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海
夏休みに入って、冬坂は風邪をひいたらしく、俺は一週間、彼女に会えていない。俺はその間、悶々とした日々を送っていた。
冬坂に会いたい....。
すると、スマホにメッセージが来た。
海、行かない?
「やっと....着いだぁー」
電車に揺られて3時間。ようやく海のある街に着いた。
駅を出ると、潮風が優しく頬に触れた。
冬坂の白いTシャツは、電車の中でよく寝ていたせいで少しシワになっていた。
「栃木にあれよ....海」
二人は声を出して笑った。
二人はとぼとほ歩きながら、飲み物や食べ物を買い、浜辺に向かった....。
「....海〜。磯の匂いー」
「ぶっ....何それ」
冬坂は浜辺を駆け出すと、デニムをまくし上げ波と戯れ始めた。
「気持ちぃー」
冬坂の白く長い髪とシャツが潮風に少し揺れている。
「....夢?じゃないんだよな」
バシャ!冬坂が足で水をかけて来た。
「なーに?」
「それじゃ、夢日記交換して読もうかねー」
「....え?」
冬坂はシールがたくさん貼られた日記帳をバックから取り出した。
「私も....やってみようと思って....」
夏木は嬉しかった。夢で、自分の夢で今、繋がることができた。冬坂と....。
サンダルに入り込む砂が、なぜか気持ち良く感じた。




