社会見学と修学旅行
村の特産は異世界です
・社会見学と修学旅行
集落からの出発は、総勢28人となりました。はい、諸星さんが土下座をして頼み込んだ結果です。諸星さん一行が加わると、一気に人数が増えるんですよね。何しろ今回は、諸星さん含めて11人になってしまいました。8人じゃ無いのか、ですか。ええっとね、立木さんが追加のお願い攻撃を受けたのが理由だそうです。
はい、ポルテさん、アルカナさん、イセッタさんが立木さんに土下座をしてくれたようです。ところでこの集落って、お願い事をするときに土下座をするのが決まりなのかしら?
多分これも想定の範囲なのだろうな。だって立木さん、白船さんと話をして大型バスをチャーターしてくれたもの。トイレとサロン付きの大型バスで、補助椅子以外で39席有る余裕の仕様と言う奴です。乗るのが28人だと考えたら、十分に余裕があると言って良いと思う。そう言えば、去年の年末も似たようなことをしたんだな。あの時は、まだ異世界のことが知られてなかったので、色々と隠さなくちゃいけないのが面倒だったと思う。
それは良いんだけど、ラズライティシア様たち……乗り込んでいきなり宴会は止めてください。まだ時間は9時を過ぎた所なんですからね。白船さんも、アイスボックスを持ち出さないように。しかもなに、その大きなアイスボックスは。それからアクアさん、あなたはノンアル以外は禁止ですからね。
最初の休憩……補給は木崎湖近くにあるコンビニです。ええ、女の子二人の絵が描かれたコンビニです。ちなみにこのアニメは、しっかりと上映メニューに入っているんですよ。でもさぁ、設定にちょっと無理があると思うんだよね。しかも原作とアニメで、兄妹関係が違ってるし。
コンビニで追加のお酒と氷、おつまみを買って移動を再開。次の目的地は、最初の見学先に決めたわさび農場です。地味……ですか、地味と言うのは否定しませんよ。その辺りは、集落の食環境が理由になっていたりするんです。はい、和牛ステーキのわさびのせとか、各種お刺身を皆さんおろしわさびで食べているんですよね。魔王様たちも、時々鼻の付け根なんか押さえていたりします。
ここでは、ビゴさんたちがわさび栽培のことを勉強されたそうです。ただポンパドール伯爵領では、栽培に適した場所が無いみたいなんですけどね。
そしてお勉強以外の人たちは、コロッケとソフトクリームに列を作っていました。いえ、美味しいのは確かですよ。でもですね、どうしてこの人たちって食べることが最優先なんでしょう。
わさび農場で早いお昼……なんか食べ通しの気もするけど。うん、わさび丼は美味しかったと思うわよ。ただビゴさん……と言うよりピアッツァさんにはハードルが高かったみたい。でもあの人って、お貴族様の上品さの対極にあるような。わさびのおろし方も、なんか力任せだったし。美人だしスタイルも良いんだけど、何か線の太さを感じるのよね。
わさび農場を出たら、一気に南下してコロモ自動車の本社工場へ。ここで名古屋の大学教授お二人と合流と言うことになります。立木さん、大芝さんたちとは違った気安さを感じるんだけど。その辺りが、大学同期の気安さなのかしら。
ちなみにコロモ自動車なんだけど、流石は日本最大の企業と言う所かしら。市の名前も、この会社が理由でコロモ市に変わったんだって……へぇへぇへぇ。茨城県にも企業名にちなんで市の名前、あっちは漢字なんだけどね、漢字が変わった市があるんだって。も一度へぇへぇへぇと言わせて貰います。
そこで驚いたのは、会長と社長がお出迎えをしてくれたことね。そこまで手配してくれたんだ、立木さん。えっ、違う、自分は普通に広報に連絡しただけ。ただ参加者のことは伝えてある……と言うより、参加者名簿を提出したと言うのね。広報が対応してくれれば良かった……まあ、そう言いたくなるのは理解出来るわ。うん、コロモ市市長まで顔を出しているし。
見学は、そうね、凄かったと言って良いと思う。ただなぁ、ビゴさんには参考にならないと思うわよ。だって、ここまでの工業化って、時代が違いすぎるもの。うん、パンの国って明治維新前ぐらいなんだよね。コロナ王妃も、自動車が作られていく動きにぽかんとしていたわね。
工場見学が終わったら、コロモ自動車は終わり……と言うことにはなりませんでした。少し離れたところにある記念館で会食です。とっても広い敷地に、コロモ自動車の歴史を記した記念館とか、創業者の住居とかが展示されていました。そこにコロモ自動車の会長以下役員や、愛知県知事とかコロモ市市長まで参加してくれたのよ。もうね、諸星さんがガチガチに固まっていたわ。
ちなみに首謀者の立木さんなんだけど、端っこの方でお友達と談笑なんかしていました。一緒にいたのは立木さんガールズ、となぜかビゴさん一行。魔王様たちは、パーティー料理に集っていたわね。ええっと、ピアッツァさんもそっちなのね。
それからコロナ王妃とセリカさん、車のダイキャスト模型……で良いのかしら。車の模型を貰っていたわね。ええっと、コロナとセリカ……ああ、コロモ自動車の車名だったわね。えっ、ポルテさんも貰ったの? 他にも、沢山貰っている。なるほど、諸星さんと立木さんが微妙な顔をするわけだ。
最後は記念写真、ええ、竜人たちは変身していません。変身したのは翼人だけになりました。だって、建物の中じゃ無理がありすぎるもの。その代わり、本社工場ではしっかりと公開していたわ。新聞社にも教えてあったのか、報道ヘリが煩かったのを覚えてる。そしてその夜は、ゲストハウスの宿泊施設でおやすみなさい。
そして翌朝、朝食を済ませた私たちは、最初に近くの幼稚園と小学校に行きました。ええ、竜人と翼人、エルフとお子様の触れあいが目的です。この辺りって、定番中の定番だよね。そしてこの訪問で、一番人気は翼人の二人でした。竜人三人のドラゴンフォームは、大きすぎたし小さなお友達には怖かったみたいね。
お子様たちのお見送りを受けた私たちは、次の目的地名古屋の大学に向かいました。ちょっと田舎から移動したので、回りには青々とした田んぼが広がっていました。これこれ、これが社会見学の目的の一つなのよね。皆さんが食べてるお米、ご飯なんだけど、こうやって作っているんですよ。後は牛舎とかもあったから、結構参考になったんじゃ無いのかな。
ええっと、ここって大学ですか? 私には、ただの農場に思えるんだけど。農学部の研究センターなんですか。ここには、色々な農業要素が詰まっている。確かに、社会見学には重要なポイントですね。だからかなぁ、ビゴさんが目を輝かせているよ。押しに思いっきり弱いらしいけど、賢くて良い領主様になれそうな人なんですね。
水田とか畑とか果樹園とか畜産とか、本当に盛りだくさんのものがありました。その一つ一つで、ビゴさんが目を輝かせて質問なんかしていましたね。魔王様たちは……作り方より食べ物の方に興味がいっていたみたいです。どうやら、彼らにも教育が必要そうですね。帰ったら、休耕田を使った農業プログラムを発動させましょう。眷属だっけ、力仕事が得意そうに見えたもの。
そう言えば、案内してくれた先生たち、インテグラさんたちに興味津々だった気がするわ。ヴェルファイアさんたちの翼に触らせて貰って、喧々囂々の議論をしていたのを覚えてる。そうか、二人の翼って白鳥の翼に似ているんだ。えっ、検体が欲しい? 立木さぁん、出番ですよ。
東郷フィールドって言うんだ。その施設を出て、いよいよ大学本部に向かうことにしました。東京と比べるとビルが低いんだけど、それでも大谷村とは比べものにならない都会なんだよね。その都会の広い道を抜けて、ちょっと綺麗な通りに入っていきました。そこから丘を登ると……ちょっとまて、何だこの横断幕は。歓迎IMO研究所様って、大学のやることじゃないと思うんだけど。しかも何、今って大学は夏休み中のはずだよね。それなのに、どうしてこんなに沢山の人がいるのよ。
「私が手配しました」
そう答えてくれたのは、工学部長をしている香川さん。香川真司って、どこかのサッカー選手みたいな名前の人。でもさ、工学部って女性がとっても少ない学部だよね。それなのに、集まっているのは女性の方が多い気がするのは、私の気のせいかしら?
気のせいじゃ無い、実際に女性が多く集まっている。マスコミを利用して、訪問があることを宣伝した。
「これがミーハーなことと言うのは否定しませんよ。ただ、ミーハーなだけで終わらせたりはしません」
こっちの言葉は、川端さん。立木さんが言うには、半導体素材の世界的権威らしい。その世界的権威を、立木さんが散々いじり倒していたんだけど、良いのかなあれ。
「なるほど、色々な測定器が仕掛けられているようだな。ところで、測定データの提供をお願いできますか?」
こちらは大芝教授。流石はその道のプロと言って良いのかな、道ばたに仕掛けられたものをいち早く見つけてくれたみたい。その代わり、そっちのデータも寄越せ……これは、香川学部長さんの答え。うん、こうして離れた大学の連携が進んでいくのね。本当かなぁ~
大学の敷地に入った観光バスから降りて、私たちは挙母講堂へと案内されました。ちなみにこの講堂は、コロモ自動車の寄付で建てられたそうよ。その講堂の中で、立木さんがぶってくれました。ええ、これだけ公開するのはここが初めてだって。異世界と言うのは文学に於ける妄想では無く、すでに現実の物となったのだ。だから、諸君には積極的な関与を期待する。ですか。まあ、せっかくの機会を逃すようじゃ、研究者として先が知れると言うのは確かなんですけどね。
「この後、竜人によるドラゴンフォームのお披露目。翼人による飛行デモンストレーションを行います。まさかとは思いますが、観測機器の設置に抜かりはないでしょうね」
なんか、立木さんがいつものノリと違ってるよ。凄く煽っていると言えば良いのか、なんです、最近の学生が消極的。そのことに対して、一緒に憂いていたと言うのですね。すみません、お名前を伺っても宜しいでしょうか。本宮さん、ですか。立木さんの先輩に当たられるんですね。しかし皆さん、お年の割にノリがとっても良いんですね。
次は……オルティアさんか、オルティアさん、全部英語で通してくれるんだ。そうですか、大学生ならこれぐらいは聞いてみろと言うのですね。それは良いんですけど、諸星さんが綺麗に固まっていますよ。学生さんたちは……半分ぐらい固まっていますね。そうですか、半分付いてきただけでも上出来と言うのですね。
その後ですけど、図書館前の広場で竜人3体のドラゴンフォーム揃い踏みとなりました。ちなみに100m超級のインテグラさん、50m超級のアルカナさん、イセッタさんの3体です。そしてその周りを、翼人二人、つまりヴェルファイアさんとセンティアさんがカメラを持って飛び回ってくれました。ちなみにこのカメラ、地元のテレビ局から是非にとお願いされたカメラです。
そして足下では、ラズライティシア様とポルテさんが、魔法を披露していました。ラズライティシア様、今日は神話の時代から生きてきた大魔法使いの衣装なんですね。ポルテさんは、1000年以上生きてきた大魔法使いのコスプレですか。はい、スマホの砲列が凄いことになっていました。
魔王様……明るい日差しの下って、似合わないと思うんですよ。それは仕方が無い、肌の色は生まれつきと仰るのですね。それで魔王様は、一体何をされるのですか? そうですか、魔法なら自分も使うことが出来ると言うのですね。しかも巨大化することも可能って……ひょっとして、目立たないと負けとか思っていませんか?
無駄飯ぐらいと思われたく無い。魔王には魔王の意地があると言うのですね。おやおや、魔王様も飛ぶことが出来るんですね。でも黒いコウモリみたいな羽って、イメージそのままの羽なんですね。
広場にドラゴンフォームの竜人3体、そしてその周りで翼人と魔王様たちが空中戦をして、足下の広場でエルフの魔法使いが『お花畑を出す』魔法を披露してくれました。もうね、混沌ってこのことを言うのかって状況になってくれました。
しかし学生さんたちも頑張ってるのね。どう見ても手作りとしか思えない機械が、幾つも引っ張り出されていたよ。ただ可哀想なのは、持ち出したのは良いけど、強度不足なのかな、崩れ落ちているのがいくつかあったことね。まあ、失敗するのも経験だから、次に成功すれば良いと思うよ。
混沌の中行われた大学訪問は、大勢の方からお見送りを受けて終わりとなりました。ここから先は、一路知多半島に向かうことになりました。流石は段取の立木さんと言えば良いのか、連絡船にもちゃんと話を通しておいくれました。お陰で、バスから降りてすぐに船に乗り込み、無事日間賀島でしたっけ、そこに到着することが出来ました。まだ日が高いので、海の濃い青がとても綺麗でしたね。ところで、どうして藤原准教授が合流したんですか? いえ、駄目と言うつもりはないんです。ちょっとした悪巧み……立木さんが言うと、怖いと思うのは被害妄想ですか?
そして港に着けば、マイクロバス2台で目的のお宿へ。バスに書かれていた名前が違うところを見ると、わざわざ手配してくれたと言うことね。なんです立木さん、かなり無理を言った結果と言うのですね。
「観光協会に、事情を話して40人が泊まって宴会の出来る場所を用意して貰ったんです。恐らくですね、予約されている方に宿を移って貰っていると思いますよ。その場合、安い宿から高い宿に移って貰っているんですよ。差額は、こちらに請求してくれれば良いとお伝えしてあります」
確かに、今ってハイシーズンなんですよね。それで纏まった部屋数を確保するのって、大変としか言いようがないのはよくわかります。だから立木さんも、人数を増やしたくなかったと言うことですか。
「10人程度であれば、さほど苦労をせずに部屋の確保が出来たんです。その3倍以上ともなると、見ての通り入れ物自体の問題も出てしまうんですよ」
大きなホテルなら別なんでしょうね。でも、見る限り中規模から小規模の旅館ばかりですね。うん、これで大規模宴会を開くが難しいのはよくわかります。でも、島を選んだのは立木さんでしたよね。ええ、人数を絞るつもりと言うのは聞いていましたよ。でもですよ、それが難しいことぐらいわかっていましたよね?
ちなみに連絡船に乗っているところから、皆さん大はしゃぎでした。特に異世界組にとって、船で島に渡るのなんて初めての経験だったようです。そしてビゴさんは、ここでも『漁業』に目を輝かせていましたね。いやぁ勉強熱心で、本当に良い領主様になってくれそうな人だと思いますよ。
ところで立木さん、どこかで見た女性がいる気がするんですけど。私の気のせいですか? あっ、気のせいじゃ無いんだ、しっかり立木さんが肩を落としているよ。
「大丈夫です。今日は、宴会を目的に現れましたので」
宴会と立木さんを目的ですよね。そこで可愛く振る舞っても……いや、似合っていると思いますよ。でもあなたの場合、可愛いと言うより綺麗の方が似合っていると思うんですよ。なんですセレスさん、どうしてそこで胸を張ってくれるんです? どっちが綺麗かだなんて、優劣付ける方が間違っていると思うんですよ。
宿について荷物を置けば、待っているのは大宴会ですね。ところで港の所にタコのオブジェがありましたけど、ここはタコが名物なんですか? そう、だから各種タコ料理も揃っている。鯛やヒラメや各種貝料理もある。愛知県だから、エビ料理も各種取りそろえていると言うのですか。
ナイスです、立木さん
後は、落ち着いてから大宴会突入ですね。もうね、皆さんそわそわしたりしているんですよね。この状況で待たせるのって、可哀想だと思いませんか?
集落から奈良までは、フローリアン様が活躍してくれました。はい、ホテルの入り口まで空間を繋いでくれたんです。だから移動は、歩いて30秒と言う超お手軽な物になりました。でもこのホテル、木造でシックな作りをしているんですね。それで、部屋割りは……お母さんと一緒の部屋なんですね。
ただチェックインまで時間がある……と言うのか、まだ午前中なんですよね。お父さんたちを見送ってすぐに出発したので、まだ10時前だったりします。お友達とは11時に近鉄奈良駅……って、どこ? 近鉄奈良駅の行基菩薩前って連絡を貰ったんだけど、行基菩薩ってなに?
お母さんヘルプ。
それまでは自由時間と言う話だったんだけど、全員一致でお母さんに付いて行くことになりました。それで悩んだお母さんは、興福寺、ですか。興福寺を最初の目的地にしてくれました。
ホテル玄関から細い階段を降りると、そこには駐車場が広がっています。あっ、端っこにはチャペルもあるんですね。それは良いのですけど、その駐車場を抜けるとホテルの敷地を出ることが出来ます。そしてその先不審ヶ辻子町の細い通りを抜けると、少し広い通りに出ます。そこでお母さんが指差した方向を見ると、五重塔で良いんでしたっけ、五重塔を見ることが出来ます。あの五重塔が、興福寺の五重塔なんですね。東大寺の大仏と並んで、奈良のランドマークになっているそうです。
そのまま五重塔を目指して歩くと、中くらいの大きさの池に到着しました。へぇ、これが猿沢の池なんですね。修学旅行生なのかな、同じような年代の子たちが楽しそうに歩いているのに会いました。はい、もう大丈夫です、だいぶ乗り越えることが出来ました。それからフローリアン様、まだ完全には許していませんからね。
それから階段を上がって境内に入り、真っ直ぐに奥に進むと国宝館がありました。そこで入場料を払って、いよいよ国宝の仏像たちとご対面と言うことになります。でもなぁ、ここに正真正銘の女神様がいるんだよね。真面目な話、仏像を拝むより女神様を拝んだ方が御利益があるんじゃ無いのかな?
あっ、この手が沢山ある仏像は見たことがあります。阿修羅像、これが有名な阿修羅像なんですね。でも、思ったよりも小さいかなって気がします。他にも、色々と古い仏像が沢山有るんですね。ところでフローリアン様って、何年ぐらい生きているんです?
「少なくとも、この仏像が作られる前から……ただ、時間の概念がこちらとは違います」
ですよね、向こうに1年いたはずなのに、帰ってきたら5年経っていたんですもの。つまり、あっちの時間の流れが遅い? でもオルティアさんは、時間の流れは違うけど、そこまで差は無いはずと言っていましたね。かすみねえさんも、体を見る限り時間差は無いと教えてくれました。だったら、どうして5年も経っていたんだろう……私の頭の中を、ヒューヒューと風が吹き抜けていった気がしました。
うん、幾ら考えても私の頭じゃ理解出来ないや。う~ん、でも、仏像って良いと思う。見ていると、なんか気持ちが落ち着く気がするから。それからフローリアン様、そこで仏像に張り合わないように。後光って……ほら、お坊さんが慌ててやってきたじゃ無いですか。
ええっとお坊さん、この人は女神様であって菩薩様ではありませんからね。ですから、そこで拝まないでください。間違いなく、本人が図に乗りますから。それからフローリアン様も、嬉しそうに胸を張らないように。ああっ、シア母さんにも来て貰うべきだった。
結局、調子に乗ったフローリアン様は、お母さんの耳打ちで項垂れることになりました。ねえお母さん、フローリアン様に何を言ったの? 子供にはまだ早いって、年齢だけなら22になったんだけどなぁ。でも、今の話で想像が付いた気がする。フローリアン様って、お父さんがタイプだったんだぁ。
国宝館の見学を終えたら、私は別行動と言うことになります。ただ待ち合わせ場所がちんぷんかんぷんなので、お母さんに甘えることにしました。はい、近鉄奈良駅まで連れて行って貰ったんです。それから、帰りはタクシーを使いなさいと、お小遣いも沢山貰いました。うん、一人でホテルまで戻るのははっきり言って無理だと思う。
あっ、景山さんたちめっけ。お母さん、じゃあホテルでね。
陽佳ちゃん、随分と明るくなりましたね。ただトラウマ克服はまだまだだと思います。だからフローリアンさん、もう少し罪悪感を持ってくださいね。世界のために必要と言うのは、犠牲になった人には通用しない理屈なんですからね。
それで母さん、これからどこに行きますか? まだ、お昼には早いですよね?
「それなんだけど、鹿ちゃんと戯れてから東大寺が良いと思うのよ」
鹿ちゃん、鹿ちゃんですか。確かお父さんも、鹿ちゃんと言っていた気が……そうですか、母さんのが伝染ったんですね。でも、良いですね鹿ちゃん。でも、その前にどこかで甘いものを食べませんか?
甘い物と言う提案は、全会一致で通過しました。それで、どこに行けばいいんですか? 高山でお父さんは、美味しいお店に連れて行ってくれたんですけど。はい、プレッシャーを掛けていますよ。だって、プレッシャーを掛けた方が美味しいものにありつけますからね。
「フローリアン様、ちょっと近道を作ってくれませんか?」
「それは構いませんが……どちらまで?」
「樫舎さんはどうかと思ったんですけど、予約がしていないんですよ。だから、中西さんにしてみようかなと思ったんです」
「なるほど、今はここにいるんですね。それで、中西さんは、ここですか。これぐらいの距離なら、少しも難しくありませんよ」
そう言って、フローリアンさんは空間接合をしてくれました。はい、女神様の奇跡と言う奴ですね。もうね、奇跡の大安売りをしている気持ちになりましたよ。でも、楽を出来るのだから文句を言ってはいけませんね。
中西さんなんですけど、奈良町家で良いんでしたっけ。素敵な佇まいのお店でした。入り口で綺麗な和菓子……このわらび餅は見覚えがありますね。そうかぁ、お父さんが買ってきてくれた奴ですね。あの時のお父さん、オルティアさんに迫られて困っていましたね。でも、笑い事じゃないのを思い出しました。
奥に入ると、喫茶が出来るのですね。う~ん、どれも美味しそうで迷っちゃうな。お母さんはどうします? シソ味のかき氷、お団子入りですか。確かに、今日はそこそこ暑いですもんね。それでフローリアンさんは、なるほどイチゴ練乳かき氷のお団子トッピングにすると。じゃあ私は、お抹茶と葛餅にすることにします。良いですよね、落ち着いた部屋で食べる甘味と言うのは。
「私の失敗を見せつけられた気がします」
なんです、いきなり。ひょっとして、魔王様たちのことを言っています? そうですか、魔王様たちのことを言っているのですね。
「人しか食べなかった魔王たちが、今は喜んで肉とか魚とかカレーとかラーメンを食べているんです。それを見せられたら、私は方法を間違えたんじゃ無いかって愕然としたんですよ。料理人を攫うのは極端ですけど、もう少し他に方法があったと思ってしまうんです」
結果を見ればそうなんでしょうね。でもフローリアンさん、お父さんに色々と言われていませんでしたか?
「はい、立木様には仕方が無いことだと慰めていただきました。そしてこちらの世界から人を攫ったことも、腹立たしいけれど理解は出来ると仰って頂いたんです。そのお言葉を聞いて、本当に救われた気持ちになってしまいました」
お母さん、ちょっと危ない兆候が出ていません? もう慣れたって、そんなことを言っていてはいけないと思います。ええっと、私ですか、私ですよね。そうですね、これぐらいのことは珍しくありませんよね。
「夫が言ったとおりだと思いますよ。フローリアン様は、人々を救うために努力をされたと思っています。間違った方法と言うのは簡単ですけど、それは現実を見ない人の言い方だと思いますよ。だってフローリアン様も、最初は他の世界から人を連れてきたりしていないんですよね?」
「それはそうなんですけど……」
「人身御供を出せば、魔王様はそれ以上人を食べることはしない。だったらそれで我慢すれば良いと言うのは、犠牲になる人のことを考えない物言いだと思いますよ。ですからフローリアン様も、卑屈になる必要はないと思うんですよ」
「でも、こうして脅威が取り除かれると。私には、もっと他にやり方があったのでは無いかと思ってしまうんです。たかが食べ物、されども食べ物と言うことですか」
ああ、フローリアンさんが落ち込んでいるわ。色々と言われてるけど、フローリアンさんなりに悩んだのよね。それに女神様だから、相談相手なんていなかったと思うし。それを考えたら、いつまでも責めるのは可哀想と言うのは確かなんだけど……
「戦いが続くと、どうしても食べ物のことは後回しになりますよね。必要なのは飢えないことで、味とか種類とかと言うのは、余裕がなければ手が回らないと思いますよ。だから余裕のある魔王様は、貢ぎ物を『まずい』と言って受け入れなかったのだと思います。フローリアン様の行動が短絡的に見えると非難されていますけど、本当の問題は何も生み出さない魔王様側にあったと思いますよ」
「それは、立木様……ご主人も仰っていました。諸星様と違って、私に対して理解をしてくださったんです」
だぁかぁらぁ、どうしてそこで頬を染めてくれるのかな。
「それはそれとして、かき氷ですか、とても美味しいと思います」
そうやって話を逸らしますか。いえ、葛餅も美味しいと思いますよ。このぷるぷるとした感じが堪らなく美味しいと思いますけど……上生菓子を追加するのか、ですか。良いんですか、だったらこのお花のようなのをお願いします。やっぱりアンコって、美味しいですよね。
中西さんを出てからは、少しだけ商店街を歩くことにしました。餅飯殿商店街って言うのですね、それであそこに見えるお店が、お父さんの言っていたおでん屋さんと言うことですか。何か、とっても趣のあるお店なんですね。確かに、ガイドマップに載っていても不思議じゃないと思います。
それで、これからどこに向かいますか。お腹ですか、あと少しならって言うところだと思います。ですから、うどんとか洋食とかはちょっと無理ですね。たこ焼き……ですか、わざわざここでたこ焼きかなと言う気もするんです。ごめんなさい、我が儘言っていますよね。
別に構わない、我が儘を言ってくれた方がお店を探しやすいのですか。やっぱり夫婦なんですね、お父さんと言っていることが似ていると思います。
果物ですか、今更ですけど大好きですよ。フルーツパフェ、フルーツパフェですか、はいアンコとは別腹だと思います。それで、良いお店があるんですか?
「老舗のフルーツショップのお店がすぐそこにあるんですよ」
そこって、この道は三条通って言うんですよね。ああ、あのちょっとお洒落なお店ですね。ここでも、かき氷を売っているんですね。後は、フルーツパフェ……メロンがとても美味しそうです。フローリアンさんも……聞くまでも無さそうですね。それからフローリアンさん、ここでは愚痴は無しでお願いします。
フルーツパフェを堪能した後は、奈良公園を歩いて鹿ちゃんにおせんべいをあげました。そこで面白かったのは、フローリアンさんが鹿ちゃんに集られたことですね。怖がっておせんべいをあげないから、さっさと寄越せと攻撃を受けたと言うことです。こうして見ると、フローリアンさんって結構どんくさいのですね。
それから春日大社に行って、更にその奥にある奥宮で縁結びのお願いをしてきました。ええ、早く手を出して欲しいとお願いをしましたよ。ところでフローリアンさん、あなたも神様のはずですよね。どうして神様が、ここで神頼みをしているんですか? 少しはおかしいと思っても良いと思いますけど。
「郷に入っては郷に従えと言います。それにこの世界では、私の力も制限されていますので」
そう言うものなのですか。なかなか神様の世界も深いのですね。
それから若草山を見ながら、東大寺の二月堂に上りました。ここは高い位置にあるから、奈良の町が遠くまで見ることが出来るんですね。あれが興福寺と言うのはわかるんですけど、あっちに見える赤い奴はなんですか? 平城宮跡……真ん中を電車が通っていませんか?
それから大仏さんを拝んで、今日の参拝ツアーは終わりになりました。ええ、ちょっと足が棒になったと言えば良いのか。ど田舎に住んでいる割に、普段はあまり歩いていないんですよね。おかしいなあ、第一や第二に行くには、それなりの坂を上っていかないといけないのに。
最後に綿飴を買って、奈良の散策を切り上げることにしました。お土産……今更お土産って言っても、お酒も良いけど、一升瓶1本程度じゃ焼け石に水ですよね。
なので、中川さんのところで可愛い文具を買うことにしました。ちなみにこれは、陽佳ちゃんへのお土産です。鹿ちゃんのクリップ、可愛いと思いませんか?
そこからゆっくりと奈良町を歩いて、来たときと逆の道を通ってホテルに戻りました。外観もそうですけど、中身はもっと歴史を感じる作りになっているんですね。あの古いピアノって、アインシュタインが弾いたんですかっ! やっぱり、もの凄い歴史を刻んだホテルなんですね。
奥のティーラウンジも、重厚感があって素敵だと思います。部屋で落ち着いてから、どうですフローリアンさんお茶でも、喉渇いていませんか? 乾いてますよね、だったら後でラウンジに行きましょう。
「あら、私は誘ってくれないの?」
お母さんは、陽佳ちゃんを待ってないといけませんよね。それからでしたら、遠慮無く合流してください。
そう言うことなので、フローリアンさん部屋に急ぎましょう。
景山さんたち、他にもお友達を呼んでくれました。2年生と3年生のお友達なのだそうです。皆さん、大学隣にある寮に住んでいるそうです。いいなぁ女子寮……ちょっと素敵かなと思ってしまいました。どうしたんです景山さん、ないないって手を振らないでくださいよ。
新しく加わったのは、森泉さん3年生と、林原さん2年生です。木が1本少ないから、学年が1個下と言うのは偶然ですよね。
景山さん、吉野さん、森泉さん、林原さん、そして私の5人で近鉄奈良駅前を出発しました。最初の目的地は、なぜかミスドだったりします。なぜ奈良に来てミスドって言っても良いですよね。尤も、私にしてもミスドなんていつ行ったのか覚えていないんですけど。
そこでフレンチクルーラーと紅茶を頼んで、後は楽しくおしゃべりです。なるほど、ミスドだと紅茶のお代わりが無料でしたね。長話をするのにもってこいと言うことですか。
そこで話題になったのは、イケメンの魔王様のことでした。ただミーハーに騒ぐ森泉さんや林原さんとは違って、『イケメンなんだけどね』と景山さん、吉野さんは微妙な顔をしてくれました。
「血の臭いって言うのかな、ただのイケメンとは違った感じがしたわね」
血の臭いかぁ、そりゃあ、つい最近まで人を頭から囓っていた人ですからね。血の臭いなんて、思いっきり染みついていると思いますよ。勿論、そんなことは教えませんけどね。
「ところでヨーカ、上里集落だっけ、誰か良いなぁって人はいないの?」
そうきましたか、ええ、私たちに相応しい話題だと思いますよ。でもですよ吉野さん、あそこの環境って結構ハードなんです。いえ、皆さんとっても優しくしてくれるんですよ。それにイケメンだったら、ご存じハイエルフが揃っていますからね。翼人の男性も、実は結構いけてたりするんです。後は、自衛隊から来てる白船さんも格好良いと思います。
うん、その意味で言えば目移りする環境だと思うのよ。そしてそれが、答えと言うことになるわね。
「つまり、まだヨーカはお子様ってことで良いのかな?」
それは否定しないけど、否定しないけどちょっと嫌かな。だったら吉野さん、いい人がいるんですか? いや、そこで勝ち誇った顔をしないで欲しいんだけどな。
「ヨーカ、私を見損なわないで欲しいわね。彼氏なんて、彼氏なんて、生まれてこの方出来た覚えが無いわね」
がくっ、そんなオチを付けてくれます? だとしたら、人のことをお子様って言えないと思うんですけど。
「こんなもの、先にマウントをとった方が勝ちなのよ」
「でもさ、ヨーカも気をつけた方が良いと思うよ」
景山さん、私が気をつけた方が良いことって、なんですか?
「だって、イケメンに囲まれているんだよね。目だけが肥えちゃって、大学に来たらがっかりすることになるからね。ハイエルフの男って、どう考えてもイケメン過ぎると思うのよ。あれを基準にしたら、絶対に彼氏なんか出来ないからね」
それって、現実に目を向けろってことかしら。ところで景山さん、現実に目を向けて彼氏が出来ましたか?
「おっ、ヨーカちゃん結構鋭い。うん、現実に目を向けても、出来ないものは出来ないわね。多分だけど、この4人は、誰一人として彼氏がいないと思うのよ」
「地味な女子大の宿命って奴?」
いえ、森泉さん。そんなことを言われたら、受験する意欲が失せてくれるんですけど。だから、焦らなければそのうち結婚できるって、気休めになっていませんよ。
「ところで、所長って諸星さんだよね。諸星さん、やっぱり格好が良いの?」
諸星さんかぁ、時々もの凄く格好良いときがあるんだけどなぁ。でも、最近格好悪いところを一杯見てる気がする。もう、なんか、お父さんに頼りっきりになっているし。小谷さんに、とっても冷たい視線を向けられたりしているのを何度も見てるし。
「お父さんって、誰?」
お父さんはお父さん……ああ、立木のお父さんのこと。今、立木さんの家にお世話になっているんだ。だからお父さんとお母さんって呼んでるの。
「それなんだけど……立木さんって怖くない?」
お父さんが怖いって……もの凄く優しいんだけど。今度の旅行だって、私のために企画してくれたんだよ。多分だけど、マスコミ向けの顔しか見てないからだと思う。
「そっかぁ、あのおじさんって怖くないんだ。じゃあさ、セレスさんだっけ、やっぱりもの凄い美人なの?」
もの凄い美人です。それはだけは即答できるわね。集落には、エルフみたいに綺麗な人が一杯いるのよ。それでも、セレスさんは頭一つ……もっとかな、それぐらい綺麗でスタイルが良いもの。
あっ、店員さんがちらちらとこっちを見てる。ねえ、そろそろお店を出た方が良いのかな?
ミスドを出てから、東向き商店街に入りました。次は何、お昼を亀さんで食べるのね。亀さんは、女子学生定番のお店なのね。でもさぁ、今ドーナッツを食べたばかりだよね。
そっかぁ、まだまだ話し足りないからって言うのね。そりゃあ、そうだけど……じゃあお昼と言うことで。うん、私はシーフードの焼きオムライスセットを大盛りで。飲み物は、ミックスジュースと言うのをお願いします。
「ヨーカって、結構食べるのね」
あそこに住んでいると、どうも胃袋が拡張しちゃうのよ。しかもお母さんが、美味しいおやつを用意してくれるし。でも、私なんて小食の方だと思うけどなぁ。
「しっかり大食い。でも、その割にヨーカって細いよね?」
ええっと景山さん、どうして私の胸元を見ながら言ってくれるのかな。それって、私の胸が小さいって暗に言ってる? 暗に言ってるわけじゃない、はっきりそう言っているつもり。そうですか、そうやって私を虐めてくれるんですね。そりゃあ、私は魔王様たちに『寸胴』って言われましたよ。はっきりと、そそらないって言われたわよ。ええ、それぐらいのことは自覚しているんです。でもですよ、樽になるよりはいいと思うんですよ。
いえ、別に皆さんのことを言っていませんよ。それに皆さん、樽ってスタイルじゃ有りませんよね。胸の方は、はっきり言って親近感が湧いてくれますけど。そうですか、日本人女性なんてこんなもの。確かに、小谷さんもお仲間でしたね。ただなぁ、御衣黄さんって巨乳美女がいるんだよね。ああ、自衛隊から来た人たちだったら、全員お仲間だと思うわよ。
「ねえ、来年からうちに来るつもりは無い? 私とさくらは卒業しちゃうけど、まどかとめぐみは大学に残ってるから」
来年って……来年よね。私、まだ高校を卒業していないんだけど。と言っても通信制なんだけどね。あと、1年ちょっと掛かる予定。
「それなんだけど、高卒認定資格試験って言うのがあるのよ。学歴にはならないけど、大学受験資格を取ることが出来るわよ」
つまり、その資格試験に受かれば大学受験できると言うのね。通信教育でひぃひぃ言っている私が、国立大学を受験するのだと……ねえ景山さん、自慢じゃ無いけど私頭は良くないわよ。
「確かに、自慢するようなことじゃないと思う。でもさぁ、ヨーカの回りって、もの凄く頭がいい人が揃っているんだよね? 頼み込んで勉強を教えて貰えば……違うか、受験対策をして貰えばうちぐらいだったらなんとかなるんじゃないのかな?」
「うちぐらいって……国立だよね、国立」
「やってみれば、なんとかなるんじゃないのかな? 後は、女神様に頭が良くなる恩恵を貰ってみるとか」
女神様の恩恵、頭が良くなる奴……ひょっとしてありかもしれないわね。うん、全然ありな気がしてきたわ。今晩フローリアン様を少し脅してみるわね。そうよね、フローリアン様は、私に対して責任があるんだもの。景山さんありがとう、なんとかなるような気がしてきたわ。
その結果、その結果ですね。はい、お母さんにしっかりと叱られました。でもですよ、フローリアン様は『それでお詫びになるのなら』って言ってくれたのに。
そう言うズルを覚えちゃいけない
そりゃあ、言っていることは正しいと思うけど。でも、今の私の頭じゃ合格って無理だよね。ええっとかすみさん、どうして私の肩に手を置くんです。それからお母さん、なんか笑顔が怖いんだけど。
二人の受験生を育て上げた。息子は東の大学に入っている。娘も有名国立に一発合格。二人とも私立のトップにも受かっているんですか。でも、それってお父さんとお母さんの子供だからだよね。いえ、私も子供って……血、繋がってないよね。
「受験勉強って、素敵だと思うわよ」
かすみ姉さん、はっきり言って怖いんだけど。フローリアン様、出来たら助けて貰いたいんだけど。無理、色々と弱みを握られている。フローリアン様って、とっても偉い女神様なんだよね。
お父さんヘルプって、もう宴会に突入したのかな?
場所が地味と言わないように。地味と言うのは理解してやってますから。
近鉄駅前の行基菩薩……東京で言えば渋谷のハチ公前、名古屋ならナナちゃん人形、大阪は……確かな苦なっていたかな。




