四十三
はっ! クリスマス!?
駄目だよ、この日だけアクセス回数がちょみっとでも伸びてたら、僕、悲しくて涙で前が見えなくなっちゃうよ!
いや、特に予定という予定は入ってませんけどね
「で、刀の手入れの仕方ならいつでも教えられるんだがな、刀の注文なら今すぐにしてくれ。一々面倒だ」
「はあ……」
何が一々面倒なのだろう? 主語とかをもっとはっきりしてほしい。
「どんな刀を造ってくれるんですか?」
「どんな機能が欲しい?」
「……機能?」
話が飛んだな……。
「なんだ、猫から聞いてないのか? 全く、あいつはいつも変なところで説明が足りてないからな……」
「はあ……」
壱乃樹のことだからわかってて説明してないんじゃないの? ふと、部屋に壱乃樹がいないことに気付く。メイド服の方はいるので、魚でも取りに行ったのだろうか。
「オマケみたいなもんだよ、オマケ。そういうのあると嬉しいだろ?」
「まあ、はい」
「で、どんな機能が欲しいんだ?」
「いや、急に言われても……」
とりあえず何か適当に思い浮かべてみる。
…………。
「合体……?」
「どういう意味だ?」
「あ、いや、言ってみただけなんで……」
どうしよう、なんでこの人軽く喧嘩腰なんだろうか? 言いたいことも言えないんですけど……。
それとも、普段からこんな話し方なのだろうか?
「……あの、刀以外にもなんか造れますか?」
「科学の力さえあれば何でも造れると自負している」
「つまり、刀でなくても良い、と?」
「まあ、そうなるかもな」
「そうっすか」
それなら、予測不能な攻撃方法が出来そうな武器でも……。あ、いやでも、水の攻撃は四方八方から好きなタイミングで出来るか。
重量で勝負しようにも、これもまた水で解決……。あれ? どうしてオレは川辺川に勝てたんだ?
「早くしないか」
「あ、すんません」
いや、もう刀でいいよ。日本刀で。南蛮刀よりも日本刀の方が美しいらしいし。一家の家宝にでもしてしまおうか。
「じゃあ、この世に二つとない、美しい日本刀を……」
「美しい? 武器としてじゃなく、装飾品としての刀をこんなご時世にかい?」
「ええ、まあ……。どうせ、オレの生きてるうちにこんな戦争なんて終わるだろうし……」
そう言うと、赤髪さんは面白そうに笑う。
「あっはははははは! 言うじゃないか! いいねえ、そういうの、好きだよ。作ってやろうじゃないか、最初で最後の、正真正銘装飾品として最高傑作を造り出せる機会だ、精一杯やらせてもらおうじゃないか」
赤髪さんは目を細めながら締め括る。
……口が悪いのが玉に傷だけど、悪い人ではないのかもしれない。
ただ、武器を造ることしかできないが。




