逡巡と紋章
午前中はロジュと一緒にノーマルディアー狩りへ
私が追い立てロジュが電撃で仕留める
しかしふと考えてしまうことがある
ノーマルディアーだって生きている
こいつらにも人生(鹿生?)というものがあり
それぞれ一生懸命生きている
私たちが生きるためとはいえ軽々に命を奪っていいものなのか?
「いいに決まってるじゃない!ルミーたちの命は尊いの!!」
ルミーに相談したらそう言い切った
なんか怖っ
しかし私は肉が大好きだ
このルミーの強固な意見をしばらく採用しよう
ゴースタムの巨体を水で洗い流しながらふと考える
ゼレスとセラフィラムのこと
今まで戦ってきたでっかいロボット達
彼女らにも理由があってこのゴースタムを奪おうとする
よくよく考えてみれば私はゴースタムのことなんにも知らないんだな
ちょっとだけそのことで憂鬱になったりした
夕飯が終わり、テント内で過ごす私たち
5人は軽々入るサイズのテントだ
相変わらずマイラのサバイバル技術には頭が下がるばかりだ
こんな大きいテントをほぼ一人で組み立ててしまうのだから
眠りにつく準備をする私たち
いろいろなことが起きすぎてうまく思考がまとまらない
「ロジュ、起きてる?」
「起きてるよ」
私はロジュに話しかけた
「本当はさ、私怖いんだよね。ゴースタムに乗るの」
「分かってるよ」
うまく思考がまとまらないまま話し続ける
「なんであの機体が狙われてるのかも知らないし」
「分かんないことだらけだよね」
「それで一番ゴースタムの嫌なところは『正義』を感じない戦い方をすること!」
「ポメはそう感じてるんだ」
「毎回ドン引きだ!」
するとルミーが話に割り込んできた
「あんたたち!夜更かしは美容の敵よ!!寝なさい!!」
あいかわらずこいつの意見は迷いがないな・・・
その迷いの無さにちょっとだけ心が安心させられる
気がつくと私は夢の中にいた
謎の足場を感じない空間にいた
夢の中だと思われたがゴースタムの回線と繋がれたようだ
「セラフィラムが現れたようね」
いつかのゴースタムの中の人がいた
相変わらず絵にかいたようなお嬢様だ
「奴らも本気になってきたみたいね」
「奴らってなんだよ」
「まあ、そのうち分かるんじゃない?」
そう言いながら中の人は一枚の地図を渡してきた
「ここのポイントに行ってみたら良いと占いに出ているわ」
「占い?なんかふわっとしすぎてないか?」
「怖がらせないための工夫よ」
「危ない場所だったら行かないからな!!」
夢はここで途切れていた
朝になりもやもやとした考えを抱えながら今日もノーマルディアーを狩る
「あれ?なんだこれ?」
手の甲には謎の紋章が施されていた




