門の範疇じゃないと思うんだ。まあ、上を目指すために必要と言うのは認めるぞ。諸星氏のサポートは、殆ど立木さんの仕事になっているのも確かだ。

 俺、俺か? 俺は、和志のサポートだな。今のところ、それも立木さんがしているのが少し悔しいとは思ってる。ただな、IMO研究所に紛れ込めたことで、俺の役目は殆ど終わった気がするのも確かなんだよ。和志の奴、思った以上にはじけているんだよ。だから俺も、次を探さないといけないと思っている。


「でしたら、次は翼人の女性ですね」


 おいパッソ、どうしてそんな話になるんだ? なんだ、その、『エルフだけだと白船様に負ける』と言うのは。それって、勝負するところじゃないと思うんだがな。


「竜人とか始祖竜とか、こちらの男性に興味を持たれておいでですよ。後はですね、ベルランゴさんもお相手がいないそうです」


 だから、次を探すと言うのは女性のことじゃないんだよ。嫌いなのかって、面と向かって聞かれたらだな。そのだ、好きと言わせて貰うのだが。だからフィ『ごめんなさい』って、どうして被せることが出来るんだ? 今、そっちで話をしていたよな。

 それは別の話として、俺は次を探そうと思っているんだよ。それから言っておくが、ここを離れるつもりは無いからな。ただな、用意されたものだけをしているのは、俺のポリシーに反するんだよ。それからラズライティシア様、『踊り出さないようにな』と言わないように。男はな、三日見ないと別人に成長するものなんだよ。


「その意気込みや良しっ! と言ってやろう。それなら齢を経たエルフからの忠告をしてやろう。まず、キヨヒコと話をしてみることだ」


 それをしたら、結局用意されたものの上で踊ることにならないか? いや、あの人が異常と言うのは嫌と言うほど思い知らされているぞ。だから一緒に走るパートナーとして、フィ『ごめんなさい』って、反応が良すぎるだろう、それ。




別府の温泉……もう一つの方ですが、ビュッフェが結構豪華だったりします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。