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それって、反則だよねと言う話

村の特産は異世界です


・それって、反則だよねと言う話


 武見さん。ちょっと愚痴を言っても良いかしら。それから、これは質問じゃ無いのよ。ええ、聞かないと言う選択肢は与えてないから。

 生々しい話は止めてくれと言うのね。私だって、それぐらいの分別はあるつもりよ。だって私たち、今は素面だと思うから。そう、生々しい話で無ければ聞いてくれるのね。それでね、お父さん……立木さんのことなん『止めてくれ!』って、被せてくれたわね。大丈夫よ、今のは軽い冗談だから。


 予想は付いていると思うけど……そうか、色々とありすぎて予想できていないと言うのね。だったら単刀直入に言うけど、インテグラさんたちのことなの。ええ、インテグラさんだけじゃないのよ。シエンタさんのことも関係してるから。

 妊娠したことを愚痴りたいのかって? それを愚痴ると、生々しい話になるからしないわよ。それとも、やっぱり聞きたいの? 聞きたいんだった『ごめんなさい』……やっぱり被せてくれたのね。


 今回なんだけど、妊娠検査をしたでしょう。そう、尿中のhCG値の検査のこと。竜人とハイエルフなんだけど、私たち人間と全くおんなじ反応をしたじゃ無い。違ってるのも困るけど、全く同じと言うのも理不尽さを感じてしまうのよね。そう、だから愚痴を言いたくなったってこと。


「MS器官を除けば、生殖細胞の違いは無かった。身体の構造にしても、顕著な違いが見つからなかった……それを考えれば、予想の出来た結果ってのは言っちゃいけないんだろうな」


 別に、言っても良いのよ。ただ、理不尽さを感じるのは同じだから。それからインテグラさん、もう子供を作る時期は終わったって話だったよね。だからキャミさんだっけ、もの凄く貴重な子供だって言っていたと思うのよ。それなのに、来て1年も経っていないのに妊娠したのよ。しかも、違う種族の種を貰って。前の旦那さん、ワジャさんだっけ? いつしたのか覚えてないって言ってたから、妊娠までに時間が掛かったとも思えないのよ。つまり、お腹の子は立木さんの子供と言うことになるのよ。

 気に入らないのか、って聞くのね。妬ましい……もとい羨ましいとは思っているわよ。でもね、竜人たちのことを考えたら、良かったと思っているのは本当よ。それから、研究材料が増えたなんて言っていないからね。なんかさぁ、インテグラさんたちの妊娠がわかってから、周りの見る目が冷たいのよ。そりゃあ、色々とサンプルは貰おうと思っているわよ。だって、これから同じ事例が増えていくと思うから。わからないことを減らしていった方が、安全のためにも良いのは間違いないでしょ。


「竜人たちが、狂喜乱舞していたんだよな」


 そうね、もの凄く喜んでいたと思う。そりゃあ、キャミちゃんが最後の希望だったんだもの。新しい希望が繋がったんだから、あれでも控えめな方だと思ったわよ。だって、最後の10人が未来の11人になる可能性が生まれたんだもの。

 だから愚痴と言っても、私たちと全く同じと言う理不尽さに対してだけよ。


「シオンさんが、『私も子供が欲しい』と言っていたのだが?」


 その意味で言ったら、シア母さんも悩んでいたわよ。でも、あの二人だったらインテグラさんと同じ枠だから。そこにフローリアンさんが加わったとしても、やっぱり事情は変わらないでしょ?


「つまり、オルティアさんだったら暴れると言うことか?」


 ノーコメントにしておいてくれる? コメントすると、もれなく生々しい愚痴が付いてくるからね。うん、わかってくれて嬉しいわ。




 謎の美人秘書Xです。くどい、そうですか、くどいですか。それはそうとして、立木さんと白船君がやってくれました。ええ、インテグラさんとシエンタさんなんですけどね。この度、目出度く妊娠が確認されました。ピィードンドンドンパフパフパフ。

 慶子さんとの関係があるから、ちょっと立木さんの家族的には問題なんだけどね。でも、慶子さんって菩薩様みたいになってきたと思うのよ。だってさ、謝るインテグラさんを抱きしめて『良かったですね』なんて祝福してくれるのよ。旦那さんの不貞……今に始まったことじゃないけどさ。流石に子供まで作るとなると、冷静ではいられないよね。激怒して『離婚だぁ』ってなってもおかしくないって言うより、不倫をした時点で離婚よね。

 それなのに慶子さん、まるで孫が出来たみたいに喜んでいるのよ。竜人に色々な事情があるのを知っていても、ちょっと信じられないかなって思っても不思議じゃ無いでしょ。


 そしてもう一人、白船君。もうね、アクアさんに続いて今度はハイエルフのシエンタさんなのよ。ハイエルフたちが、マジお祭り騒ぎになっているのよ。もっとも、竜人たちはそれ以上のお祭り騒ぎなんだけどね。

 それはそれとして、竜人、ハイエルフたちのお祭り騒ぎがもの凄かったわ。ただ、お祭りのつきもののお酒は、妊娠の発覚した二人は飲ませて貰えなかったんだけどね。


 そして二人の妊娠が発覚して、集落の住人の反応が綺麗に二つに分かれたのよ。もうね、白船君を見る目が怖いと言えば良いのか。竜人や始祖竜、翼人にハイエルフ、闇エルフの女性たちが、獲物を見る目で白船君を見てるのよ。でもさ、『産めよ、増えよ、地に満ちよ』って、旧約聖書の言葉だよね。なんで、彼女たちの合い言葉になっているのかしら?

 そして立木さんなんだけど、誰も迫っていこうとしないのよ。多分だけど、年齢が問題じゃないと思うのよね。ラズライティシア様とかエリシオンさんとか、インテグラさんのお相手と言うのが理由だと思うの。


 それからおまけみたいに言うけど、ジャックくんとグレゴリー君のところもおめでたです。ええ、奧さんたちが連れてきた側仕えの女性、その女性がもれなく妊娠してくれたの。ただ、こちらは意外性がないと言えば良いのか、翼人たちも色めき立っていないのよね。でも、なんでなんだろう?

 色々とおめでた続きの上里集落なんだけどね。一人諸星さんが悩んでいたりします。どうしてって……諸星さんのところだけ子供が出来ていないから。奧さんが11人もいて……まだ闇エルフには手を出していなかったよね。その11人としっかり夫婦生活をしているのに、誰一人として妊娠していないんです。



 俺は男として欠陥があるのか



 なぁんて、割と真剣に悩んでいたりするのよね。これが普通の夫婦だったら、どちらか、さも無ければ両方に理由があると考えられるんだよね。でも、11人の奥さん全員に理由があるとは考えられないでしょ? だから、諸星さんは自分に理由があると考えたってことね。

 そんな諸星さんに、御衣黄さんが黙って試験管を差し出したのは笑えたわ。どう言うことかと言うと、精液を検査するから持ってこいってこと。精子の数とか運動性とか、それを調べれば不妊の理由もわかるかもしれないってさ。諸星さん、もの凄く情け無さそうな顔をして試験管を受け取っていたわね。受けたって言うのは不謹慎?


「諸星さんにも困ったものですね」


 ええっと、どうしたんですか、精力絶倫おじさん。別名、種付けおじさん。ああっ、怒っていかないでぇ。お詫びだったら身体でしますからぁ! 絶対に要らない。そこまで拒否られないといけないことなんですか? そうですか、そこまでのことなんですね。

 それはそうと、諸星さんがどう困った人なんですか。いえ、困った人と言うのは否定しませんけど。


「精子を調べたって、何も出ないと言うことです。そもそも、生物学的問題は見つからないと思いますよ」


 でもですよ、これだけ時間が経っても子供が出来ないのは確かですよね。もしかして、過ぎているのが理由と言うことですか? 精子が薄くなってるとか?


「生物学的問題は見つからないと言ったと思いますよ。理由は簡単、諸星さんが子供を欲しいと思っていなかったからと言うことです」


 でも、調べるってことは子供を作る気があると言うことですよね。だとしたら、欲しいと思っていないは言いすぎじゃありませんか? それに、避妊をしていなければ、意思に関係なく子供って出来ますよね? なんです、私も理解していないと言うのは?


「理解していない……さも無ければ忘れていると言った方が良さそうですね。小谷さん、諸星さんには『願望達成能力』があるんですよ。わかりやすい言い方をするのなら、強制能力と今まで言っていたものです。どうです、目から鱗が落ちませんでしたか?」


 それって、諸星さんが『子供が欲しい』って望めば子供が出来ると言うことですか。確かに、諸星さんの強制能力って神のレベルに達していましたね。なるほど、奧さんに妊娠しろと命令すれば妊娠すると言うことですか。ええ、目から鱗が堕ちると言えば良いのか、確かに気づいていませんでした。

 でも立木さん、どうして直接教えてあげないんですか? そうすれば、諸星さんも恥を掻かないでもすんだと思うんです。なんです、御衣黄さんに協力をしたと言うのは。そうですか、諸星さんの検体を欲しがっていたと言うのですね。検体、特に生殖細胞系の検体を貰うのは、今までハードルが高かったんですか。

 それで、今の話はいつ教えてあげるんですか? 検査の結果が出たあたり。なるほど、御衣黄さんに指摘をさせるんですね。了解です。それだったら、タイミングとしても適当だと思いますよ。


 それはそうとして、集落はおめでたラッシュになりましたね。今度は、子供が生まれる方なんですけどね。アクアさん、カローラさん、アイシスさんのお三方が目出度く出産されたことです。アクアさん以外は、全員男の子って……ご実家は喜ばれたと思いますよ。

 それで疑問なんですけど、白船君は女性陣に狙われていますよね。それなのに、どうしてジャックさん、グレゴリーさんは狙われていないんでしょう? 知らない、女性同士の話はそっちでやってくれ、ですか。その意味言ったら、立木さんのところにも誰も来ていないと言うのですね。間違いなく、グレゴリーさんたちとは理由が違うと思うんです。

 ところで、どうして私を指差してくれるんです? いえ、確かにエクシブさんとはしていますよ。一応私は、こちらの文明で育っているんです。望まない妊娠に対する対策ぐらいしているんです。いえ、子供が嫌いと言うことはありませんよ。ただ、まだ子供を持つことへの実感がないだけのことです。


 そんなこと……と言ってはいけないことはわかっていますよ。それはそうとして、名前の長い世界のことです。国連の動きなんですけど、予想通りと言って良いんですか?

 そうですか、決まらないのはわかっていたと言うのですね。そりゃあ、体制の違う拒否権を持った大国がありますからね。アメリカの先行を許すとは思えませんね。でも、この後どうするつもりです? このままだと、名前の長いの4とかが滅びてしまいますよね?


「前にも言いましたが、勝手に手を出す真似はしませんよ。唯一の例外は、諸星さんが嫁を増やしたいと言ったときですね。その場合は、闇エルフに攫わせることも考えています」


 それって、カタリナ王女とか姫騎士セフィーロとかのことを言っています。そうですか、その二人のことを言っているんですね。でもですよ、攫うって穏やかじゃないと思うんですよ。戦争に介入する方が穏やかじゃ無い。それを言われると弱いんですけど……嫁にするために攫ってくると言うのは野蛮だと思うんですよ。


「話をするため……と言ったらどうですか?」


 話をするためって……脅迫するための間違いじゃありませんか? 助けて欲しければ、諸星さんの嫁になれって話をするんですよね? なんです、ちゃんとわかっていると言うのは。あのですね、これぐらいのことだったら私でも理解出来るんですよ。

 こんなものは口実と言ってくれますか。


「冗談はそこまでにしてですね、もう少し魔帝国のことがわかりました。10傑衆ですけど、エクシブ君ぐらいの戦闘力が無ければ太刀打ちできませんね。集団戦法でカバー出来なければ、このままだと押し切られて人側が滅びることになると思いますよ」


 パナメーラって女神を取り上げちゃいましたよね。だとしたら、恩恵を与えることも出来ないと思うんです。ええ、起死回生の方法がないと言っているんです。


「それが、あの世界に定められた運命ならと言うことですね。あの世界を作ったもの、その存在が黙って見ていたらと言うのが前提になると思います」


 それって、黒幕のことを言っています? パナメーラと言う女神よりも上位存在のことを言っていますよね。本当に、そんなものがいるんですか?


「少なくとも、ゼッタイシン様とかクロア、フィオレンティーナと言う上位存在はいるんですよ。彼女たちが星の数ほどある世界を管理しているとは考えにくいんです。だとしたら、管理が階層的になっていても不思議じゃないと思いませんか?」


 それを言われるとそうなんですけど。だとしたら、エリシオンさんがしたことはどうなります? エリシオンさん、生まれた星を滅ぼしてしまいましたよね? もしも管理者がいるのだったら、邪魔をしてもおかしくないと思うんです。

 星の数ほどあるのだったら、一つや二つ減っても気にしないと言うことはありませんか? その可能性は大いに有り得るんですね。


「それから、魔帝国が勝利しても星が滅びるわけじゃ無いんです。ただ、支配者が魔王になるだけのことですよ」


 諸星さんじゃありませんけど、知らなければそれで良かったんですよ。でも知ってしまうと、私たちと同じ姿をした人たちが、異形の化け物に食われて滅びると言うのはきついと思うんです。それから、忘れてしまえば良いと言うのは解決策になっていませんからね。


「じゃあ小谷さん。武器を持って戦ってきますか? さも無ければ、アンに恩恵を授けて貰うとか?」


 そう言う意地悪を言いますか? ええ、私自身が戦いに行く訳じゃないのは確かです。自分で助けないくせに、文句だけ言っているというのは仰るとおりだと思います。でも、今議論している人たちも、自分が戦いに行くわけじゃありませんよね?

 ああっ、嫌な予感がしてきました。そうですか、その予感は当たっているんですね。


「友池さんが仰るには、外務省がヘマをしたそうです……ヘマと言うのは可哀想かな。裏の話に入り込むことが出来なかったそうですよ」


 それって、常任理事国の議論に入れなかったと言うことですか。そうですか、利害関係の調整からはじき出されてしまったんですね。大国間で手打ちが行われて、面倒が日本政府に押しつけられると言っていますか? そうですか、私の想像したとおりと言うことですか。


「女神と国王スの身柄が、国連に移送されると言う話です。目的なんて、今更講釈は要りませんよね?」


 それって、長いの1から支援を嘆願させようと言うことですか? 窮状を国連の場で訴えさせる。そのための筋書きが、大国間で話し合われていると言うのですね。でも、そんなことをしてどんな利益があるんです?


「色々と言うのが友池さんの考えですね。異世界技術を独占する日本に対しての牽制とか、正論と建前で私たちに命令をするとか、人を送り込むことで技術調査を行うとか……日本、正確に言うと、IMO研究所から主導権を取り上げようと考えているということです」


 それって、そんなに簡単にできることですか? 簡単では無いが、抗うのは難しいと言うのですね。国連で決議されると、日本と言う国は弱すぎると言ってくれますか。なるほど、まだ敵国条項も削除されていませんでしたね。残っている以上、浮かび上がらせることも可能と言うことですか。


「条項の適用は難しいのでしょうね。ただ、取引材料にすることは出来ますよね?」


 異世界問題に対して、日本国に国連の意思を実現しろと言ってくれるわけですか。確かに、厄介極まりないことですね。しかも、滅びに瀕している人間を救うと言う大儀が掲げるわけですか。世論も、国連の決定を支持しそうな気がしますよ。

 つまりなんです、日本に汗を掻かせて大国が美味しいところを持っていくと言っているんですね。殺した魔物の死骸も、貴重なサンプルになると言うわけですか。なんか、ドツボにハマっていると言うのは私の気のせいですか?


 ところで一つ質問良いですか? なんで、私にこんなことを教えてくれるんですか? 私の成長のためとか言う、親切心じゃありませんよね? ビンゴって……私に何をさせようと思っているんです?


「いえ、ちょっと東京に行ってきて貰おうかと。具体的には、菅谷総理のところに御用聞きに行って欲しいんです。菅谷総理との繋ぎは、小谷さんの役目でもある訳ですからね」


 そう言えば、そんな役割がありましたね。ええ、思い出してしまいましたよ。でも、今のままだと子供の使いになってしまいますよ。なんです、子供の使いの方が都合が良いと言うのは。


「おかしな約束をしてこないから、と言うのが理由ですね」


 それって、普通は怒るところだと思いますよ。だったら怒るのか、ですか。いえ、ここの所自分の力不足を思い知らされているんです。友池さんたちが来てくれて、本当に良かったと心から思っているんですよ。

 なんです、常識を捨てた方が良いと言うのは。それが、今回の御用聞きに関係してくるんですか? なんです、菅谷総理の本音を聞いてこいと言うのは、


「今の国連の動き、歓迎しているのかどうかと言うことです」


 歓迎しているとは思えませんけど。それを確認して、何か私たちに出来ることってありますか? だから、常識を捨てると言われてもですね。多少の常識を捨てたとしても、できることって限られていると思うんです。


「常識を捨てれば、出来ることなら色々とあるんですよ。取りあえず、闇エルフに姫騎士セフィーロを攫ってこいと命令するつもりです」


 それって、諸星さんの嫁にするためですか? 目的は違う、成り行きでそうなる可能性もあると仰るのですね。ええ、立木さんが異常と言うのを忘れていました。ですので、大人しく御用聞きに言ってくることにします。




 色々とお使いを頼まれて、はい、帰ってきましたよ上里集落へ。それは良いんですけど、どうしてエルフが増えているんです。姫騎士セフィーロさんって、本当に攫ってきたんですか。

 それは良いんですけど、エリザベスさんたちと話が弾んでいるようですね。なるほど、一緒に苦労をした仲なんですか。そう言えば、4人とも魔王討伐のために攫われたんでしたね。なんです、異世界から召喚された勇者全員、無事元の世界に戻ったことになっていると言うのは。随分と、話が違っていると思うんですけど。なるほど、長いの1からはそう説明されたと言うことですか。


「魔王軍の再侵攻に対して、勇者たちの支援を仰ごうと思ったと言うことです」


 その回答が、元の世界に帰ったと言うことですか。ええ、帰ったんだったら無理は言えませんよね。でも実態は……そうですか、エリザベスさんから聞かされているのですね。ですけど『クソ女神』って、あなたみたいに綺麗な人が言ってはいけない台詞だと思います。

 それぐらい腹が立った。先に長いの1を滅ぼしたくなったと言うんですね。反対はしませんけど、魔帝国でしたっけ? その侵攻が問題になりますよね。だから、今から会議をする……ですか。それって、立木さんが非常識を発揮してくれると言うことですよね。


 それで、会議室に全員が集合。所長の諸星さん、副所長の立木さんとオルティアさん。外交顧問の友池さん。秘書の私とラズライティシア様。後、なぜかエンターテインメント部門担当の朽木さんと言う面々です。あっ、証人として姫騎士セフィーロさん。ファンタスティック・フォーからシャルロットさんが参加しています。

 でも、なんで朽木さんまでここにいるの?


「まず、小谷さんの報告をお願いします」


 私から、ですか。そうですか、菅谷総理の思うところが重要と言うのですね。でしたら一言『気に入らない』と仰っていました。はい、国連の動きに対してです。好き勝手言って、面倒を日本に押しつけようとしている。それが気に入らないし、邪魔をしてやりたいと言うものです。ただ総理としての立場があるので、表向きには『国連の決定を尊重する』と言っているそうです。

 そうでしたか、立木さん、友池さんの予想通りだったんですね。それで、菅谷総理の思いを聞いてどうしようと言うのです?


「それを答える前に、朽木君に一つ質問です。ブーランジェリー王国、魔王城とエンターテインメント部門の持ち玉がありますよね。そこにシャトレーゼ王国を加える予定になっています。さて、おどろおどろしい方、魔王城関係で持ち玉を増やしたいと思いませんか?」

「思わないかと聞かれたら、おもいっきり思っていると言うのが答えになる」


 そりゃあ、エンターテインメント部門ならそう答えるよね。でも、そのあてが今のところないと思うんだよね。ところで立木さん、『増やしましょう』って何を言っているんです?


「何をって……言ったとおりのことですよ。すぐには無理でも、魔帝国をアトラクションに加えようと思っているんです」


 ぽちぽち、言っていることが理解出来ないんですけど。いえ、言葉自体は理解していますよ。でもですよ、長い名前の世界は、国連の議題になっていると思うんです。だから、菅谷総理の気持ちを確認した……と言われてでも。日本として、流石にまずいと思うんですよ。


「セフィーロさんから頂いた情報では、魔帝国の侵攻には特徴があるんです。そうですね、領地を確保する動きをしていると言う所でしょうか。上杉さんたちに意見を聞いたのですけど、人間の皆殺しを意図したものには見えないと言うことです」


 でも、実際には大勢の死人が出ているんですよね。しかも、魔物に食われている言う情報があったと思います。


「だそうですよ、セフィーロさん」


 そこでセフィーロさんに水を向けますか。でもセフィーロさん、ちょっと反応がおかしくない?


「諸星様、立木様にもお話ししたことですが。前回の魔王討伐以降、人間側から魔帝国殲滅作戦が行われたんです。この作戦に対して、5つの王国のうち、4つが反対しているんです。ですが、こちらで言う長いの1でしたか、パナメーラを擁する長いの1が継戦をを強く主張したんです。魔帝国を殲滅しない限り、自分たちに安息の時間は来ないと言うのがその時の主張です」


 人間が食われていることを考えたら、その主張にも理解出来ると思いますよ。友池さんもそう思いませんか?


「今のだけでは、情報不足と言うのが私の答えになりますね」


 情報不足なんですか……それで、それ以上の情報はあるんですか?


「闇エルフの情報に、翼人が無いことに疑問を感じましたよね。そのことをセフィーロさんに確認したら、翼人は魔帝国側に味方をしているのだそうです」


 翼人が魔帝国に味方って……シャルロットさんから聞いた翼人とは違うように思えるんだけど。


「私たちの時は、両方の邪魔をしていましたね。ですから、どちらの味方と言うこともなかったと思います。そう思っていたんですけど……立木さんに言われて本当にそうかとジャックたちと話し合ってみたんです。セフィーロさんにも交じって貰ったんですけど、それで私たちの勘違いと言うのがわかりました」


 勘違い。両方の邪魔をしていたのが勘違いと言うことなんですか?


「邪魔をしたこと自体は、勘違いではありませんよ。ただ翼人の意図を勘違いしていたと言うことです。どう言うことかと言うとですね、翼人は面白半分に邪魔をしていたと思っていたんです。でも事実を付き合わせてみると、双方が負けすぎないように邪魔をしていたんです。それでも、私たちが魔王を倒してしまいましたよね。ここからは私たちの知らないことですけど、その後に『ここまでにしろ』と忠告してきたみたいです。それに4カ国が従い、長いの1が反発したんです」


 だから、翼人が魔帝国に味方をしたのだと。でも、戦争を止めたとして、本当に人間たちは大丈夫だったの? 話し合いの余地って……言うほど簡単じゃないと思うのよ。ほら、こっちだってうまく行っていないと思うのよ。ええっと友池さん、まだ情報があるんですか?


「実はあったりするんですよ。現実問題として、魔帝国の侵攻速度が落ちているんです。セフィーロさんの話では、殆ど止まっているのだそうですよ」


 止まる理由ってありましたっけ? なんです、長いの1が理由と言うのは。


「小谷様、で良いんですよね。主戦派の長いの1の国王と女神が隠れてしまったんです。それもあって、長いの1の進軍が停止しているんです」


 国王と女神が隠れたって……こちらに犯罪者として連行されたからだよね。なるほど、それはこちらの見方であって、セフィーロさんたちからは隠れたように見えたと言うことね。それで魔帝国側の侵攻が止まったって……あっちも、戦争なんかしたくないと言うこと? そう、そこまではわからないんですね。

 それで立木さん。アトラクションを増やすと言うのはどう言うことですか?


「言葉の通りの意味です。勿論、今のままでは絶対に無理ですよ。ですから、魔帝国側の事情を確認しようと考えているんです。今までは、人間側、しかも長いの1の弁明しか聞いていませんでしたよね。セフィーロさんから話を聞いただけで、何か違うのではと思えませんでしたか?」


 それって、長いの1が胡散臭いと言うことですよね。召喚された人たちの扱いを見ても、胡散臭いのは確かだと思いましたよ。でもですよ、勇者たちが危険と言うのも理解出来る考えだと思うんです。魔王を倒すことの出来る力が、いつ自分に向いてくるかもしれない。権力者にとって、恐怖と言っていいと思うんです。身勝手だし酷い話と言うのは、その通りなんですけどね。


「長いの1が信用できない。その信用の出来ない国の言葉だけが、国連に伝わっているのが問題と言うことです。ですので、もう少し情報を集めてセフィーロさんに働いて貰おうと考えたと言うことです」

「立木様にお話を伺って、自分に出来ることがあるのを理解出来ました。私で宜しければ、お役に立ちたいと思っています」


 うん、とても立派な覚悟だと思いますよ。でも、どうして頬を染めながら言ってくれるんです? 気にしたら負け……自分も気にしないことにしていると言うのですね。はい、諸星さん了解しました。それで所長としての決断をお願いいたします。


「魔帝国に乗り込み。直接ヒアリングをすることに決定した」


 魔帝国に乗り込むのですか。でもですよ、今長い名前の世界って、国連扱いになっていましたよね。そんな勝手な真似をしても良いんですか?


「それなのですが。まだ時限法は効力を持っているんです。従って、IMO研究所は法的根拠を持って動くことが出来ると言うのが答えになりますね」


 友池さん。それって、もの凄い屁理屈だと思うんですよ。屁理屈には違いないが、否定する法的根拠がないと言ってくれますか。日本政府をつまはじきにする方が悪い……だから意趣返しをしてやると言うのですね。

 でもアメリカとかから警告されたら、流石に日本政府も無視できませんよね。


「小谷さん。見た目のバイアスに陥っていますよ。紛争の解決をするため、当事者双方から話を聞く。大義名分が立つと思いませんか?」


 見た目のバイアスですか。それって、人間が食われていることも含んでいますよね。ええ、インテグラさんたちも人間を食べていましたね。ああ、魔王様たちも人間を丸かぶりしていたんですね。それを考えれば、人間を食べたことは、判断材料にしてはいけないと言うことですか。見た目だって、オークやデモンも相当だと思います。

 でも、IMO研究所はまだしも、政府と言うのか外務省は戦うことが出来るんですか? これまでの実績を考えたら、言いなりになる気がしてしまうんです。


「状況によっては、十分勝算があると思いますよ。ですので、古巣にもこの情報を伝えるつもりでいます。と言いますか、教えてやらないと馬鹿をする可能性もありますからね。もしも騒いだら、痛い目に遭うことになると脅して差し上げます。まあ彼等も、今の立場に不満を感じているから大丈夫でしょう。恐らく、張り切ってくれると思いますよ」


 外務省が張り切る……それはそれで怖い気もしますけどね。ええ、勇み足って奴のことを言っています。


「ですので、私たちが省の方に乗り込むことにしますよ。これもまた、特別法の範囲内のことなんです」


 友池さんたちが、古巣に乗り込むと言うのですね。ええ、安心できると言えば良いのか、ちょっと怖いと言えば良いのか。


「立木さんに乗り込まれるより、よほど穏便に済むと思いますよ。なんです、立木さん」

「皆さんの中で、私と言う存在がどう思われているのか。今の話を聞いていて、怖くなったと言うことです」


 私たちの中の立木さん、ですか? ええっと、本気で聞きたいと思っています? そうですよね、怖くて聞けませんよね。それで正解だと思いますよ。




 話が纏まった以上、時間を掛けるわけにはいきません。時間を掛けるほど、国連……と言うより、大国ですね。大国が何を言い出すのかわかったものではありませんからね。

 日本政府及び国連を押さえるために、老人5……いえ、友池さんたちなんですけどね。友池さんたちは、東京に移動して政界工作をしに行きました。ところで立木さん、友池さんたちに何を耳打ちしていたんですか?


「いえ、ちょっとアメリカに圧力を掛けて貰おうと思ったんです」


 ぽちぽち、日本がアメリカに圧力を掛けるんですか? どうやってって聞いても良いですよね。普通だったら、絶対に無理だと思いますもん。


「アメリカと言うより、ギブソン大統領に圧力を掛けるんです。そう言えば、小谷さんにも理解出来ると思いますが?」


 私に、ですか。アメリカでは無くギブソン大統領に、と言うことですよね。確か大統領は、選挙が控えていたんでしたっけ。それで色々と異世界ネタでミソが付いて、諸星さんに泣き付いた……ああっ


 ええ、思わず手を叩かせて貰いました


 せっかく親密なところを宣伝したのに、その努力を無駄には出来ないと言うのですね。それはなんです、諸星さんに『失望した』って言われるのはまずいと言うことですね。だとしたらですね、私たちの企みに巻き込むのはどうです? そうすれば、ギブソン大統領の株が上がることになりますよね?


「小谷さんも理解出来たみたいですね。従って、英国にも話をすることが出来るんです」


 英国だったらオルティアさん……じゃなくても良いのか。確か有原さん、アリシア首相のことをご存じでしたね。だったらですね、中露も巻き込むことが出来ると思いませんか? 可能かもしれないが、関わりが薄いからやめておいた方が良いんですか。

 でも、敵に回すと後から面倒なことになりませんか? それも、ちゃんと手を打つつもり。下手な芝居になるが、彼等にも一役買って貰うと言うのですね。なるほどなるほど、色々と勉強になると思います。

 ところで、私は何をすれば良いんですか? お留守番……お留守番ですか。


「今回に限っては、お留守番はとても難易度が高いのですけどね。諸星さん、私、シア、シオンが集落を空けるんです。しかも友池氏たちも、集落を留守にするんですよ。日本政府対応、マスコミ対応、その他諸々を取り仕切って貰う必要があると言うことです」


 もしもし、それを全部私にやれと。


「私がやった程度であれば、小谷さんなら片手間で済ますことが出来ますよ」


 それって、はっきり言って無理ゲーだと思うんですけど。立木さん、本気で言っていたりしますか?


「本気も本気、小谷さんなら大丈夫だと思って言っていますよ。まあ、一日二日のことですから、運が良ければ何も起きませんよ」


 長い名前の世界に乗り込んで、魔王たちと対峙するんですよね。それが、一日二日で済むとは思えないんですけど。


「セフィーロさんと闇エルフ、それにカングーさんたちが、すでにあちらに渡っています。その1以外に、話を通してくれる手はずになっているんですよ」


 竜人も連れて行きますか。ええ、それだったら説得力と言うのか、脅しには十分だと思いますよ。それで、魔帝国には誰が乗り込むんですか?


「諸星さん、私、シア、シオン、魔王様、朽木君、鴻池さん……シャルロットさんにも行って貰うことにします」


 前の方はわかるんですけど……どうして朽木君と鴻池さんが?


「アトラクションとしての評価をして貰うためですけど、何かおかしいですか?」


 何かおかしいかって……普通おかしいと思いますよ。IMO研究所に普通を求めるなと言ってくれますか。ええ、言いたいことは理解出来るんですよ。でも、朽木君と鴻池さん、大丈夫なのかなぁ……




 俺の上司……俺の上司が立木さんと言うのは間違っていない。だから、業務命令が立木さんから下りてくるのも、命令系統を考えれば間違っていないのは認めよう。


「出張するから同行するように」


 命令としては、至極簡単なものだった。まあ、出張への同行も、別におかしなことじゃないと思うぞ。ただなぁ、その行き先が問題だと思うんだ。なんだ、長い名前の世界ってのは。しかも戦争中の魔帝国に行くってのは、正気の沙汰とは思えないんだがな。


「リョーマ様。リョーマ様は、まだ常識的な人だったんですね」


 なんだパッソ、俺はいつでも常識的なつもりだぞ。


「武見様は、非常識だと仰っていました」


 だからガーラ、非常識なのは和志の方だからな。なんだ、どっちもどっちと言うのは。大体だな、鴻池さんを見て見ろ。しっかり、青ざめているじゃ無いか。だから、俺の感覚が常識的なんだよ。

 それはそうと、鴻池さんも一緒に行くんだよな?


「社長命令が出てしまいました。それだけなら断ることも出来るんですけど……敵の方が一枚も二枚も上手でしたよ」


 敵ってのは、この場合誰のことを言っているんだ? ひょっとして、立木さんのことを言っているのか?


「ええ、社長までしっかり抱き込んでくださいましたよ。命令に従えないのなら、楽しい未来が待っていると脅してくださいました。いえ、それだけなら逃げられたんですよ。ですけど、娘に『お父さん格好良い』って言われてしまったんです。はい、私が留守の時に、ハイエルフと翼人を送り込んでくれたんです。しかもですよ、無事帰ってきたら昇格までちらつかせてくれました。家内からも、将来のために頑張れと背中を突き飛ばされたと言えば良いのか……危険地手当も弾んでくれるそうです」


 そ、そうか、それは大変だなと言っておこうか。ただな、あのおっさん……はっ、酷い寒気と冷や汗がっ! は良いのだが、立木さんも一緒に行くんだぞ。それを考えれば、まだ安全だと思って良いんじゃないのか?


「その立木さんが一番の問題だと思いませんか? あの人、大谷興業に一人で乗り込む方なんですよ」


 それを指摘されるとだな。俺でも、否定することは出来ないと思うぞ。だけど、今度のことは大谷興業とは訳が違うと思うんだ。それぐらいのこと、立木さんだってわかっていると思うんだよ……思うんだけど、なんか不安になってきたな。


「日本政府が、渡航制限を掛けてくれないかと願っているんですけどね」


 ああ、それだったら絶対に無理と言ってやる。立木さんが、日本政府を抱き込んでいないとでも思っているのか?


「ですよねぇ、私、なにか立木さんの恨みを買うようなことをしましたっけ?」


 恨みをか? いや、鴻池さんのことを高く評価していたと思うぞ。ところでシャルロットさん、どうして俺たちをカメラで撮っているんだ?


「立木さんからの指示です。『今日の異世界に行こう!』の題材にするのだそうですよ」


 なんで、俺たちが題材になるんだ? 鴻池さん、なにか話を聞いているか? だよな、初耳だよな。


「商材開発、で良いんですよね。それに取り組む男たちってテーマだそうです。でも朽木さん、鴻池さん、お二人とも度胸があるんですね。真っ当な神経をしていたら、魔帝国に乗り込むのなんて絶対に出来ませんよ。だって、大勢の仲間が討ち死にした場所なんですからね。結構、むごい死に方をしているんです」


 凄いなぁって……俺たちが希望したわけじゃ無いんだがな。魔帝国を追加商材にする……いや、その発想自体は理解出来るぞ。理解出来るが、まだ問題って何も解決していないよな。その解決していないところに、非戦闘員を連れていって良いのか? それからだ、立木さんも非戦闘員と言う反論は受け付けないぞ。

 それに、シャルロットさんもメンバーに入っているんだぞ。それを理解して言っているのか?


「私、私ですか。私は、空間転移が出来ますからね。だからパーティーでも、撤退を担当していたんです。ですので、危なくなったら遠慮無く逃げさせて貰おうと思っているんですよ」


 つまり、自分の安全は確保したと言っているのだな。だったらだな、いざと言う時は俺たちも連れて転移してくれないか?


「近くにいてくれれば可能だと思いますよ。でもですよ、ラズライティシア様とエリシオンさん、諸星さんが一緒にいるんです。あの人たちがいたら……魔王様もいましたね。それはそうとして、あの人たちがいたら危ないことはないと思いますよ。普通は、ですけどね」


 なぜ、最後に疑問を入れてくれるんだ。余計に不安になったと言っちゃいけないか? それにラズライティシア様とエリシオンさんなんだが、二人は立木さんを優先すると思うんだよ。


「これが気休めになるのかわかりませんけど。諸星さんがいれば、死んでなければ元通りにしてくれると思いますよ。あとですね、魔帝国に捕まると楽には死なせてくれないんです。つまりですね、その分蘇生の可能性が高くなると言う意味になるんです」


 ああ、絶対に気休めにはなっていないぞ。それどころか、楽には死なせて貰えないと言っているんだからな。そりゃあ、助かることに文句を言うつもりは無いぞ。ただなぁ、捕まったらどんな目に遭うのか怖くなったんだよ。


「そういう意味で言ったら、今度は自分から飛び込んでいくんでしたね。前回早まった子が、八つ裂きにされたのを思い出しました」


 ああ、鴻池さんの顔が真っ青だよ。それはそうとして、どうして俺たちを脅してくれるんだ? 映像の取れ高狙い……取れ高狙いと言ってくれるのか。

 子供たちに、どれだけ苦労をしたのか見せてあげる必要がある。その意味で言えば、取れ高がバッチリだと言ってくれるのだな。なあ、俺たちに仕返しされることを考えていなかったのか?


「いえ、全く。と言うことで、私は撤退しますね。りぃぷっっと!」


 あ、本当に逃げやがった。ああ、絶対にこのまま終わらせちゃいけないって気になったぞ。そうか、鴻池さんも同じと言ってくれるんだな。だったらだ、シャルロットへの仕返し方法を考えることにしようじゃ無いか。



国連って、碌なことをしないんですよね。もっと酷いのは、『国連の方から来た』なんですけど。

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