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狩り












「ロジュ!今日こそ倒すぞビックベアーを!」


「うん!」


「なに?どっか行くの?ルミーも行く!」


太古より狩りは神聖な儀式として用いられてきた行為だ


私とロジュは砂糖水に漬けたハチマキを頭に巻いた


砂糖は貴重品


つまり聖なる力が宿るハズ


神聖のハチマキ+1だ


ずしんずしんと足音が聞こえる


奴の縄張りまで戻ってきたのだ


草むらの陰から様子をうかがう私たち


「ロジュ・・・!ハチマキの神聖の力が無くなる前に仕留めるぞ!」


「うん!」


「ちょっとストップ!あんたたちこれから何する気?」


ルミーが私たちの行動をさえぎった


「倒すんだよ!ビックベアーを!!」


「晩御飯だよ!」


するとルミーは鼻で笑った


「熊肉ってマズイわよ?」


えっ?


「村で特別な日に食べたことあるけど鹿肉のほうが断然おいしいわ」


しかにく?


「わざわざまずくて強い生き物狙うとかマゾなの?」


「いや!あいつら私たちにとって宿敵なんだって!!」


「集落のかたき!!」


口に人差し指を当てながら答えるルミー


「それに解体する人のことも考えないと、あの獲物大きすぎるでしょ?」


すごく正論すぎて私は反論出来なかった


私たちは手製の地図を広げた


「この周辺にたしかラージディアーがいたはず!」


「ストップよ!なんでラージを狙うのよ」


「かっこいいからだ!」


「草食動物とはいえラージは危険よ、ノーマルディアーにしときなさい」


3ランク上の進学校を狙う無茶な子供を止める母親のような意見だった


「でもね私悔しいんだよ博士!」


「倒したいんだよママ!」


気がついたら「博士」とか「ママ」とか口走ってしまった私たち


やべぇ。こんな女に母性を感じてしまった


「鹿肉楽しみにしてるわ。じゃあルミー帰るから」


「えっ」


「えっ」


ルミーはいうだけ言って帰ってしまった







「稲妻よ!暗雲の闇より来りて敵を焼き尽くさん!!」


「電撃モードッ!発動!!」


私たちのテンションはなかばやけくそだった


私がかっこいいセリフを言い


ロジュが電撃を放つ


わずか一撃で倒れていくノーマルディアー


・・・なんか違うんです・・・!


『華』が欲しいんです・・・!


絵面が地味なんです・・・!


計6体のノーマルディアーが狩れた









「やっぱ鹿肉は最高ね!!」


「えっ?!いつもよりうまいんだけど肉!!」


「仕上げの味付けはルミーがやったわ」


「ここまで変化が出るとは思いませんでした」


マイラも驚いているようだ


なんかすんごくふんぞり返ってるルミー


「はー、おいしい料理は太るから問題なのよね」


食料の調達が難しいのに太るとか気にしてるのはコイツくらいなものだろう




ルミーのテントを片付けていると本が出てきた


「狩り入門」「おいしい料理の作り方」


「ちょっと!!乙女の寝室に勝手に入らないでよ!!」


いそいそと買ったであろう本を隠しだす


「ちょっとお金が余ったから、あんたたちをからかうために買ったのよ!!」




私はちょっと吹きだしてしまった

















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