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C7.4 衝突 ― 4 ― 各種報告

研究に没頭していると時がたつのを忘れてしまう・・・。


「あんま根を詰めんなよ?」


「そうも言ってられん。

 漠然とした、それを勘と言っていいかも分からないんだが、なにか嫌な予感がしてならない。」


「・・・はん、で?それが完成したらどうなる?」


「・・・どうもならないな。

 これ自体に意味がある訳じゃない。

 この次が重要なんだ。」


「・・・意味が無い?嘘吐けよ。

 ざっと見ただけでも、解析の力を上げるのが見て取れる。」


「何か・・・何か見落としてるような気がしてな。

 これが終わったらお前の番だ。」


「ん?・・・ああそうか、それの精度を上げるのか。」


「そうだ・・・。」


「・・・乗ってるところ悪いが、そろそろまとまった報告が上がる頃だ。」


「・・・。」


「はいはい・・・。」


・・・

・・


「・・・以上が報告になります。」


「よし、大筋上手く行っているようだな。」


「はい・・・にしても、魔王様は研究中と仰られていた気がしましたが。」


「シャドウナイトからまとまった報告が上がりそうだと連絡を受けただけだ。

 直ぐまた実験に戻る。」


「畏まりました。

 大概の事は弟まで出張るだけで済むでしょうが、俺も何時でも出撃できるよう準備だけはしておきます。」


「うむ。」


「おや?これは我が・・・魔王様。」


うん?デスロードか?今、妙な間があったような。


「どうだ、転生者の方は。」


「そうですな、彼との会話は思ったより楽しいですな。

 私、彼の先生になりました。」


「・・・意外だな、そういうのは嫌いかと思っていたが。」


「どうやら・・・そうでもなかったようですな。

 人間であった頃も、何人か弟子志願の者達が居ましたが、全て突っぱねておりました。

 ・・・勿体ないことをしたのかもしれませんね。」


「・・・提案だが、もし奴との会話でさばき切れない話題が出たなら、」


「星3の、召喚の魔導師殿ですな?」


「・・・うむ、あれが役に立ってくれるだろう。」


「既に打診しております、御安心下さい。」


流石・・・というかこれで人嫌いだったとはまるで思えないな。


「では私の趣味・・・あ、いえ実験の成果を確認しにまいりますので、これにて失礼いたします魔王様。」


「うむ。」


そそくさと、なんかスキップしてそうな雰囲気で退出するデスロードを見ながら感慨にふける。

元々魔物達とは仲が良かったとは言え、眷属達の取りまとめや折衝等、能力の高さは尋常ではない。

人間の頃とはこうも違うものなのか?

先生になりました・・・か、嬉しそうだったな。

恐らくは深層心理に根付いていた願望、それがデスロードへの転生の際に何らかの変化を与えたに違いない。


なら今デスロードがやっている実験、イモータルズへ“生きたまま”転生、いや変生だったか?と言うのはこの願望が関わることは無いのだろうか。

一度見ておく必要があるのではないか。


・・・

・・


「まぁ・・・また今度だな、今はこの実験が大事だ。」


そしてまた実験に没頭していくのだった。


18/06/23 少し最後の方に時間のずれを足しました。

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