面倒は追いかけてくる
村の特産は異世界です
・面倒は追いかけてくる
立木家が勢揃いをして……除くシア母さん、シオンさんなんだけどね。勢揃いをして新しい家族とご対面。ただねぇ、色々と疑問に感じてしまうと言うのは私がおかしいのかしら。普通さ、お父さんの浮気相手の子供なんて、子供からしたら認められないよね。それなのに優美姉さん、北斗さんがとっても嬉しそうな顔をしているのよ。陽佳ちゃん? 陽佳ちゃんの場合、ちょっと事情が違うから例外扱いね。
そして一番問題のはずの慶子母さん、グラ母さんの手を握って『おめでとうございます』って満面の笑みなんか浮かべてくれています。グラ母さんが、『本当に良いのかしら』って顔をしているのは、こちらの常識を考えればおかしなことじゃないのよね。
「かすみさん、新しい命が生まれたんですよ。こう言うときは、素直に喜べば良いんです。私にとって孫みたいなものですから、本当に嬉しかったりするんです」
確かに、年齢的に言えば『孫』ですよね。それから慶子母さん、優美姉さんと北斗さんがばつの悪そうな顔をしていますよ。そうですか、そのつもりで言ったんんですね。だそうですよ、優美姉さん、北斗さん。
「北斗とかすみさんが子作りをすれば良いってことね」
どうして、いきなりそんな話になるんですか? 話、全く繋がっていませんよね。
「そう? 私には姉さんを付けてくれるのに、北斗には兄さんって付けてないよね。それが答えなんだけど、それ以上の説明が必要なのかな? 必要なのかな?」
質問を繰り返してくれなくても結構です。いえ、以前お父さんに『息子の嫁』と言われたことが尾を引いているんです。ですので、その程度のことにしておいて貰えませんか。顔が赤い……否定しませんから、そっとしておいてくれると嬉しいんですけど。
「ところで、赤ちゃんを抱かせて貰えるかな?」
そう言えば、まだ保育器に入っていましたね。水谷先生、もう出しても大丈夫でしょうか?
「普通なら大丈夫、と言う所ですね。ただ竜人の場合、私たちの普通が通用するのかわからないところがあるんです。そもそも普通だったら、正常分娩の赤子を保育器に入れないんですよ」
そう言えば、念のために入って貰ったんだよね。でも落ち着いているから、出しても大丈夫と言って良いのかな。ここにはセレスさんもいるから大丈夫でしょう。
と言うことなので、誰から抱っこしますか?
「こう言うときは、お父さんからだと思うのよ」
そうですね、やっぱり父親が最初になりますよね。それで、男の子からですか、それとも女の子からですか?
「二人平等に一緒でお願いします」
その辺り、グラ母さんと一緒と言うことね。だったらお渡ししますけど、落とさないように気をつけてね。はい皆さん、スマホの準備は良いですか。おじいさんとお孫さんの記念撮影ですよぉ……罪のない冗談と言うことにしておいて貰えますか。
最初はお父さんが2人を抱いて、それから慶子母さんが男の子、女の子の順に抱っこしてくれました。それからは優美姉さん、北斗さん、陽佳ちゃんの順番に抱っこしました。陽佳ちゃんがおっかなびっくりと言うのは、若いから仕方が無いことなのよね。
それはそうと陽佳ちゃん、赤ちゃんを抱いて武見君に近付かないように。そりゃあね、そうしていると若い夫婦に見えるわよ。既成事実の積み重ね……慶子母さん、優美姉さん、怖いって言って良いかしら。そう、2人とも怖いと言ってくれるのね。
取りあえず既成事実と言うことで、武見君男の子を抱いてくれるかな。それから陽佳ちゃん、女の子の方を宜しく。武見君、空気を読んでくれるかな。はい皆さん、スマホで激写してくださいね。それはそうと、お父さんいつの間に大きなカメラを用意したんです?
「こんなこともあろうか、まあ、趣味みたいなものですよ」
そう、全員で既成事実化を進めてくれるんですね。私に関係ないし、面白いから良いんだけどね。それから写真なんだけど、グラ母さんとお父さんを撮っておかないとダメよね。だからお父さん、グラ母さんと並んでくれるかな。勿論2人とも赤ちゃんを抱いてくれないとダメだからね。
皆さん、スマホの準備は良いですか。後は……慶子母さんも仲間に入るんですね。ただそうすると、お産をした娘を挟んだ夫婦に見えますね。スマホスマホ……と。それからシア母さんとシオンさんがいないのは残念だったわね。
「ちょっとシアの様子を見てきます」
もの凄く疲れていたみたいだから、まだ休ませてあげた方が良いと思うわよ。それにグラ母さんも、お父さんにいて貰いたい……違うか、甘えたいと思っているはずだから。それでも、シア母さんのところに行ってくる。慶子母さん、止めなくていいんですか?
「夫が必要だと考えた。それがすべてだと思いますよ」
それがすべてなんですか。やっぱり、私にはわからない世界があると言うことなんですね。
大チャァンスッ! って言っていいと思うんですよ。だって苔生したおばばは、疲れ切って寝ているんです。しかも魔力が枯渇しているから、目が覚めても抵抗なんか出来ない状態なんですよ。その上得体の知れない老人は、赤ちゃんが生まれてそれどころじゃなくなっているんです。もうね、拉致してくださいって神様……私も神様でしたね。それはそうと、神様が応援してくれているようなものなんです。
それを考えたらですね、この好機を逃してはいけないと思うんです。それでも、油断は大敵ですよね。だから、できるだけこっそりと……どこだっけ、なるほど、病院と言うのですね。その病院に忍び込みました。そこで有った手違いは、おばばの居場所がわかりにくくなっていたこと。だって、魔力を感じられなくなっていたんですよ。だから探すのに苦労をしたと言うことです。
ようやく見つけて、おばばの寝ている部屋に忍び込みました。赤ちゃんの部屋から離れているので、だぁれもここの異変に気がつかないと思います。ここまで来れば、成功を確信してもおかしくないと思いませんか? 大丈夫です、最後の詰めを誤るつもりはありませんので。
そのための第一段階として、この部屋を外界から切り離します。どうするのか、ですか? 女神の恩恵で、結界のような物を作るんです。この結界を作ることで、例え騒ぎが起きても部屋の外に伝わらなくなるんですよ。
それから結界ですから、外から入ってこられなくなるんです。どうです、油断のない下準備だと思いませんか?
そして次の段階ですけど、眠っているおばばを拘束することです。この拘束なんですけど、魔力の無効化効果を持っているんですよ。手間が掛かるので、普通ならよほど間抜けじゃ無い限り拘束できない恩恵なんですけどね。でも今は、間抜けにも目の前で熟睡なんかしてくれているんです。と言うことなので、ありがたく拘束なんかさせて貰いました。
あらっ、目が覚めたのですね。ラズライティシア久しぶりですね。2千年ぶりになるのでしょうかね、そう、女神エンビジョンですよ。私のことを忘れていませんよね。
「ポンコツ女神のエンビジョンか。そのポンコツが、今頃なんの用なのだ?」
私のことをポンコツと言ってくれますか。腹を立てたか、ですか、別に、腹なんて立てていませんよ。だって私をポンコツと言ったおばば、こちらで言うと容姿に不自由をしているエルフでしたか。間抜けにも拘束されているんですからね。
それはそうと、私は貴方のことを救いに来たんです。だって貴方は、生まれた世界から遠くまで飛ばされてしまったんですからね。その貴方を、女神自ら探しに来たんです。感謝感激雨あられと喜んでくれても宜しいのですよ。
「大方、邪神の攻勢に耐えられなくなったと言うことだろう。ポンコツよ、無様と褒めてやろう」
温厚な私ですけど、ポンコツを繰り返されると、流石にむっとくるんですよ。でも良いです、無様にも拘束されている貴方を見れば、多少の悪口ぐらい笑って済ませて差し上げられます。その拘束された姿、無様と言っていいと思うんです。はい、
ぶっざまぁ!
いやぁ、本当に気分が良いですね。だってあなた、私のことを少しも敬っていませんでしたものね。その貴方を、こうして手も足も出ない状態で拘束できる。これが、私と貴方の実力差と言うものなんです。もう一度言わせて貰います。はい、
ぶっざまぁ!
ああっ、本当に気分が良いですね。でも、貴方との軽口はこれで終わりです。貴方を元の世界に連れて帰り、邪神との戦いに加わって貰うんです。それが貴方の務めと言うの、忘れてはいませんよね。
「われだけを連れて帰るのか。エクシブを連れて帰らなくても良いのか?」
本当は連れて帰りたいんですよ。でもですね、欲を掻くと碌なことにならないものなのです。だから、確実な戦力として、貴方を連れて帰ることにしたんです。つまりどう言うことかと言うとですね、私には油断など無いと言うことなんです。
「なるほど、慎重に行動しておると言うことだな。知恵を使ったと褒めてやるところなのだが、まだまだ甘いと言ってやることにしよう」
負け惜しみを言ってくれるんですね。でも貴方は、もう身動きが出来なくなっていると思いますよ。それに女神の拘束は、魔力の無効化の効果もあるんです。ですので、貴方には抗う術が残されていないんです。
それとも、誰かが助けに来てくれると思っているんですか。でもですね、この部屋は結界で包まれているんです。それに竜人ですか、赤んぼうが生まれたので、全員の注意がそちらに向かっているんです。だから、この部屋で起きる小さな出来事は、誰にも気づかれることなく終わってしまうんですよ。ひょっとして、得体の知れない老人のことを期待しているのですか? あの老人、孫を抱くのが忙しくてそれどころじゃないと思うんです。
「やはり、ぬしはポンコツ女神なのだな」
ああっ、貴方の負け惜しみが心地よく感じられます。これで元の世界に戻ったら、世界のために身を粉にして働くのですよ。この世界への通路ですか、そんなものを開かせるとでも思っているのですか。
ぽんっ
せっかく気分が良いところなのに、誰です私の肩に手を置いたのは……私の肩に手を置いた……ここって結界を張ってあるんですよ。まともに考えれば、誰も入ってこられないはずなんですよ。百歩譲って入ってこられたとして、私に知られずに入り込むのは不可能と申し上げておきます。だから、気のせい……
ぽんぽんっ
気のせいじゃない。本当に、誰かが入り込んできた。だから貴方、『無様』と私を蔑まないように。それで誰が……ひょっとして、貴方が『得体の知れない老人』と言うものなのですか?
「シア、この女神はこのまま滅していいですか?」
「ここまで無礼な真似をしたのだから、別に構わんと言うのがわれの答えになるな。ただ、これでも世界を統べる女神の一柱なのだ。いなくなると、元の世界で困ったことが起きることになるかもしれん」
「代わりを送り込むと言う方法もありますよね?」
「それを否定する言葉をわれは持っておらんぞ」
ええっと、ですね。先ほどから、とても物騒な話が聞こえてくるんです。女神を滅する……得体が知れなくても、貴方は普通の人間なんですよね。もしかして、恩恵特盛りの武器を持っているとか言いませんよね。
それはそうと、どうして私は指一本動かせなくなっているんです? 恐怖に身体を縛られたと言うことじゃ有りませんよね。
「だそうだキヨヒコよ」
「これは、かすみちゃんが私に試した拘束魔法ですね。脳からの神経伝達系に割り込んで、身体の動きを阻害する効果を持っているんですよ」
「かすみが、か。目的はわかるが、無駄なことをしたのだな」
「ええ、外部からの干渉対策は基本中の基本ですからね」
ええっと、こんなところで魔法談義などして欲しくないのですけど。それ以前に、どうやって私の結界内に侵入してきたんです?
「ドアが開かなかったので、転移してきただけですよ」
ぽちぽち、女神の結界内に転移をした。一応結界ですから、転移対策もしてあったりするんですよ。それ以前に、どうして普通の人間である貴方が転移などすることが出来るのですか?
「疑問に思われようと、転移したのは確かなんです。ですから、そこを認めるところから始めてください」
そんなものっ、認められるはずが無いじゃ無いですか。しかも女神を拘束するって、罰当たりと糾弾されて然るべきことなんですよっ!
「私の妻を拉致しようとした。いきなり滅せられなかっただけでも優しいと思いますよ」
このおばばが貴方の妻。物好きと言って良いっっっっっっっっっっっっっっぎゃあっ
「神経伝達に割り込むことが出来るのですから、痛覚にも割り込むことが出来るんです。愛する妻が侮辱されたのです。その報いを与えるのは私の権利だと思いますよ」
「ところでキヨヒコよ、グラは無事出産を終えたのだな」
「ええ、可愛らしい男の子と女の子が生まれてくれましたよ。ですので、貴方にも祝福して貰いたいと思ってきたんです。後はですね、おかしな女神が彷徨いていたので用心していたと言うことです」
「なぜわかった、と聞いても良いよな」
「転移の恩恵は、観測装置に引っかかりますからね。私たちの関与しない転移が、何度も検出されていたんです。しかも貴方の周りで観測されていたのですから、用心するのは当たり前と言うことですよ」
「だそうだエンビジョンよ……女神がお漏らしするとは。無様だなエンビジョン」
ななな、とととと、いいいいいい……
「後で、ここは掃除をして貰いましょうか。それからシア、そろそろ拘束を解いた方が良いですか?」
「うむ、魔法を妨害されておるからな。出来れば、解除して貰えると嬉しいのだ」
どどどどど、ぱぱぱぱぱ
「エンビジョンよ、無理して話をする必要は無いぞ。しかしキヨヒコよ、ぬしの非常識さはますます磨きが掛かってくれたな。まさか、女神の恩恵を簡単に無効化できるとはな」
「非常識と言わないように。こんなセキュリティ意識の欠片もない恩恵なんか、解除してくださいと言っているようなものなんですよ」
「恩恵にせきゅりてぃを持ち出す時点で、非常識と言って良いと思うのだがな」
「それが、魔法研究の最先端と言うことです。取りあえず、不埒な女神を諸星さんの前に引っ立てて行きますかね。と言うことなので、荷造り紐さん宜しくお願いします」
「エンビジョンよ、われを無様と言ってくれたな。紐に縛られたぬしの姿こそ、無様の極地と言ってやろう。うむ、グラが無事出産を終えたことと言い、気持ちが晴れやかになってくれたぞ」
たたたたたたた、すすすすす、けけけけけけ
シア母さん、もう大丈夫なんですか。それはそうと、その惨めな格好をした女性って誰なんですか。女神エンビジョン、その女神様がどうして下を濡らして荷造り紐さんに縛られているんですか?
そうですか、シア母さんを拉致しようとしていた。つまり、私たちの敵と言うことですね。それで誰がこんなことを……やっぱりお父さんですか。ところでセレスさんも気づいていたんですよね?
「女神関連は、立木様の受け持ちだからと言うことです」
やっぱり気づいていたと言うことですか。それでお父さんに任せたのだと。ええ、結果的に解決していますから、判断が適切だったと言うのは否定しませんよ。ただ、それで良いのかと思えてしまうんですよ。
そうですか、上位神が関与することではないと逃げてくれますか。だったら慶子母さん、ちょっとセレスさんを締めてくれますか?
「土下座、必要でしょうか」
反省してくれたらそれで良いわよ。それにセレスさんを土下座なんかさせたら、私の評判がますます悪くなるから。だからそこっ、今更手遅れと言わないようにっ!
それでお父さんは? そう、シオンさんのところに行ってくるのね。そうね、シオンさんにも可愛い赤ちゃんを見せてあげないといけないわよね。でもシオンさん、魔力が枯渇していたんだよね。大丈夫って、聞いてもおかしくないと思うんだ。
「それをなんとかするのが夫の役目と言うことです。それから諸星さん、この女神のことをお任せして良いですか?」
「なんで俺が、と聞いちゃいけないんだろうなぁ」
「ええ、諸星さんが復活した世界の女神様ですからね。事情聴取をして対処するのは、諸星さんの責任……責任は可哀想か。役目程度と言うことにしておきますか」
「あっちにも、知っている奴が沢山いるから仕方が無いのだろうな。それから、お漏らしはなかったことにしておこう」
そうね、シア母さんを拉致しようとしたことは許せないけど。罰として考えると、この程度で良いのかなって思っちゃったから。
ところで、私も疲れたって言って良いかしら? もしもし、優美姉さん笑顔が怖いんですけど。
「みんなでかすみさんを慰労してあげようと思っているだけよ。それで昨日は焼き肉だったから、今日は……どうしよう。何か食べたいものはあるかしら?」
焼き肉でぱぁっといくと言うのもいいと思うんです。そのですね、美味しい神戸牛の焼き肉屋さんを知っているんです。
「陽佳ちゃんはどう思う?」
「焼き肉大好きです。と言うのが答えじゃいけませんか?」
「だそうよ北斗、かすみさんをお持ち帰りする?」
「姉さん、話が思いっきり明後日の方に行っていないか?」
「彼女がいるのにいつまでも結婚しないから、いじられるってことよ」
優美姉さん、強いって言って良いですか。言っても良いけど、自分はおっかなくないと仰るのですね。ちなみにですね、おっかないのは誰のことを言っているのですか? そうですか、私を指差してくれるのですね。北斗さん、私っておっかないですか。と、媚びてみたりしました。
それから所在なさげにしている武見君、貴方も焼き肉組と言うのを忘れないように。諸星さんたちは、女神様の後始末があるから不参加と言うことで……それでも神戸牛の焼き肉が食べたい。女神は、荷造り紐で縛って転がしておけば良い。そんなことで良いのかって、疑問に思っても良いと思うのよ。そう、諸星さんが奢ってくれるんですね。普通なら感謝するところなんだけど、使う暇が無くてお金が余っていたりするのよね。それに、沢山貰えるし。そうよねえ、武見君。なんです優美さん、IMO研究所に心が動いたと言ってくれるんですね。はい、お給料がもの凄く良いのは確かなんですよ。
北斗さんは? そう、ハイエルフが怖いと行ってくれるんですね。帰ったら、ちょっとハイエルフを締めた方が良いのかしら。さあ、焼き肉焼き肉ぅ!
帰ってきたら、デレたシオンさんが待っていました。何があったのかなんて聞きませんよ、癪に障るしのろけ話は身につまされますから。だからシオンさん、空気を読んでくださいとお願いをしておきます。
それで焼き肉ですけど、とっても美味しかったと言わせて貰います。サシがたっぷり入った特上カルビとかシャトーブリアンとか、極上タン塩もあったわね。1年分……ちょっと大げさかな、宴会1回分食べたと言っても過言ではないと思いますよ。ただ、お酒が飲めなかったのが少し残念でしたね。それから北斗さん、普段はこんなに大食いじゃ有りませんからね。重責から解放された途端、お腹が空いて仕方が無かっただけです。そこのところ、重要なので絶対に間違えないようにお願いします。
それからシオンさん、『出来たかもしれない』と言って下腹を押さえないように。そう言う生々しい話は、明るいうちにしないで欲しいんですよ。いえ、暗くなってからでも遠慮してください。そう言うのはですね、二人きりの時にしてくださいね。
もうカオスと言っていいと思うんですよ。それでシオンさん、身体の方はもう大丈夫なんですか?
「まだ若いから魔力も回復した」
どうして、魔力が回復したで終わらせてくれないんです。それって、シア母さんに当てこすっていますよね。
「今のは冗談。キヨヒコが、どこかから魔力を持ってきてくれた」
お父さん、変って言って良いですか。どうして、魔力をどこかから持ってこられるんです? ねえ武見君、一度お父さんを締め上げてみない? 遠慮する、返り討ちに遭いそうな気がするって……確カニ。蟹の季節にはまだあったわね。
それはそうと、グラ母さんとお話をされましたか。した、色々と謝った……謝ることは、うん有りましたね。でも、今度のことには関係していませんよね。
「そうでもない、私は竜人に掛けられた呪いに気づくことが出来なかった。もしも気づいていたら、違った結末が待っていた可能性がある」
ええっと、竜人に呪いが掛けられていたのですか? それって、どんな……子供が母親の命を代償に生まれる呪い。それって、双子でも生まれない限り、竜人に未来が無いと言うことですよね。一体誰が、そんな酷い呪いを掛けたんです?
「呪いと言うのは、悪意から来た酷いもの。それから、誰と言うのはわからない。ただその『誰か』が、竜人を私にけしかけたのだと思う」
やっぱり酷いって言って良いですか。そう、シオンさんも酷いと思っているんですね。それで呪いなのですけど、もう解除されたと思って良いんですね?
「グラに掛けられた呪いは解呪された。だけど、他の竜人はまだ解呪されていない。ただ呪いのあるのがわかったのだから、解呪するのは難しくない」
「うむ、解呪してやらんとコーメーが子供を作る気に並んだろうからな。まあコーメーが命ずれば、呪い程度簡単に解呪することが出来るであろう」
「そうか、だったら俺が解呪してやれば良いんだな。なんか、ちょっとほっと出来たな」
そうか、これで色々と問題が解決した訳ね。ええっとシオンさん、まだ終わっていないと言うの?
「これで、私の罪がまた一つ明らかになった。だから私は、その罪を償う必要がある」
「グラは水に流したと言っていたのですけどね。それではシオンの気が済まないので、私が一つ使命を与えることにしました」
シオンさんに使命を与えた。どんな使命を与えたんですか?
「竜人の守護者になるように。その程度の、そして今更の使命ですね」
でもお父さんが命じたことに意味があると思うの。ほら、シオンさんも頷いているし。
「竜人は強い。だから守る必要があるとは思っていなかった。でもキヨヒコに言われて、それが私の使命と言うのを理解出来た。だから私は、竜人を、そしてこの子たちを守っていこうと思っている。それからかすみ、私は成長した男の子を夫にするつもりはない。私では、竜人の子供を産むことが出来ないのがその理由」
お父さんを理由にしなかったのね。それを言うと、のろけと言われるのはわかっている。思うんだけどさぁ、シオンさんの基準ってどこかおかしくない?
それは良いのだけど、そこに転がっている芋虫……女神様をどうするの?
「それなんだが、一応話を聞いてあげようとは思っている。当たり前だが、ラズライティシア様とエクシブがいなくなってしまったんだ。だとしたら、邪神との戦いが不利になってもおかしくないんだよ」
あっ、芋虫さんが思いっきり頷いている。
「それからですね、まだ空間擾乱が落ち着いていないんです。従って、落ち着くまでこの話はペンディングと言うことになります」
あっ、陽佳ちゃんがお父さんを冷たい目で見てる。でも、私たちに実害が無いんだから、あまりお父さんを責めるものじゃないわよ。
でも、今のままだと女神様は帰ることが出来ないのね。ところで、おかしの国とかは大丈夫なの?
「強固なゲートで繋がっているんです。だから、影響は最小限と言うことになりますね」
そうか、だったら安心って言って良いですね。それで諸星さん、集落にいる竜人は子供が生まれたことを知っているんですか?
「立木さんが伝えてくれた。だから、と言うこともあるのかな。早速大宴会が始まったそうだ」
IMO研究所だからねぇとしか言えないと思う。あの人たちって、口実が立たなくても宴会ばっかりしているからね。普段でさえそれなんだから、口実が立ったら思いっきりはじけるのが自然な流れだと思うわよ。
それからグラ母さんの退院は1週間後にします。予め釘を刺しておきますけど、しばらくはお酒禁止ですからね。それで子供は母乳で育てることになるのかしら?
醜く蠢く芋虫のエンビジョンです。女神のプライドを言ってくださいますか? そんなもの、もうズタズタに切り裂かれていますよ。だってですよ、普通の老人相手に手も足も出なかったんです。しかも失禁までさせられ。訳のわからない紐……そうですか、荷造り紐と言うのですね。荷造り紐と言うのは、この世界で魔道具と呼ばれるものなのですか? 違いますよね、違うと思うんですよ。その荷造り紐にぐるぐる巻きにされて、どうしてプライドを保っていられると思いますか?
それでも、まだ危険人物としてでも扱ってくれれば、傷ついたプライドも回復……なんかできませんよ。それぐらいズタズタに切り裂かれてしまいましたからね。それでも、もうちょっと驚きを持って迎えられてもいいと思うんです。それなのに、食事の間転がしておけば良いって……あまりにも扱いがぞんざいだと思いませんか? 一応美貌の女神なのですよ、性的に見てくれても罰が当たらないと思うんです。罰……上位神様が見逃した以上、罰が当たることなどないのも確かなんですけど。
それでですね、その後なんですけど、上里集落で良かったですか。はい、IMO研究所なるものの存在する場所のことを言っています。そこに連行されてしまいました。ところで物陰から覗いているそこの女神、私を助けてはくれませんか? そうですか、絶対に嫌と言ってくれるのですね。良いんですか、貴方が覗いていることをばらして差し上げますよ。
とっくの昔にばれている。ばれていて、無視を続けられている。酷い目に遭うのも嫌だが、無視を続けられるのも地味に辛い。そうね、無視をされるのって女神として辛いと言うのはよくわかります。
それからですね、少し小さな部屋に連れ込まれました。そこでようやく紐を解いて貰ったのですが、私は一体どうなるのでしょう。そうですか、これから話を聞いて貰えるのですね。その前に、ちょっと顔合わせを行う。はあ、顔合わせをするのですね。どうしてって聞いても良いですか? なんです、その立場をわからせると言うのは?
それで大人しく待っていたんですよ。はい、椅子に座ってじっと待っていたんです。そうしたらですね、遙かに上位の神様がゾロゾロゾロと入ってきました。そしてコーメー・モロボシ諸星が入ってきたところで、全員が私の顔をじっと見てくれたんです。したこと、したことと言えばそれだけですよ。ただですね、それだけで済ませたくないほど猛烈な圧が掛かったんです。だって、皆さん私など比べものにならない程高い階梯にいる神様ばかりなんです。そんな人たちにじっと見つめられたら、生きている心地なんかするはずがありませんよね。もうね、ひと思いに楽にして……いえ、滅せられたくはないのですけど。そんなことを口走りそうになったと言うだけのことです。
それからどうなったのか、ですか。たぶんですけど、気を失っていたと思うんです。ところでその老人、いつの間に入ってきたんですか?
「あなたが気を失っている時と言うのが答えになります」
そうですか。それで、私の運命はどうなるのですか? もしかして、これから性的に襲われると言うことなのでしょうか。それだけは絶対にない……そうですか、絶対にないのですね。力一杯否定をしなくてもいいと思うんですけど。
「あなたが転移した先を調べてみたんです。やけに南の島が多かったと思ったんですけど……女神様が、無銭飲食を繰り返して恥ずかしくないんですか?」
何のことでしょう、と白を切ってみたりします。だって私、無銭飲食なんてした覚えがないんですからね。女神が降臨したのですよ。だとしたら、民たちは飲食を提供するのが義務ではありませんか?
なんて答えたら、また時間が飛んでしまいました。何をされたのかは、朧気ながら覚えていますよ。はい、だって二度目なんですからね。全身の痛覚を刺激する、で良かったですよね。激痛に悶えた記憶が残っていたんです。ビクビクビク
「おかげで、おかしな女神を野放しにするなとの抗議を受けてしまったんです。つまりですね、誰もあなたが来たことをありがたがらなかったと言うことです。この世界において、異世界の女神は尊敬の対象ではなくなっているんですよ」
女神ですよ。畏怖されて然るべき女神なのですよ。その女神が尊敬の対象ではなくなってるって、一体誰が価値を貶めたのですか? ですから、そこで私を指差さないでいただきたいのですけど。そうですか、今回の一件がとどめを刺したと言ってくださるのですね。とどめと言う以上、前にも評判を落としている方がいるのですよね。
それはそうと、私はこれからどうなるのでしょうか。尊敬されない女神など、道ばたに落ちている犬の糞と変わらない存在なのですよ。
「諸星さん。捨てられた犬の糞からの聞き取りをお願いします」
いえ、確かに犬の糞を持ち出したのは私ですよ。だからと言って、私を『犬の糞』と言わなくてもいいと思うんです。いえ、犬の糞でも構いません。酔っ払いのリバースと呼んでくださっても結構です。
「じゃあ、話を聞くんだが……立木さん、なんか嫌って言って良いか?」
「これでも、諸星さんが御世話になった世界を統べていた女神様なんですよ。追い出された経緯を含めて、話を聞いてみても良いんじゃ有りませんか?」
これでもとの言われ方は気になりますが。そう言いたくなるのも理解することは出来ますよ。ええ、貴方の前では散々醜態を晒していますからね。
「じゃあ話を聞くんだが……俺たちがいなくなった後、あちらの世界はどうなっているんだ?」
それでしたら、答えは簡単ですね。もう、邪神の攻勢に耐えられなくなっているんです。魔神が跋扈していますし、オーガが我が物顔で暴れていたりするんです。いよいよですね、王様……はい、ギャラン国王ですよ。彼が冒険者に復帰すると息巻くぐらいになっているんです、はい。
王様の実力ですか、それなりにあると言うのがお答えになります。ただですね、エクシブ様には劣ると言うのが正直な評価ですね。彼が率いていた黄金のパーティーも再結成されるのですけど、ラズライティシアとエクシブ様のパーティには遠く及ばないと言うのが現実です。
「それで、ラズライティシア様を連れ戻しに来たと言うことか。どうして、素直に助けを求めなかったんだ?」
交渉とかするつもりは有ったのですよ。ですが、だぁれも応えてくれなかったからと言うのが答えになります。こちらに来て、ですね。『ごめんください』って声がけをしたんです。そうしたらどうなったと思いますか? ええ、しっかりと『無視』されてしまったんです。無視ですよ無視。だったら、強硬手段に出ても仕方がないと思いませんか?
「それでも、ラズライティシア様に事情を話すと言う方法があると思うんだがな」
私が、あのおばばとですか。あのおばばに事情を話して、助けてくださいとお願いをするのですか? はい、彼女とは昔は何度も顔を合わせていますよ。顔を合わせていましたけど、関係としては良いとは言えなかったと思います。だからなんですけど、助けてなんて言い出せなかったりするんですよ。
だから弱っているのを幸いに、元の世界に拉致……違いますね、奪還して押し込もうと思ったんです。
「強硬手段に出た理由はわかった。ただ本人は、帰るつもりは無いと言っているんだ。こちらで愛する人に巡り会えた……その人を置いて帰る気など毛頭無いと言うことだな」
でしたら、その方を一緒に招待すると言うのはいかがでしょうか。女神が神託を下せば、王侯貴族の待遇を得ることが出来ますよ。もっと美しい方、例えば王妹のエリーカとかでも自由に出来ますけど。
「王女ではなく王妹ですか。一応諸星さんの守備範囲ですよね」
「招待されたのは立木さんだと思うんだが?」
立木様と言うのがラズライティシアの男なのですか。今の話を伺った限り、そちらの老人が該当者になるのですけど。こう言ってはなんですけど、随分と趣味が悪くなったのですね……あっ、また時間が飛んだっ!
「助けて貰いたいのに、その相手のご機嫌を損ねてどうするんだ?」
すみません。女神ですから、嘘を言えないと言う事情があるんです。ですので、死にかけの老人……ああっ、滝のような冷や汗が背中を伝っていくぅ!
「嘘を吐けないのは仕方が無いのだが。だからと言って、敵を作りまくるのは感心しないな。立木さんを敵に回すと、もの凄くこわぁい女性たちが敵に回ることになるからな」
もの凄く怖い女性、ですか。それって、後ろでニコニコと笑っている上位神様たちのことを言っていますか。そうですか、その神様で合っているのですね。土下座、それで許して頂けるのでしょうか。
「一応事情は理解出来たんだが。だからと言って、ラズライティシア様とエクシブに帰れなんて言えないんだよ。そこで立木さんに相談なんだけど、どうしたら良いと思いますか?」
「私に聞かれても困ってしまうのですけどね。前にも言いましたけど、知らない世界がどうなっても構わないと言うスタンスでいるんです。そうしておかないと、星の数ほどある世界に関わらなくてはいけなくなってしまうんですよ。ですから諸星さんたちがどうしたいのか、相談するぐらいですから気にはなっているんですよね?」
はい、気にしていただきたいと言うのが私の希望と言うことになります。
「確かに気にはしているんだが……ラズライティシア様とか派遣するのも問題なんだよなぁ。意外に世界が広いから、時間ばかり掛かって仕方がないと思うんだ。そもそも長い時間戦っているのに、状況は拮抗していたんだ」
「確かに、2人を帰しても状況を改善する意味しかありませんね。だったらどうです、諸星さんがバカンスに行ってくると言うのは。諸星さんがその気になって蹂躙すれば、あっという間に解決しますよ」
「立木さんの言葉通り、そこまでする理由が思い浮かばないんだよ。それはそうと、立木さんが手を出してあげると言うのはどうだろう。そうすれば、階梯が上がって出来ることが増えると思うんだ」
「それはしないと言うのがお答えになります。諸星さんも気づいていると思いますけど、今現在女神2人が興味津々と言った風でこちらを覗いているんですよ」
覗いている女神はどうでも良いのですけど。階梯の話、出来ればその方向でお願いをしたいなぁって。はい、見た目と身体には自信が有るんですよ。それからですね、どんなプレイ、プレイで良いのですよね。どんな激しいプレイにも耐えて見せます。
「だそうですよ、立木さん」
「そもそも、私に対する誤解がある気がしてならないのですよ。繰り返しますけど、彼女の世界に対する責任は私にはないんです」
「だとしたら、そのままお帰り願うことになるんだが……」
1年と少しですけど、貴方が暮らした世界なんですよ。その行く末、気になりますよね。気になると言ってくださいな。
それからですね、貴方のことを庇っていた娘がいたりしたんです。はい、冒険者ギルドのソアラのことを言っています。貴方が魔王のはずがないと、冒険者を扇動して罪に問われたりしたんです。ええっと、コーメー様ですか、ちょっと視線が怖いんですけど。
「まさか、ソアラが処刑されたとかないだろうな?」
そこを気にされますか。そのですね、準男爵家の座敷牢に閉じ込められた程度です。一応神託など下したりして、座敷牢から出すように命じておきましたです、はい。ギャランが迎えに行って、今は冒険者ギルド復帰に向けてリハビリ? リハビリなんかしているところです。
「そうか、ソアラは無事だったんだな」
ほっとしましたね。そうですか、ソアラのことが気になるんですね。気になるんでしたら、新しい神託を授けても良いんですよ。はい、コーメー様の嫁に出すようにと命ずるんです。ですので、立木様にお口添え願えないでしょうか。
「俺、今奧さんが……14人、違うな16人だ。それだけ奧さんがいるんだけどな」
「それはいい話だと思いますよ。ちなみにですけど、王妹殿下を差し出すつもりはありますか?」
「え、ええっとセレス。どうしていきなり乗り気になってくれるんだ。まだまだ女性を増やす必要がある。3人増やしてみたが、まだまだ戦力不足と言ってくれるのか。なあ、なんか嫌って言っても良いか? 言っても良いが、説得力が全くない。そうか、説得力が全くなかったかぁ」
はい、仰るとおり説得力がないと思います。ですので、是非ともお取りなしをお願いいたします。
「だけどセレス、立木さんは乗り気じゃなかったりするんだ。だったらお前が、強制力を使ってみるか?」
「確かめるのが怖いと言って良いですか?」
「だよな。強制力が効かなかった時が怖いよな。だからそっちの世界から奧さんを増やすと言う話は無いことになる」
どうして、上級神の強制力が効かないのですか。それって、本当に人の所業なんでしょうか。
「やっぱり、この女神を滅して無かったことにしませんか」
そのですね、ごめんなさいと土下座をさせていただきます。それでもですね、私としては皆さんにおすがりするしかできることがないのですよ。人助け……神助けだと思って、ですね。ちょっと手を出して頂けないでしょうか。
「諸星さん。あちらの世界のことが気になりますか?」
「そりゃあ、気にならないと言ったら嘘になるな。結構ハードな世界だったのだが、それなりに楽しませて貰った覚えがあるんだ」
「エンターテインメント部門の出し物になると思いますか?」
ええっと、なんですか、そのエンターテインメント部門と言うのは。娯楽を扱っている部門。娯楽と仰ってくださいますか。一応ですね、私の世界では命のやりとりをしていたりするんです。神々の娯楽と言う意味ならまだわかりますけど、一般庶民の娯楽に扱われるのは……すみません、娯楽で結構です、はい、娯楽で良いですよ。
「ちょっと余所に比べてハードすぎる気もするんだがな」
「ルーテシアさんとエクシブさんに、遊びに行く気があるのか聞いてみませんか?」
「あの2人だったら、遊びになら喜んでいきそうな気がするな。だとしたら邪神対策なんだが……」
それなんですけど、たまにで良いのでラズライティシアを派遣などして貰えないでしょうか。いえ、本当にたまで良いんですけど。
「シアは、結構忙しかったりするんですよ。だから、これ以上仕事を詰め込みたくないんですよね」
「どうせ今は、まだ空間が乱れているんですよ。でしたら、しばらくペンディングと言うことでいかがでしょう」
「だそうですよ、諸星さん」
「一応御世話になった世界だからなぁ、継続検討と言うことにしておこうか」
見捨てないでくださるのですね。それで、私が伽をすると言う話はどうなりました。必要無い、間に合っている、のですか。そのですね、私の方がラズライティシアより良い体をしていると思うんです。そうですか、興味が無いと仰ってくれるんですね。興味が無いんですかぁ……
温泉に来ています。露天風呂に浸かって地ビールを飲む。幸せって、このことを言うのでしょうね。




