六十話 闇の四天王ダーク
急いで飛んで向かうと、前方に光の線が飛んでいくのが見えた。
「あれは?」
「えーと、『ライトアロー』かな」
「王国騎士ノ魔法ニヨルモノダロウ」
その方向へ急ぐぜ。
そして進んで行くと、そこだけ森のぽっかり穴が開いたように木のない広場があった。
しかして、よく見てみると・・・。
・・・!こりゃあ木がないんじゃあなくて、なぎ倒されて吹き飛ばされたんだ!
何かの魔法で吹っ飛んだのか!?
よく見たらクレーター状になっていやがるし!
そして中心地にいたのは・・・。
「『ライトニング・レイン』!!」
「下らんなぁああああ!!!!『ダークシールド』!ふはははっはっはっははっはあああ!!!」
光を纏った男と、肌で感じるほど大きな魔力を放つ男の、二名だ。
光を纏った男は・・・。
「ケインさん!?」
こちらを見て驚くケイン。
身体の周りには光のオーラがあるが、その鎧はかなりボロボロになってしまっている。
「お前ら!?来てくれたのか!?」
そうか、先に帝国に向かっていたとは聞いてたけど、ここで会うことになるとは。
そして魔力を放つ男が・・・四天王なんだろうな。
漆黒のローブで首から下が全く見えない、顔はそこまで大人ではない・・・まだ中学生そこらの顔だ。
そして、何よりの特徴が、コウモリのような2対の羽と、2本の角だ。
明らかに「魔族」って感じだな。
「よし、鑑定だ!」
・・・!?発動しねえ!
「くはっははははははっっは!雑魚が群れても変わらんぞおおおおおおおぉぉぉ!?!?
ふはははは、自己紹介しておこう!この俺様は『闇を司る四天王』ダーク様だああああああ!!!!
鑑定なんか無駄だぜえええええええ!!!!!!」
「闇を司る四天王か」
「にしてはうるさいけどな」
「悠長に話してる場合じゃねえぞ、結構強い」
「問題ナカロウテ」
「それで、ケインは動けんの?」
「界人、呼び捨てすんなよ・・・。まあ、まだ大丈夫だぜ」
「じゃあ、鎧亜を盾に一気に突進しようか」
「ワカッタゾ、エグ」
そう言って鎧亜さんの全身鎧の後方のジェットパックがゴゴゴ、と動き出す。
巨大な槍とジェットに変形した。
もうわけわかんねぇ。
イメージとしては、背中に三メートルの巨大な一本槍を背負っている形だ。
後ろの方にスラスターがある。
刺すには突進する必要がありそうだ。
「サラニ、パターン変更ヲオコナウ」
ウィーン、ガシン!
そんな擬音でも出しそうな動きで、槍がパクっと四方向へ開いた。
そこからパタ、パタ、と開いていき、巨大な盾となった!
何なのだ、これは!どうすればいいのだ?!
ファンタジーの定義が崩れる!SFだぞこれ!
誰だ鎧亜さん派遣した神!自重しろ!空気読め!
えぐっちゃんも俺と同じ意見なのか、口を開いた。
「ちょっと盾薄くない?」
「えぐっちゃん!?ツッコミどころ、そこ!?」
「問題ナイ。魔力ニヨル障壁モ展開スル」
そう言うと、盾の表面がビリビリしだした。
見た感じ、緩急的なスパークを放っているっぽい。
「フッはハハハははっはっッッッは!しょうもない工夫はそれで終わりか?では行くぞおおお!?!?!?四天王ダーク、参るううううううっ!!!!」
向こうが叫んで、両手を高く掲げた。
今更だけど、ダークって名前適当だよな。あとホントにうるせえ。
「『世界に眠る大いなる闇よ、我が漆黒「『タックル』」ふぼあああああ!」
そのまま大きな声で詠唱を始めたダークに、鎧亜さんが盾ごとタックル。
バチバチ唸りながらダークは吹っ飛んでいく。よっわ。
「界人、鎧亜さんに続くよー」
「お、おう!」
バッと飛び出す俺達。
「界人合わせて『風流』『居合斬り』!」
「わかった!『連続突き』っ!」
そのまま風を纏ったえぐっちゃんが吹っ飛んでいるダークに追撃の一閃を放つ。
さらに上空から俺がザクザク突きまくる。
「ふぐおあああああ!!!」
情けない声を出しながらズタボロにされる四天王、ダーク。
かといって手加減したらやられるかもしんねぇし、攻撃の手は緩めない。
これでケインさんはかなり苦戦した相手だからな。油断禁物。
「えぐっちゃん、さらにコンボだ!『飛翔円周斬』!!」
「巨大剣使うよっ!『地獄蝦蟇の大包丁』」
俺が斬り上げを当てた瞬間、背後から強烈に恐ろしい気配が。
キチンと斬り上げをした後、慌てて離脱する。
そして横を見ると、えぐっちゃんの刀が超巨大で黒と赤の入り乱れた禍々しい包丁に变化していた。
そして、それは勢い良く振り下ろされる。
「とりゃあ゛あ゛!!」
ドゴォォォォン!!!
「ほぎゃああああああ!!!」
「うおっ」
辺りに砂煙が舞った。
今のはダークの悲鳴か・・・。
すごい一撃だった、今の一撃の衝撃で大きく後ずさっちゃったぜ。
これを喰らったダークは即死だろうな・・・。
つーかあいつ、四天王とか言っていた割にしょうもなかったな。
「えぐっちゃん、大丈夫かー?砂煙ヤバくて見えないんだけど」
そう声を上げた、その時。
「界人!!!後ろだッ!!!」
これはケインさんの声!
直感で後ろに剣を振るう!
ガキン!!!!
「防ぎやがったなああああ!!?!?!??!?」
「なんだと、無傷だって!?」
そこにいたのは四天王ダーク!まさか、避けたのか?
いや、連続突きとかの痕が全くない!
「界人!気をつけて!こっちにも一体いる!きっと分身だ!」
「わかったえぐっちゃん!一旦合流しよう!」
「させるかあああ!???痛みの礼はきっちり返すぜええええ!?!?!?
『散らばる闇よ、具現化し、世界を隠せ』!『フェード・アウト』!!」
明後日の方向から叫び声がして、辺りが何も見えなくなった!
「えぐっちゃん!どこだ!?」
叫ぶが、反響がない。むしろ恐ろしい程に静かになっている。
くそ、分断されたか・・・。
さっきの位置を思い出して、えぐっちゃんの元に向かうべきか?
「くらええええ!!!『スピリットアタック』だぜえええええ!」
「うお!危ね!」
正面からいきなり突っ込んできた!
闇を纏った槍で攻撃してきたから、剣で弾く・・・!
くそっ、重い!弾けない!
「へへははははーッ!」
ぐっ!大きくふっ飛ばされ、ゴロゴロと地面を転がる。
今のでえぐっちゃんがどこかわからなくなったぞ・・・!
と、ここで手元からじわじわとした感覚。
目を向けると、槍に剣が触れた部分が黒くなっていっている。
「これは・・・侵食されているのか!?」
とりあえず魔力を縫わせてみよう。
ぼわっ
剣の黒いのは無くなったが、びっくりしたぜ。
「侵食が解けたああ!?!?だが、休むヒマは与えねえエエぜエエエエ!!!」
「また来た!」
闇の中から突然出てくるから反応が一歩遅れる!
ただ、こいつがバカ正直に叫んでくれるから、方向はわかる、左後ろだ!
剣を円を描くようにして後ろから下に回し、そのまま上に向かって!!
「『スピリットアタック』」「『飛翔円周斬』!」
ガッ!!
魔族だからか、向こうのほうが腕力が上だが、全身を使えば方向を逸らすくらいどうってことないぜ!
「とうっ!」
「なにいいいい!????」
バッと上空に向けられるダーク。
追撃だ、俺も空に飛び上がり、奴を追い越し上から斬りつける!
「はっ!」
「『カタマリ』くそがああ!」
斜め斬りを、闇の塊のようなもので防がれる。
「発射ァ!」
「なっ!」
その闇の塊が散弾のようにこちらに発射される。
ドスドスドス!
胸に衝撃を受け、上に吹っ飛ぶ。
パーカーに穴が開いたのか!?
そう思った瞬間、辺りの景色が鮮明になった。
「なるほど!上空に行って黒い霧から出たからか!」
ダメージは受けたが、視界が治った!一方的に仕掛けられるだけじゃあなくなったぜ!
下の方は黒い霧で何も見えない。ケインさんと鎧亜さんの姿も見えないから、呑まれたようだ。
えぐっちゃんは強いし、ケインさんも耐える事は出来るだろう。
だけど、鎧亜さんは魔力がないから侵食されたらどうしようもないぞ!?
鉄砲だって闇の塊に防がれるだろうし、突進だって霧の中に逃げられたら避けられる!
くそ、なんとかしなくちゃあな。
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