相性
仕事上がりに『ファイティングアニマルズ』をやるのが
最近の私たちの日課になっていた
「いけっ!!ビックベアー!!」
「タックルニワトリ!ゴー!!」
ロジュはタックルニワトリというアニマルズを選んだようだ
どのみちそのような小さき命
ビックベアーの喉元には届かない!!
しかし奇抜なステップで攻撃を躱していくタックルニワトリ
HPがどんどん削られるうえに手出しができない
「you lose]負けてしまった
私は負けてしまい傷ついた心を癒すため「飼育モード」に入った
「飼育モード」では使用アニマルズとのコミュニケーションを図れるシステムだ
「うわっ!あいつ飼育モードだぜ?」
「お金持ちなんだろうなー。あんなモードに金かけるなんて」
なんかこのモードをやるたびにすごい馬鹿にされるんだが?
私は気にせずビックベアーに餌やりをした
今日は「会話モード」を試してみる
なんと翻訳機を使いアニマルズとの会話が楽しめるのだ
さっそくやってみよう
「足の速いタイプは苦手クマ」
「タイプ?」
「このゲームにはタイプ相性があるクマ」
「まじか!どうりで勝てないわけだ!」
「足の速いタイプには『ラージディアー』がおすすめクマ」
センキュー!ビックベアー!
でもこうなんかもっとふわっとした会話がしたかったです
好きな食べ物を教えてくれたりとか
お気に入りの寝床はどこかとか
私は言われた通りに『ラージディアー』をカードに登録した
画面には三体まで登録できますと書いてあった
私は適当に息臭ラットを登録した
後でアニマルズの登録交換はできるから何の意味もなさそうな
アニマルズを選んだ。ちょっと語感が面白いからだ
「よーし!ロジュ!生まれ変わった私のデッキと対戦だ!」
「いいよ」
タイプ相性があるのか
よーし、ここは言われた通りに『ラージディアー』を・・・・
しかし私の悪戯心が首をもたげてしまい
コイツを使ってみようとほくそ笑んだ
「いけっ!息臭ラット!」
「あはは!そんなのいるんだ!」
ロジュは笑ってしまって画面が見えなくなっていた
笑いが収まりロジュがカードを挿入する
「タックルニワトリ!ゴー!」
タックルニワトリは猛スピードでこちらに向かってくる
至近距離まで迫られた時『息臭ラット』は息を吹きかけた
悶絶するタックルニワトリ
息吹きかけ→かじる→息吹きかけ→かじるを繰り返し
タックルニワトリを倒した
「you win!」
私の初勝利は息臭ラットがもたらしてくれた
初勝利がネタキャラかよ!!
と思い調べてみると相性は足の速いアニマルズに対応しているキャラだった
じゃんけんのような三すくみのゲームのようだ
帰り道ビッグベアーとタックルニワトリの喧嘩に遭遇した
威勢よく攻撃を仕掛けるタックルニワトリ
しかし強烈な一撃をくらい
ビッグベアーの晩御飯になってしまうタックルニワトリ
そうだよね・・・・大自然を前にタイプ相性とか無意味だよね・・・
ああ・・・『ファイティングアニマルズ』ってやっぱゲームなんだな・・・
ゲームで温まっていた空気は一気にしぼんだ




