Believe Your Smile①
皆さんこんにちは!!
道枝紫耀です!!
今日は先輩方と一緒に、お出かけに来ています!
キャンプ前半戦を終えて、待ちに待ったオフ。
その行き先は――
宮古島でした!!
朝早くから飛行機に乗って、ようやく到着!
窓の外に広がる海は、信じられないくらい青くて、空気までなんだか違う気がする。
なんでも……慎吾さん、健さん、長野さんは昔から来ている場所があるらしくて……めちゃくちゃワクワクしてます!!
「道枝、宮古島は初めてか〜?」
声をかけてくれたのは、もちろんこの人。
中井慎吾さん。
「初めてです! とっても綺麗ですね!」
今作の主人公にして、僕の憧れの人。
慎吾さんは名古屋モトーレ、ドイツとイングランド、そして日本代表で大活躍したレジェンドで、高精度のラストパスにミドルレンジから放たれる強烈なシュート、端から端まで走り抜く献身性、どれをとっても完璧なんです!!!!
「そやな! 同じ日本とは思えへんわな」
こちらは村上さん。
同じサイドハーフで、大阪出身なので関西弁が特徴。すごく気さくで、いつも話しかけてくれる優しい先輩です♪
「道枝、はしゃぎすぎるなよ〜♪」
こちらはボランチの香取さん。クラブ一筋の方でチーム愛は随一です。今年から慎吾さんがボランチなので慎吾さんとのコンビが見られるんですかね~?
「そうだぞ〜。まだキャンプ終わってないからね~」
「うんうん、バカンスじゃないからな」
ゴールキーパーの健さんと、フロントの長野さんも一緒。
この6人で宮古島に来ています!
憧れの先輩たちに囲まれるなんて……最高です!!
「今からは何するんですか〜?」
わくわくしながら聞くと、慎吾さんが当然みたいな顔で言ってくる。
「そりゃ、シュノーケリング」
「バカンスじゃないですか〜!!!!」
みんな笑顔で大笑いです!
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宮古ブルーと称されるほどの透き通った青い海。
東洋一の美しさと称される真っ白な砂浜。
海の中には、色とりどりの熱帯魚。
サンゴの間をすり抜けていく小さな命たち。
そして――
目の前を、ゆっくりと泳いでいくウミガメ。
息をするのも忘れるくらい、綺麗でした。
今まで生きてきた中で、一番神秘的な景色だったかも。
「シュノーケリング、めっちゃ良かったです!! ウミガメとも触れ合えましたし!!」
「だろ〜 名古屋じゃ体験できないからな~♪」
慎吾さんが満足そうに笑います。
「沖縄そばはどうだった?」
「めちゃくちゃ美味しかったです!!」
「お前、口に入れすぎてハムスターみたいになってたで」
「やっぱり!!」
――僕ってそんなにモグモグしてるの……?
「デジみょんにばっちり写ってるすよ!!」
「恥ずかしいじゃないですか〜!!」
「いや、可愛かったぞ〜」
やめてください本当に!!
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「昨日言ってた“あそこ”ってこれだったんですね!!」
そう言う僕に、健さんが笑って否定をしました。シュノーケリングがメインの目的ではないようです。
少し困惑したら、長野さんがニヤリとしています。
「なあ道枝。慎吾の一番の趣味って知ってるか?」
――う~ん、分からない……
「今から行くところだよ♪」
――慎吾さんの、一番の趣味。
え、何それ。めちゃくちゃワクワクするんですけど!?
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到着したのは、リゾートホテル。
「いらっしゃいませ、中井様。お待ちしておりました」
……めちゃくちゃ常連感ある。
他の先輩方も、慣れているようです。
言われるがまま案内されたのは――プライベートルーム。
窓の向こうには宮古ブルーの水平線。
庭園には鮮やかな緑と花々。
そして――
岩の隙間から、ぶくぶくと泡が立つ浴槽。
スタッフさんが去ったあと、ようやく言葉が出た。
「……温泉?」
「そう、温泉だ」
慎吾さんが、すごく満足そうに頷いてます。
「俺らも好きなんだけど、特に慎吾はな〜」
「まぁ、海外生活が長かったからね。キャンプ中でも温泉入れないかな〜って探したら、ここを見つけたってわけ」
「最初びっくりしましたよ、“温泉入りに宮古島行かないか?”って言われて」
香取さんが笑う。
確かに驚きますよね!!
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宮古の空、海風、水平線。
そして、全身を包む温泉。
キャンプの疲れが少しずつ溶けていく。
――最高すぎる。
「道枝〜、頬が緩みまくってるぞ〜」
この場に居る全員の頬が緩んでいると言うのに、わざわざ声をかけてくれる事実がただただ嬉しい。名古屋に戻っても、一緒に温泉を巡る”モトーレ温泉部”の結成を約束したので、今後もこの顔が見られるみたい。
――慎吾さんだって、脱力しまくりなのに♪
「こうやってさ、ピッチから離れて湯船に浸かると……嫌なこと全部忘れるんだ」
嫌なこと。
その言葉で、今朝見たネットニュースを思い出した。
――名古屋、中井ボランチ起用。湘南に大敗。
昨日のトレーニングマッチの記事。
本来なら情報漏えいの観点から非公開の内容なのに、クラブの番記者が勝手に記事にしていた。
――勝手な記者だよなぁ……
少し迷って聞いてみた。
「……ネットニュースのことですか?」
「あぁ、そんなんじゃない。あんなニュースごときでへこたれないよ」
慎吾さんは、少しだけ笑った。
そして湯船の向こう側を見ながら、まっすぐ言った。
「だって、お前らと一緒に優勝するからな……違うか?」
胸が熱くなる。
この人は、本当に――どこまでも前を向いている。
「どこまでも付いていきます!!」
「おう!!」
その返事が、嬉しかった。
「お前ら明日はどうするんだ?」
フロントの仕事に戻る先輩。
軽く身体を動かすために、サイクリングに行く先輩。
プロ野球選手の友達と会う先輩。
デジみょんの出し物に命をかける先輩。
先輩方がそれぞれ予定を話し始めました。
2日目の過ごし方はもう決めているようですね。
――僕はまだ、何も決めてないや…
「じゃあ道枝、森の中歩くガイドツアー行かないか?」
「行きます!!」
即答してしまった。
いや、だって…慎吾さんに誘われたら、そりゃ行くでしょ!?
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その後、僕たちは飛行機で沖縄本島へ戻りました。
えっ、今回の費用?
全部、慎吾さんと健さんに出していただきました!!!!
やっぱり僕は――素敵な先輩たちの居るこのチームが、大好きです!!




