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〜超底辺配信者のプロデューサーを始めた俺、難題を全て改善して行ったら何故か彼女にとっての特別になっていた〜  作者: たにどおり


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11/20

第11話・相手の実力は想像以上でしたが、負けるわけにもいかんのです

 

 天音の無双ぶりは、凄まじかった。

 元々1人でパーティーを相手するのが日常の彼女にとって、タイマンの相手にはまず負けない。

 その様子は、一騎当千。


 だが配信で目立ちたいリスナーたちは、天音に猛攻を加えていた。


「食らえ!!」


 ――――ダァンッ――――!!


「ッ」


 超ロングからの狙撃。

 胴体に被弾した天音だが、その対応は迅速。


「方位158、崖上か」


 即座にスモークグレネードを投げ、射線を封じる。

 さらにスキルを使い、その姿を一時的に透明化してくらませた。


「ちっ、だが回復は切らせた。このまま削って――――」


 それが彼の最後の言葉だった。

 全く想定していない方角から、狙撃銃の弾が飛んできたのだ。

 悲鳴を上げる間もなく、ヘッドショットでお亡くなり。


「ダメだよ、撃ったらちゃんと位置変えないと」


 そこには、1発の威力と引き換えにチャージ時間の長いライフルを持った天音の姿。

 彼女は姿を消してすぐに後退し、直前に倒していた敵からライフルだけ拝借。

 カウンタースナイプで、アッサリ仕留めてしまったのだ。


【これで8人目! どこまでキルストリーク伸ばすんだ!!】


【ユリっちチャンネルのリスナーって全員上位帯だよな? まるで歯が立ってないじゃん】


【やべえこの子のこと好きになっちゃう!!】


 湧き上がるチャット。

 天音自身も、今までにないくらいに絶好調。

 もしかしたら、このままユリアも一気に倒せるんじゃないかと思った時だった。


『現在のキルチャンピオンをお知らせします』


 ゲーム内アナウンスが流れる。

 間違いなく自分だろうと思った天音だが、直後に出た名前は――――


『現在のキルチャンピオン、YURI203。現在のストリーク数は”18”です』


「ッ!!?」


 思わず二度見。

 だが間違いない、ユリアのユーザーネームだ。

 天音は直前までの興奮はそのままに、嬉し気に冷や汗をかいた。


「やっぱ……、そんな簡単な相手じゃないか」


 それは、天音の下りた反対側のマップ……。


「久しいですね、この感覚……」


 死体から装備を剝ぎ取ったユリアは、恍惚とした笑みを浮かべる。

 信じられない光景だった。

 ユリアの周囲……丸々1区画に、18人のプレイヤーの死体が転がっていたのだ。


「ゲームがゲームとして楽しい、これはもはや作業じゃない」


 その中にあるのは、ただ天音と会いたいという想いのみ。

 群がってくる他のプレイヤーは、もはや眼中に無かった。


「思った通り、天音さんはわたしに熱い何かを与えてくれる。まさに”原石”。早く……この手で殺したいですね」


 この様子を見ていた雄二も、さすがに驚きを隠せない。


「やはり準プロ……、この時点で天音さんの2倍以上のスコアですか。こっちだって決して弱くはないんですがね……」


 雄二も彼女の強さはもちろん勘定には入れていた。

 それでも、最大まで上振れて1.1倍が良いところだと予想していた。

 まさか、この時点で倍以上の差がつくとは……。


「ユリアさんも……、ボルテージが上がって従来以上の力を?」


 雄二の仮説は当たっていた。

 ゲームとはどこまで突き詰めても、”楽しくなければ”意味が無い。

 ユリアにとって、最近のゲームは仕事であって遊びではなかった。


 お金や責任が発生する以上、当然の話だ。

 しかし、今回のコラボだけは話が違った。

 お金も責任も関係なく、ただ純粋にユリアが楽しむことを目的としたもの。


 パフォーマンスが上がって当然なのだ。


「天音さん、楽しくなってきましたね」


 笑みを浮かべた雄二はスマホからチャットアプリを立ち上げ、天音のデスクにあるサブモニターへ書きこむ。


【天音さん、作戦を開始してください】


 それを一瞥した天音は、ニッと笑った。


「やっとね、おっけぇ」


 直後にゲーム内で天音が取った行動に、全リスナーが驚愕した。


【マジかよ】


【何やってんだ!?】


【正気かよ……】


 アイテム名:センタートライデント。


 その効果、250秒間の発動中に限り全ステータス1.5倍アップ&スキルクールダウン短縮。

 引き換えとして、方位含め”全プレイヤーにリアルタイムで位置が表示される”。


圧倒的なキルレートのユリアに対し、雄二と天音の策とは……?

ブックマークなどして、次回お待ちいただければ!

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