状況を整理する
――「君も僕も、“選ばれた”からね」――
ファリオンの残した言葉。
選ばれたとはどういうことだろうか。
儀式のことについて?
屋敷の闇を祓うこと?
それとも、メシアという人の代わり?
しかし、これはラギアにしか当てはまらない。
「頭が痛くなる…。少し、整理したほうがよさそう…」
ラギアは持っていた手帳にゆっくりとペンを走らせる。
「まずは、ファリオン…」
[ファリオン]
私の前に突然現れる少年。彼は“存在”であり、人間ではない。
そして闇でもない。選ばれた、らしい。
「次は、トラスト」
[トラスト]
骨。私を“メシア”と呼んだ。
「次は、イリアス」
[イリアス]
黒いドレスの女性。浄化済み。トラスト同様、私を“メシア”と呼んだ。
儀式の完成にはメシアが必要と言っていた。
「…“ひかり”」
[“ひかり”]
屋敷に巣食う闇を祓うために必要なもので、今は1つの破片がある。
剣に姿を変えた。
「あ、破片は…。…あった。これは大切に持っておこうかしら」
「…あとは、白い女性」
[白い女性]
探してというメモを残した。“ひかり”を持っていると。
「こんなところ…?」
一通りまとめると、ラギアは破片を取り出し、見つめた。
「さっきまでは銀の皿か何かの破片かと思ってたけど、剣の切っ先みたいね」
切っ先に自分の顔が映った。
自分の後ろに、ファリオンとは違う少年の二タァ…という笑顔も映った。




