三十八話 戦場は唐突に
投稿が遅くなりすいません。
どのタイミングで戦闘まで行くか悩みましたが、このまま行くことにしました。
えぐっちゃんとそのPTメンバーの鎧亜さんとで会話を終え、誰かいないか見渡したが、特に知っている人はいなかった。
さて、どうするかなぁ。そう思った矢先。
「界人、ちょっとまずい、移動するよ」
と会話を終えたばかりのえぐっちゃんが話しかけてきた。
「え?なんかあったの?」
と尋ねるが、ガン無視されて首を引きずられてギルドを出る。
目が真剣だ、エグっちゃんスイッチ入ってますわこれ。
ちなみに鎧亜さんは置いてかれてたぜ。哀れ。
「よし、じゃ移動しながら話すよ、でも急ぎでね」
急ぎの移動だな、それなら・・・。
「障壁!これで移動しy「『飛翔』」ブッ!!」
折角張った障壁も無視されてエグっちゃん’s小脇に挟まれ空の旅。
ってか『飛翔』ってお前、飛剣士の俺が習得してないのに嘘だろ・・・。
「でもって俺の障壁移動より、ずっとはやい!!」
「障壁か……やける…かなぁ?」
お、ちょっと空気が和らいだ感。何かに焦ってたっぽいけど、緊張抜かないと。
「俺に聞くなよ!んでもって何故お空を飛んでるのか教えてくれだぜ」
「ああ、どうやらもう殺人鬼こと『灰勇者のF』とグランツさん達が戦闘に入ったっぽいんだよ」
「ええ!?戦闘すんのはもっと計画を練ってからじゃねえのか!?」
「いや、こっちからじゃなくて向こうから仕掛けてきたんだ」
なるほど、向こうから来る可能性を完全に失念していた。
「一旦逃げる事は出来ないのか?」
一応聞いたが、エグっちゃんは首を横に振った。
「駄目みたいだ。スラムで家に隠れてないか調べに行ってたんだけど、『灰勇者』は住人を騙して味方につけて逃走経路を塞がれている、「衛兵が得点稼ぎにやってきたぞ」って言われてすっかり信じこんでる」
「でも栄養失調で今にも倒れそうなスラムの人ごときサクッと突破出来るんじゃあ」
「ちょっとでも背を向けてもたつくとやられちゃう、わりと『灰勇者』は強いし、スラムの人も派閥競争のために意外と戦力はあるらしい」
「絶体絶命じゃねーか!!」
「そうだよ、だから急いでいるんだよっ!」
なるほど・・・そういう訳か・・・。ん?
「なんでえぐっちゃんはそのことを知ってるの?」
「いやあ、色々あったんだけど長くなるから後にしよう」
む、仕方ないな、誤魔化されてやるか。
「ところで戦力とかの情報はないの?」
「ああ、『灰勇者』の名前の由来の話なら。これは昨晩調べて知ったんだけどね、話によると、過去の魔獣との戦いの時に『灰勇者』の半径2m位に入った奴が気がついたら燃えていて灰になってたらしいんだ」
「ってことは使用する属性?的なのは炎か」
「多分。でも、二回目だけど、この話は過去の魔獣との戦いで、闇の結晶を手に入れる前の話だってことを忘れないで。戦い方や属性が変わってる可能性も十分あるからね」
「Okだぜ。まあ、その可能性も眼中に入れておくとして、結局気をつける事は」
「『灰勇者』の周囲約2mに近づかないようにすることかな。多分それが射程圏内ってことだろうから。
つまり地道に遠距離攻撃で削って、その能力をなるべく発揮させないように立ちまわるって事だね」
「遠距離攻撃かぁ・・・。新型魔力で破片飛ばすか?でも威力ないしなぁ。
槍を操ってぶつけてもいいけど、あれどこまで操作可能なのか知らないぞ・・・」
そう、『新型魔力展開』は出した物を操作出来るが、どの距離まで出来るかはまだ試していなかったのだ。
なんとなく『大きい物だとあまり遠くまでいかない』感じはあるけどな。
しかし、えぐっちゃんの言葉は容赦なかった。
「いや、界人は参戦しなくていいよ」
「!?!?!?」
まさかの戦力外通告。悲しいなぁ。
「出来れば傷を負ってるグランツさん達を守って、余裕があったらスラムの住人を片付けて」
「わかった。でもよく考えたら戦い始めて数日の俺で何年もやってきてる住人に勝てるかなぁ」
「成長促進系のスキルあるじゃん」
「技術的なのもあるし、俺の経験値じゃあ三倍しても全然届かないよ」
「界人のは経験値三倍って決まってるんだ」
そういえば言ってなかったな。
「確かえぐっちゃんのは『高速成長』だっけ、個人的にはどんくらいの倍率の感覚なの?」
「異世界来た時から持ってたから無い場合の成長の感覚を知らないけど、10倍位かな」
「えぇ・・・」
強すぎだわ・・・。
「まあ、界人には異世界人として『ユニークスキル』があるんだから、大丈夫だよ」
『ユニークスキル』・・・チートって言うより素敵だぜ!俺もこれからそう呼ぼうかな。
つーか俺のユニークスキル『新型魔力展開』と『オーブ』だろ・・・?
具体的な効力どころか一方に至っては発動方法すら知らないんですがねぇ・・・。
不安だ!でも頑張っちゃうぞ☆
「よし、そろそろ到着だから降下するよ。歯、噛まないようにね」
そして眼下に現れた汚い町並み、そして壊れかけた洋館。
どうやらこの洋館の中に戦闘の舞台を移したようだ。
空からの奇襲攻撃は無理そう。残念。
「おい、グランツさん大丈夫かよ!?チクショー!!」
俺の名はケイン。まさか向こうから仕掛けてくるなんて思ってなかったぜ、くそッ!
諍いを起こさない為に案内人まで雇ったってのに、そいつが買収済みの野郎だったから泣けてくる。
売りつけてきた奴は絶対逮捕してやるぞ・・・。
そして今俺はオンボロの洋館の中を爆走していた。
ファルシュ――『灰勇者』がそう名乗っていた――に追われていて、グランツさんは俺を庇ってダメージを受けている。ちょっとまずい状況だ。
出入り口はスラムの奴らに塞がれているから逃げられない。
元々ここに誘導する予定だったみたいだな・・・。
「おい、グランツさん走れるか!?」
「ぐッ、大丈夫、走れそうだ。降ろしていいぞ」
「わかった!」
グランツさんには悪いが、一旦背中から降ろさせてもらった。
ファルシュと戦うにせよ逃げるにせよ、体力を今消費するわけにはいかない。
「ハハハァ!!!どうしたよォ!!!そんなものかよォ!!!」
バカみたいな声が廊下に響く。
「くそっ」
正直、あの男は強い。ただ無鉄砲に行動しても死んで終わりだ。頭を使って策を巡らす。これしかないのだ。
これだけ毒づいても、良い策など浮かんでこない。
「むぅ・・・」
隣を見ると、並走しているグランツは血だらけだ。
担がれていた時に自分に回復魔法を掛けていたみたいだが、右足がボロボロのままだった。
そう遠くない内に捕まる。なんとかしなきゃあなあ。
そもそもこの俺ケインはもっとトリッキーに戦うスタイルだ、この場の全てを利用するんだ・・・。
と、その時ドゴォン!という音と誰かの悲鳴が聞こえた。
グランツが話しかけてくる。
「うぐぐ・・・どうする」
「行くっきゃあ・・・ねえだろ・・・」
・・・どのみち出来ることはそれくらいしかないな。
俺たちは音がした方向に進む。
さて、この選択鬼が出るか、それとも――?
WarFr○meというゲームを友人に勧められてやってみていますが。
これ忍者って言った奴ェ・・・。
銃火器使ってるじゃないですかあああああああ!!!
ちなみに○の位置については諦めました、こだわりを持つと面倒くさいですからね!




