六十六話 囲まれた!
急いでダークと戦った地点に飛ぶ。
何で指名手配されてるのかは知らないけど、後で考えよう。
「ん?下に誰かいる?」
チラッと見ると、森の中に人がいた。
「えっと、一人、二人・・・三人・・・!」
な!ドンドン増えてくぞ!?
数百人はいるぜ!?
「もしや下にいるの、なんかの軍勢か!?
俺達四人に対する人としては多いけど、なんかやばいのは確かだ、急いで皆に伝えなくては!」
加速!
そろそろ・・・よし!戦闘の跡地が見えてきた!
目を凝らせば、二人、人間の影がある気がする。
「『闇の鎚』」
「な!?後ろn」
――ズガン!!!
「ウグッ!」
いってええええええええええええ!!
何が起こった!?
飛んでたら後ろから殴られた!?
ビューン!
うぐぐぐ、まだ吹っ飛ぶ!
なんかもう周りがスロモーションに見えるぜぇぇ!
あ、これ地面の方向に叩かれt
「ふぁああああああああああああああああああああ」
――!
いてぇ・・・。
「いっっつ!」
急いで起き上がり辺りを見渡す。
どうやら気絶したのはホンの一瞬だったみたいだ。
背中からハンマー技で叩かれて、ふっ飛ばされ地面に激突させられたのか。
体中が痛い、マジで。
亜空から聖の特攻薬を取り出し、飲み込む。
いてて、この飲む動作だけで腕とかが痛むわ。うう、現代人にはキツい。
で、飲みきったら。
ベキ!ベキ!
「いったったた!骨が治る音っ!」
折れてたのかよ!全く気が付かなかったわ!
一発で死にかけか、やばいな。
今ので草生える薬ラストだから今日はもう被弾出来ねぇぞ!
まぁ飲むだけで全快する特効薬とかあると、ついついそれに頼る癖できそうだし、危機感も必要だな。
さて、さっきに奴はどこだ?
上から叩かれたから、真上にいるハズだよな。
見上げたけど、いない。
追撃されなくてよかったぜ。
「それにしても、敵にも飛ぶやつがいる可能性を失念してたなぁ・・・」
となると、全方位から丸見えの空中を移動するのはあまり良くないか。
まぁ、地上スレスレの所で飛行すれば問題な。
ビュッ!と移動。
空中を飛ぶのも気持ちがいいけど、地上を凄いスピードで移動するのも楽しいな。
車のようなスピードで、空気を全身に受けながら目一杯飛ぶのはいいもんだぜ。
オープンカーとかってこんな感じなのかな。
「お、見えた!鎧亜さんとケインさんだ!」
えぐっちゃんはいねぇが・・・まあ合流できただけマシだな。
「おう界人、ようやく来たか!」
「二人とも無事だった!?」
「問題ナイ」
うん、特に外傷はないみたいだ。交戦せずに来れたのかな。
「脱出はどうやったの?」
「ジェットパックデケインヲ運ビナガラ街カラ出タ」
「ちょっと怖かったぞ・・・。矢とかスレスレだったし」
「ふーん」
・・・あ、そうだ、こんな話してる場合じゃない。
「街から、こっちに向かって沢山の軍人が歩いて来てたのを見たんだけど」
「そうか・・・俺達狙いか」
「風柳ト合流デキテイナイガ・・・コノ場ヲ離レルカ?」
「あのドローンみたいなメッセージは?」
「ソレハ無事トドイテイタ」
よかった。
しばらく待てば来てくれる可能性があるんだな。
「そうか・・・どうする?界人」
「いや、ケインさんに任せるよ。年上でしょ?」
人生の経験者に頼るのは大事だぜ。
「・・・イヤ、モウ遅イヨウダ」
しかし、鎧亜さんが指差した先には兵士が立っていた。
「これは・・・囲まれている?」
「クレーターを中心に兵士を展開されているみたいだぜ?」
「ム。中カラ目立ッタ者が出テキタゾ」
集団の中から、黒いマント、黒い仮面、黒い槍を構えた全身黒ずくめの男が歩いてきた。
鎧の部分には赤が散りばめられているから、流石に某探偵モノの犯人みたいにナンセンスじゃないけどな。
「貴様らを・・・国家反逆罪で逮捕する」
喋ってきた。暗い音程だ。
「はあ!?俺達が何をしたってんだ!?」
ケインさんが言い返す。
「ふむ、逆らったのを確認、始末する」
「は!?言い返しただけだろ!?」
「ケインさん、こりゃ謀られたんだ、帝国側が最初は俺達を殺す方向で動いてんだ」
あ、さん付けしちゃった、年上相手だとついさん付けしてしまう、悪いクセでもないけど。
「魔法班!!用意!!!」
男がサッと槍を掲げると、
軍勢の一部がワッと杖を振り上げた。
「「「「「「『魔壁入口』」」」」」」「「「「「『エントランス・ホール』」」」」」」
――ドォ~ン!!!!
空間が歪んだかのような音と共に、ドーム状の壁が展開される。
「この壁は、入ることはできても出ることはできない・・・」
「また閉じ込められた!?」
ただ、ドームのサイズが街中の兵士のと違って何十倍にもデカイ。
クレーターなんてもうすっぽり覆ってしまっている。
「ケインさんどうする!?人数差とか絶望的だよ!?」
「かといって投降出来なぇぞ」
確かに、さっき始末するって言ってきたしなぁ。
「鎧亜さんなんか方法ない?」
「カナリ時間ヲカケレバ、核撃デキルゾ。ドーム内ダカラ周辺被害モ少ナイダロウ」
「それ俺達巻き込まれない?」
「今日モイイ天気ダナ」
おい。
「八方塞がりじゃねぇか、もうダメだ・・・」
「いや界人・・・耳をすましてみ?」
え?何?
どどど・・・という小さな地鳴り音がする。
これは・・・人が歩く時にでる音か?
そして、唐突に叫び声に変化した。
「こ・・・これは?」
戸惑っていると、指揮官?の黒ずくめの男も事態を理解していないみたいで、辺りを見渡し始めた。
「おい!何が起きている!!」
男が叫ぶと、そこに人が駆け寄ってきた。
「報告ですッ!!ほ・・・ホウ諸国の精鋭部隊が戦闘を仕掛けて来ました!!!!」
「な、何ィィィィィィ!!?!?!?!?」
驚き、叫ぶ男性。
「何故侵入を許した!?」
「ハ、魔法壁が一方通行の物なので・・・」
「くそ・・・環境被害を考えての選択だったが、失敗した・・・っ!」
「おい界人、聞いたか今の?」
「うん・・・ちょっとひと波乱ありそうだね」
「ヒト波乱デスメバイイノダガナ」
「でも・・・活路は見えた気がするよ」
よし、なんとかやってやるぜ、頑張ろう!
最近Tw○chを使い始めたけど検索とか色々よくわからない・・・。




