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おまけ話3rd Combo Success

投稿が遅くて申し訳ない




あらすじ

勇者の一助君がいる。

   ↓

黒の魔物団っていうの来てる

   ↓

出陣じゃアアアアアア!!

            

             ←今ドコ?

何かが光ると、何かが落ちた。


ホウ諸国の勇者『田中 一助』。

大剣使いと、少し勇者らしくないかも知れない。




「はははぁ!!リズムに乗り遅れるなぁ!」

「うおおおお!!!!くぬおっ!」

黒い魔物が大量に密集している地点に突っ込んだ二人の影。

田中と、その師の冒険者である。


最初の一文だが、剣で魔物の首を刎ねただけである。


「ほら!アーツ使ってみろ...よっと!」

「はッイィィ!?」

必死に大剣を振り回している田中の足に何かがくっついた。

「そりゃぁ『ブラックホッグ』だ!お前さんの装備ならノーダメだろ!?

ほら、適当に払いとばせ!」

「は、はい!」

慌てて払おうと大剣を足元に振りかざす。

そこに冒険者の声が。

「ちょ!止まれぇ!足がもげるぞォ!?」


人間の背を超える鉄の塊。いや、鉄ではないのだが、重い事に変わりはない。

いくら足にも装備を付けているとはいえ、そんなものを叩きつけたら怪我するのは一目瞭然である。しかも今のように慌てていて外したら、それこそ洒落にならない。

さらに、その隙を狙って次々と敵は攻撃してくる。


「手で払っても大変だからなぁ!腰のナイフ使え!」

「あっ!その手があったか!」

そして倒されるブラックホッグ。そしてこの間の田中に対する攻撃は

冒険者さんが全部弾き返したりしていたり。


これは後で練習だな、と考えながらも敵を屠っていく冒険者。

流石、Aランクの名は伊達ではない。


田中が声を上げた。

「うわっ!あれは!?」

視線の先にいたのは黒い熊の怪物。界人達のグリズリーとの関係は定かで無いが。しかし、そもそもグリズリー自体は珍しくもない、というか結構有名なモンスターである。

「あれは、甲熊...じゃねぇ、『黒甲熊』か。黒つけりゃいいってもんじゃねえんだがな。辺りの雑魚を蹴散らしてから行くぞ。」

「オーケーです!」

動きがややぎこちないものの、とりあえず少しは慣れたようである。

冒険者はそれを感じて、異世界人の凄さを改めて確認した。


「『ロースウイング』」

「おっ!ようやく練習したコンボかぁ!だがストスマよりこっちの方がいいぞッ!『ワイドエッジ』」

「!?わ、『ワイドエッジ』」

ストスマとは、ストライクスマッシュのことである。田中はこの時かなりツッコミを入れたくなったが、我慢した。

が、いきなり新技使えと言われて流石に「えっ」となったようだ。


それでも実行できるあたりはチートパワーすご!といった事である。


「次は普通でいいぞ!」

コクっと頷いて、剣を振り上げる。

「『ファルライザー』!!」

そして目の前の敵が上空へ、身も魂も昇っていった。万歳(がっしょう)


続けてアーツを発動しようとした田中に、冒険者が待ったをかける。

「流石に訓練で出来たとはいえ、一旦やめとけ!」

体力も肩で息をしていて、さっきワイドエッジという新技を使ったばかりで。

コンボ失敗を恐れて止めさせたのだ。

いや、勇者天才パワーなら普通にできる気もするが。


そして、暫くして、大量にいた魔物達も目に見える程度には減っていた。

また、二人の力(おもに冒険者だが)が強く、やみくもに攻撃する魔物は

あまりいなくなり、距離をとって威嚇する魔物が多くなった。

それでもまだまだ多いが、この戦いはなにも一助と冒険者の二人だけではない。

これ以上は流石に大変なので、冒険者はそろそろ黒甲熊を倒しに行くべきと

判断した。


「おいタナカよォ、そろそろ黒甲熊を殺っちまおうぜぇ。」

「分かりましたっと!えいっ!」

足にまた他のブラックホッグが飛びついたので腰のナイフで斬り飛ばしながら

返事をした。それを見て冒険者はだいぶ成長したな、と考えた。


それなりに経験も積み技術も上がったように見えて、やはり訓練より実戦の方がいいと考え、日々の反復練習の積み重ねを忘れてはいけない、と首を振った。


しかし、一助の動きがよくなった一番の原因は、レベルアップだろう。

冒険者はレベルに振り回されて欲しくないと思ったが、この勇者は

大剣の扱いは「覚える」より「思い出す」感覚に近いと言った。

『大剣師の極意』があるので、肉体が技術を先走ることはないか、と思った。


というか訓練していたら技術が先へ先へと進んでしまい、肉体が追い付かなくなる気もした。実戦が良いのか訓練が良いのかよく分からなくなって、

冒険者はまあいいか、と開き直った。


どのみち今は戦いの真っ最中だ。

そんな事あとで考えればいいのだ、と。


「で、でかい...。」

「その分攻撃は大振りだぁ。ぜってえ受け止めようとすんじゃねえぞぉ!

俺はともかく、な。」


三メートルはあろうかという巨体。

もうすぐ中級だというの冒険者が圧倒される事が多く、登竜門扱いされている

グリズリー系モンスター。

そんなのを初戦の奴が挑んでも、無茶な気もするが。


「GUOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!」

黒甲熊が土埃を上げて、巨体に見合わないスピードで突撃してくる。

「サイドステップだ!」「はいっ!」

突進攻撃を横に飛び、躱す。

「おらぁ!隙だらけぇ!(ロースイングX)ほら!コンボいけ!」

足に攻撃を仕掛けられ、突進の勢いのまま地面にキスした黒甲熊に一助が斬りかかる。

「『ロースイング』!」

「GROOO!?」

子供に傷つけられると思ってもいなかった黒甲熊が驚き、そして憤怒の表情を

浮かべた!

「GRRRRRRRR!!!!」

「させっかよぉ!」

しかし、冒険者が手足を攻撃し、上手く立たせない。

「『ストロングスマッシュ』!」

大胆な斬り下ろし攻撃。転倒しているため、吸い込まれるように刃が当たる。

「GRR...ROOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!」

ここで、黒甲熊がようやく拘束を解く。

冒険者が破られた訳ではなく、わざとである。


「!!!!」「気にすんなぁ!続けろ!」

「はッ!『ファル...ライザ』ァ!」「GRUU!」

ここで大きく仰け反る黒甲熊。しかし、ここで終わりではない。

「『ウォリアーブレイク』!トドメの...」

その時、一助の大剣が光り輝いた。白い閃光を放ち続けているのだ。

「!?」

冒険者は驚いた。それは魔力を使っていたからである。

「『サザンカットソー』オオオオオォォォォ!」

突き出した大剣が黒甲熊の腹に入り込む。

そしてもう一段強い光が大剣から出て、黒甲熊の背から剣先の形を形成した

光の塊が突き出ているのが見えた。


バシュ!


光が消え、フラッと倒れかけた一助を冒険者が抱える。

「おいおい、戦いはまだ終わってねえぞぉ。」

「......うーん...」

「あちゃー、魔力の使い過ぎか?それにしても、魔法の才能まで...。

...まあいいか。一旦運んで戻るか。」

「あ...すいま...せん。」

「ん?意識があるのか、今は寝とけ。」

「でも...敵...」

一助が指さした先には唸っている魔物が。


「ぐ...ぐぎ」

「おいおい!魔力駄々漏れじゃねえかぁ!」

といって冒険者は一助を肩に担ぎあげた。


一助は当然戦えないし、冒険者は片腕は使用している。

それを隙と判断した魔物達が襲いかかってこようとしたが。


ギロッ


冒険者のひと睨みで体が固まったようだ。麻痺して倒れた魔物までいる。

(それにしても、魔力切れでここまでなるか!?というか...魔力切れで

魔力漏れって普通同時に起こるか?それに初めて魔力を使う奴が魔力切れを

起こす事自体普通はないし...。偶然とは思えない。いや...)

「そこかッ!」

いきなり冒険者が片手でナイフを投げた。


「くうッ!」

キン、と弾いた音がした。空中からいきなり現れた男性が地に落ちる。


「貴様!この場の魔力を吸い、それで放出させやすくしていたな!」

といって、新たなナイフを複数取り出し、そのうち3本を服にあて、

地面に固定する。

「グ...ならb「させるかぁ!」ぐあああ!」


腰に手を忍ばせた男性。すかさずナイフを投げつける。


「き...貴様...大剣使いなのに...ナイフ扱いが凄いではないかぁ...。」

「あぁ?色々あったのさ。まあいい、大人しく捕まれ!」

そして冒険者は封印をすることのできる札を腰から取り出し、男性の額に貼り付けようとした。

が。

「かかったな!」

口をパカっとあけ、舌が光る。

舌に魔法や魔術の陣が描いてあったのだ。


ペタっ


「あほか」

が、魔法が発動する前に額に札が貼り付けられ、舌の光は唐突に消えた。

札から紫の鎖が出て、男性が縛り上げられる。

「発動が遅えんだよ、おまえも寝てろ!」

首裏を殴って、気絶させた。


そして右に一助、左に男性を抱え、魔物にガン飛ばしながら帰路についた。

討伐隊の基地に戻った冒険者は男を簡易捕縛室に投げ込んだ。


男が現れた時か、その後か気が付いたら意識を手放した勇者の寝顔を見て、

冒険者はなんとも言えない気持ちになった。

「ガキも遊べないのかよ。このくそったれた世界(ワールド)は」

おまけ話は一旦終了でしょうか。

もしかしたら後何話かあるかもですが。

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