五十七話 空の旅
あの後騎士団長の元から帰って、宿で集合した。
「よし!そんなこんなで帝国に出発だZE!」
ギルドマスターには面倒だからもう行っていいよと言われた。なんか適当だが問題はない。
「えぐっちゃん準備おっけー?」
「おっけーだよ」
「仔細ない」
鎧亜さんの台詞最近リリースしたスマホゲ・・・いやなんでもないです。
「界人、明日朝になってから行かない?」
「ふげぇー、まだ出発出来ないのかよ」
「まあまあ、夜は魔物が活性化してるし」
「うーん・・・それもそうか」
「ワガ『ジュウキ』ノ精度モ観察シタイシナ」
え・・・この人銃器って言わなかったか?
異世界感ぶち壊しやがって・・・。完成したのかよ。
「どこからそんな費用」
「フウリュウ、簡単ナコトダ。ワガ技巧ヲ企業ニミセレバ、スグニクイツク」
しかも銃器広めようとしてない?それ。
「安心シロ。広メルノハフウリュウガ住ンデイタ『地球』ノ文明レベルダ」
鎧亜さんの世界から見てもらっちゃ困るんだけど。
地球の文明も割と進歩してるんだぜ、オイ。
「ダイジョウブ。『核』ハ教エン。」
当たり前だわ。
てかこの人核の作り方覚えてんのかよ。
・・・未来人だし、脳内に情報インプットされてたりな。ありえる。
「というわけで、MEと愉快な仲間たち~、明日出発進行ー」
「わー」
明日だけどな。
「最高に「朝!」ってやつだアアアアアア!アハハハハハハハハハハハハーッ」
「界人うるさいよー」
「別にいいでしょ旅行テンション」
「てかその台詞だと溶けてね?」
「確かに」
「起キタカ、出発スルゾ」
お、鎧亜さん早起きだな。
「腹時計ヲ装備シテイルカラナ」
それ腹時計(物理)じゃないですかーやだー!
「え?馬車がない?」
「すいません、界人さん。今から用意するので数分お待ちを」
ギルドから出発しようとしたら、馬車の用意がなかったみたいだ。
連絡ミスがあったのかな?
「あ、ちょっと待って」
「はい、風柳さんなんですか?」
「馬車いらないです」
「!?」
え?いらないの?
「ごめん界人、馬車キャンセルしてたんだよね」
「え?なんで?あったほうが楽じゃない?」
「いや、俺も界人も飛べるし、いらないな、と。大した荷物もないし」
「え、鎧亜さんは?」
「改良シタ『ジェットパック』ガアル」
そういうと、鎧亜さんが着けた鎧の背格好の部分が動き始めた。
そして、いかにもジェット噴射しそうな形に変形する。
・・・。
「てな訳で出発ー!」
「わーッ!」
自棄糞だチクショウ!
で、空を飛びながら雑談をする。
「そうそう、鎧亜さんのジェットパックの燃料って大丈夫なの?」
「えっと、空気中のマナを変換してるらしいって前聞いたけど」
「イヤ、ソレガ一番イイノダガ、意外ト難シイカラ未完成ダ」
「え、じゃあそれは?」
「太陽発電ダ。モットモ、アソコニ浮カンデイルノハ界人ノ知ッテイル太陽トハ違ウ何カナノダロウガ」
「はぁ・・・」
普通太陽光発電で空を飛ぶのは無謀だと思うのだが。エネルギー一瞬で尽きないのか?
「使イ道ガナイ貯蓄エネルギーヲ補助利用シテイルカラ問題ナイ」
さいですか。
「界人、未来人だからしょうがないんだ」
それならしょうがない。
そんな鎧亜さんは今日、とても重そうな全身鎧を身に着けている。
鉄で出来ているようには見えるけど、ジェットパックが格納されていたし多分未来の謎合金で出来てんじゃないかな。
あっちこっちに変な管通ってるし。
切ったら緑の液体とか出てきそう。
・・・なんかの重要器官なのかな。
「今ハ使エナイカラ、タダノ飾リダ」
飾りかよ!あとしれっと心読むのやめろ!
「視線カラ察シタダケダ。ソノ質問ヲサレルノハ20回目ダカラ、段々ワカルヨウニナッタダケダ」
20回も言われたのかよ。
「ソノウチ燃料ヲ開発スルカラ問題ナイ」
「できなかったら?」
「キリオトス」
「えぇ・・・」
「ソモソモコノ身体ハ鎧デアリ、肉体ソノモノ、イザトナレバ簡単ニ作リ変エラレル」
鎧亜さん、ちょっと何言ってるかわからないです。
「界人、未来人だからしょうがないんだ」
「なんでもかんでも未来人だからで済ませるのやめろォ!」
そうやって飛ぶこと数時間。
ペチャクチャ雑談をしていたら、モンスターが飛んできた。
「敵ガレーダーニ反応シタゾ」
「迎え撃とう。えっと、なんてモンスターだ?」
「鑑定するからちょっとまって」
久々に鑑定。PON☆
(ΦωΦ)
名前:グランデ・アクイラ
強さ:B-
備考:巨大なワシの魔物。集団で敵に襲いかかる。
基本的に足で攻撃をするが、油断したら容赦なく嘴で刺し殺される。
羽を切っても風魔法でしばらくは応戦してくるので、最後まで殺しきろう。
また、強い個体はともかく、基本的に風魔法による攻撃はしてこない。
ちなみに縄張りから出ればあまり追ってこない。
(ΦωΦ)
お、昔は強さが???だったけど、今は出てくる。
鑑定レベルが上がったのかな。
「名称はグランデ・アクイラ。ランクはB-くらい。
足の攻撃と、本命のクチバシに要注意!集団でやってくるって!」
「界人の鑑定便利だね。B-なら大したことはない。魔力温存でいくよ!」
「人間には使えないけどね!了解!」
「仔細ナイ。敵は4タイダケダカラ余裕ダナ」
とりあえず正面の奴に飛んで近づく。
「クエエ!!」
「おっと!」
ガキン!
早速足で蹴ってきたので剣で防御する。
よし、切り下ろしてやる!
「クエ!」
なにッ!?
横からもう一体やってきたぞ!?
うごッ!
・・・。
は、一瞬だけだが意識が飛んでいった・・・。
「界人!大丈夫!?」
どつかれたのは脇腹・・・。どれどれ。
うお、鉄の強度があるパーカーが貫通して、血が滲んでいる。
だがどうやらクチバシでやられたわけではなさそうだ。足の爪かな?
「問題なし!それより二体一はキツい!引きつけてくれない!?」
「『タウント』コレデイイナ?」
鎧亜さんが『タウント』で敵を引きつけるが・・・。
「「「クエエ!!!」」」
「ちょっと鎧亜さん!?三体も引きつけてるよ!?」
慌てて援護に向かおうとする。
ちらっともう一体を見ると、えぐっちゃんが始末していた。つ、強い。
と、そこで鎧亜さんが背中から巨大なハンマーを取り出す。
一本の謎合金の先っちょに丸い岩石を無理くりくっつけたかたちだ。
「ハアアアアア!!!」
こ、渾身の振り下ろしだ!
グチャッ!!
おお、一体仕留めたぞ!残り二体は避けたっぽいから俺がやる。
「剣に魔力を通すぜ!くらえっ!」
ザシュッ!
首に剣を叩きつけたが、途中で止まってしまう。
「クエエエエエ!!」
怒ったアクイラがこっちに嘴を向けるが、首に剣が刺さっているのが原因なのか、勢いはない。
「そのくらい掴んでやるぜ!」
このまま、掴んだ嘴を剣に抑えつける!
ヒザも使ってっと!
オラァ!
ゴキッ!
あらら、なんか切れ方が微妙。
倒したしいいか。
ラスト一体は鎧亜さんが今倒そうとしている。
「クエエエ!!」
「フン!」
アクイラの突進をハンマーで横に殴り飛ばす。
「トドメヲ!」
が、アクイラが口を大きく開ける。
「クエッ!」
「ムッ!?」
なんだあの半透明の弾は!?
アクイラの口から飛び出したッ!
「あッ!風魔法かっ!!」
至近距離ではどうしようもなく、風魔法の直撃を受け、空中でよろめく鎧亜さん。
「クエエエエエ!!!!」
好機とみたアクイラが嘴の特攻を繰り出す!
そして、鎧亜さんは大きな身体を丸め、力を溜め込み・・・。
「『散弾』!!!」
ダァン!!!!!!!
一気に放出したッ!!!
身体中に弾丸をくらい、アクイラは血を流し落下した。
F○15発売するらしいから買おうかと思ったら、値段1万じゃないですかやだー!
7000になったら買います()




