ノイズキャンセル
村の特産は異世界です
・ノイズキャンセル
セレスがゼッタイシン様と判明してから、俺の中で小さな変化が起こっていた。別に、能力が変わったとか言うことじゃないぞ。些細なことなのだが、夢を見るようになったんだ。
いや、これまでだって普通に夢ぐらいは見ていたんだよ。違いと言うのは、俺が御世話になった世界の夢を見るようになったことだ。その辺り、セレスの封印が解けたのが理由だと思う。セレスが受付嬢をしていた事実が無い以上、夢を見ることで俺が疑問を抱かないようにしていたのだろう。だからだと思うが、堰を切ったようにあの頃の夢を見るようになった。それだけ、あの世界のことは強烈な印象として残っていたと言うことだ。
夢の登場人物は本当に色々。勿論、一番多いのは師匠なんだがな。まあ、本当に色々なところに冒険に行ったんだ。だから、色々なシチュエーションの師匠の姿を夢で見ている。とてもしどけない……雪山を越えるのに、裸で暖を取ったこともあった……これは前にも言った覚えがあったな。そう言う美味しいことも夢で見てしまったんだ。
そして師匠以外の登場人物と言えば……勿論、エクシブとかラズライティシア様のことも見ているぞ。ただな、あちらは勇者様と神話の世界から生きている大魔法使い様なんだよ。だから、駆け出しの冒険者と関わる機会は殆ど無かったんだ。ただ思い出してみると、あの二人に対する記憶って、こちらに戻ってくる直前の物ばかりなんだ。つまり、討伐対象として観察されていたと言うことだな。そう考えると、小鬼や魔物退治の後に出くわしたのは偶然じゃなかったと言うことだ。だって、勇者様と大魔法使い様なんだぞ。
それ以外と言うと、やっぱり多いのはギルドの受付嬢だな。多分セレスがモデルにしたのだと思うんだが、茶色の髪をした綺麗な子だったんだよ。名前は……確かソアラだったかな。お貴族様の4女で、確か年齢は17歳だったと思う。王都のギルドで働いていたんだけど、まだ研修生の身分なんですとはにかんでくれたんだ。
師匠に遠慮してくれたんだろうな、視線は何度も感じたんだけど、話をする機会はかなり少なかったと思う。それでも冒険から俺が無事帰ってきたら、喜んでくれたのを覚えているよ。
「お前は、二十歳過ぎのオールドルーキーなのだからな」
もしもしルーテシア、どうして俺のモノローグに割り込んでくれるんだ。大きな声でぶつぶつと喋られるのは気持ち悪い。嫌でも耳に入ってしまったと言ってくれるのか。
それで今の話と、オールドルーキーがどう繋がるんです? はにかんでくれるのとは繋がりませんよね?
「私とお前の関係を誤解していたのだろうな。年若い職員にはありがちなことなんだよ」
ますます意味がわからないんですけど。簡単な話、師匠と出来ていたと思われたと言うのですか。それで、オールドルーキーとの関係は? そんな歳で冒険者になるのは、大抵訳あり……ちゃんとした実績を上げているので、なおさらそう思われていると言うのですか。
なるほど、オールドルーキーってのには、それなりの事情があると言うことですね。それで、師匠との関係を誤解している件はどうなんです?
「やはり君は鈍いのだね。彼女は、君に憧れを持っていたと言うことだよ。考えてもごらん、家にとって彼女はお荷物だったんだよ。身近なところで嫁ぎ先を探そうとしたら、冒険者が第一候補になんかなったりするんだ。その中で君は学があったし、見た目も整っていた。しかも、どんな危険な冒険からも、何事もなかったように帰ってきたんだ。嫁ぎ先と考えた場合、中々好条件だったと言うことだよ」
好条件なんですか。それから学があるって……そう言われてみれば、読み書き算数ができる冒険者っていませんでしたね。それで学があると言うのは微妙ですけど、あちらの標準では学があることになるんでしょうね。
ところで誤解の方ですけど、俺たちこんな関係になっていますよね。だとしたら、誤解と言うこともないと思うんですよ。違う、向こうにいたら絶対に体の関係になっていない、と言ってくれますか。
「当たり前だけど、私たちは只人を番う相手とは認めていないのだよ。何しろ、寿命が違いすぎるのだからね。おばばのように愛人にするのならいざ知らず、普通のハイエルフは只人を相手には選ばないんだよ。だから、誤解と言うことになるわけだ。どうだい、理解出来たかな?」
今の関係は、世界が変わったからと言うことですか。だとしたら、ソアラさんのことは惜しかったと言うことになるわけか。ただ、こうして帰ってきたことを思うと、勘違いで終わって良かったと言うわけだな。
「そう言うことになるのだろうね。それはそうと、私たち4人がいなくなってしまったんだ。残された世界は、一体どうなっているのだろうね。特におばばとエクシブがいなくなってしまったんだよ。闇の勢力との戦いに於ける最高にして最強の戦力が欠けてしまったんだ。なんとか戦えてくれていると良いんだけどね」
そう言われてみれば、結構厳しい戦いを続けていましたね。そこでエクシブとラズライティシア様が抜けたら……どう考えても、悪いことしか思い浮かびませんよね。
「あそこは王様が武闘派だからなぁ……仕方が無いと言って、喜々として冒険者に復帰しているのが目に浮かぶよ。おばばとエクシブには劣るけど、あの王様は中々の実績を上げていたんだ」
王様が、冒険者として、中々の実績を上げていた……王様が武闘派って、結構珍しいと思うんですけどね。
「そうなのかな。こちらのテレビ……将軍様がチャンバラをしているのがあっただろう。それを考えたら、別に珍しくもないと思うのだけどね」
将軍様がチャンバラをしているドラマって、将軍様の暴れん棒ってドラマでしたっけ。いえ、あれはあくまでドラマなんです。フィクション、つまり、こうしたら面白いだろうなって話でしかありませんからね。
それはそうと、一応戦力の当てがあると考えて良いわけですか。ただラズライティシア様って、唯一無二の存在ですよね。だとしたら、ラズライティシア様の抜けた穴って、埋めるのが無理だと思うんですよ。
「その辺りは、まあ、君を魔王だと勘違いした方が悪いと思うしかないと思うよ」
結局、それが理由になってくれるんですね。ええ、俺もそう思っていたりします。俺みたいな善良な男が魔王だなんて……そりゃあ、ヴェルサティス様やプレオプラス様も善良ですけどね。ひょっとして、魔王って善良ってのが条件なんですかね。
いや、そんなことはないよな、魔王樹なんて悪意を集めた存在だったから。うん、今は綺麗な白い花を咲かせていたりするんだけどね。
初めまして……でもありませんが、桐谷真冬と申します。年齢は今年で21になる、有名私立大学に通うアイドルだったりします。それから、年齢が高すぎると言う意見は聞かなかったことにします。それに年齢なんですが、売れている方たちって結構高かったりするんですよ。
それはそうと、私生活では結構悩ましい問題を抱えていたりします。お仕事……アイドルの方は、おかげさまで売れっ子っ! と言う程は売れていませんが、ミニステージではちゃんとお客さんが入ってくれるようになりました。MHK限定ですけど、テレビにもレギュラーで出られるようになりました。ちなみに楽曲の方ですけど、ダウンロード数とかも伸びていたりします。トベの方の再生数も、見られる数字になっていますよ。ですので、お給料の方も『えっ、こんなにっ!』と思うぐらい出るようになりました。
ただ目立つと言う意味では、これ以上無く目立っていたりします。その辺り、普通の芸能プロダクションじゃないのが理由です、キッパリ! だって、異世界ネタ……ネタじゃない、現実……異世界に唯一関わっているIMO研究所に所属しているからです。なぜ芸能人が研究所に所属しているのか。当然の疑問だと思いますよ。その辺り、視聴率お化け番組『今日の異世界に行こう!』をIMO研究所が直接制作しているのが理由になっているんです。お陰でですね、日本以外の方で有名になっていたりするんですよね。ただ、藍香さんのおまけと言われるのは否定しませんよ。だって、本当のことですからね。
それで私生活の方……別に、週刊誌に抜かれたわけじゃありませんよ。私自身と言うより、実家の問題なんです。これまで、色々と迷惑を掛けてきた自覚はあります。それに、結構お金を使わせたのも確かなんです。だから実家の危機……危機と言っていいと思うんです。私なりに出来ることをしたいなって。
違いますね、私だけが解決できるなんておかしなことになっていたりするんです。ただそのためには、今の仕事を辞めないといけないんです。しかもですね、いけ好かない男の物になる……御妾とかじゃありませんよ。正式に結婚と言う話が条件として出されているんです。本当なら、絶対に受け入れられない話なんですよ。でもですよ、家の借金を考えたら断れなくなっているんです。
ただ、今の仕事を辞めると言うのは、流石に問題が大きすぎると思うんです。刺身のつまと言われる春夏秋冬ですけど、突然私が抜けたりしたら、それなりの注目を集めることになると思うんです。多分ですけど、それもあの男の狙いなのでしょうね。
でもなぁ、あの男ってはっきり言って大暴投のレベルなんですよ。そんな男が初めての相手って、死にたくなると言ってはいけませんか。だからですね、ちょっとした反抗なんかしようと思います。最初ぐらい、格好のいい人を相手に考えてもおかしくありませんよね。と言うことなので、早速行動に移すことにしました。急がないと、妹も巻き添いになる恐れがあったんです。
光岡さんを飛び越して申し訳ないんですけど、朽木さん、ちょっと相談に乗って頂いて良いですか。出来れば、誰も来ないところで、二人きりだとありがたいのですけど。
「真冬ちゃんと二人きり……二人きりと言ってくれるのか。参考までに聞いておくのだが、ホテルの一室と言う奴でも構わないのか……いやいや、これは軽い冗談と言う奴だからな。だから、セクハラとか騒がないでくれるかな。ああ、迂闊なことを言った俺が悪かった。誠意を持って謝罪をさせて貰うから。そんな思い詰めた目で俺を見ないでくれると嬉しいのだが。それで、場所は会議室で良いのか? 誰かに立ち会って貰った方が、そうか、他の人には聞かせたくないと言うのだな」
流石は朽木さん、軽いセクハラから入ってくれましたか。それからですね、私も芸能界に片足を突っ込んでいるんです。その程度のことで、ガタガタ騒ぐつもりはありませんよ。
はい、我が儘を言っているのはわかっているんです。何しろ私も二十歳を超えた芸能人なんです。ですので、割とマヂなセクハラを受けたこともあるんですよ。朽木さんのは、本気で冗談だとわかるから問題ありませんよ。
それで、出来れば上里集落を離れたいのですけど。そうですか、港区に部屋があるのですね。この時間なら、ハイエルフと闇エルフは集落にいる。だから、二人きりの条件を作ることができるのですね。ええ、それで結構ですよ。その方が都合が良かったりしますしね。
それでその部屋までは……流石はIMO研究所ですね、ちゃんと空間転移ゲートが作られているのですか。それで、これが朽木さんのお部屋なんですね。港区のタワマンの最上階1フロアが朽木さんのもの……朽木さんって、お金持ちだったんですね。
「これは、俺と和志、それから紀子ちゃんの3人で作り上げた財なんだよ。和志の非常識さが作り上げたと言っても良いぐらいだな」
そうですか、一代で稼がれたのですね。それでですね、ご相談と言うのは……私を女にしてくれませんか? はい、抱いてくださいと申し上げています。ええっと、なぜこめかみを押さえられるんです。私は、本気で言っているんですよ。自慢じゃありませんけど、身体には自身が有るんですからね。
「真冬ちゃんが魅力的と言うのを認めるのは吝かじゃないぞ。ただなぁ、藍香ちゃんの二番煎じと言っちゃいけないか? だからちょっと、がっかりしたところがあるんだよ。それでも、結構嬉しかったりするんだよ。ただな、事情を知っている身としては素直に喜べなかったんだ」
藍香さんの二番煎じと言ってくださいますか。なんです、立木さんに『私を買ってください』って迫ったのが馴れ初め。はい、確かに二番煎じだと思います。
それはそうとして、事情を知っているってどう言うことですか?
「家の借金の肩代わり……と言うより、妹の身代わりと言う奴のことを言っている。まあ、待つんだな。実のところ、俺の上司……ああ、立木さんなんだがな。特区発表をした時に発生するリスクを分析していたりするんだ。従って、春夏秋冬の家族関係も観察対象になっていたと言うことだ。自分たちに対する攻撃に比べ、関係者だと目が届きにくくなるんだよ」
そうですか、立木さんが予見していたと言うことですか。
「まあそう言うことだ。そして自衛隊と闇エルフを動かして情報収集や身辺警護も行っているんだよ。毒島だったか、そいつがやろうとしたことも把握していると言うことだ」
そうですか、みんな知られていたんですね。だとしたら、私は無駄なことをしようとしたと言うことですね。
「無駄かどうかは、これから決まることなのだがな。俺としては、なぜ俺だったのかが知りたいところだ」
なぜ朽木さんか、ですか。相談できそうなのが、朽木さんだけだったからです。光岡さんでは、何も解決することは出来ませんよね。それに千早さんとの関係がありますから、流石に『抱いて』とお願いしにくい所もあるんです。武見さんとは接点がありませんし、立木さんは流石に怖いですから。
「立木さんが怖い……か。身内に対して、あれほど甘い人はいないのだがな。真冬ちゃんのことにしても……ああ連絡が入ったぞ。そうか、もう処理が終わったんだな」
処理、処理ってなんですか?
「示談……示談で良いのかな。裁判沙汰にされたくなければ、桐谷家から手を引けと言う話をしてくれたんだよ。それからあの人は身内には優しいんだが、外に対して、特に敵に対しては魔王様よりも怖い人だからな。示談金もしっかりぶんどってくれたようだぞ」
いつの間に、と言っても良いですよね。それから、どうして教えてくれなかったんですかと文句を言ってもいいと思うんです。
「相手に気取られるわけにはいかなかった。証拠固めに時間が掛かったと言うことだな。最初は見せしめにすると言う話もあったのだが、やり過ぎると余計な敵を作ることになるからと自重したのだそうだ」
そうですか。つまり私の決心は空回りをしたんですね。私、ピエロだったと言うことですか。いえ、問題が解決したのは嬉しいんですよ。それでも、悲壮な決意をしたのが空しくなってしまったんです。
「今のままなら、確かにピエロと言うことになるのだろうな。それについては、まあ諦めてくれとしか言い様がないな」
そうですね、我が儘を言っている自覚はあるんです。ただ、私程度なら切り捨てても構わないと思うんです。
「それなのだが、俺たちは桐谷真冬と言う女性を必要としているんだよ。だから、可及的速やかに窮地から救う必要があったわけだ。本当なら、もっと前に解決したかったのだが……俺たちが動き始めるのが遅かったと言う失敗があった。もしも特区の話がなければ、気づくのがもっと遅れていただろう。手遅れになった可能性もあったぐらいだ」
そうですね、毒島……3年前から父に擦り寄ってきていたんです。感染症が流行った時に、工場の稼働が落ちて資金繰りが厳しくなったこともあったんです。それはなんとか自力で乗り越えたんですけど、その後に退職者が沢山出て事業がうまく回らなくなっていたんです。
特区どころか、IMO研究所に拾って貰う前に買われていた可能性もあったぐらいです。
「運転資金を支援した……それから退職者なんだが、実は毒島が手を回していたりしたんだ。工作機械とかが壊れたのも、裏で指示を出していたようだぞ」
やけに急に坂を転げ落ちたと思ったんですけど、そんな事情があったのですね。今更ですけど、特に驚きはありませんね。ただ、毒島は何を目的にそんな真似をしたんでしょう。会社を乗っ取るにしても、さほど価値のある会社とも思えないんです。
どうして、私を指差してくれるんですか?
「どうしてって言われてもだな。美人でスタイルも良くて頭が良い女の子が俺の前にいるんだよ。ああ、気立てが良いと言うのも追加しておく必要があるな。男だったら、手に入れたいと思っても不思議はないと思うぞ。その気持ちは理解出来るのだが、いささか方法が乱暴だっただけだな」
私に、そんな価値があるんですか? だって私、怪我を理由にフィギュアスケートの世界から逃げ出す程度の女なんですけど。
「流石に毒島の動機まではわからんとしか答えようが無い。そのつもりはないのだろうが、自己否定……同情を買うような真似はそこまでにしておくことだ」
同情を買うような真似……指摘されてみれば、確かにそうでしたね。嫌だなぁ、どんどん自分が惨めになった気がします。
「それでも、とびっきり魅力的な女の子と言うのに変わりは無いのだがな。ただ俺としてはだ、もう少し女を磨いて欲しいと言うところだな。今のあんたは、色々と中途半端にしか思えないんだよ。まあなんだ、俺が理性を飛ばすには不足しているってところだな。だから、もう少し女を磨けと言う話になるわけだ」
でもいいんですか? 今だったら、私を抱くことが出来たんですよ。女を磨くのは、言われなくてもするつもりです。だって、時間が出来たのがわかりましたからね。磨いて磨いて、思いっきり魅力的になってみせるつもりですよ。
女を磨いて、もっと素敵な人を見つけてやるんです。その時になって、後悔しても遅いと思いますよ。
「まさかとは思うが、今が俺のピークだと思ってはいないだろうな。確かにまだ立木さんの世話になっているのだが、すぐにでも追い抜いてやるつもりでいるんだぞ。まあ、科学方面では無理があるのはわかっているんだがな。ビジネス方面だったら、あっという間に置き去りにしてやるつもりだ。その時には、自棄じゃなくて本気で抱いてくれと言わせてやるからな」
夢を見るのは勝手と言ってはいけませんか。ええ、私も同じと言うのは否定しませんよ。それから朽木さん、ちょっと格好良かったと言って良いですか。どんどん言っても構わない……どうして最後に落としてくれるんですか。最後まで真面目で通すことが出来ないのって……ひょっとして、照れ隠しだったりしますか?
「それはそうと、あちらに広~いベッドがあるのだが。ちょっと、親密な話をすると言うのはどうだろう?」
今更それを言いますか? それぐらいなら、IMO研究所の会議室で出来ますよね。あまり長い時間朽木さんと一緒にいると、春陽ちゃんあたりがおかしな想像をしてくれるんです。色々と面倒ですから、さっさと上里ベースに戻りましょう。
それから朽木さん、これは私との勝負ですからね。そうです、朽木さんが後悔するぐらいの良い女になって見せますから。零したミルクを嘆いても意味が無いって言葉がありますよね。その言葉を朽木さんにお送りします。
「その言葉、そっくりそのままお返しすることにしよう」
でしたら、やっぱり勝負と言うことになりますね。それからですけど、帰ったらこれからのことを光岡さんに相談しようと思います。言っておきますけど、春夏秋冬を辞めたりしませんよ。まだまだ『今日の異世界に行こう!』を利用する気満々なんですからねっ!
少し惜しいことをしたと言うのは、言ってはいけないことなのだろうな。意外に思われるかもしれないが、俺は真冬ちゃんのファンなんだよ。陽キャの俺には、真冬ちゃんがぴったりだと思うんだよ。藍香ちゃん、藍香ちゃんは……だな、ちょっと別格と言わせて貰う。ただ和志と女を取り合う真似はしないことにしているんだよ。
そんなことを考えられるんだから、そこまで本気じゃないと言うことになるのだろうな。多分だが、それが俺の悪い癖と言うことだ。
惜しいことをしたとは思うが、あそこで手を出さなかったのは正解だと思うぞ。だってな、真冬ちゃんが良い顔をしてくれたんだ。我慢をしたご褒美……ご褒美だと思うことにしようか。やっぱり、惜しかったかな。惜しかったんだよな。お説教なら、手を出してからでも良かったと思ってしまったんだ。
それは良いのだが、真冬ちゃんと上里ベースに戻ることにした。ただなぁ、戻ったところで疲れた顔をした立木さんに会ってしまった。こうして見ると、しっかりお年寄りをしているんだよな。こんな年寄にどうして藍香ちゃんが……はっ、過去最高の冷や汗がっ!
「意外に早かったと言って良いですか?」
俺としては、遅かったと言って欲しかったのだがな。そうか、そこまで俺の理性を信用していなかったと言ってくれるのだな。まあなんだ、事情を知らなかったら、手を出していた恐れが微レ存だったな。ただな、今は手を出さなくて良かったと思っているんだ。だってな、真冬ちゃんがとっても良い笑顔を見せてくれたんだよ。手を出さなかったことを後悔するぐらいにな。
それはそうと、お疲れに見えるのだが。何かあったのか?
「何か、何かかぁ。あり過ぎて、と言うのが答えになりますね。魔法都市と言う誘蛾灯に、虫が一杯集まってくるんですよ。駆除能力が追いつかないと言えば良いのか……」
なるほど虫ね……そこにカブトムシとかクワガタとかは交じっていなかったのか?
「蛾とか蚊とかアブとか……子供に見向きもされない虫ばかりでしたよ。後はカメムシとかもいたかな」
そうか、ろくでもないのが集まってきたと言うのか。ただ、それって初めから想定していた物だよな。そうだよな、想定はしていたんだよな。ただあまりにも想定通りになっているので、呆れてもいると言ってくれるのか。
それはそうと、他に春夏秋冬にちょっかいを掛ける奴はいないよな。いないとは言わない、だけど後はマイナートラブルと言ってくれるのか。
「藍香ちゃんにも、おかしな虫が寄ってきていますよ」
そうか、実はそっちは心配していないんだ。藍香ちゃんのことなら、立木さんが徹底的に叩き潰してくれるのがわかっているからな。それで、どんな奴がちょっかいを掛けてきたんだ?
「藍香ちゃんたちの親戚と言う奴です。有名になったから、お金があると思ったんでしょうね。つまり、お金をせびりに来たと言うことです……どっちかと言ったら脅迫かな?」
そうか、程度の低い奴が近付いてきたと言うことか。藍香ちゃんの身の上を考えたら、優しい親戚ってのは想像が付かないもんな。
「まあ、そう言うことです。週刊誌に売ると脅してくれましたので、ご自由にどうぞとお断りいたしました。ええ、ちゃんと裏で手を回していますよ。その親戚が、ご両親の残したお金を盗んだのは掴んでいますからね」
何をしたと言うのは聞かないことにしておくよ。ああ、立木さんが容赦しないのはわかっているからな。それはそれとして、さっきのマイナートラブルってのは何があったんだ?
「それなんですけど、西大寺プロダクションという名前を聞いたことがありますか?」
プロダクションと言う以上、芸プロと言うことだよな。それは良いのだが、聞いた覚えがないと言うのが答えになるな。エンターテインメント部門なんか見てるが、そちらの方面はさっぱりなのだ。
「西大寺星羅……光岡氏の前妻が社長をしているプロダクションです。そのプロダクションが、鴻池さんにコンタクトしてきたそうですよ。ええ、売り込みですね。ただねぇ、IMO研究所が芸プロをするのは無理があるはずだと決めつけてくれたそうですよ。ウチと業務提携をすれば、藍香ちゃんのプロモートも含め、もっと規模を拡大できるのだそうです」
なるほど、とてもわかりやすい提案だと思うぞ。ただな、西大寺プロである理由が思いつかないな。他にも、大手芸プロは幾らでもあるだろう。余所に聞いても、同じ答えが返ってくるんじゃないのか。
「似たような売り込みなら、それこそ嫌になるほどあるのだそうですよ。ただ光岡氏の関係があるので、私に教えてくれたようですね」
そりゃあ、そうだろうとしか言い様がないな。だってなぁ、『今日の異世界に行こう!』は視聴率お化けなんだぞ。自分とこのタレントを出したいと考えない方がおかしいぐらいだ。
だから西大寺プロと言われても、他との違いは光岡氏との関係だけだろう。本田さんのことを考えたら、今更あり得ない話と言って良いのだろうな。勿論ビジネス的には、どこかと提携を考えた方が良いのは間違っていない。春夏秋冬と藍香ちゃんを本気で売り出すのなら、IMO研究所にはノウハウと言う奴が無いからな。光岡氏にはあるのだろうが、『今日の異世界に行こう!』で手一杯のはずだ。ただなぁ~
「ええ、ウチは芸プロなんか目指していませんからね。春夏秋冬は、『今日の異世界に行こう!』のスタッフでしかないんですよ。そして藍香ちゃんは……藍香ちゃんは、私の愛人に居場所を作ってあげた程度ですかね」
流石にスタッフは可哀想なのだが……それから最後の冗談は流石に笑えないぞ。
それはそうと、IMO研究所が芸能界での成功を目指していないのは確かだな。ただ春夏秋冬の4人は、芸能界での成功、成功……違うか、芸能界を楽しみたいと思っているのか。だとしたら、今のままでも構わないことになるのだが。ただな、真冬ちゃんに火が付いてしまったんだよ。俺が火を付けたとも言えるのだが。そうか、それならそれで構わないと言ってくれるのだな。
だがな、今のままでは彼女の期待に添えないと思うんだよ。そうか、そこで俺を指差してくれたか。ああ、エンターテインメント部門は、俺の管轄だったな。だったら、好きにやって良いと言うことか?
「その確認は、何を今更と言うことだと思いますよ。そもそも私は、あなたに制限を掛けたことはないと思うんですよ。勿論、踊り出さないよう陰からチェックはしていますけどね」
そうか、そう言われてみれば好きにやらせて貰っていたな。ただな、あんた色々と抱え込みすぎていないか。今更だが、あんたも若くはない……年寄なんだから、無理をするなと言ってやる。
「自分が年寄と言うのはその通りだと思っていますよ。そうですか、無理をするなと言ってくださいますか。でしたらですね、藤康『却下』って被せてくれましたか。無理をするなと言ってくれたわりに、仕事を引き取ってはくれないんですね」
世の中、出来ることと出来ないことがあると言うことだ。あの妖怪たちの相手は、流石に若造の俺には無理な相談なんだよ。それからだ、あの妖怪たちも、あんたが逃げるのを許してはくれないと思うぞ。菅谷総理だって、一線から退くのを認めてはくれないと思うんだよ。
「本山も大芝も、政治向きの仕事は辞めてこっちに来いと言ってくれるんですけどね」
必要な人材を育てなかった自分が悪いと諦めてくれ。ああ、異論を認めるつもりはないからな。
コウメイどぇ~す……小谷さんを真似てみたのだが、自分でも無理がありすぎるのはわかっていたんだ。ああ、わかっていたんだよ。だから気持ち悪いと言う指摘は却下させて貰う。
それはそうと、魔法都市特区は順調に進んでいると言って良いと思う。元々大谷村や白鹿村は、諸手を挙げて賛成してくれていたんだ。そしてその南にある大町市にしたところで、殆どの住人が歓迎していると言っても差し支えがないと思う。それでも反対運動が起きたのは、土地取引が理由になっているそうだ。ああ、土地取引に規制を掛けたのがその理由だ。何しろ市全域に対して規制を掛けたものだから、一攫千金を狙った住民には極めて評判が悪かったと言うことだ。
従って『訴訟』が起こされることになったのだが、なぜその相手がIMO研究所になってくれるのかな。土地取引の規制って、一民間企業に出来ることじゃないだろう。やるんだったら、規制を掛けた国交省相手にして欲しいのだがな。そうか、行政相手にも訴訟は起こされているのか。だとしたら、なんでウチを訴えてくれるんだ?
「単なる嫌がらせだと思いますよ」
と言うのが、訴状を見た立木さんの言葉。ただ訴えられた以上、放置することが出来ないのも確かだった。それもあって、後沢の所から強力な弁護士団が派遣されてきた。
それからこちらは……週刊誌の編集長さん。なんでって聞いても良いですよね?
「徹底的に戦うため、と言うのが答えになりますね」
言いがかりを付けられたのですから、徹底的に戦うことに問題はないと思いますよ。ただ疑問なのは、どうして週刊誌が関係するのかがわからなかったと言うことです。
なんです、訴訟の背後関係を晒すため……晒すんですか?
「普通の住民が、IMO研究所相手に訴訟なんか考えませんよ。IMO研究所には、土地取引規制に関する権限がありませんからね。それなのに、敢えてIMO研究所を標的にした。何かありますよと白状しているようなものだと思います」
その何かを、明るみに出してやろうと言うのですね。なるほど、話題性があるから週刊誌の方も乗り気になっているんですか。それで、どんな背後関係があるのかはわかっているんですか?
「シアとシオン、それからアイゴさんたちが調べてくれましたよ」
そうですか、その辺りはさすが立木さんと言って良いですか? 河野さんの助言に従ったまで。これも、当初評価したリスクに含まれていたわけですか。
「扇動して回っている組織があると言うことです。ちょっとですね、その組織を晒してやろうかなぁと」
ちなみに、その組織に英米中露は絡んでいたりしますか? そうですか、していないんですね。なんです、そちらからも情報を貰っているんですか。
ちなみに、その組織の動機と言うのはなんなのですか? なんです、IMO研究所の存在が気に入らないと言うのは。民主主義の敵……ええっと、そっち系の団体と言うことですか。
それで、週刊誌に対する報酬はなんなのですか? そうですか、この情報だけでも報酬になっているんですね。それぐらい、魔法都市特区と言うのは注目を集めていると言うことですか。
それで、魔法都市への企業誘致はどうなっているんですか? 製薬会社が名乗りを上げている。ただ研究所が新設される程度と言うのですね。他にも、何社か研究所の設置を打診されている。主に交通系が強い興味を示してくれているんですか。
「転移ゲートに特化した移動手段、キャリアのようなものですね。それに加えて、運輸業も活用方法を研究する施設を作るそうです。1社1社はたいしたことはないのですが、それでも数が集まれば結構な人数が集まってくることになります」
工場誘致は難しいと言うことですか。なるほど、それが次の課題になる訳ですね。それで、空港代わりの施設は……なるほど、大谷村、白鹿村、大町市に建物を分散するのですね。ええ、途中の移動は転移ゲートを作れば良いだけですもんね。そこそこ大きな土地の確保が難しいのは理解しているつもりです。
「本当は、分散する必要も無かったのですけどね。100万人規模が利用することを考えたら、そこそこの建物が必要になったと言うことです」
100万人規模、ですか。海外9都市への移動を考えたら、ここを経由するのが一番時間的に早くなりますよね。だとしたら、もう少し利用者が増えると思うんですよ。
当然それも考えている。今の状況だけなら、分散しなくても十分収容可能だと言ってくれるわけですか。
「後はですね、国内航空会社2社への業務分散の意味もありますよ。相手先との調整が必要なのですが、接続先を増やして欲しいと上申を受けているんです」
なるほど、航空会社としては死活問題ですもんね。それで、LCCとかの扱いはどうするんです? なるほど、将来の課題と言ってくれるんですね。それでも、腹案のようなものはあるのですよね?
「携帯電話を思い出してください。国内で回線を持っているのは、大手の4社だけなんですよ。それなのに、各種通信会社が入り乱れてサービスをしているんです。同じ方法が採れないのか、國枝氏が古巣と一緒に検討なんかしてくれています」
それって、移動枠を売ることを考えているのですか? ただですね、どうやって差別化するのかと言う疑問があるんです。旅客機だったら、機内サービスとか差別化要因がありますよね。でも転移ゲートだったら、差別化要因が作りにくいと思うんです。
そうですか、俺の考えは間違っていないんですね。だから、國枝氏が頭を悩ませているんですね。気をつけないと、殆どのキャリアを潰してしまうことになりかねない。ええ、とっても理解出来る話だと思います。
「それからですね、諸星さんに環境団体から面会依頼が来ているんです」
ぽちぽち、どうして環境団体から?
「温暖化対策になるからと言うのが答えになりますね。何しろ転移ゲートによる移動は、CO2排出量が0なんですよ。人の移動、物流で大幅に温暖化ガスを削減できるわけですから、彼らにとって飯の種が出来たと言うことです」
言われてみれば、化石燃料を燃やさなくてもすむんですよね。ええ、確かに温暖化対策と言う意味で言えば、大きな意味を持つと思います。
「その関係になるのかな。藤康から、世界的な太陽電池グリッド実験をしたいと提案を受けているんです」
太陽電池グリッドと言われても、俺には何のことかさっぱりわからないんですけど。
「諸星さんも、太陽電池は夜間や天気の悪い日に発電できないと言うのは理解されていると思います。だとしたら、発電施設を分散すれば良いと考えませんか? 日本で発電できない時間帯に、別の地域から電気を持ってくる。送電網の問題があるので、今まででは実現できていませんでした。その送電網の問題を、転移ゲートを使用して解決しようと言うのが実験の目的です」
転移ゲートで解決できる問題なのですか? そうですか、それをすることで長距離送電線をなくすことが出来るのですね。それをすると、中東の原油輸出国が電力輸出国になる。大きな蓄電設備を持たなくても、24時間365日の電力供給が可能になると言うことですか。
地味、地味と言ってはいけませんか。ただ地味ですけど、結構凄いことに思えますね。
「同じ方法で、通信の世界も変えることが出来るんです。古巣に囁いてあげようと思うのですけど、海底ケーブルを不要にすることが出来るんです」
2点間をゼロ距離で結べるのなら、確かに通信の世界も変わってきますね。そうか、転移ゲートってもの凄く画期的な技術になるわけですか。
「それからですね、JAXAを中心とした研究施設を作ることになりました。NASAや中国、ロシアからも技術者が派遣されるそうです」
それって、宴会の時に教えてくれたことですよね。宇宙の拠点との間を転移ゲートで結ぶと言う話でしたか。それだけじゃない、火星や月探査も同じ方法で行うことを考えているんですか。
「ロケットでマーカーを運び、そこに目がけて空間転移をすると言うものです。転移だけならそれで良いのですが、安全性を含めて方式検討が必要になるんです。それを4各国の研究者が、雁首を揃えて考えると言うことです。これをですね、総合大学付属研究所の一つに位置づけることにします」
ごくり。なんか、大学がもの凄いものになっていきませんか? ところで、学長はオルティアさんにしてもらるんですよね。それ以下の組織はどうなっているんですか?
例えばですけど、立木さんのポストは用意されているんですか?
「諸星さんのポストをどうするのかを考えているところです。まあ、IMO研究所の所有する大学ですからね。諸星さんがトップと言う事実に変更はないわけです。ですので、理事長あたりが適当なのでしょうね」
俺が、大学の理事長ですか。なんか、その、分不相応に思えるんですけど。だって俺、駅弁大学で一浪一流しているんですよ。そんな俺が、世界の頭脳を集めた大学の理事長になるって……無理って言っても良いですか?
「諸星さん。逃げられるとでも思っているんですか?」
逃げる逃げないの話じゃないと思うんです。俺の頭が着いていけないって意味で言っているんです、はい。
「誰も研究をしろと言っていませんよ。大学運営に、今回のタスクフォースメンバーを招請して理事会を作るんです。そのトップを務めるのが諸星さんの役目です」
あの人たちの頭になる。俺が、藤康さんたちを統括するんですか? 立木さん、俺に死ねと言っています? たとえ超越の恩恵を持っていても、俺の胃が耐えられるとは思えないんですよ。
「だとしたら、これは言わない方が良いのかなぁ……」
なんです、その不穏な発言は。理事会のメンバーは、あの7人だけじゃないと言ってくれるのですか。なんです、海外からも招請すると言うのは。
「いえね、英米露中からもそれなりの人を呼ぶことにしているんです。あちらも快諾してくれましたから、大臣級が派遣されてくるはずです」
その頭を、俺に取れと言ってくれるんですか? 藤康さんがサポートに回る……俺に藤康さんを御せると思っているんですか? どうして、立木さんの名前が出てこないんです。
「私は、研究実務の方に回るからと言うのが答えになりますね。従って、大学経営まで手が回らないのですよ」
研究実務……と言ってくださいますか。なんです、飲み歩きもしなくてはいけないと言うのは。どうしてそこに、余暇の過ごし方が出てくるんです?
「『立木も飲み歩けば人材に当たる』と諸星さんが言ってくださいましたよね。ですから、それを実行しようと言うだけです。勿論、IMO研究所副所長の職務は疎かにしませんよ」
副所長の仕事はしてくれるんですね。それを聞いて少しは安心できたんですけど……飲み歩くことを理由にしてくれますか? いえ、確かに飲み歩いて欲しいと言いましたよ。でもですね、それをこの状況で持ち出して欲しくないと言うのが正直な気持ちなんです、はい。
「理系仕事が増えるので、文系仕事を絞りたいと言うだけです。藤康にサポートをお願いしておきますから、大抵のことは大丈夫だと思いますよ」
それでも不安が……と言うのは言ってはいけないのでしょうね。ええ、自分でも甘えていると言うのはわかっているんです。理事会の件は了解しました。ええ、少しばかり頑張ってみようと思います。
「諸星さんなら大丈夫と保証して差し上げます。それでも不安になったら、藤康と小谷さんに相談をしてください。色々と知恵袋が揃ったのですから、活用しないと損というものです」
確かにそうですね。ただその知恵袋、全部立木さんのバグってる人脈だと思うんです。ですから、もっともっと人を集めてくださいとお願いをしておきます。
「ですので、これから慶子と二人で温泉グルメなんかしてきますよ」
ひょっとして、今までの話はこのための導入だったりしますか? この状況で、俺を残して休暇を満喫するとか言っていませんよね。思っている。だから本に囲まれ温泉グルメを堪能する……休暇を取るのは権利と言ってくれるんですね。それは否定しませんけど……月例会見前には戻ってくる。それって、理由になっていないと思うんですよ。
将来のビジョンもなく、足を引っ張る団体って本当にあったりするんです。どことは言いませんけど。




