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色々と動き出す

村の特産は異世界です


・色々と動き出す


 お久しぶり……と言うほどではありませんね。それで立木さん、転居の準備は終わったのですか。そうですか、村の斡旋で空き家を借りたのだと。ただ手入れが必要なので、今すぐに引っ越しと言う訳にはいかないのですね。


「あちらの家は残っていますからね。だから、引っ越しを慌てなくても良いんです。こちらについては、まあ仮住まいなんでしょうね。その気になったら売り飛ばしても良いのですけど、ただ子供たちが嫌がるんですよね」


 お子さんたちが、空いた家に住まわれると言うことですか? 違う、思い出のある家を売り飛ばすなと言うことですか。二人とも、住むつもりは無いと言うのですね。


「別に不便な立地じゃないのですけどね。ただ、微妙に勤務地に遠いと言うのが良くないのだそうです」


 それは残念ですね……と言っておきます。


「それはそれとして、例の集まりが開かれることになりました。来週の水〜金なのですが、諸星さんもいかがですか?」


 例のって……本当に成立したんですか。しかも来週って、早すぎると思うんですけど。そうですか、あちらが焦っているのですね。ですが、京都の方は違いますよね。そうですか、偶然暇が出来たと言うのですね。その話、どこまで信用して良いのでしょうかね。

 自分はただのロートルと言うのですね。その話、とっくに破綻しているのをわかっていますか?


 怖いもの見たさと言うのはあるのですけど、申し訳ありませんが別の予定が入っているんです。ええ、ちょっと東京まで行く必要があるんです。そうですか、それだけで理解してくださるのですね。つかぬ事を伺いますが、立木さんはどこまでご存じですか?

 自分はただのロートル……俗に言う厨二病にも罹っていないと仰るのですね。そもそも自衛隊員が常駐している環境が異常と言うのですか。考えて見れば、自衛隊員が常駐している理由はありませんね。


 ええ、ご想像の通りです。ちょっと菅谷先生と打ち合わせがあるんですよ。


「ここの公開に向けて動き出すと言うことですか。なるほどなるほど」


 あのぉ、立木さん悪い顔をしていますよ。なんですか、その拉致をしてくると言うのは。お願いですから、警察沙汰になるような真似はしないでくださいね。なんですか、押して押して押しまくれと言うのは。錚々たる人たちなんですよね、事件にしないようにお願いしますよ。




 気持ちは結構後ろ向き……何のことかと言うと、立木さんに連れられていく温泉のことです。いえ、温泉はきらいじゃありませんよ。もう少し正確に言うと、温泉の良さがわかってきたんです。だから、好きと言った方が正しいと思っていますよ。

 問題は、ですね。温泉に行った所で引き合わされる予定の人たちのことです。東の大学教授の方たちは、その道では有名な方たちです。あいにく分野が違うので、私としては思い入れはありませんけどね。ただ京都の方からくる方は、ちょっと複雑な気持ちを抱いてしまうんです。何しろ相手は、世界的な細胞学の権威なんです。私のような駆け出しが、気軽に話しかけられるような方では無いんです。


「まあ、そんなに神妙な顔をしないでください。飲ませたら、ただのセクハラ親父たちばかりですから」

「立木よ、われに不埒な真似をするのであれば覚悟を決めてからするのだぞ」

「私は、命が惜しいと言っておきますよ」

「なに、満足させてくれれば命までは取らんぞ」

「ラズライティシア様を壊すと、エクシブ君が怖いですからね」

「ほほう、われを壊すと言ってくれるのか? 面白い」


 ああ、ラズライティシア様が怖い顔をしている。どうして立木さん、そうやってラズライティシア様を煽ってくれますか。エクシブさん、どうして余裕の顔をされているのですか。ラズライティシア様のことなんですよ、心配をしないんですか。

 そうですか、心配するだけ無駄だと言うのですね。本当に壊れるのなら、逆に見てみたいのですか。


「だったら、保険を掛けておくことを考えましょうか」


 保険……保険ってなんですか? お三方を守るための保険と言うのですか。その、本当にそのお三方は、セクハラ親父なのでしょうか。


「あなたもそうだと思いますが、興味がモラルに勝つことがありませんか? エルフに翼人、それを前にして興味を抑えることが出来ますか?」


 そちらの意味ですかぁ。確かに、興味を抑えるのは難しいのでしょうね。押し倒さなくてもセクハラは成立する。お触りが問題になるのは、胸やお尻だけじゃ無いと言うのですね。仰るとおり、耳や背中もセクハラの対象だと思います。

 ええ、その方面での保険は必要だと思いますよ。


 つかぬ事を伺いますが、私もセクハラの対象になるのでしょうか。その心配は必要ないのですね、そうですか、私はセクハラ対象にはならないのですね。その、隣に居てムラッときたりしませんか?


「あなたが魅力的と言うのは否定しませんよ。出来れば、息子の嫁になって貰いたいぐらいです」


 息子さんがいらっしゃるのですか。失礼ですが、おいくつになられるのでしょうか。来年32……今は大手金融機関にお勤めと言うのですね。東の方の大学で経済学部を卒業されたのですか。差し支えなければ、その、紹介していただくと言うのはどうでしょう。


「申し訳ない。一応彼女がいるようです」


 だとしたら、嫁になって貰いたいと言うのはなんなのですか。素敵な女性への礼儀……悪いのですけど、礼儀になっていないと思います。そのですね、ときめいた胸の責任を取ってほしいぐらいです。

 それはそれとして、お三方とは水曜日に合流するのですよね。どうして、1日早く出発したのですか。


「なぜと聞かれたら、白船君へのご褒美……お詫びと言うのが理由になります」


 白船さんへのお詫び……どうして、お詫びが必要なんですか。それから、私に対する労いはないのですか。そうですか、私へのご褒美は京都の方への紹介と言うのですね。確かに、無名の私には過ぎた名誉には違いないんですけどね。


「これから行くのは、有名な観光地なんですよ。白船君には、アクアさんと二人きりで散策でもして貰おうかと思っているんです」


 それってデートと言うことですか。それなら、確かにご褒美だと思いますよ。それで、お詫びの方はなんに対するお詫びなんですか。先ほどのセクハラ親父のお詫び……確かに必要なんですよね。だとしたら、ラズライティシア様は……そうですね、二人きりにするのは問題がありますね。

 もう一つお詫びすることがある。それはなんなのですか、そうですか、窮屈な思いをすることになるのですか。確かに、相手は錚々たる人たちなんですよね。ええ、間違いなく窮屈な思いをすることになると思います。

 それで、白船さんとアクアさんは別行動と言うことになるのですね。私たちは4人で行動することになるわけですか。


「なに、われは大丈夫だと思うぞ。ただな、われとエクシブが一緒に行動すると、かすみは立木と二人きりと言うことになるのだがな」


 それは……ちょっと遠慮したいかな、と。そうですか、立木さんも同じと言うのですね。自分で言っておいてなんですけど、少しは残念がってくれても良いと思いませんか。身の程はわかっている……いえ、殿方は中身が大切だと思いますよ。


 地理を知らないと言われるのは甘んじて受け止めるとして、高山なら高山と言って欲しかったと思います。ええ、一度来たかった場所なんですよね。古い街並みですか、趣があって素敵だと思いますよ。


「でしたら、なおのこと私などで申し訳ありません」


 いえ、お父さんと歩くのも悪くはないなと。娘だと思って可愛がってください。と言うのか、甘やかしてくださると嬉しいですね。

 それはそれとして、宿は結構街並みから離れた所なんですね。そうですか、こちらの方が静かなんですね。多分ですけど、観光スポットから離れているからだと思いますよ。


「白状すると、あちらが取れなかったと言うのもあるんです。こちらも泊まったことがあるのですが、日本旅館の風情があって中々良い宿なんです」


 だとしたら、今晩が楽しみですね。ええっと、客室露天風呂付きの部屋なんですか。入りませんよ、恥ずかしいですから。

 それで、ここからはどうやって? 白船さんの車で我々は移動、そこで彼らとは一度別れるんですね。なるほど、二人は別行動ですからそれも良いと思います。それに、白船さんも嬉しそうですし。


 と言うことで、単なる接続詞ですから気にしないでください。場面転換の言葉とも言います。それはそれとして、ここが『古い街並み』なのですか。ところでラズライティシア様、本当に二人きりで大丈夫なのですか?


「うむ、貨幣経済と言うのも理解出来ておるからな。それに、われらとぬしでは嗜好とやらが違うだろう。困ったことになったら、遠慮無く助けを呼んでくれても良いのだぞ」


 それって、逆も成り立ちますよね。そのつもりで言っている、ですよねぇ……


 それで、最初はどこに連れて行ってくれるんですか? お腹の具合、ですか。そうですね、そこそこ空いていると言うのが答えになります。

 ええっと、いきなり飛騨牛握りですか。いえ、嫌だなんて絶対に言いません。はい、一度食べてみたかったんです。ただ、どうして古い町から離れるんです。行列に並ばないんですか?


「年をとると、行列が苦手になるんですよ。それにあなたも、年寄りと行列に並ぶのも面白くないでしょう」


 そのぉ、答えに詰まることを聞かないでくれますか。どう答えても、差し障りがありますよね。

 そのつもりで聞いた……ひょっとして、立木さんって結構意地悪ですか? ちょっとからかっただけ、出来れば止めてほしいなと思うんです。


 それはそれとして、こちらも綺麗な通りなんですね。それに、色々なお店が並んでいるし。それで、ここなんですか? 良いんですか、結構良いお店ですよね。ああ、店頭で飛騨牛握りを売っているんですね。なるほど、ここで買おうと言うのですか。違う、せっかくだから中で食べると。

 ここって、結構なお値段がしませんか?


「若い子は、こう言った時に遠慮をしないものですよ。ご馳走様と言ってくれれば十分です」


 そうなんですか、ではご馳走になります。立木さん、嬉しそうに見えますよ。


「いえ、これがパパ活に嵌まる気持ちなのかと思ったんです。いけないなぁ、お金をつぎ込んでしまいそうになる」


 パパ活ってなんですか? 後からネットで調べて見ればいい、ですか。

 それはそれとして、ありがたく頂きます。いえ、とっても美味しいですね。その、食べ始めたらお腹が空いてきました。


「ここでお腹を膨らませると、甘いものが入らなくなりますよ」


 いえ、甘いものは別腹です。ですので、単品のウニと飛騨牛の軍艦を頂いて良いですか。ええ、牛肉も好きですけど、ウニも大好きなんです。ただ、高くて中々食べられないんですけどね。

 遠慮はいらないのですか、そうですか、でしたらもう一皿お願いします。美味しいですよね、飛騨牛とウニは。どうして目頭を押さえているんですか? べ、別に、可哀想な子じゃありませんからね。


 それで、次は本命の古い町ですか。こう言うのを見ると、日本って良いですよね。色々と美味しそうなお菓子も売っていますし……食べ物の話ばかりに聞こえる。ええっと、そのつもりは無かったんですけど。やっぱり、そう聞こえますか?

 それで、ここに入るのですか。喫茶去いつか……と言うのですね。中々素敵なお店だと思います。はい、パフェが食べたいです。どうです、甘いものは別腹だと思いませんか?


 立木さんは……抹茶とわらびもちですか。そちらも美味しそうですね。食べたいのなら注文する……流石にちょっと恥ずかしいかなって。

 遠慮は必要無い、次はいつ来られるかわからないと言うのですね。でしたら、抹茶とわらびもちを追加でお願いします。


 立木さんは、私の事情はどこまでご存じなのですか。あまり教えて貰ってない、ただ想像ぐらいはすることが出来る、ですか。


「女性が少ない所だと、色々と窮屈だったのではありませんか」


 窮屈、ですか。確かに、そう言う所はありましたね。後は、そうですね、腫れ物に触るような感じを受けました。


「医学、研究系だと女性がそこそこいると聞いていましたが……ちょっと、基礎医学の主流とは離れていたんですね。そうなると、教授連も女性の扱いに慣れていないんですよ。特にあなたのようなとびっきりの美人さんだと」


 ええっと、そう言う不意打ちは止めて貰えませんか。顔が赤い……ええ、ちょっと恥ずかしいなって。そ、その、悪い気持ちはしませんよ。どちらかと言えば、嬉しいと言えば良いのか……ええっと、今のは忘れてください。


「だから後沢氏ですか。今のあなたなら、十分彼のメガネに適ったと思いますよ。ただ……そうなると、研究から離れることになるわけですか。あちらを立てればこちらが立たず、中々難しいものなのですね」


 やっぱり、事情をご存じだったと言うことですね。別に知っているわけじゃ無い、陳腐な設定を持ち出しただけと仰るのですね。そうですか、陳腐な設定なのですか。仰るとおり、ありきたりの話なんでしょうね。


「それでも、冒険は成功したのではありませんか。まだ結果は出ていませんが、あなたの世界は大きく広がった。ただ、私が出来るのは本山に紹介する所までです。そこから先は、あなたが実力でつかみ取らなくちゃいけませんよ」


 仰るとおりだと思います。それを考えると、立木さんには感謝をしないといけませんね。私だけでしたら、絶対に本山さんにたどり着くことは出来ませんでした。


「娘のために出来ることをする。その程度だと思ってくだされば良いですよ」


 娘ですか……ちょっと残念と思うのは間違っているのでしょうか。




 夜まで自由にしていいと言われたので、アクアを連れて散策することにしました。恥ずかしながら、高山は初体験なんです。良いですよね、この古い街並みは……どうしたアクア、向こうからラズライティシア様が来ると言うのか。

 だったら隠れるぞって、別に隠れる必要は無かったな。


 しかしなんだ、ラズライティシア様はエクシブ君と二人きりなんだ。と言うことは、御衣黄さんは立木さんと二人と言うことになるのか。父と娘と言えば良いのか、はたまたパパ活と言えば良いのか。中々微妙な所に思えるのは俺が不健全なのだろうか。

 ええ、狭い町ですから出会うのは不自然ではないと思いますよ。それでですね、こっちの方に試飲の出来る酒蔵があるんです。それとは別に、立ち飲み出来る場所もあったりするんですよ。そうですか、可及的速やかに案内しろと。言っておきますが、俺は車の運転がありますからね。別に構わない、そっちはそっちで好きにしろと言うのですね。はいはい、この先100mぐらい行ったところにお店がありますので。こちらからだと、右手が酒蔵、左手が立ち飲みになります。


 どうした、アクア。そうか、年末とは俺の顔つきが違うと言うのか。あの時は、かなり神経質になっていたと言うんだな。まあ、色々と心配していたのは確かだったな。

 今か、今は二人きりを楽しんで居るぞ。ラズライティシア様とエクシブ君にしても、見張っていなくても大丈夫だからな。どちらかと言えば、御衣黄さんの方が心配だな。主にセクハラ方向なのだが……


「飛騨牛のにぎり寿司、ですか。食べてみたいのですけど、良いですか?」


 そうか、ちょうど俺も食べたかったんだ。ただ……やけに行列が長くないか。なんだ、一緒に並ぶのも楽しい。そうか、そうだよな、俺たちは恋人同士なんだからな……ははは。


 待ちが30分と言うのは、果たして短かったのだろうか。それはそれとして、


 飛騨牛握りウメェ〜


 と言うのは良いのだが、いや、良くないか。牛肉のとろけ具合が最高だったぞ。なに、お団子も食べたい。全然構わないぞ、だけどこっちも行列か。まあ、大して列も長くないから問題ないな。

 しかし、観光名所ってここだけだよな。それなのに、どうして御衣黄さんたちに会わないんだ。どこかでしっぽり言っているんじゃ……やっぱりパパ活オヤジかっ!


「とても失礼なことを言ってくれるんですね」


 ええっと、立木さんと御衣黄さんですね。いえ、ちょっと心の叫びと言うのが……余計に悪い。下手な言い訳をしない方が良いのですね。仰るとおりです、はい、反省いたします。

 それで立木さんたちはどこに、そこの喫茶店。中々趣があって良いですね。なるほど、結構な有名店なんですね。それはそれとして、どこかで見覚えのあるような……


「アニメで使われているから、それが理由じゃ無いのかな?」


 アニメ……ああ、あの高山を舞台にしたアニメですか。確か主人公が……そうそう、1年上の先輩女性と入ったお店でしたね。だったら、訪問必須と言うことになります。立木さん、貴重な情報をありがとうございます。


「だとしたら、もう少し戻ったところで川の方向に曲がった所にある喫茶店も行ってみたら良い。そちらは、主役の男性とヒロインの女性が入ったお店なんだよ」


 それは耳寄りな情報ですね。しかし立木さん、アニメにも結構お詳しいんですね。もしかして、隠れオタとかですか? 出世コースを踏み外した原因、だけど後悔はしていないのだと。ええっと、どんだけ嵌まったんですか。ちなみにLAS派だった……すみません、その暗号はよくわからないんです。

 それで、これから立木さんはどちらへ。いえ、参考にさせて貰えたらと……


「少し離れた……と言っても普通に歩ける場所だよ。そこに、ちょっとレトロな図書館があるんだ」


 よくご存じで。そうですか、興味があれば一度行ってみると良いのですね。場所……観光マップをくださるのですか。


「明日は宮川の朝市を見てから、白川郷に行くからね。そこからでも、宿には3時ぐらいに到着すると思うよ」


 流石は経験豊富な方ですね。はい、運転は任せてください。お酒……ですか。頑張って控えることにします。


「いざとなったら私が運転しますよ。なんだったら、車の鍵を預かっても良いですよ。そうすれば、立ち飲み屋でお酒を飲むことも出来ます。私に悪い……それは、あまり気にしなくても良いですよ。まあ、ある意味お詫びみたいなものですからね」


 お詫びって……何かお詫びされるようなことがありましたか。気にしていないのなら良い、そうですか、だったらこれが鍵と駐車券です。俺たちですか、俺たちはアニメの聖地を回って宿に戻ります。酒蔵は行かないのか、ですか。立木さん、それは野暮というものですよ。


「確かに野暮なことを言いましたね。それから酒蔵なんですけど、駐車場の横をもう少し行ったところに良いところがあるんです。そこだと、最初に5百円……だったかな、それを払うと冷蔵庫にあるお酒を『試飲』できるんです。勿論、1杯なんて言いませんよ。ちなみに明日ですが、飛騨古川にも寄る予定です。そこにも、中々の酒蔵があるんですよ」


 そう言い残して、立木さんは御衣黄さんを連れて離れていった。いや、なんだ。見た目は普通のおっさんなのに、どこか格好良く見えるのは俺の気のせいなのかな。そうだな、大人の余裕と言うのを感じてしまうんだ。

 その気持ちはわかる……そうか、アクアも同意してくれるんだ。


「それはそれとして、御衣黄様が発情されておいででしたよ」


 御衣黄さんが発情って……はははは、まさかね。ええっと、冗談じゃ無いと言うのか。マジか、凄いな立木さん。




 部屋割りに悩んだ……のですか。男女3人ずつですから、別に問題は……ありましたね。


「そう言うことなので、エクシブ君は私と同室で良いかな?」

「なぜだ?」

「なぜと言われても……白船君とアクアさんが同室ですからね。そうなると、男2女2で部屋割りをするのが問題になりにくいんです」

「意味がよく理解出来ないのだが、俺はラズライティシアと同室でも構わない……と言うのか、普段から一緒に寝ているのだぞ」

「あなたたちはそうでも、私と御衣黄さんが同室と言うのはまずいんですよ」

「そうなのか?」


 ああ、御衣黄さんの顔を見てくれたよ。ところでアクア、まだ御衣黄さんは発情しているのか? そうか、さっきよりも発情度合いが進んでいると言うのか。


「え、ええっと、流石にまずいと思いますよ」


 ああ、御衣黄さんがしっかり焦っているよ。あれって、発情……なんか言い方が嫌らしいな。その気になっているのを隠し切れてないよな。どうやら、エクシブ君も何かを感じたようだな。


「そうか、だったら立木が俺たちの部屋に来るか?」

「それならそれで、居場所がない気がするんですけどね」

「立木よ、われを壊すと言っておったよな?」

「それは、俺も聞いた覚えがあるぞ」

「人間関係に波風を立てたくないんですけどね……」


 ええっと立木さん、それって笑うところでしょうか。御衣黄さんが発情している時点で、しっかりと波風が立っているんですけど。


「心配などいらんぞ。何しろわれは、神話の時代から生きてきた大魔法使いだからな。男にしても、エクシブ以前にも沢山抱えておったのだ」

「俺としては、ラズライティシアが壊れるのを見てみたい」

「そんなことを言われると、余計にお邪魔しにくいんですけどね」


 そこで御衣黄さんを見たのは、確認の意味があったのだろうな。どうやら、立木さんもまずい状態になっているのがわかっているようだ。


「仕方がありませんね。未熟者なので、手加減が苦手なんですよ」

「ほほう、われ相手に手加減と申すのか。その言葉、しっかり後悔させてやろう」

「白船君、家内に告げ口しないでくださいね」


 告げ口ですか……告げ口しなくてもばれているんじゃありませんか?


「ええ、ばれているんでしょうねぇ」


 遠くを見る目をしても、することには変わりは無いんですよね。だとしたら、自業自得だと思うんですよ。ええ、しっかり奧さんに叱られてください。


 部屋は3部屋に分かれたのだが、夕食は一つの部屋に集まることになった。山岡さんの和食は絶品だと思っていたんですが、上には上があると言うことですね。

 仕方が無い、手間のかけ方が違うと言うのですね。量が求められているので、細かな仕事をしている暇が無いと言うのですか。確かに、人数が多いですからね、あそこは。それに、食べる量も半端がないと思います。


「その、一つ一つの料理が綺麗で美味しいと思います」

「それが、日本の会席料理と言うものです。ただ御衣黄さんの場合、もっと高級な料亭への招待が増えることになると思いますよ」

「私が、ですか?」

「そうですよ、あなたがです。あなたは、これから世界的にも有名になりますからね。いえ、なって貰わないと困ると思っているんです」

「そう、ですか……立木さん、手伝ってくださいますか?」


 ああ、しっかりと媚びが入っているよ。良いのか、どう考えても想定していないだろう、これ。


「そうですね。私などで良ければお手伝いしたいと思いますよ」


 立木さん、わざとやっていますよね。今晩だけど、こんなことで本当に大丈夫か?




 波乱の一夜……本当に波乱の一夜だったんだけど。俺とアクアは、何も見ないし何も聞かないことに徹することにした。どう考えても、俺たち二人の手に余ることがわかっていたからだ。間違って巻き込まれようものなら、吹き飛ばされるのは目に見えていた。だからアクアには、遮音の魔法を掛けて貰った。これで、他の部屋で何が起きても気づかなかったで押し通すことが出来る。

 お前たちが騒ぐからじゃ無いのか、ですか。普段ならそうだと答えるのだが、今回は外からの音の方が理由になっている。勿論、せっかくの機会を逃がしてはいませんよ。


 そして翌朝、壊れたラズライティシア様と、立木さんに尊敬の眼差しを向けるエクシブさんを見た。そしてもう一人御衣黄さんなんだが、もの凄く機嫌の悪そうな顔をしていたな。どうやら立木さん、御衣黄さんには手を出さなかったようだ。

 しかしなんだ、壊れたラズライティシア様なんだが……へらへらと思い出し笑いをするのが怖いぞ。しかも時々立木さんを見て、慌てて視線を逸らすのって……顔を赤くするのなんて、今時の女子学生だってしないだろう。いったい何をしたんだ立木さんっ!


「今日ですが、早めにここを出て白川村に行きます。そこでのんびりとしてから、神岡村を通って奥飛騨温泉郷に向かいます。せっかくですから、神岡の道の駅によって行きましょう」


 それに引き換え、立木さんはマイペースだな。それはそれとして、白川郷ですか。白川郷って合掌造りのところですよね。そう、その白川郷ですか。良いですね、それ。

 それと神岡の道の駅ですけど、どうして『せっかく』なんですか?


「ニュートリノ観測施設を紹介しているからですよ。まあ、予習のようなものだと思ってください」


 なるほど、そう言うことなんですね。もしかして、そこで合流しようとか考えていませんよね。そうですか、考えていないんですね。だったら良いんですけど……

 ところで、あれ、大丈夫なんですか。


 声を潜めて聞いたのは、御衣黄さんに聞こえないようにするためです。どう見ても、ご機嫌が曲がりまくっていますよね。そうですか、ご機嫌取りは難しくない。問題は、それをしてしまうと将来に禍根を残すことになると言うのですね。それって、男女の関係と言う奴ですか。

 その意味で言っている。だから、今はご機嫌取りをしないと言うのですね。でも、本当に大丈夫なんですか。


「頼りなく思えるかもしれないが、その辺りは信用してくれて良いと思うよ」


 ええ、信用するしかないと思います。思っているんですよ。

 朝食はどうだったか、ですか。とっても綺麗でとっても美味しそうだったんですけどね。どう言う訳か……でもありませんね、あまり食べた気がしなかったんです。もう少し図太くならないと駄目。実弾演習でも大丈夫だったんですけど、こう言う空気は胃がキリキリと痛むんです。


 はい、白川郷は見応えがあると思いました。それから飛騨古川ですか、町の中に張り巡らされた堀? 川なんですか、そうですか、瀬戸川と言うのですね。水は綺麗でしたし、泳いでいた鯉も綺麗だと思いました。御衣黄さんが落ち着いたように見えたのは、それが理由なんですか?

 違うのですか、そうですか、いつまでも拗ねてはいられないと言うのですね。その辺りが、微妙な女心と言うことですか。深いんですね、勉強になりました。


 はい、お蕎麦も美味しかったと思います。そうですか、有名店だったんですね。そう言えば、君の蕎麦ってメニューがありましたね。あれって、映画の影響なんですか。近くに、もっと露骨に展示しているところがある。そうですか、是非とも行ってみたいと思います。


「まあ、時間があるからいいんだろうね」


 歩いて行けるんですね。おお、中々映画を押しているんですね。もなかアイスも美味しかったと思います。アイスなのに、少し焼くとますます美味しくなるんですね。

 それから、組紐ですけど。アクアも喜んでいましたよ。そうですね、御衣黄さんも喜んでいるように見えました。お陰で、少しだけ気持ちが楽になったと言えば良いのか。


 本当にご機嫌が治ったんですね。それはそれで喜ばしいんですけど、アクアが言うには軽く発情しているらしいんです。昨日のことがあるので、あまり心配はしていないんですけどね。

 ところでニュートリノ観測施設なんですが、もしかしたらもの凄い施設と言うことはありませんか。この研究でノーベル賞を受賞している。そんな凄い研究所の方がお見えになるんですか。そうですか、その道の権威の方なんですね。


 ところで、チェックインは15時なんですよね。まだ30分ほどあるんですけど、良いんですか? そうですか、敢えて早めにしたと言うのですね。

 ところで、宿はあそこで良いんですよね。いえ、普通はお出迎えはないと思うんですけど。普通じゃ無い、後沢さんの名前を使ったと言うのですね。どうしてと聞いても良いですか? そうですか、説明している時間は無いのですか。


 それはそれとして、宿の主人の方……顔が引き攣っているように思えるんですけど。そうですか、一度出禁を食らっているんですね。なるほど、それで後沢さんの名前を利用したと言うことですか。

 それから奧さんですけど、奧さんは喜んでいるように見えますね。ひょっとして、出禁の理由ってそっちじゃ無いんですか?


「それは考えすぎと言うものですよ。じゃあ、私はご主人に挨拶してきますから」


 こうして見ると、立木さんって常識人に見えるんですよね。その常識人の立木さんが、どうしてラズライティシア様を壊すことが出来るんだろう。

 前言撤回、立木さんがとっても悪い顔をしています。ご主人の表情を見ると、絶対に脅していますよね。なにか、とっても顔色が悪くなったように思えるんです。あれっ、奧さんの顔色も悪くなった気が。立木さん、何を言ったんですか?


「いや、大したことは言っていないと思うよ。せいぜい、今日集まるメンツを教えたぐらいだから」


 今日集まるメンツって……いや、普通にびびりますよね、それ。


「そうかなぁ、全員セクハラ親父なんだけど。後は、そうだね、生ビールの追加をお願いしておいたよ」


 そのセクハラ親父の持っている肩書きが問題だと思いますよ。道の駅を見てわかったんですけど、あの施設って地域の誇りなんですよね。


「まあ、そうなんだろうね。それから白船君たちは、部屋に入って寛いでくれても良いよ。ここはね、源泉掛け流しの露天風呂が絶品なんだ。しかも今日は天気が良いから、露天風呂からの景色も絶品なんだ」


 つまりひとっ風呂浴びてこいと言うのですね。ところで、他のお客さんは? そうですか、今晩は貸し切りなんですね。違う、明日も貸し切りになっているんですか。ええ、ちょっとご主人に同情なんかしてしまいました。

 それで立木さんはどうされるんですか? 御衣黄さんと一緒に、お出迎えをされるのですか。そうですね、それぐらいして当然の相手ですからね。でも、良いんですか。まだ御衣黄さん、発情状態にありますよ。


 なんです、ここが正念場と言うのは。ええっと、御衣黄さんのことですか。その正念場って……


「色物で終わるのか、それとも一流の研究者になるのかです」


 ちょっと重くありませんか? そうですか、それほどのことなんですね。はい、私は何も口に出しません。アクアと露天風呂にでも入っていますよ。露天風呂にブランコがある……それってどこのラブホなんですか?




 あのエロ親父……いえ、お客さんにそんなことを言っていけないのはわかっています。だけど、私は言ってもいいと思うんですよ。しかもあのエロ親父、よりにもよって有名人の名前を使って予約なんかしてくれたんです。それが嘘だったら、宿泊拒否が出来たんですよ。ですが、本当に後沢氏の秘書の方から電話が来たんです。しかも請求書の宛先が、後沢氏の会社なんです。

 しかもなんです、あの方たちまで来るんですか。絶対に断れない人たちばかりじゃ無いですか。しかも京都の方までくるなんて、あのエロ親父……すみません、立木さんって何者なんです。


 それはそれとして、ビールの手配をしなくちゃいけないな。前回もそうだったんだが、飲む量が半端ないんだよ。おいお前、原田さんに樽を注文をしておけ。まだ在庫があるから、15リットルが2本もあれば足りるだろう。足りなかったら……日本酒が1升瓶で何本かあったよな。それを飲ませておけば大丈夫だろう……多分。

 おや、4人は中でお休みなのか。それで立木さんは、あの別嬪さんとお出迎えと。まあ、相手を考えれば不思議じゃ無いのだろうな。だけどあの別嬪さん、どう見ても娘さんじゃ無いよな。それにあの視線、どこかで見覚えがあるんだよな。思い出した、かみさんが立木さんに向けた視線と同じじゃ無いか。やっぱり、あの男はエロ親父に違いない。


 おいちょっと待て、どうしてそこで肩を抱き寄せるんだ。しかもなんだ、女の方も嬉しそうじゃ無いか。セクハラ……喜んでいるのなら違うのか、だがエロ親父には違いないだろう。くそっ、羨ましいじゃ無いか。しかも見せつけるように、耳元で囁くってのは。そう言うのはだな、もっといい男がすることなんだよ。

 あれっ、ちょっと雲行きが怪しくないか。女の顔が少し……いや、しっかり引き攣ったように見えるぞ。それにあのエロ親父、違うな、立木さんも真剣な表情をしているじゃ無いか。ああ、女の子。とっても不安そうな顔をしているぞ。くそっ、なんでエロ親父に縋るような眼差しを向けるんだ。


 大丈夫って、何が大丈夫なんだよ。良いかエロ親父、美人さんにそんな顔をさせちゃいけないんだよ。


 と思っていたら、あっちから白のミニバンがやってきたぞ。あのミニバン、間違いなく研究所のミニバンだよな。どうやら、大御所様のご登場ってことだ。

 エロ親父、もとい立木さんって何者なんだ。大芝先生と飲んだくれていたのは覚えているんだが、どうして呼び出すことが出来るんだ。しかも京都の先生って……どう考えてもおかしいだろう。


 それはそれとして、あの美人さんの表情が引き締まってきたな。うん、あれは覚悟を決めた表情って奴だ。しかしなんだ、ちょっときつめだけどそそられる美人さんだな。




 機嫌が悪かった、ですか。私としては、そんなことはないと思っていますよ。部屋に付いていた露天風呂は、お肌がすべすべになって気持ちよかったですしね。部屋のお風呂には入らないと言っていた。嫌ですね、そんなことを言った覚えはありませんからね。

 それはそれとして、立木さんは日付が終わってから帰ってきました。お陰で、ちょっとお風呂でのぼせてしまったと言えば良いのか。お風呂はとても気持ちよくて、気づいていたら長風呂をしただけなんです。待っていたとか言うことはありませんからね。

 帰ってきたら、そうですすることがあるんです。まずですね、お風呂の縁に腰掛けることから始めました。年末から努力をしたお陰で、スタイルにも自信が付いてきたんです。温泉美人の後ろ姿、そそられると思いませんか? あれっ、ちょっと目眩が。


 はい、しっかりと醜態を晒してしまいました。俗に言う湯あたりですか、ちょっと長風呂が過ぎたようです。気づいたときには、お布団でしっかりと寝ていました。頭には、ですね、氷で冷やしたタオルが乗せられていたんです。浴衣、ですか。しっかりと着ていましたね。

 しかもですよ、『大丈夫かな』なんて声を掛けられてしまいました。きゃーっ!


 お風呂ですから、当然私は裸でした。そして今は、しっかり浴衣を着ているんです。下着は……ショーツも穿いていますね。つまり私は、生まれたままの姿を見られてしまったと言うことです。これはもう、責任を迫っても良いと思いませんか?

 そう思ったんですよ、ええ、このままと思ったんです。それなのに立木さん、『大丈夫そうだね』と言って部屋を出て行ったんです。ええっと、立木さんも寝るんですよね。そうですか、隣の部屋に布団を移したのですか。そうですね、あちらの部屋も十分広かったと思いますよ。ガッデムっ!


 一緒に寝てくれないんですか? そうですか、ラズライティシア様で限界だったと。ねえ、ぐれても良いですか。


 結局、そのまま朝を迎えてしまいました。それで気づいたのですけど、私が目を覚ましたのは明け方近かったんですね。だとしたら立木さん、殆ど寝ていないことになるんですけど。ずっと付いててくれたなんて、どこまでお父さんなんですか。

 朝市は楽しかったと思います。それにホットプリンですか、目から鱗と言えば良いのか、意外なおいしさがあったと思います。それからですね、白川郷は良かったと思います。その後に行った飛騨古川でしたか、鯉が健気だと思いましたよ。お蕎麦屋さんのお蕎麦も美味しかったと思います。お土産物屋さんは……白船さんがはしゃいでいましたね。それは良かったと思うんですけど……ラズライティシア様がずっと女の顔をしていました。


 頭を切り替えないと。そうです、これから一世一代の舞台が待っているんです。何しろ相手は、世界的な大物なんですからね。研究室の隅っこで、目立たなかった私にしてみれば雲の上の人なんです。その人に、私と言う人間を認めさせないといけないんです……あれ、なにか緊張してきました。違いますね、寒気がしてきたと言えば良いのか。頭がクラクラとしてきた気もします。

 はい、湯あたりの影響なんかじゃありませんよ。お蕎麦やアイスクリームも美味しくいただけましたからね。


 ええっと立木さん、今更なんですか。いえ、嫌じゃありませんよ。と言うより、嬉しいと思うんですけど。その耳元で囁かれるとですね、くすぐったいんですけど。ダメとは言っていません、もっととお願いしても良いですか?


「あなたは、なんのためにここに来たんですか?」


 ええっと、今それを持ち出しますか。そうですか、もうすぐ到着されるんですね。私は……私と言う人間を本山先生に認めて貰うために来ていますっ!


「なんの実績も無く、盛りの付いた顔をしたあなたを認めて貰うのですか。その認めて貰うと言うのは、愛人と言う意味で言っていますか?」


 立木さん、いきなりなんてことを言うんですか。私は、そんなつもりはありません。私は、研究者として……


「研究者としてなんですか。本山の部下と比べて、優れているとでも主張するのですか?」


 どうして、現実を突きつけてくれるんです。これでもまだ優しい。そうですか、本山先生はもっとシビアだと言うのですね。


「私のような三流と違って、彼は超一流の研究者なんですよ」


 立木さんが三流かどうかは知りませんが、確かに本山先生は超一流の研究者です。研究所の皆さんも、新進気鋭の方が揃われているのは知っています。それぐらいのことはわかっていたんです。ええ、私が半端物と言うのも知っているんです。

 それも違うと言うのですか。少しも違っていないと思うんです。


「あなたは、後沢氏と言う後ろ盾を得たんですよ。そして諸星氏と言う、最強の協力者を得ることが出来ました。この時点で、あなたは持っている研究者と言うことになるんです。後沢氏も諸星氏も、そして上里集落の皆さんも、あなたを支えるために動き始めているんですよ。世界中の誰よりも、有利な立場にいるのを自覚すれば良いんです。あなたなら出来る、皆さん信じているんです」


 皆さん信じてくれているのですか。その、立木さんはどうなんですか?


「信じていなくて、本山を呼び出すと思うのですか?」


 私のことを信じてくれるんですね。そうですか、ありがとうございます。はい、これで頑張れると思います。

 それから、色々と責任を取ってくださいね。絶対に逃がしませんから覚悟してください。




高山好きです。それから今は千円になっていました。奥飛騨も好きなんですけどね。

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