死をかけて遊びましょう
残酷表現があります。
苦手な方は閲覧しないことをおすすめします。
後ろにいた少年は気味の悪い笑顔を浮かべてこう言った。
「おねぇちゃん、一緒に遊ぼうよ」
いきなり何を言い出すのだろう。見たところ、この少年は闇ではなさそうだが。
現れ方からして霊的な何かなのだろう。
「おねぇちゃん。死んでよ。死んで、僕とずっと遊んで」
ラギアが返答に困っていると、少年はそう言った。
「なっ…!?」
「僕寂しいんだ。遊んでくれても、生きてるからずっと一緒に遊べない。
だったら死んでくれたほうが嬉しい。死んだらずっと遊べる。ね、おねがい、死んで?」
さっきからずっと「死んで、遊ぼうよ」と言う少年。
そんなに遊んで欲しいのだろうか。
でも、遊んだら殺されるのだろう。
「生きてるから」と。
「…何で遊ぶか言ってないから困ってるんだね!
簡単だよ、かくれんぼ!かくれんぼしようよ!」
少年はどうしても遊んで欲しいようで、ラギアの近くに寄り、服の裾を引っ張った。
「僕を見つけてくれたらいいものあげる。それでもダメ?」
見上げてくる少年。
「でも、そうしたら、私は死ななきゃダメなんでしょ?そうしたら、遊んであげられないよ」
優しく、諭すように話す。すると、少年は言った。
「じゃあ、僕を見つけられなかったら、死んでくれる?
おねぇちゃんが勝ったらいいよ」
少年は、少し悲しそうな顔をしたが承諾してくれた。
「僕はキーファ。早く遊ぼうよ」
今度は、最初の気味の悪い笑顔ではなく、純粋な子供の笑顔だった。
「んーとね、お屋敷は広いから、ヒントあげるね。
…うーん…えーとぉ…うーん…決めた。いい?いくよ。
2階の、ピンクの壁紙のお部屋のどこか、だよ」
キーファはドアを開けて走り出して行ったが、途中で消えた。
彼は霊的な存在であることが確定した。
ラギアは辺りを見回してから、物置の外へ出た。
かすかに聞こえたキーファの声に、背筋が凍りそうになった。
「僕を見つけられなかったら、本当に死んでもらうからね。おねぇちゃん」




