十二
短めです。
そしてお久しぶりです。な、何日振りでしょうかね……?あはは……。
「あー、皆夕食中にすまない。食べながら話を聞いてくれ」
千夜が話を始める前に、食堂の奥に無言さんが現れた。
信長は食べるのをやめたが、オレは無言さんの言うとおりにキャベツを食べながら話を聞く体勢になる。
隙を見て、キャベツを手前へ持ってくる。
「被……」
「お……」
オレ以外の全員が食べるのをやめてしまったようで、オレがバリバリとキャベツの芯を噛み砕く音が食堂内によく響く。
「被。食べるのをやめないか」
「食べるのをやめた奴が悪い」
だから、オレは悪くない。
口の中に残っていたキャベツの芯を呑みこみ、目の前のキャベツの山から適当な一玉を掴みゆっくりと口元へ運ぶ。
「お兄さん、キャベツしか食べてませんねっ」
流石に信長も声量を落として話している。
「そうか?」
「ウサギみたいですっ」
「目は赤くない」
「耳も赤くないですよ?」
「うるせー」
無言さんの方を見ると、苦笑されていた。
「小僧、話が終わったら好きなだけキャベツを食わせてやるから、少し食べるのをやめてくれ」
「…………」
オレは無言さんの顔をまじまじと見て、そして頷いた。
「嘘は許しませんよ」
一瞬無言さんの顔が引き攣ったように見えた。
信長が話しかけてきたせいでまだ三口しか齧っていなかったキャベツを数秒間眺め、オレは一口で呑み込んだ。再び無言さんに向き直る。
「…………」
絶句していた。
「被」
「なんだ」
「行儀が悪いからキャベツを呑みこむなと、何度言ったらわかるのだ?」
「今のは緊急事態だった」
「だからどうしたというのだ」
「……おう」
「それと、キャベツ単体だけで腹を満たすな」
「…………」
お前は俺のなんなんだよ。




