第四話 いざ楽園へ!
やっぱり間に合わなかったぜ!
そして、眠いぜ!
誤字脱字多いかもしれませんが、ご勘弁を…
「それにしても、お兄ちゃんが朱里ちゃんのお兄さんだったなんて、驚きです!」
「何かややこしいけど、まぁそうだな。俺もまさか転校してきたなんて知らなかったよ」
「えへへ。これからは学校でも会えますね…先輩♪」
まさかあの親バカの横臥が、また桜を普通の…普通?のうちの学園に通わせるとは驚きだ。あの事件以来桜を籠の中の鳥よろしく大切にしてたのになぁ。
「そうだな…でも、帰り道とか気を付けろよ?いくらこの町が治安良いって言っても…」
「大丈夫ですよ、もうあの頃みたいな子供じゃないんですから……それに、何かあってもお兄ちゃんがまた助けてくれるんだよね?」
「…まあな」
そんな、今までのお互いの他愛のない話をしながら皆の居る場所に戻るが、桜が無駄にくっ付いてくるので歩きにくいったらない。
当人の桜は嬉しそうにしているし、俺が少し我慢すればいいか…。
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桜を連れて戻り、軽く紹介をしてから荷物検査をして搭乗手続きを済ます。
流石に皆の所に戻る時には離れてくれた桜だが、隙あらば近寄ってくるのでアリスが少し眉間にしわを寄せて俺の足をガツガツと蹴ってくる。
「あお兄と知り合いだったんっすか。世の中意外に狭いっすね~」
「そうなんですよね。青い先輩とは、昔からお世話になっていたんです。まさか、朱里ちゃんのお兄さんだったなんて、驚きましたよ」
「ははは…」
愛想笑いをする俺の腕を抱いて、見えないように思いっきり雑巾絞りしてくるアリス。いや、痛くはないんだけど、何もしてないはずの俺が悪いみたいになってるのがなんだかな~。
そんなこんなで、俺がアリスから一方的な嫉妬をされている中、女子群に桜も馴染んで楽しくお話に夢中になっている頃に、俺達の乗る旅客機の準備ができたらしく次々と登場者の列が進んでいく。
「ほら、俺達も乗るぞ~。いいか、機内では騒ぐなよ?特に朱里」
「なっ!?流石にそこまで馬鹿じゃないっすよ~」
「フッ、どうだかねぇ~」
「ちょ、槐先輩まで…酷いっすよ~~」
少しシュンとした朱里を後ろに、アリスと桜に挟まれて微妙に居心地の悪いまま飛行機に搭乗する。どうせ席の事で揉めるんだよな…はぁ、面倒くさい。
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「着いたぁ~~~!」
「喧しいわ!」
「うぐっ…」
空港を出た途端に、周りに人が居るのにも関わらずに大声を上げる朱里の脇腹を小突く。
まぁ、確かに二時間座りっぱなしで窮屈だったから、騒ぎたくなるのも分かるが…朱里の大声で数人が振り返って何事かと俺らの方を見て居る。流石に恥ずかしいだろ…。
空港のあるエリアからホテルまでは徒歩でも二分とかからないというか、もうすでに見えている。
ホテルは食料や緊急用の物資などを保管しておく地下五階から十五階まであり、客室やレストラン、遊技場などの施設も含まれる贅沢なものになっているらしい。
さらに、ホテルの目の前には綺麗な砂浜と数件の海の家がある。更に、冬でも大丈夫なようにホテルの横には大型のプールもある。
「うっは~~。海っすよ海、綺麗っすね~」
「そうだね、でも少し日差しが強いかな…。しっかり日焼け対策しないとね」
「アイ。真っ黒なのは、朱里ちゃんだけでいい」
「う~ん、今年は私も朱里ちゃんと一緒に、こんがり小麦色に焼こうかなぁ…」
女子群は楽しげに話を弾ませながら、ゆっくりと景色を眺めながらホテルに入って行く。
「…葵、手伝う気はないのかぁ~~」
「くっそ…」
俺の後ろから、恨みがましい声が聞こえる。
渋々振り返ると、功と槐の二人が俺意外の全員の分の荷物を運んでいる…のだが、量が量だけに荷物に押し潰されそうで少し可哀そうな気がする。
「まぁ、手伝わないんだけどな」
「この…はくじょうもの~~」
「ぜってぇ…ゆる…さん…」
後ろから荷物が崩れる音と、不甲斐ない二人の最後の声が聞こえた気がするが…気にしないで行こうと思いながら、真っ青な空を見上げるのだった。
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ホテルのカウンターでチェックインをすると、なぜだかあれよあれよという間に最上階のロイヤルスイートまで来ていた。どうせ奴の手配だろうけど、無駄に合成にしなくっても良いんだけどな…。
最上階のロイヤルスイートは登録した指紋認証とカードキーが必要な、無駄に厳重なセキュリティーがかかっている。
剛かな装飾の施されたドアを開けると、これまた無駄に広いリビングスペースで、大型のテレビが壁に埋め込まれており、家具はどれも一級品だろう豪華なものばかりだ。
目の前は全面ガラス張りで、庭もついており小さなプールもある。
「うわぁ~、広い~~」
「うっはぁ~、すごいっすねぇ~~」
「まぁ、ロイヤルスイートの最上階だしな…一応右に寝室があって、左にキッチンと風呂があるな」
「お、寝室は男女別でも大丈夫なように仕切りあるんだね。流石ロイヤル…庶民の私にゃ、もう二度と味わえないかな…」
秋保が早速寝室の下調べをして、朱里は庭に出てはしゃいでいて、桜がその後に付いていく。鈴とアリスはソファーに座って一休みしている。
「だぁ~~、やっと着いたぁ!!」
「…お前らぁ…荷物多いんだよぉ!!」
そんな小言を口にしながら、山のような荷物を持って男二人が息を切らせて入ってくる。
へばっている男二人に軽く礼を言いながら、女子群が各々の荷物を持って行ったん寝室に向かう。男二人も、クタクタになりながらも荷物を持って寝室に向かた。
今の時刻は丁度午後一時だ、昼食は機内で食べたから問題ないな。確かRDOのイベントが今日の午後三時からだから、あと二時間はあるか…。
まぁ、あのゲーム馬鹿どもだからどうせ海で遊ぼうなんて考えないんだろうな。
そう思いながら男共の寝室を覗くと、さっさと着替えを済ませてヘッドギアを取り出していた。何も言わずにそのままそっとドアを閉める。
流石に女子群は馬鹿男子とは違うだろうと願いながら、女子の寝室をノックするが数秒待っても返事がないのでそっとドアを開けると、七人で仲良くベッドに寝っ転がって既にRDOにINしている。
「はぁ…俺もINするかな」
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RDOにINしたら直ぐにスズからコールが来たので、待ち合わせのキリアの町の広場に向かうと、溢れんばかりの人でごった返していた。
どうやら、イベントは専用のサーバーで行われるらしく、そこに転移するのに各町のゲートクリスタルにアクセスする必要があるらしい。今の所キリアとガルアの二か所の町しか開放できていないので、この込み具合もしょうがないのだろう。
待ち合わせの場所は広場から少し裏道に入った、俺にとっては馴染みの食堂だ。
食堂に入ると、流石に飽きたカレーの匂いが鼻をくすぐる。皆はテーブルを三つ合わせて早くも何か髪を広げて話し合っているようだ。
「お姉ちゃん、おっそ~い」
「アイ、アオちゃん、早く」
「…いや、お前らが早いんだって」
「あ、兄…姉貴…でいいのかな?どうっすか!」
そう言いながら彩華が興奮気味に迫ってくる。
彩華は髪と目の色が若干赤くなったぐらいで、見た目的には現実とほとんど変わりない。クラスはM格闘家S盗賊で、クラスに合わせて防具も道着のような服になぜかスパッツで、赤い手甲を装備している。
「ほう…結構にあってるな」
「ふふん、前衛で敵をぼっこぼこにするよ!」
「はぁ、そんな事言って、昨日は返り討ちにあったじゃない」
そう窘める彩芽は彩華とは対照的に髪の色は藍色で、目も濃い青色だ。クラスはM光魔士S黒魔士で、真っ白な脛まであるロングローブに赤い宝石の付いた長杖と黒い魔導書を装備している。
「彩芽はやっぱり後衛なんだな」
「はい、その方が合ってるかなって。私癒し系ですから」
「(なるほど…腹黒だからサブクラスが黒魔士なのか)」
「ん?何か?」
「いや、何でも…それより、何話してたんだ?」
テーブルの上の紙を見ると俺には意味不明な単語が書かれており、俺には全く内容が分からない。
「ああ?あぁ、一応の連絡とか諸々だよ。俺とシンエンとアキホとフレンドで1グループ。アリス、スズ、シュリとフレンドで2グループ。お前とアヤメ、アヤカ、サクラで3グループ。今の所こんな感じで分かれて連絡を取り合いながら、イベントをこなそうと思ってるんだよ」
「成程な…情報の共有化で、効率的にやろうって事か」
「まぁ、そんな所だな」
今回のイベントは、前半と後半に分かれている。前半は今日で、ニ時間を体感時間操作で4日に伸ばしてやるらしい。後半は明日の同じ時間からで、こっちは三時間を七日に伸ばしてやるらしい。
ここまでの長丁場なので、それ相応のイベントが有ると読んで、既に数日前から俺達の様に複数のPTで情報共有の為の「チーム」を組んでいるらしい。
俺は皆が楽しそうにあれこれ話しているのを見ながら、頼んでも居ないのにいつの間にか来ていたカレーを食べながら、今回のイベントは自粛して大人しくしていようと、先の銀剣杯を思いだしながら思うのだった。




