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六十七話 ウォーミングアップ

投稿遅い・・・。

本当に 申し訳 ない。

うおっしゃああああああああああ!!!」「行くぜぇええええええ!!!」

「ぶっつぶせええええええ!!」「ふぉあああああああ!!」



「魔導陣形を崩すなッ!!構え!」

      「「「「「「「『魔弩連射』」」」」」」」



――


男は苛立っていた・・・。

全身を黒で染めた彼は、王国の鼠を捕まえるだけの簡単な任務だと聞いていたのだが、よもやこんなことになるとは、と嘆いている。


・・・彼は『元』闇の四天王であった。


前の魔王が封印され、それとともに魔王幹部もほぼ駆逐されていったのだが、四天王だった彼はしぶとくも生き残り、魔王が復活する時のために、隠れてひたすら根回しを行うことに時間を費やした。


そして魔王が復活したかと思ったら、なんと『四天王』の称号は『元四天王』と姿を変え、ステータス強化は格段に低下してしまい、復活の際の肉体酷使でボロボロだった彼はついに前線から帰還することになってしまったのだ。


本音を言えばまた一緒に魔王と肩を並べて世界征服したかった彼だが、後方職に務めることの大事さも理解していたため、そこからも新生魔王軍のバックアップという裏方仕事に精進することとなる予定だったが・・・。


一つトラブルがあったため、それは実現しなかった。


前線引退前に、新任の四天王を一目見ておこうと、「ダーク」という者に会ってしまったのだ。


結果として、彼は激しく怒り狂うこととなる。

何故なら、ダークには、技もなく、誇り、信念といったものもなかった。

ただ『四天王』の称号の力を振るうだけであったのだ。

こんなことならまだ老体の自分の方が役に立つ、彼はそう思ったし、実際に模擬戦でダークの攻撃を全て避け、完封してみせた。


「・・・ダークが育つまで、引退するのは待ってくれ」

という同僚や部下達の声に、彼は引退を先延ばしすることに決めたのだ。


内心、ダークがまともに強くなれるとは全く思っていなかったが。


――


「ヴェイン様!精鋭がドンドン食い込まんと攻めて来ます!」


「ちィ、第三陣形で応戦せよ!」


「指名手配犯らはどうします?」


「私がさっさと潰す、お前は部隊の指揮を取れ!!」

目の前の黒い男・・・ヴェインって言うのか?が武器を構えてきた。


「界人、なんだあの武器」

「俺も知らないよ・・・」

「フム、魔法デ編ンデアル物ダナ」


まっくろくろすけみたいなのがハンマーの形を作った。


「『一人分隊』」

はしりながら、片手で忍者みたいに印を組むと、ヴェインが3人に増えた。


「分身か!?」「まるでダークだな」


「当然だ・・・奴に技を仕込んだのは私だからな。『フェード・アウト』」


「うわ!暗くなった!」「界人、はぐれるなよ!」「フーム、ナニモミエナイナ・・・」


さて、どうするか・・・。

「界人、俺と鎧亜で魔法開発してたって話したろ?」

「ん?そういえばそうだね」

「この状況、余裕で打破できる」


マジ?


「『性質を換えて発動す、浄化を拡散せん』『トーンチェンジ・パーフィエリア』!」


ピカーッ!

辺りに光が迸る、奴の闇が消えた。


「これは・・・聖属性ではない?」

走るのをやめて、ヴェインが呟く。


「なら相性が悪いな、他のに頼むか」

そう言うと、ヴェインは走り去る。

そして三人の男が歩いてきた。


「おい、違う奴きたぞ?」

ケインさんが呟く。

「じゃあ一対一で三組か」

「いいぜ」

向こうも軽く応じてきた。


正面の男は片手剣と盾。よし、やってやるぜ。


「『飛翔円周斬』!」

「『パワースラッシュ』!」


ガキン!かってぇ!

ノックアップが効かないくらいに向こうの剣が重い。


「お?やるじゃあねーか」

「そっちこそ腕力化物かよ」

「え、そんなに力込めてないけど?」


マジ?

だが、次はそうはいかないぜ、剣に魔力を通して頑強にする・・・あれ?


手元を見る。

ピチピチ。

「しまった!鯖威張るナイフしか持ってねえ!」


俺ナイフで斬りあったの?そりゃ重たいわ、剣ないの忘れてた。


「おい?余裕そうじゃねぇか、今度はこっちからいくぞ!」

「ちょっ」

「『シールドバッシュ』!」

「す、『水晶壁』!破片にして発射!からの点火!」

「あっちぃ!なんだこれ!」


よし、魔力でゴリ押ししよう!


「『水晶壁』『水晶壁』『水晶壁』」

「『パワースラッシュ』!か、かてぇ!」

「全部発射!点火!」

「うぎゃあああ!」


よし、突破力が敵にはないから、これで余裕だ!


「く、くそ、なら他の所に助けに行くか・・・」

そう言って敵が他二人を見渡すが。


「界人、終わったぜ」

「余裕ダッタナ」


「ま、そういう訳だ、ちょっと遅すぎたな」


「くそ、降参だ・・・。あー、命だけはカンベンな、俺兵士だけど家族いるし子供いるし」


「やけに図々しぃな、コイツ」


「まぁ奪う必要ある命でもないし、ほっとけ」


「甘イナ・・・マアイイガ」

日本人は無駄な殺生を好まないのだ・・・。

本当はそんな覚悟決まってないだけだが。


「とりあえず、ホウ諸国の精鋭部隊に加勢するべきかな?」

「そうだな、少なくとも帝国側は魔族だもんな」

「アア、ソレニシテモ風柳ハドコニイルノカ・・・」

ホント、あいつどこいったんだろうな。

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