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Rise Doll Online  作者:
第一章 Play Game!
29/56

第二十九話 お泊り会 Ⅵ

次から予選開始です…今思たけど、コレかなり長くなっちゃうなw

下手したら、お泊り会で四十話超えるぞ( ;∀;)

 待ち合わせの場所は、中央の噴水前にした。

  

 俺が噴水前に行くと、皆がすでに来ており屋台で買ったのか、串焼きやハンバーガーなどを食っていた。お前ら、食い気ばっかだな。たまには本でも読めよな。


「あ、来た来た」

「遅せ~ぞ」

「もぉ、そんな事言わないの。お姉ちゃん、お疲れ様」


 そう言いながらスズがキンキンに冷えた飲み物を渡してくれる。それを一気飲みする。シュワっとした炭酸の風味に、トマトとセロリの独特の臭みと味が口に広がる。

 いつも思うが、スズの味覚はおかしい。まぁ、だから壊滅的に料理が下手なんだよな。


「あぁ、そういえばコレ」


 俺はポーチから金属のプレートの付いたネックレス。所謂ドックタグを出し、それに彫られている名前を確認してそれぞれに渡す。 

 このドックタグは参加者の印であり、参加賞のような物だ。一個一個受付で「銀剣」の生産の人数人で参加者の名前と番号を彫っていたのであんなに並んでいたのだ。


 このドックタグも結構しっかりした仕事で、綺麗に彫られているのでいい記念にはなるだろう。地金も銀製なのでそこそこの費用が掛かっているようだし、あの参加料も納得だ。


「あれ、お姉ちゃんは?」

「ん?何言ってるんだ。俺は参加しないぞ」

「「「…はぁ?」」」


 なぜか皆がジト目で俺を見てくる。まぁ、参加しないのは嘘なんだけど、後々面倒なことに巻き込まれるのが嫌だからな。

 俺は一応レイジに勝つ気でいるからなぁ…サブが生産クラスなのにガチの戦闘クラスで、しかもユニーククラスに勝つのはマズイと思う。流石の俺でもそこら辺の常識は把握しているしな。


「いや、俺サブ鍛冶師だし」

「そんな事言ったら、私は完全に生産だよぉ~?」

「…まぁ、俺は晩飯の支度とかもあるしな。皆で楽しんでくれ」

「ケッ…ノリ悪りぃなぁ~」

「まぁまぁ、アオの言う事も尤もだし、無理に参加させるものあれだろ?今回は俺らで楽しもうぜ」

「あぁ、悪いな」

「いいって事よ。その代わりに、明日は狩りに付き合えよ」


 皆には少し悪い気がしたが…まぁ、でも今回は名前も姿も見せる気はないので、俺は参加しなかったっていう方が楽なんだよな。


「おう、分かったよ。一応初戦開始が四時で、本番のトーナメントは多分飯食ってかららしいから、あんまり熱中しすぎて飯に遅れるなよ」

「おう!」


 俺は皆と別れて、とある場所に向かった。

 まぁ、困った時はあの人だよな…



「お…おっさん、いいか?」

「ついに名前で呼ばなくなったな…まぁ良いがな。んで、何の用だ?」


 俺はガイツのおっさんの店に来ている。まぁ、もう定番になってるな、うん。

 

「変装道具とか無いか?」

「お前はここを何所だと思っているんだ?」

「いや、おっさんなら持ってると思ったんだけどな~」

「おい、ちょっと待て」


 やっぱりおっさんはイジリがいがあって面白いなぁ。

 て、違う違う。今回は真面目な理由で来ているんだった。流石にマントのまま戦えるかも分からないし、もしもマントが剥げた時の事を考えると、いつものワンピースはマズイ。ワンピース着てて幼女で白髪の長い髪なんて、流石にバレルだろうし… 


「まぁ、冗談はこのくらいにして。なんか動きやすい装備ないですか?」

「んん?装備か…何かお前からそんな事聞かれるの久々だなぁ。俺の所にあるのは軽鎧が一番軽くて動きやすい物だが…あいにくお前さんのサイズの装備の在庫は無いなぁ」

「チッ、使えないなぁ」

「あ?なんか言ったか?」

「いえ、何でも無いです…」

「まぁ、理由は分からんが、急ぎなんだろ?お前さんが新しい装備ほしいんなら、鎧系はダメだな。作るのにも時間かかるし…ゲルドの爺さんの服は結構いい出来だったと思うぞ?」


 ゲルドの爺さんか…ゲルドさんは百歳は行ってそうな老人で、昔は結構有名な裁縫師だったらしい。今は隠居生活でのんびりやっている。

 少し前に倉庫の方を整理する依頼を受けたので、一応知り合いではある。


「そうですか…分かりました、行ってみますね」

「おう…あぁ、腕盾だがまだかかりそうだ。なんせ構造が複雑だからな」

「はい、腕盾は今回はいいですから、しっかり作ってくださいね」

「わぁってるよ」


 俺はおっさんに軽く手を振って、店を出た。


 ゲルドさんの家はギルド街の奥まった所にある、白壁の小洒落た喫茶店のような二階建ての建物だ。その家の横には家の半分ぐらいの大きさの木製の倉庫がある。

 いつも思うんだが、このキリアの町は少しばかり木造建築が多い気がする。もしも火事とかになればあっという間に火の海になりそうで怖いな。


 玄関の前に吊るされている紐を引くと、チリンチリンと鐘の音が鳴る。

 しばらくすると、ギィーという軋んだ音を立てながら、ゆっくりとドアが開く。


「誰かね、こんな爺に会いに来るのは…」

「どうも、アオです。覚えていますか?この前倉庫の整理をしたんですけど…」

「おぉ、アオちゃんかね。ほれ、そんな所で突っ立っていないで、中に入りなさい」

「はぁ、お邪魔します」


 家の中は質素なもので、暖炉の前に安楽椅子と小さなテーブル、本が数冊入っただけの本棚だけだ。

 ゲルドさんは奥の台所から、小さなカップに入った香りの良い紅茶を出してくれた。


「ありがとうございます」

「ほっほっほ…アオちゃんは小さいのに、礼儀正しいねぇ」


 そう言いながら、紅茶に金色に輝く蜂蜜を垂らしてくれる。蜂蜜は甘いいい匂いがして、紅茶の香りと相まってとても落ち着くいい香りだ。

 一口飲むと、甘さが口に広がり、香りが鼻から抜けていく。とても美味しい。

 

「とても美味しいです」

「それは良かった…ところで、何か用事があったんじゃないのかね?」

「あ、そうでした。実は相談がありまして…」


 ガイツさんから昔、有名な裁縫師だった事を聞いた旨を話して、何か着られそうな物が残ってないか聞いた。

 すると、倉庫を見ると言って出て行ってしまった。

 

 しばらく待つと、少し埃っぽい木箱を抱えて戻ってきた。見た感じ軽そうだ。


「少しばかり古いものだが…どうかね?」


 そう言って箱を床に置いて、上に薄く積もった埃を払いながら箱を開ける。

 中には赤と白の布が入っていた。それをゲルドさんがゆっくり広げると、俺にも何か分かった。


「それって…」

「あぁ、これは婆さんの昔の着物じゃ。何でも、婆さんの国の伝統的な衣装で。巫女服…とか言ったかのぉ」


 そう、それはどっからどう見ても巫女服だった。

 白の着物には赤の糸で所々刺繍が入っており、袖の所は分かれていて赤い肩口の紐で止めるようになっている。赤い袴はなぜかミニスカートのような物だった。

 

 いや、流石に俺でもこれは…


「…いや、流石に……そう、お婆さんの大事な物じゃ」

「婆さんはわしを置いていってしまった…この服も、埃をかぶっているよりも、誰かに着てもらった方がうれしいじゃろう。これも何かの縁じゃそう、どうか着てやってくれんか…」


 ははは…断れる雰囲気じゃなくなったよ。それに、言いだしっぺは俺だ…せっかく用意してもらったものを断るのはどうかと思う。


 俺はその改造巫女服を手に取って、サッと鑑定する。


「神聖の巫女服一式」

和の国の神聖な巫女服。その服は清く正しい乙女にしか着る事は出来なく、神聖な力により邪を寄せ付けない特別な着物。


「神聖のかお

装飾:顔 ランク:A+ 物防0 魔防0 耐久300

特殊効果:魅了無効、幻術耐性


「神聖の半襦袢はんじゅばん

服:胴 ランク:A+ 物防5 魔防7 耐久1000

特殊効果:闇属性耐性


「神聖の白衣じゃくえ

服:胴 ランク:A+ 物防10 魔防20 耐久1200

特殊効果:衰弱耐性、毒耐性、麻痺耐性


「神聖の緋袴ひばかま

服:脚 ランク:A+  物防7 魔防10 耐久1000

特殊効果:聖魔法強化


「神聖の足袋たび

服:足 ランク:A+ 物防2 魔防2 耐久700

特殊効果:迅速


「神聖の下駄げた

服:足 ランク:A+ 物防10 魔防5 耐久1200

特殊効果:鈍足


 はっはっは…このチート装備め。防御力面では確かに貧弱ではあるが、全部に効果が付加されて居る事から、結構な代物だと分かる。

 全部のランクがA+とか、今のこのワンピースがCランクだからなぁ。


 ゲルドさんに断って、二階を使わせてもらい着替える。

 RDOの面倒なところの一つだ。装備は基本的に完全に破損しない限りは普通に着脱しないといけない。つまり、人前だとエラーコードが出て着替えられない。それは例えNPCでも変わらない。

 

 ワンピースなんて脱ぐのは簡単だが、流石に巫女服なんて着た事ないから着るのに時間がかかる…ならまだ良かったんだけどな。

 俺は手際よく巫女服を着ていく。

 

 半襦袢は半袖どころか、タンクトップのように袖が無い作りだ。白衣の袖が別物になっているので、袖にある紐で二の腕所で縛って止める。袴は結構短めで膝上までしかない。


 足袋を履いて、下駄をかけた時に少し違和感があった…重いのだ。よく見てみると、下駄の裏半分が鉄製になっていた。なるほど、あの耐久と効果の意味が分かったよ。

 しかし、実際に履くと違和感はほぼ無い。多分足袋の効果「迅速」が下駄の「鈍足」を消しているのだろう。

 

 お面は赤と白が基本のキツネのような面だ。しかし、少し大きいのでしっかり着けるは無理そうなので、半分頭にかけて顔の半分を隠す感じにした。まぁ、これで恐らく顔はバレないだろう。

 念の為に前に依頼でもらった白いマフラーをして、口元を隠す。


 試しに窓から飛び降りて少し動いてみるが、特に違和感や動きを阻害する感じは無い。

 本当に良い物を貰ったな…巫女服なんてものじゃなかったらもっと嬉しいんだけどな。


 少しテンションが下がりながらも、ゲルドさんに晴れ姿?を見せるために再び玄関に向かうのだった。   


装備のランクについて

E<D<C<B<B+<A<A+<AA<AAA<S<S+<SS<SSS

こんな感じです。


装備ですが


アリスの胴装備のローブ

「魔女のローブ」(冒険者ギルドの報酬)

ローブ:胴 ランク:B 物防10 魔防27 耐久2000

特殊効果:魔力強化


コウの胴装備の皮鎧(ゴブリンの王の報酬品)

「餓鬼王の革鎧」

革鎧:胴 ランク:A 物防21 魔防10 耐久4500

特殊効果:打撃耐性、斬撃耐性


スズの胴装備の軽鎧(レアドロップ品)

「白銀の軽鎧」

軽鎧:胴 ランク:B 物防40 魔防0 耐久7500

特殊効果:自己修復


猛獣の牙のアオに負けた人の重鎧(レアドロップ品)

重鎧:胴 ランク:B 物防65 魔防-12 耐久12000

特殊効果:腕力強化


レイジの胴装備の重鎧(ユニーククラス時の報酬)

「絶対の真銀鎧」

重鎧:胴 ランクA+ 物防120 魔防-35 耐久20000

特殊効果:絶対の壁盾強化


一応コウと妹ズは攻略組の有名人です。

言わずもがな一人チート居ますけど、ユニークの恩恵です。まぁ、魔法にはかなり弱いですけどね。


一般的な防具の特徴。


服:見た目のみのおしゃれ装備。普通、服装備では戦わないって。

ローブ:物防は低い、魔防が高い。動き、重さは問題ない。

革鎧:物防が高い、魔防も少しある。動きは、重さは問題ない。

軽鎧:物防が結構高い、魔防は無い。少し動きにくい、少し重い。

重鎧:物防がかなり高い、魔防はマイナス。動きにくい、重い。


※動きや重さはスキルによって緩和可能

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