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雷神様










祭り開始宣言とともに村の電気が一斉に消えた


「なっ?なんだ?!」


しばらくすると村の中心だけ電気が灯った


そこにはライブで使うようなステージのようなものが照らされていた


ステージのような場所には小柄の女の子がマイクを持っている


村人たちとの謎の応酬が繰り広げられていた


「私生贄は捧げるなって言ったよねー?!!」


「ワアァァァァァァァ!!」(歓声)


「お前らアイドルって言葉理解してないだろー?!!」


「ワアァァァァァァァ!!」(歓声)


「私は雷神様じゃねーんだよー!!」


「ワアァァァァァァァ!!」(歓声)


「ああ!!もう今年も歌ってやるよちくしょー!!」


「ワアァァァァァァァ!!」(歓声)


どこからともなく音楽が流れだし小柄な女の子は歌いだした




瓦礫のステージ 風がカーテン

ほこりまみれでも かわゆくいたいのっ

壊れた街角で 君を見つけたら

胸のランプ きゅるんって光るの♡


バッテリー残量のこりわずかでも

スマイルだけはフルパワーなの

だってだって 君の前では

いちばん可愛いアイドルでいたいんだもん♡


きらめき残骸デブリ♡メモリー

この世界に まだ希望あるよって

君が言ってくれたから

わたし歌えるんだよぉ

ひび割れたハートでも

君の声で また動いちゃうの

終わった世界で 君に恋してるの☆


スクラップのドレス 直してくれたね

その手の温度 とろりってしちゃうの

ぶりっ子だって笑われてもいいの

君が笑うなら それでいいんだもん♡


アイドルなんて無意味だって

誰かが言ってもね

だってだって 君の前では

夢を見せたいんだよぉ♡


きらめき残骸デブリ♡メモリー

壊れた空に 君と星を描くよ

手を伸ばしたらほらね

ふたりの未来あすが灯るの

サビついた世界でも

君となら きらきらできるの

終わった世界で 君を守りたいの☆



歌い終わった小柄な女の子はまた叫んだ


「もう来年はやらないからなー!!」


「ワアァァァァァァァ!!」(歓声)







「今年の雷神祭も盛況でしたな」


村長が言った


いや、あれどうみても無理やりやらされてるだろ


そう思ったが私は口には出さなかった


するとさっきの小柄な女の子がこっちに走り寄ってきた


「助けて!!こいつら私の話を全然聞いてくれないの!!」


「え?なに?!」


「私のこと神様だっていうんだよー!!」


私たちは一通り喚き散らす彼女をなだめた






「人工アイドル創生計画製造ナンバー97632『ルミナスパイト』よ」


女の子は落ち着いてから自己紹介した


え?なにそのドン引き計画は


私は話を聞いてて頭がくらくらした


「村人が地下にある製造機のスイッチを入れてしまったらしいの」


「なにをおっしゃいます!あなたは我々の光でございます!」


「ちげーっていってんだろ!!私の目的はアイドルになることなの!!


 神様じゃねーの!!」


なるほど、これは話聞いてもらえてないわ


「もうやめた!!神様やめた!!見てろ!!」


ルミナスパイトは急にどこかに行ってしまった






しばらくして戻ってきたルミナスパイトは二人になっていた


片方はタオルに包まれているがほぼ裸だ


「製造スイッチ押してやったわ!!今日からこいつが新しい雷神様よ!!」


「私ルミナスパイト!みんなのアイドル!!今日も歌っちゃうぞ☆」


タオルに包まれてるルミナスパイトが軽快に言った


よくは分からないがこの数分で禁忌が炸裂したというのは何となくわかる


思考は完全に置いてけぼりだが


「あなたたち村の人間じゃないわよね?!私を連れて行きなさい!!」


「え?え?」


「いいからこの村から脱出するわよ!!」


私たちは言われるがまま村から脱出?した






「私のことはルミーって呼んでね☆」


有無を言わせない空気に私たちは頷くしかなかった











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